昔々、虔十さんという風変わりな男は
ぶなの木の葉がちらちら揺れて煌くほどに
もう嬉しくてたまらなくなり
一枚々々の葉のひかりが
自らの体内に踊っているかのように
いつのまに、ぶ ...
干しぶどう
舌で転がす
僕を見て
きみ妖しげに
腰をくねらす
アソコの臭い
キツいなと
言い掛けて
自分の唾の
臭さと気づく
風説に
囚われがちの ...
薄くれない色の闇のなか僕たちは
とても長い距離を歩いた
想像がつかないくらい
遠くまで僕たちは歩いた
あまい風
あまいメロディ
やわらかい音が生まれるときの
秘密を左手に握りしめて
小 ...
騙されたと思わずにやってみて
歩きながら声に出して
るりるらるらら
好きなメロディーを付けて
るるりらるりら
頭の中に響かせて
うううむう
どう気持ちよくなったでしょう
丸みを帯びた花びら一枚 好き嫌い 好き嫌い
くびれ撫でる花びら一枚 表の艶 裏のスモーキー 好き嫌い 好き嫌い
女の湿気 外からの単調の雨の音
虚ろな指先で ほのめかす花びら一枚 好 ...
葬列の車は
誰にも顧みられず進んで行く
黒い車でありながら
まるで余人の目には映らぬかのようだ
窓を流れる対岸の住人達は
圧倒的な多数派ぶりで堤の樹下に集い
各々の充足をレジャーシート ...
コトバの残骸を踏み越えていくときはいつも裸足
狂い始めた気がして音叉を頭にあてる、脳ミソを調律
あたらしい歌ください、ぼくの中古ピアノに
雨粒がみずたまりで正しい円を描く、コンパスも ...
今日はめずらしく詩が書けません。
だから僕は躍起になって詩を書き殴ります。
書き殴ります。
でも画面に表示されるのは知らないどこかの誰かが打った文字を
全く変わり映えしないもの。
...
葉桜の樹上に燃えるような月
オレンジ色にあたりを染める
その放出に目が射られる
つぶつぶと燃え出す葉桜が、
容赦なく抑えられる
緑がない丘の上
たった一本の木が干からびる
葉は散りながら ...
桜の花びらを引く 凧揚げの糸の用に引く
心の写真は カラー、セピア、モノトーン、
そして、
桜の花びらを追うのではなく
ゴールと再開の幕開けの処で 待つ 透明感
まだまだ ...
人は
その人がいないときに
その人を
みることができる
心の目で
いつも座らせて
自分の中の椅子に
大事に話しかけてる
生きている
いないなど
問題ではなくて
忘れられな ...
手術後の
包皮
木箱に詰め込んで
新たな人生
共に歩もう
ポコチンを
はさむ谷間は
ないけれど
はさむに足りる
ポコチンもない
健康のためにと言って
精液 ...
すべてが終わる
すべてが始まる
いま ここで
青い雨が降る
天使よ、どうか羽を濡らさないで
止まり木なら用意してあるから
ポプラの木の下で ありとあらゆる銀星の下で ...
きょうの花びらを忘れない
玄関にまかれた花びら
あのひとの爪みたいだ
やわらかな色づき
ほのかな湿り
美しく朽ちてくれ
この桃色を掃きながら
ふっと心 ...
晴れた日に
空を見ないなんて
空がもったいないと思う
いつもと同じ
車窓からの景色も
晴れた日は ...
母は肉体と魂が徐々に離れていくものだと言った
こうして話をしているときにも
食事をしているあいだにも
離れていくのだと
だから私たち姉妹は
祈りはそれを遅らせるものだと思っていた
不思 ...
さらら 頬を 伝う涙が
あなたにも 見えるでしょう
あの 優しい砂を
思い出して 御覧なさい
御覧なさいと 言われても
粒が 細かすぎて 見えないの
そう 言って また 一 ...
日本史に刻まれた
平成の天変地異
連日のテレビが報じる警鐘にも
きのうがあったから
あすもあるだろうと
漫然無意識に浅い息を転がしている
ときおり冷蔵庫のコンデンサー ...
染井吉野ってさ
種で自然には増えないらしいね
この国にある染井吉野は全て
人の手でひとつの突然変異種から
接ぎ木されたものなんだってさ
DNAが同じだから
開花に個体差がないんだって
な ...
国境の上には雨が降り
それは人が作った小さな仕切りを
嘲笑うかのように降り続け そして
その上空には美しい虹が架かっていた
それを隣国同士の国境警備兵達が
思わず見とれて数分の間、我を忘れて ...
オッパイの
総面積の
半分を
乳輪が占める
ソフィーマルソー
12年
今年のきみは
いい出来と
アソコの汁を
樽で熟成
ひもパンツ
穿いて脱糞した場合
ウンコは裂け ...
