食卓に置かれた長方形の皿に 
横たわる、くろい目の秋刀魚は  
いつか世を去る 
私の象徴として、この口に入る 

   * 

日常の素朴な場面を絵に描いた 
一枚の布をバケツの ...
眠りから目覚めてしばらくのあいだぼくは不安なことのない世界にいられた。

息子と公園で遊んでいちど家で仮眠をとった。

夕方のひかりがベランダから射している。布団のおもてがすこしひんやりしてい ...
痛いの痛いの飛んでゆけ

痛いの痛いの消えちまえ

ぼくまでひゅっと

ぼくまでひゅっと

痛いの痛いの飛んでゆけ

痛いの痛いの消えちまえ


悲しくなりたくないだけなら
...
強い力を持つものは
最初は敬われ
次に怖れられ
そして憎しみの餌食になる
花ひらけ



梅桃桜と順々に咲きほころんで、
空へ昇華される花々。

私は久方ぶりに太陽の光を全身に浴びて、
自然の美しさにほれぼれと、
園児の様にはしゃぐ。

花 ...
 私は生きる
 一歩の歩みで呼吸をし
 一歩の歩みで金を貰い
 一歩の歩みで詩を書き
 一歩の歩みで人を愛す

 私は死ぬ
 動かぬ息を止めて
 動かぬ金を支払い
 動かぬ筆を置 ...
それは
誰もが一目で好きになる
うさぎの耳のように長い
ハートの形の花びらをもつ
白いレースのような花

どんな花にも素直に寄り添い
本人さえまだ気づかない
相手の愛らしさを引き出し
...
ブルーカラーが背広を着るか

心が軽いと歌いますか

お仕着せを着てみますか

青焼きほどに魅力的ですか

旋盤から切粉が身をよじる様にですか

ツルハシの先端を起こすに適切な位置 ...
I LOVE YOUを重ねて言いたい ジョン・レノン顔の小学生ティッシュ鼻に詰めている どこにいてもアウェイ あんなにも森田童子を大声で楽しく唄う奴は負けない 春動く踊る小さなバレリーナ サンダルがぴったりと合うミモザ咲く 双葉よ。
どうか芽吹いて。
いまは雪の下
凍えた土で、ちからを溜めてまっている。

地上への好奇心をもっておいで。
だいじょうぶ、心配しないで。
茎がひねくれても、添え木をあてます。
...
ほころんで、揺れて、

待ちわびて、揺れて、



愛されて、色づいて、

愛されたくて、匂って、



踏みつけられて、手折られて、

ずぶ濡れて、さらされて、
...
{画像=130302095338.jpg}

めんこい めんこい

ちいさな いのち

どうやら わたしに きこえない

おとで おはなし してるの

しんどうで それが わかるよ ...
うらうらの生き物の吐く息が
硝子だった空気をぬかるませ
希望と期待とに重くよどんで
風景は薄くかすみがかったよう
夢のよう ひとはいう
散るさくら うつくしいという
まだ咲かないさくらの樹 ...
芳しい薔薇をあなたにあげると
差しのべられた手をつかんだのがそもそもの間違い

やがて薔薇は枯れてしまい
私がつかんだものは幻だと知らされる
私が愛したあなたはもうどこにもいない

恋は ...
      夕飯に缶詰をあける
      100均の鯖缶だ
      閉め切った部屋に
      さかなの匂いが充満する
      ろうそくの灯りの中
      ...
夢の中で彼は私に質問をした

彼ははなした
一方的に
少し笑いながら
ゆったりとして
いいにおいがした

彼のセーターは白だった

私はなにをこたえたのだろう

きけたのだろう ...
        



