手のひらに
掬った
水の冷たさで
きみの火照りを
鎮めようとして
胸元にかけると
白いTシャツが濡れて
ブラジャーが見えた
もっと、もっと
奥まで
できれば
乳首の色ぐらいまで
...
花むした天体を
こまかく細断された視点から見る
ノートは
かわいたシンクに置き去りにされていた
最初のページをとばして、つぎから
こどもらへ宛てた物語が月面語で書いて ...
重たい黒に塗り潰された部屋で、
僕と松子はアートオブジェのような、ひとつの塊になっていた。

ふるふる、と虫が哭く声は、この隔離された空間では他所事。
今、隣で耳の傍でふるえる【鈴の音だ ...
全部一方通行だと知っていれば
大人しく回り道ができるのだろう

知らない道は
いきあたるまで前しかみえない

後悔するのは
戻ることじゃなくて
遅れることなんだよなあ

競争してし ...
誰が一番かと
問われれば
俺としては
やっぱり
白木みのるを挙げたいな

役者とはいえないけど
エマニエル坊やなんてのも
捨てがたい

マコーレ・タマキンくん
なんかは
全然論 ...
「昨日」という
ダストシュートに
投げ込まれた
ままの時間


グラスの底で
震えながら
死を
待っている羽虫


声も出さないシンガー ...
いっぽんになるまで蛸をあいす姉

大空よはりつけられるあまがえる

なつかぜはねつ造するぞ夏のキス

踊り子はまた忌引きする花ざくろ

まっさらないわなの国の敵である

ソクラテス ...
ムスカリの子供たちよ。
君たちを見ていると私は思わず微笑んでしまうのだ。
可愛らしくみんなで寄り集まってさ。
おしくらまんじゅうでもしていたら楽しいな。

ムスカリの子供たちよ。
この ...
夕映えに染まる高原の小道で、高く聳える悠久の塔。
刻まれた言葉は年月を超え、未熟な私の心を満たす。
全ての含蓄はあなたのうちに在り、一人佇む私に語る。
人を羨むな、と。

夜のしじまの山 ...
紅玉の瞳からこぼれる雫を飲み干すと、今日の朝だ。
空は青く澄み渡り、幸福の窓辺に鳥達の歌が響く。
苦悩に満ちた昨日は忘却の泉に去って行った。
赤いレースの女神よ、私は貴方の歌声に救われたので ...
いつも想う
女は宇宙のようだと
いつも感じる
女は永遠のようだと
いつも覚える
女は有でもなく無でもない空なのだと

或る男は
女は楽器だと言った
でもそれは男が如何に愚かであるかを ...
無色透明で
無味無臭の
まるで空気のような悲しみ

ただ呼吸をする度に
痛みが走る悲しみ
 
 
カモメが空を飛ぶ
カモメの目の中で
僕は溺れる
溺れる僕は
工事現場をつくる

工事現場で犬は遊ぶ
どうして産まれたのか
なんて、犬のことなど
人は気にしない

大 ...
愛され上手は死んだよ

真冬のベッドを飛び越えて

楽しみにしていた夏を目前に

穏やかな顔をして死んだよ


愛され上手は死んだよ

真冬の隙間をすり抜けて

苦手だった夏 ...
あの猫の名前はマダナイっていうんだ、
名作の書き出しに目がないようで
いろいろ聞かせてやっているんだが
書き出ししか知らないせいで
良からぬ方へ想像の羽を広げてしまっているようだ

「親譲 ...
爪の先で立つ 淡々シャクシャクと 空気だけが音をたてる

そこまで 来ている 管楽器に含む息を切らしながら

シャンシャンを泡泡と連れて来る 蒸し跳ね返す 

そこまで 来ている シンバル ...
友達の結婚式が行われて
一緒に遊んだ記憶よりも
今が一番輝いている

今まで見せたことのない表情
成長した証のような表情

幸せが光の道を創り
歩いて行く姿に感動の涙が出た

六月 ...
ああ 地球には自然単位で
僕達を湿気と熱気で攻撃する為の
秘密組織みたいなものがあるのかもしれない
警察は何をやってるんだ

梅雨があんまりひどいと
そんな過激な思想にもなるよ
奴らは世 ...
雨粒が個体のように転がって撥水製の傘の斜面を

雨の街そこが始発の駅ならば待っているのはみんな雨人

家がない ただそれだけで蔑まれ
              ナメクジの這う赤いポストを
...
「あいつどこ行ったんだろ」
「ずっとオニやってたもんな」
「怒って帰っちゃったんじゃないの」
「あいつヘンジンだからな」
「もうそろそろ帰ろうか」
「帰ろ」「帰ろ」
「それじゃ」「また ...
城壁を 想像しながら
三途の河原では 有りませんと 
心の中で ゆっくり呟いた後で
石ころを 拾う

