湯気の立ちそうな/
あなたの/
血色のいい/
頬に触れた。
声とも吐息ともつかないふうに
「あ」
漏らしたあなたはわたしをみて、
泣きそうな顔になった。
そこそこに使い古した安 ...
くわらるん くわらるん
どこかで誰かが呼んでいるよ
くわらるん くわらるん
どうして探してくれないの
くわらるん くわらるん
いつも一緒にかげぼうし
くわらるん く ...
暖かくなったなあと
ごろりと
ねころぶと
ひんやりつめたい
でもなんだか新しい布団にくるまるようで
このままでいい
桃色の風が
そのうち温めてくれるから
...
牛乳パックで作られた船を
大事そうに
肩のあたりまで
右手でそうっとあげ
左手で船を支えながら
夜の闇を
街路灯や玄関ライトをよけ
蛇行しながらコンビニへと入っていく
クレヨンで牛 ...
魔法瓶たたき壊して魔法解くランプの魔人出てこないのか
明滅する灯に寄す魂、
プラットホームの亡霊が語る、卑猥なる永遠。
棚から転げ落ちる銀食器の音、
ちいん、骸骨。
降りしきる雨に濡れた館へひびく足音と応じる。
こつこつ、積 ...
キミの大きな出べそと握手をして
今日から憂鬱に入ろう
それはそれは颯爽で
新鮮な野菜たちの頭を
食べさしの歯形だらけにしてやるのだ
豆腐で顔を ...
行き交うひとの多さと、
あまい匂い
金曜日が騒がしく幕を引こうとする
すこしの不安とだれかの思惑
サインカーブを追うふりをして
およぐ視線
まだ気付かない
時刻表通りに
ページはめ ...
アメーバ
君は今雫になって 真っ白な画用紙の海に
飛び込んでゆく 真っ黒な一滴のインク
産声を上げることなく 静かに染み込んでいって
誰も知らない形になる 今はまだ途中だけど
そもそ ...
洋楽好きといっても、日本人である以上は、日本人である理由をどこかに隠しもっている日本人ばかりである。ブルースの影響が少しでもないと、結局は、洋楽であるとは言いきれはしないのだ。そんなふうに、多くの ...
今日も昨日と同じく
十万年前とも明日とも同じように生まれ出る
われわれ人類の至宝たち
と俗に言われる人類の落し物たち
あるいはユニセフのお荷物たち
我々がそうであったように
成年に達するま ...
もう此岸で待っている
ひとなんかいない
でも川の向うにたくさんのひとが
待っていてくれる
懐かしいひとたちが待っていてくれる
掌を返したひと
嫌いだったひと
軽蔑されたひと
梯 ...
手に余るほどの予測候補がつながりを拒む枯れ果てた枝が
全てこの身に帰る時がきた
賞味できた期限は僕の後ろ
捨てずに身にたくわえてる物など
今となっては腐るほどあるから
このまま腐らせるのもい ...
未来は、けぶる朝霧の中から、わたしを迎えにきた。草木眠る大地をならして、止まった。吐いた蒸気は霧の中に消えて行く。ドアが開くが、降りる客はいない。この機関車は乗る客しかいない。
私は未来に乗る。 ...
トールキンの『指輪物語』といえばゴールディングの『蠅の王』と並んで米国を熱狂させた小説であるらしい。瀬田貞二訳赤表紙本指輪物語第1巻のあとがきにそう書かれていた(ちなみに自分は『十五少年漂流記』より ...
片手で奏でるエチュードに耳を貸せ
夜は長く眠りのトンネルはまだ遠い
よく見知っているはずの顔 聴き慣れたはずの声
電波の向こう側 雨の狭間で 濡れそぼる素粒子
解決のない問い ...
俺は夢を叶える
おまえと少しの間
離れて
夢を掴む
悲しい顔したおまえを
ひとり
ここに残して
行かなくてはいけないのは
心配で
つらい
胸に何かがつまっているよう ...
どんなにうらやましくても
まいにちていじであがって
あすはゆうきゅうだとわらって
どにちとあわせたら
ななれんきゅうだとわらって
りょこうをして
ひとがうまれたらいわい
ひと ...
新居への、
家具や家電の配送も、
なかなか日程合わせも大変なもので、
どうやら、
妻ともども引っ越すのは、
3月も終わりになりそうな気配だ。
花粉で目がかゆい。
今日は仕事帰りに寄席へ行 ...
いこう
いこうと
わたりどりがなく
そらたかく
はるのそらをわたる
いこう
いこうと
わたしにきこえる
ひとつしかない
わたりどりのことば
玄関先に
雪が積もってた
足跡をつけないように
外へ出た
銀色の球体を遠巻きにして
心臓のない子供たちが
エネルギーを待ちながら
停止していた
世界の中心が まだ 定まらない
早朝の あいまいな時
コーヒーの香りの中で過ごす
周囲のテーブルは まだ
みんな 自分の殻から 抜け出す途中
無防備な現れが 互いを ...
