この空は繋がってるから

この大地は繋がってるから

会えなくて
寂しくて
悲しくて
泣きたくても

大丈夫だよね

きっと
きっと

僕らも
あの空のように
...
世界の最果ての部屋で
無音のテレビが瞬いた

鬼が私を探しに来る
緋色に染まった夜の海から
シルクの魚雷に跨って

鳥は巣で寝返りを打ち
子供は母に抱かれて眠る
夜の付き添いに疲れて
人気のない待合室の
ソファでうつらうつら

窓際に置かれた
ヒヤシンスの根が
くねくねと
夢の中まで伸びてくる

先端の脈動に
病院のすべての機器が
...
無かりせば為せぬと、
だから済みませぬと言う
それだけでやり果たした気になって背を向ける
と、それに向かってあなたは言う
逆さに写して似たり寄ったりだなんて判断を下して
ただ
安心している ...
【確信犯】
 
 ちょっとづつちょっとづつ間違っていく伝言ゲームのように、今日も


【からかい】
 
 本気かと問えばするっと逃げていき 遠くの空で春雷が鳴る


【三面記事】
...
ふしくれた
枝によって分断される
空の断片 雲の断片

大気の具現化

ちらちらと落ちる春の花びら
花びらも断片と化し
空の断片もちらちらと落ちる
雲の断片もちらちらと落ちる

...
君のために雨のなか
スーパーへ水菜を買いに行った
料理用の鋏を入れて
細い翡翠色のくきも緑の葉も
みんなガラス容器にあけて
たったそれだけのサラダ
台所には オリーブオイルしか
ないよ
...
 
 
下着の縦と横が 
垂直に交わる 
そのようなところが 
指定の喫煙所
煙にまみれ 
自転車はすべて 
曲がっている 
下着は優しい 
縦と横があるから 
指は縦をなぞり  ...
青い瞳の中に
沈みかかる方舟

手を振れば
手を振り返す
遥か彼方から

震えた体を
異人の言葉が抱きしめてくる
温め合う心と心

黒い瞳の中から
ありったけのサンキューを
...
春だね
言の葉も芽吹く 春だね
口元の
笑うたびに開く傷跡を
春だねって
嬉しそうに
血のあとをこすりながら。
重たいシャツを脱ぎ捨てて
ぬるい水の中へ
ふと思い出したように
墜落 ...
音楽も断ち、ネットも断ち、ひたすら大気を眺め、大気の中を歩いていく。この木も小屋も春の花々も鳥たちも、すべては大気の装飾物。ひたすら大気の動きと色と広がりに滲みこんでいく。私は装飾物になるには若干重す ... 十分に愛してるって
どうやって見分けるの

あなたにはそれがわかるんですか?

どんなに愛したって
伝わらなければ意味がない

苦しい思いをして
ずっと愛し続けても
あの人 ...
夕べスタミナが切れていたんだよ
彼女のことを待たせ続けて
ダブルベッドの上で
彼女しらけてる
俺はあせって自分でしごいた

息がつまるほど
股間に顔うずめて
指と舌だけで何とかごまかし ...
人間にとって最悪の事態とは
死ぬことに他ならない
ところでその最悪の事態が
この先に来る事は誰にも決まった事だ
という事は今は最悪の事態に向かう途中
いや、今この瞬間こそが最悪の事態と言って ...
装いして伝道奉仕に出る妻に声をかけては励ましにけり

病院の受付に坐す妻のかおどこか品ありこのましきかな

卯月きて半ばを過ぎて坐す机妻の歌をばつくりておりぬ
昨年のお昼まえ

花びらに涙するおんなを見つめていた

泣く理由なんてたくさんあった

だけどぼくは

それを不思議がるふりをしていた


サラダにスリゴマをかける

アボガドをいれる

炒めたベーコ ...
揺れながら
曖昧な記憶

鞄の中にもないのでポケットに手を入れる
鉛筆を落としたらしい
グチュリと音が響く
電車のなかで落花生を踏みつぶしてしまった
席が二つ空いていた
酒臭いお ...
空地を埋める黄色
公園のまだ残る薄桃
空一面に広がる青
山の緑
それを伝えたい私
その心の色
無色でもなければ単色でもない
そのとき見た色に染まり
ただ素直に伝える
そんな心への憧れ ...
ひらいて とじて
ひらいて とじて

