わたしが泣き出すと
姉は自分の手のひらにエノキさんを描いて
「もう泣きやみな」と言った
エノキさんは森の木こりだった

中学にあがったとき
両手にマニキュアを塗ってくれた
わたしは水色の ...
  .
愛する気持ちが悲しいときは
ひとはどうすればよいのだろう
…まばらに生えた松の向こうで…
…水鳥 揺れる揺れる…
  .
悲しいのに涙がでないときは
おれはどうすればよいのだろう ...
{引用=
新人の台頭にカメラマンはシャッターをきりきり舞いさせ
華麗なジャンプはエッジを立てきりきりと氷を削った
綺麗な放物線を描いて舞った氷は
スケート靴すぐ傍ぎりぎりに
命がけ(とプレー ...
顔見知りの男が死んだ

いつも何かにイラついていて
斜に構える自らの姿に酔いしれていた

そんな一人の男が死んだ




よくある話しだけど
おんなが二人いた

別れた奥さ ...
                 120218



博物館に向かう途中
遠くに動物園が見えると聞き
そのつもりで左方向を眺めたが
生憎、整備工事が行われていて
遠目が利かない
そ ...
愛してるそんな言葉を載せられる川の流れと笹舟さがす

僕と君名前を交換し合わないか嫌いな名を捨て好きな名になる

歳を取ってその分きれいになったよね僕もそろそろ白が混じった

ほんとうの言 ...
自分の人生を愛おしんで
ここまでつき合ってくれた
セーターの青ミックスの色を
両の腕に抱きしめる

コープのお店に並んでいた
赤ミックスも緑ミックスも
好きだったな
モールのセーター
...
この世界は綺麗です

あなたはそう言って
どこかへ去って行った

この世界は綺麗です

あなたは泣きながらそう言った

この世界は綺麗です

あなたは痛みに顔を歪ませて言った
...
43歳の大人の男なら

こんなふうに言うんじゃないか

こんなふうに動くんじゃないか

そんなことを考えながら

喋ったり行動したりしている


たぶんみんなもそうなんだろう

「普通」ってなんなんだ ...
時計のない国で
のんびりと暮らしています
時計はなくとも
時間はあるわけで
朝、昼、夜と
まこと
大雑把な時間の感覚ではありますけれど

いちまばたきが 
      およそ一秒
...
屋根裏に集めた傘をさす 息が飛行機雲のようにまぶしい 物言わぬ駝鳥の目
遙か目の先には地平線がある筈なのだが、
駝鳥は相変わらず地面を見つめせつせと虫を啄む。
せつせせつせと虫を啄む
危険を感じたとき駝鳥は首を長くして遙か遠方を睨む。 ...
許容量を超えた痛みには
モルヒネを!

彼女にとってのモルヒネは
慰めでも愛でも誰かの保護でもない
背中に彫られ増殖しつつあるドラゴンタトゥーと
顔のいたるところに開けられたピアス

...
ポケットにいれた約束を
指でもてあそびながら
待つ電車はあなたへ続く
かなわなくていいから
なくならないままでいて
約束があるから
私さみしくないの
このホームで人がしんだって
だれか ...
オーケストラの調律の基本となるのは
オーボエの出す440HzのAの音程

オーボエは音程の不安定な楽器であるのに
ただ音程が聴き取りやすいために
その任を担わされる

しかしコンサートマ ...
もう涙は掛け値なしに流せないので
からだではなく こころが不自由
ほのかな明かりのみえる夜の余白に
やせた色彩の春がさまよっている

空気の中に弱弱しく感じられる
感傷的な気持ちの余韻を丸 ...
独り暮らしに
慣れたのか
不安なのか

はたまた
楽しんでるのか
つまらないのか

休みの日の夜は
あてもなく
バイクでちょっとお出掛けをする

街から少し離れた
農道を走る ...
なにかの映画で見たような
あてのない線路
そこには空も海もなく
心地よい孤独だけが転がっている
空き瓶の中で
春が雪に変わり
冬が死んでゆく
廃駅のベンチに腰掛けると
一匹の猫がすり寄 ...
ぷらちな

(ぷらちな)
 ほしいな
 ひとすくいの
 チープさで
 ひとすくい
 きらきら。
 ゆるせないなら
 ぎちぎち。
 つめをたてて
 さよなら。
 しろいてくび
...
くるくるまわして