少しずつ 小さなものを 乗っけていかないと
崩れるって 言ったでしょう

教えられ ...
難しくなるのは
何日か経ったって

もどかしくなるのは
何年も経っちゃって
*壱*マダナイへの手紙

「あの猫の名前はマダナイっていうんだ」と、教えてくれた人がいた。
ああ うわさは聞いたことがある。
明治の文豪の家に 飼われていたという 噂だった。 ...
何故自ら受難者になる必要があるのか?
四度でも五度でも席を譲ればよいではないか!
そして今日は沢山の人を助けられてよかった、と
胸を張って夕焼けを見ればよいではないか!

満員電車の中
三 ...
いつか在る
火星の木々がそよぐように
火星の川がキラキラ光り流れるよう
今そこいる子どもたちが
我が星にて
笑顔で遊ぶ
火星のブランコ
火星の滑り台
火星のアスレチック
いつか訪れる ...
吐息
吐息
皮膚感覚
氷菓子

冷える
絡ませて
こぼして
濡らして
シミ
みしみし
脳の音
かき混ぜて
かき混ぜて
ぐちゃぐちゃぐちゃ
吐息
吐息
2人で独りで3 ...
天国という名の池で
死を釣り上げる人がいる
町の猫たちは真夜中に駈けだし
虹色に輝く死を銜えるために
釣り人の周りに群がっている

僕の猫は平成十四年、夏
朝ごはんを残して
そのまま帰 ...
朝には朝が来て
朝日が昇るだろう
ミルクは泡立てられ
電車は回転する
三角の頂点で
わたしを放り出して
もう食べられないよ、
一生許さない
ドーナツを買いに行く
嘘のない道をあるくと
からだが黒ずんでたまらない
空き缶を選別する女たちに二千円をくれてやる

銀色を左へ曲がると
すぐに目的地だ
つたの洋館も
給水塔も
とうになくなってしまった ...
ママを食べてそだちました
すこしずつ千切ってさ

さいごのひとかけらになった日
ママは,さびしいと言って
おんなじ気持ちだったから
いそいで飲み込んであげた

わたしも,(ママ,) ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
打ち水花形新次自由詩313/6/16 0:22
キッチン 4平井容子自由詩913/6/16 0:04
昨夜のはなしxxxxxx...自由詩113/6/15 23:59
雲は逃げていった朧月自由詩413/6/15 23:28
天才子役花形新次自由詩113/6/15 22:26
遠い空、あしもとの街、懐かしい歌、半睡の日ホロウ・シカ...自由詩5*13/6/15 22:05
姉好みとつき俳句113/6/15 21:50
願望〜ムスカリ旅情ヒヤシンス自由詩2*13/6/15 21:48
羨望による創造自由詩1*13/6/15 21:46
M・H自由詩3*13/6/15 21:45
HAL自由詩2*13/6/15 21:27
悲しみ文字綴り屋 ...自由詩113/6/15 21:18
海岸を歩くたもつ自由詩613/6/15 21:11
愛され上手は死んだよ中村 くらげ自由詩413/6/15 17:59
あの猫の名前はマダナイっていうんだ、木屋 亞万自由詩6*13/6/15 17:58
アントニオ・ヴィヴァルディの夏朝焼彩茜色自由詩713/6/15 17:30
結婚する夏川ゆう自由詩013/6/15 15:44
to youNeutra...自由詩6*13/6/15 14:57
雨模様そらの珊瑚短歌7*13/6/15 14:20
また明日nonya自由詩23*13/6/15 11:40
サザエ藤鈴呼自由詩0*13/6/15 10:34
褪せた色秋助自由詩1*13/6/15 8:37
あの猫の名前はマダナイっていうんだるるりら自由詩20+*13/6/15 5:49
名詩『夕焼け』の娘の感受性夏美かをる自由詩26*13/6/15 3:40
マーズスマイル秋也自由詩3*13/6/15 3:05
はあはあ自由詩013/6/15 2:27
あの猫の名前はマダナイっていうんだ、sample自由詩7*13/6/15 1:20
ドーナツその2はるな自由詩413/6/15 0:57
道路自由詩613/6/15 0:46
ふくろう自由詩213/6/15 0:29

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加筆訂正:
花のいのち/月乃助[13/6/15 8:48]
少し
5.11sec.