洗いざらしのパステルで生まれ落ちたはずだった

陽に向かって微笑んで
眩しさに睫毛震わせ

ひらいて とじて
ひらいて とじて

紐でくくっ ...
田んぼに水がはられる
ぬるんでいく季節
みずはこべの緑のフレイム
鏡に映るモネの雲
蛙の声はまだしない
蜂の羽音がしない
そういえば鳥の声もしない
人が
何かをしゃべっているのだが
...
(飲み過ぎたコーヒーが尿意に書き換えられて
駆け込むトイレには神話と宇宙を持ち込んだ
窓の奥は 依然として空と山の色が目立っていて
近隣の川だけが 整頓された物音を流しつづけ
その規則正しい行 ...
01 目覚め 


ひかりを集めた 蛍雪時代は ほたるのひかりまどのゆき
ありふれたひかり啓蒙時代でもあった 蒙には盲の意味もあると聞いた
ひかりがないことを盲ということに怯えた人との ...
ヘイ、ミスター丹波哲郎
教えておくれ
きみが生前言ってた通り
死後の世界はあったのかい
ヘイ、ミスター丹波哲郎
教えておくれ
きみが映画で描いた通り
やっぱり死んだら驚いたのかい

...
赤い匂い、甘い、淡い青

羅針盤の形に姿を変えて木陰で待ち伏せして忘れ去られる、雨蛙になれば此処に居る誰にも気付かれはしないさ

無音で、玄関を、出て行くからそれは確かに、希望によく似 ...
               きゅうりに背骨は
               ないけれど
               きみの背骨は
               きゅうりの味が ...
時計は8時30分を指している
海面に凛と立つあなたを
私は海辺から涙をこぼしている
風は灰色だ
漣(さざなみ)を立たせたり
あなたの眼を見開かせたり
していて
宇宙は落ちてきそう ...
経済活動に力を注げ
体裁ばかりを気にするな
同じであろうとすることをやめなさい
働くことを やめなさい
はぁ〜あ、君たち。 納屋は鉢植えの葉っぱが判別もできないほど、伸び放題の雑草に囲まれていた
やわらかな西日が微かに反射するプリズム
曇った硝子の汚れを異物に浮かび上がらせて、枯れた観葉植物の茎根が足元に絡み付く
...
Mr.Don Henlyは《THE END OF INNOCENCE》の楽曲で
『ぼくらはお伽話に毒され続けて来た』と歌ったけれど

でもいまぼくらは自分のこども達に
語ったやれるお伽話はある ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
この空は繋がってるジュリエット自由詩112/4/17 22:03
壮佑自由詩17*12/4/17 21:41
病院自由詩15*12/4/17 21:41
おきている自由詩012/4/17 21:31
春雷そらの珊瑚短歌11*12/4/17 20:26
キグルイ小川麻由美自由詩0*12/4/17 19:27
若菜つむ自由詩12*12/4/17 19:11
対角線に進むとたもつ自由詩312/4/17 19:01
サンキュー ベリーベリーマッチsubaru...自由詩18*12/4/17 19:00
つむ自由詩3*12/4/17 17:52
twitter葉leaf自由詩312/4/17 17:10
見分け方ジュリエット自由詩012/4/17 17:07
もうひとつの土用の丑の日花形新次自由詩112/4/17 16:44
努力yamada...自由詩212/4/17 15:28
卯月の妻生田 稔短歌5+12/4/17 14:32
花びら吉岡ペペロ携帯写真+...412/4/17 14:25
自動再生可能装置アラガイs自由詩5*12/4/17 11:42
素直にmarux2自由詩3*12/4/17 10:51
こころ靜ト自由詩412/4/17 10:47
after wordsそらの珊瑚自由詩6*12/4/17 10:36
おおぐま座風呂奴自由詩2*12/4/17 10:21
るるりら携帯写真+...16*12/4/17 9:35
ミスター丹波哲郎花形新次自由詩312/4/17 7:17
レイン・ソングв+в自由詩512/4/17 6:53
きゅうりと背骨石田とわ自由詩11*12/4/17 3:17
わたしは海面に立てないでいるうめぜき自由詩612/4/17 2:39
_番田 自由詩012/4/17 2:37
今日の独り言 20120416A-29自由詩012/4/17 2:21
棲魚アラガイs自由詩11*12/4/17 0:50
お伽話HAL自由詩3+*12/4/17 0:43

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