蘭土紗羅 蘭土紗羅

見つけて彗星

奏でる星屑

蘭土紗羅 蘭土紗羅

儚い幻 うつらと呆けて

異人が唄う 香りが誘う

くるくるまわして

蘭 ...
おまえがしねばよかった
つめたいみずのそこから
電話がかかってくる
記憶はゆらゆらと
もに流されている
水面は透き通り
夏の日差しを
キラキラと
反射している

今はふゆだ

...
... 二匹の蟹が
久しぶりに再開した
かつて親友だった
今すぐ歩み寄り
肩を叩いて抱き合いたいのに
横歩きしかできないから
蟹はどこまでも横歩きしていった
お互いの距離を保ちながら ...
{引用=テーマ/SF(サージカル・フィクション)}
 こないだのGO

雪国まいたけのGO(*)は
思慮を醸した声音が好ましかった
がついこの間出ていたGOは
顔面が何か不自然で
目元が ...
君の存在が 僕にとっての 

SPECIAL ONE 

君の存在が 僕にとっては 

ONLY ONE 

これが全てで たった一つ大事なこと
子供のころ

ブランコを漕ぎながら目をつぶり

どじょ〜、どじょ〜、と叫ぶと

気持ちよくて好きだった


なぜ

どじょうだったのか

それを思い出すたび

胸に痛みが ...
真夜中の洗面台で
ぶくぶく石鹸を泡立てる

洗っても洗っても
落ちないのです

どんなにすすいでも
臭うのです

手をよく拭いて
今度こそと本を手に取る

やはり開かな ...
晴れた冬の日に
















三年を暮らした家に荷物を取りに行った
...
こんな朝に
カラスのカの字もありゃしない
太陽はふやけた面の木偶の坊だ
白い国道の上
黒いおまえは完全に死んでいる

暗がりのおまえは
いつも何かを舐めていた
おまえが前を横切る時には ...
私は霊だ 唐突だが気づく
年を重ねて老いてなるわけでもなく
生まれつき 霊だ
霊と肉体の合体で
動かしているのは心
じゃあ 私って誰?

肉体を授かり 名前を授かった
その負う この世 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
姉の魔法mizuno...自由詩1012/2/20 20:07
比叡の岸Giton自由詩2*12/2/20 19:21
氷上の舞いブルーベリー自由詩2*12/2/20 19:06
奈落のひと恋月 ぴの自由詩29*12/2/20 18:55
動物園あおば自由詩8*12/2/20 15:54
tanka葉leaf短歌212/2/20 15:41
ひとときの嬉しさ木原東子自由詩26*12/2/20 13:50
この世界は綺麗です〜代行〜euyih自由詩5*12/2/20 13:06
大人になれば吉岡ペペロ携帯写真+...612/2/20 12:32
時計のない国でそらの珊瑚自由詩10*12/2/20 12:01
すべての傘をさします佐藤真夏短歌6*12/2/20 12:00
駝鳥……とある蛙自由詩12*12/2/20 10:20
「ドラゴンタトゥーの女」を観てそらの珊瑚自由詩5*12/2/20 9:28
花束をあなたに朧月自由詩512/2/20 9:08
440HzHAL自由詩1112/2/20 8:36
春が来る瀬崎 虎彦自由詩1*12/2/20 8:28
一 二自由詩412/2/20 5:45
レールアズアミ自由詩312/2/20 1:24
2011年 即興ゴルコンダ投稿分ブルーベリー自由詩1*12/2/20 0:35
カレイドスコープ灰泥軽茶自由詩4*12/2/20 0:20
生きる(ということ)ブルーベリー自由詩2*12/2/19 23:57
深見千三郎TAT短歌012/2/19 23:29
蟹の友情小川 葉自由詩5+12/2/19 23:00
アズ タイム GOズ バイsalco自由詩7*12/2/19 22:41
What is love ?文字綴り屋 ...自由詩012/2/19 22:10
ブランコの思い出吉岡ペペロ自由詩412/2/19 22:08
手が汚れては本が読めないRT自由詩312/2/19 21:43
ジョナサンダイヤモンドTAT自由詩512/2/19 21:40
ジンクスが死んだ朝ただのみきや自由詩25*12/2/19 21:23
流されない砂木自由詩13*12/2/19 21:18

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加筆訂正:
化学者/日野[12/2/19 22:21]
意味のずれを修正しました
ジンクスが死んだ朝/ただのみきや[12/2/19 22:16]
6連目の3行目ノートから白紙へ修正しました。他、誤字も訂正しました。
4.79sec.