溶けたプラスティックみたいな血が
身体の中をゆっくりと流れている
その血が見せる幻覚は加工物臭く
張りつめっぱなしのジャズ・ドラマーのカウントのように
軒先からの雨垂れが地面を ...
どちらが先かはわからない
あなたの手のひらにおさまるようなかたちだったか
あなたの手のひらのかたちにくぼんでいったのか
どちらが先かはわからない
どちらにせよあなたの手のひらのかた ...
あまいパンはやわらかい
やわらかい朝は白く
白い夜は夜

いつものように
ばかな嘘を見破って
空へ穴をあけてください

空へ穴をあけて
飛べなかった鳥が
最後の一羽まで
逃げ ...
バナナの皮をリンゴのように包丁でギュルギュルと剥いたら
きっと綺麗なひまわりの花が病室の床で咲くのだろう


酢豚へパイナップルの代わりにバナナを入れたら
あなた浮気したわねって
...
{画像=130128134754.jpg}



気楽なのです

しょせん死は

一つの潰えです

誰も泣かず

誰も泣かさない

手向けはどうぞ

孤独以外に

...
四角い団地が建ち並ぶ
その中には四角いドアが並んでいて
ドアの向こうには四角い部屋が連なっているのだが
暮らしているのは どこか
丸みを帯びた人間だ

四角い暮らしに疲れてくると
 人は ...
ときどきすごく
喉が渇いているとおもうときがある
言葉がのみこみにくかったり
うまくでてこなかったり
もういいやってあきらめたり
そんなとき喉はからからだ

あわてて喉をうるおすけれど
...
わが子が泣くので
わたしはそっと抱きあげる
生まれたばかりの
からだを包む

そして
なるべく平易な言葉をかけて
わが子の視線の先を見る


ときに
わが子は泣きやまない ...
王様はホーケイだ!

ば、馬鹿っ
王様に対して
何てことを言うんだ
いや、ちょっと待てよ
よく見てみろ
確かに
先端が巾着みたいになってるぞ
あれは皮じゃないのか
やっぱり、きみに ...
カラーリングの話をしていた
オシャレなセレクトではなくて

まるっきし 白髪染めですよ
なんて言いながら

うふふ と 笑える 淑女に なりたい
心だけでも

黒色を 手放した髪は
...
たゆたう春の輝きのなかにも
かの冬から
秋から
夏から続いてきた
いや 太古の昔より続いてきた
乙女の川くだり
老若問わずの乙女の川くだり
それは誰にも止められず
海を 目指す
女性 ...
お疲れ様でした。
昨日の1月31日をもちまして、第6回批評祭・HHMの投稿期間を終了いたします。
ご参加、ご協力、ご意見、ご批判、その他もろもろ、目に見える/見えないリアクションをとってくださった ...
冷たい布団に潜り込んで
悴んだ体を丸め
膝を抱えて
ゆっくり目を閉じる

呼吸を整え心臓の鼓動に重ねると
間もなく私の意識は解き放たれ
私を形作っている六十兆の細胞の波間を
ゆらゆらと ...
雀の寝床をみつけても
太陽起こしちゃいけないよ
雀はぐっすり夢のなか
お米がいくらも食べ放題

雀を昼間にみかけても
天気は気にしちゃいないから
きょうの糧には何を得た
それだけ案じて ...
二月の鼻先で
くしゃみ
クスンと泣いたのはだあれ
三の日に人がいて
春になるって
知っていたかな
鬼は外
ウグイス豆頬張って
あはは
泣き虫も福笑い
春来る
ずっしりと垂れ下がる雲
光を覆い隠して、まるで
世界の終わり、みたいだ


窓ガラスに流れる水滴を数えてた
何度も間違えては
適当な数字からやり直してる
だから、でたらめ


そ ...
あなたの手に触れたとたん
恥ずかしくなって文字が滲んでしまったかも
読んでいただけましたか
言葉と言葉の間のためらいと
僕とあなたと間との小さな活断層
信じ合うためには強力な接着剤が必要 ...
 並べてしまったらなくなってしまう
 たいくつなゲームのことじゃない
 愛のささやきでもない
 そして、それをうまく動かす、ずるいことばでもない
 なくなってしまったら
 あなたにも分か ...
実家の二階にある寝室、家具の匂いが強い部屋で、幼かった私はしきりに咳をしていた。肺から何もかもを洗い出し絞り出すかのように激しい咳をして、掛布団を小刻みに揺らしていた。脳を巡る血液は熱く、著しく濁って ... 握るとあたたかい
いとしめやかな香りです