        まるで山間をながれゆく
        せせらぎのような人でした
        からだは一滴の雨粒で成っており
        どこまでも沁み入 ...
貴方の世界で
起こっていることが
僕の世界で起こっていることに
つながっている
増幅する信号の振幅が
また世界を少しずつ変えてゆく
シンクロする世界につれて
感情は、覚めてゆく、乾いてゆ ...
黒髪にだってひっきりなしに雨は降る
墨の中で踊る粒子が枯らした手と手の隙間
微妙な距離を詰められずにドーナツのこじんまりとした完結
温度を失ったものの粒子をかき回す電子の波のうねりのようなものの ...
コンビニで
とろけるプリンを買ってきて
食べ終わってから
別添のカラメルソースを
かけわすれたことに気づく

みたいな
そんな感じ

プラスチックの
小さなスプーンを
なめて
...
雨がふって音が消えた

練乳をコップに一滴
しずむとうかぶのはざまで
純粋がまるくなる

暗闇をこねくり回して
引き延ばそうとする
汗だか涙だかが、粘度を上げてまるくなる

夜の猫 ...
僕及びheのHELLO!という挨拶




#     おはようございます。昨晩はよく眠れましたか?

  朝六時に起きて顔を洗う為に一階に下りたら、
  昨日までぴんぴんしていた金魚 ...
(ペチカ)

あかあかと燃える薪の火に
揺りかごみたいな椅子にもたれて

(ペチカ)

この一冊の本を読み終えるまで

   ※

ゆらゆらと燃える薪の火が
まるできれいな夕焼 ...
死にてえなあ
僕のその言葉には 覚悟も
真実味もない
ただため息のように
死にてえなあ
と 声には出さずに
繰り返し言う
これといったきっかけも
はっきりとしたわけもなく
だから決意 ...
階段をみると
頂上を先に見てる

あんなに先だとか
ゆく前にあきらめている

仕方なしに
重いいっぽをだす
うつむきながら
いちだん いちだんあがる

おいこされ
ならんだり
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ある哲学者との対話 服部 剛自由詩2*13/3/2 19:23
看取り(4)吉岡ペペロ自由詩813/3/2 18:24
この世はあんまり自由詩413/3/2 16:51
強さの成り行きHAL自由詩8*13/3/2 16:07
花ひらけ田園自由詩7*13/3/2 16:04
冬の恋人鬼束薫自由詩2*13/3/2 15:49
オルレイヤLucy自由詩9*13/3/2 14:57
青い背広ドクダミ五十...自由詩4*13/3/2 14:47
I LOVE YOUを重ねて言いたい北大路京介自由詩113/3/2 14:45
ジョン・レノン顔の小学生ティッシュ鼻に詰めている自由詩213/3/2 14:44
どこにいてもアウェイ自由詩613/3/2 14:44
短歌213/3/2 14:43
春動く俳句013/3/2 14:42
ミモザ俳句113/3/2 14:42
育っていくもの凍湖自由詩613/3/2 11:19
花の一族千波 一也自由詩713/3/2 10:57
ちゅ〜ドクダミ五十...自由詩7*13/3/2 10:01
三月マチムラ自由詩4*13/3/2 9:25
幻影(まぼろし)未有花自由詩7*13/3/2 9:08
さば物語石田とわ自由詩16*13/3/2 7:32
夢の中で彼は私に質問をした朧月自由詩213/3/2 5:30
せせらぎと雨音と春の嵐石田とわ自由詩8+*13/3/2 5:29
題「貴方の世界で起こっていること」ジム・プリマ...自由詩1*13/3/2 4:58
コーラの泡が弾けてる木屋 亞万自由詩4*13/3/2 0:28
ゾンビ大覚アキラ自由詩113/3/2 0:27
まるくなるpikopi...自由詩013/3/2 0:10
僕及びheのHELLO!という挨拶赤青黄自由詩4*13/3/1 22:54
「ペチカ」ベンジャミン自由詩6*13/3/1 22:48
ギラリ三田九郎自由詩113/3/1 22:35
階段下の風朧月自由詩313/3/1 22:27

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