牽かれていく二すじの偏光
孤独な少年の手なぐさみ
自転車にまだ補助輪があったころ
ぼくは愛されていたかしら
いなかったかしら
初夏の予感が初めて来たとき
駅前通りに二匹の妖精 ...
雨はふってはいないけど
心の中でふっていた
あなたも
泣いていたのだろう
だれも傘をかせないほど
雨がふっていたのだろう
あなたにあいた
穴は私があけた
ほんとうにそれだけ ...
赤ちゃんをあやす
なんとか
笑わそうとして
百面相など
繰り広げる
赤ちゃんが笑えば
私も笑う
私は赤ちゃんにあやされている
【あやされる】とは
どういうことだろう
ココロ ...
せんずりしないと前へ進めない時がある
せんずりしないと明日が来ない そんな夜がある
そんな昼がある そんなあさっぱらがある
私はいつも行き詰った時には せんずりして前 ...
烏
私がタンカーを見ているのだ 私の
目の前には 海原がそそり立ち
桜の 老木の 肌も露わ
ひび割れた匙で抉ると嗚咽が漏れだす
轟音はずっと工場から
朝と夕 右の煙突を光が射抜いたあた ...
ぼくは競馬をギャンブルだと言う奴を
どんな非難を浴びせられても大嫌いだ
競馬馬が背負っているのは騎手じゃない
彼らが乗せているのは
多くのひとたちの夢や希望や人生の投影なんだ
その馬 ...
小鳥の羽根を毟るのは、愛がわたしを手招いて、これほらごらん、籠の鳥、羽根をなくした籠の鳥。
流されてゆけ、地獄まで、数えて十三夜の弔い、菩薩の鳥がやってきて、慈悲賜れとおっしゃれど。
...
般若心経には
ぎゃあていぎゃあていはらそうぎゃあていぼうじいそわか、
この真言を唱えれば
執着とは意味のないものだ、ほかに大切なものがあるのだ、
これが会得できると書いてある
...
仕事を辞めた友達と
ノエルギャラガーのライブに行くことにした
街行く 人は
ポケットの中に 自由を隠し持っている
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
虔十さん
服部 剛
自由詩
5
12/4/21 23:59
変態短歌7
花形新次
短歌
0
12/4/21 23:10
無題(薄くれない色の闇のなか〜)
カワグチタケ...
自由詩
1
12/4/21 22:59
健康になる呪文
たにい
自由詩
4
12/4/21 22:56
湿の淡い夜
朝焼彩茜色
自由詩
6*
12/4/21 22:33
葬列
salco
自由詩
6*
12/4/21 21:03
モザイク(自由律俳句)
そらの珊瑚
俳句
7
12/4/21 20:49
今日はめずらしく詩がかけません。
神木♪龍
自由詩
1
12/4/21 18:46
オレンジの月
杉原詠二(黒...
自由詩
5*
12/4/21 17:46
桜引く
朝焼彩茜色
自由詩
0*
12/4/21 16:59
むかいあわせ
朧月
自由詩
3
12/4/21 16:43
変態短歌6
花形新次
短歌
0
12/4/21 16:16
トーポリ・M
高原漣
自由詩
3*
12/4/21 16:00
きょうの花びら
吉岡ペペロ
自由詩
9
12/4/21 15:23
『空のことば』
あおい満月
自由詩
15*
12/4/21 13:41
Jes
mizuno...
自由詩
7
12/4/21 11:20
指で作ったファインダー
藤鈴呼
自由詩
2*
12/4/21 11:12
風のデザイン
信天翁
自由詩
1
12/4/21 10:43
ソメイヨシノ拾萬四千伍百参拾参號
マチムラ
自由詩
4*
12/4/21 10:06
国境の虹
yamada...
自由詩
7+
12/4/21 9:40
変態短歌5
花形新次
短歌
2
12/4/21 9:09
エイプリル
あまね
自由詩
23
12/4/21 8:54
朝の雨
朧月
自由詩
3
12/4/21 8:15
あやとり
そらの珊瑚
自由詩
17*
12/4/21 7:59
せんずり様
八男(はちお...
自由詩
1
12/4/21 7:09
212
しべ
自由詩
5
12/4/21 6:34
競馬(競馬篇Part.2)
HAL
自由詩
5*
12/4/21 3:56
蜻蛉記
高濱
短歌
1
12/4/21 3:38
真言というシステム
吉岡ペペロ
自由詩
5
12/4/21 2:29
そして僕らは
番田
自由詩
1
12/4/21 2:27
3066
3067
3068
3069
3070
3071
3072
3073
3074
3075
3076
3077
3078
3079
3080
3081
3082
3083
3084
3085
3086
3087
3088
3089
3090
3091
3092
3093
3094
3095
3096
3097
3098
3099
3100
3101
3102
3103
3104
3105
3106
加筆訂正:
静という泉
/
月乃助
[12/4/21 11:56]
少し、変えました
4.84sec.