風の音のほか何もしない
草原を共に歩いていました

褐色の山々に向かい
下手な口笛を吹きました

あな、やわらかい、ふにゃふにゃして ...
毎日毎日、何で飯食ってるんだろう。
性懲りもなく、毎朝顔洗うのは何故なんだろう。
飽きもせず、季節を繰り返すのは何故なんだろう。

そうやって考えたら何だか可笑しくて笑ってしまったよ。

...
 夜夢見る前に見えるんだ
 溶けたチョコレートのような
 天井が頬に垂れて来るのが。
 ナメクジに両目を覆われて
 ふるい落とそうとする首が
 枕から頃げ落ちていき、
 床でゴム毬のように ...
汚れた心を
綺麗にしましょう
タワシで擦って
研磨剤でこすって

歪んだ心を
綺麗にしましょう
ヤスリで削って
金づちで殴って

凹んだ場所に合わせて
サンダーを掛けて
壊 ...
酒飲んで気分よくなり語り出す大学教授みたいに熱く

幸せを受け入れるほど幸せが勢いを増し押し寄せてくる

春色の服を着た人目の前に真っ白な冬に色を与えた

人形から視線を感じ振り向いた何故 ...
武人なら品性もともに磨くべし

投資家は業の深さを想うべし

人生は生きる仮説と思うべし

打算の果て大損もらう配当金

東京五輪まともにやれるのJOC
しまっておいた物が見つからない
きっとかくれんぼをしている

不意に見つかるときは
隠れているのに飽きて
そろそろ見つけてよ
と言いたげに現われる

普段からよく使う
机の引き出しか ...
あれは白鳥座の頭あたりだろうか、と15才の若いアマガエルが夜空を指差さしました
30になるウシガエルの私には星なんてもう見えません
けれど
見えるものには見えるのでしょうか
王冠のように、それ ...
数年ぶりに会った代表は疲れ果てた顔で
良い方向に会社は向かっているのだといっていた
よくわからないが 僕は
そうであってほしいとも思わない


僕も会社を見限った人間として
こうして ...
1960年代、優しい目をしていたのは一頭の象だけだった。

一頭の象が、ある日、小さな北国の町の動物園にやってきた
小さな町では、酔っ払いも、海も、ひまわりも、貧富も、差別も、母さんも、意地悪な ...
月のまわりにちいさな虹が

そのおおきな横をヒコーキ雲が

夜空もぼくらを許していたよ

夜空もぼくらを応援していたよ


つぎはぎだらけの愛のことば

なんか聞いてほしかったん ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
死神のメロディーホロウ・シカ...自由詩2*13/2/2 0:31
くぼみはるな自由詩213/2/2 0:23
見やぶる自由詩613/2/2 0:16
あなたはバナナを切り捨てる赤青黄自由詩1*13/2/2 0:10
美しくは無い花束はドクダミ五十...自由詩3*13/2/1 23:30
まるしかく人間論ただのみきや自由詩20*13/2/1 22:31
青い水朧月自由詩313/2/1 22:26
たとえちいさな光でも千波 一也自由詩7*13/2/1 21:30
裸の王様花形新次自由詩013/2/1 18:53
赤い色を 忘れた風藤鈴呼自由詩4*13/2/1 18:43
乙女の川くだりもっぷ自由詩413/2/1 17:54
後の祭の後に、祭の後の祭香瀬散文(批評...1*13/2/1 16:29
私は私に抱かれて眠る夏美かをる自由詩20*13/2/1 16:24
もっぷ自由詩713/2/1 15:42
二月乱太郎自由詩16*13/2/1 15:03
白が虹むところあ。自由詩5*13/2/1 14:52
手紙乱太郎自由詩17*13/2/1 14:09
らららOhatu自由詩113/2/1 13:50
風邪葉leaf自由詩413/2/1 13:34
羊の手まきしむ自由詩413/2/1 12:34
知らぬ間に忘れたことたまごボーロ自由詩5*13/2/1 12:10
NOXすみたに自由詩113/2/1 11:57
kireikirei竜門勇気自由詩113/2/1 11:44
熱く夏川ゆう短歌013/2/1 7:41
ムカムカ川柳梅昆布茶川柳6*13/2/1 7:25
無くしたものとの対話殿岡秀秋自由詩813/2/1 5:19
水玉もようのカエル月形半分子自由詩613/2/1 2:51
仮面の中番田 自由詩113/2/1 2:31
月形半分子自由詩313/2/1 1:34
夜のヒコーキ雲吉岡ペペロ自由詩813/2/1 1:30

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