テレビも映画も誰かを傷つけるなら
僕は何も観ない
ラジオもレコードも誰かを罵るのなら
僕は何も聴かない
電気もガソリンも誰かから奪うのなら
僕はどこへも行かない
名誉も財産も誰 ...
春の日差しに桜の蕾
ぼんやりうたた寝
思惑
SF
いつからだろう?
結構長い
異次元のマイガール
シン ...
五つの突起付きの二次元には
無垢な黄身色のクレヨン。
手の届かない保育室の大宇宙。
工作は、いつだって大人の仕事(業)。
流浪のカラシ色には
シリアスをとことん脱色したあとの
ハッピーエン ...
なんとなく。どうしてかわからないけれど。そういうあいまいなもので覆われたわたしは、同時に卑屈の池に放り込まれる。どうせどうせどうせどうせどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーせって(わたしにはわ ...
昨日、一人の老婆に会いに行った。「一人の」と言うのは、言い方が悪いかもしれない。
「一人ではない」
「君は、一人かもしれない」
「いいや、君の背中には、火が滾っている」
火が老婆の影を躍らせる ...
2011/11/14 23:47
夜道、ひっそりと息吹く新芽のことを思いやる。手のしわから生え出た薄緑の突起が、寒さで枯れてしまわないよう温もってやる。ポケットに突っ込んだ手の握りは優しい。握った手 ...
文学的なものは、そもそもの前提として、何かを語ることができないように作られている。ある一つの物事について多角的な分析を試みることはできるのだが、それを一つに要約することは文学の仕事ではないのだ。たとえ ...
フローリングから
朽木のような背骨が生え
天井を突き破ったのが
つい先日のこと
割れ目から
微かにのぞく青いもの
青空と呼ぶには
少し ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
黄昏は逃避行
アオゾラ誤爆
自由詩
0
12/3/9 3:07
ナキゴエ
灰泥軽茶
自由詩
3*
12/3/9 3:04
春は桃色草原の冷たさ
〃
自由詩
4*
12/3/9 2:56
深夜の汽船
〃
自由詩
5*
12/3/9 2:14
荒々しき人
高原漣
短歌
1*
12/3/9 2:09
卑猥なる永遠
〃
自由詩
1
12/3/9 2:04
オニオンズ クライ
ヨルノテガム
自由詩
3
12/3/9 1:51
2号線
アオゾラ誤爆
自由詩
1*
12/3/9 1:26
アメーバ
itukam...
自由詩
1*
12/3/9 1:20
下痢になっては書けないから
番田
散文(批評...
1
12/3/9 1:17
七十億
salco
自由詩
7*
12/3/9 0:17
宜候
HAL
自由詩
5*
12/3/8 23:46
オメガ
ロジック
自由詩
0
12/3/8 23:25
未来に乗って
灘 修二
自由詩
3*
12/3/8 23:03
パトキのパドルデビル
6
自由詩
0
12/3/8 22:42
ナイト・アンド・デイ
瀬崎 虎彦
自由詩
0
12/3/8 22:35
繋がった愛
ジュリエット
自由詩
1*
12/3/8 22:33
生きがい
小川 葉
自由詩
1
12/3/8 22:32
遊ぼう、朝が来るまで
はだいろ
自由詩
6+
12/3/8 22:30
渡り鳥
小川 葉
自由詩
5
12/3/8 22:07
旧式
mizuno...
自由詩
4
12/3/8 22:04
早朝の挨拶
いねむり猫
自由詩
1*
12/3/8 21:33
僕は何も
トキハ スス...
自由詩
2*
12/3/8 21:32
面影
牛
自由詩
5*
12/3/8 21:02
☆に願いを
yuugao
自由詩
1
12/3/8 20:49
ただよう
c
自由詩
1
12/3/8 20:24
憂鬱録より “土”
kaz.
自由詩
1
12/3/8 20:02
語る死す
〃
自由詩
2
12/3/8 19:59
文学的なものと哲学的なもの
〃
散文(批評...
3*
12/3/8 19:53
背骨
草野春心
自由詩
8*
12/3/8 19:24
3118
3119
3120
3121
3122
3123
3124
3125
3126
3127
3128
3129
3130
3131
3132
3133
3134
3135
3136
3137
3138
3139
3140
3141
3142
3143
3144
3145
3146
3147
3148
3149
3150
3151
3152
3153
3154
3155
3156
3157
3158
加筆訂正:
Crosswind/Crossroad(契りのひと)
/
恋月 ぴの
[12/3/8 20:49]
あちこち手を入れました
5.04sec.