彼は着いてきた

ぼくはあちらこちらへ行く
黒い森に行くときも
白い街に行くときも
彼は着いてきた

彼がいつからついて着たのかわからない
気がついたときには ぼくの少し後ろを歩いてい ...
何もない
何も残っていない

窓を閉めて
消えてなくなるなら
今かも知れない

そう思ったとき必ず
故郷からの葉書が届く

しっとりとした
文面の葉書が
届く
... 華やいだ季節が過ぎて 気がつけばまた一人

一番確かなことは 誰も僕の内面を知らないってことさ
まあお互い様だけどね

君は僕と違う橋をわたる それぞれ別の国を夢見ている
行きずりに眼 ...
... ごめんなさいよ
失礼しますよ
でも 言っちゃうよ
この国どんな国でした?
70年くらい前
全体主義国家
でしょう?
否定すること
できますか?

目をそらしたまま
きちゃってるん ...
かなかなの声をかき消すゲリラ雨 かなかなの声ききながらカレーの夜 大阪ノ街ニ雨フル秋ノ夜 中身が好きなのについでに美人で困る 女心がわからない男が好きなんだろ 部屋に残った指紋を気にしている 裸足で、焼け焦げた町に降り立つ。
足は熱に燃え、見えない敵と戦いにすらならない抗いを続けている。

ここに、一体どんな罪があったのだろう。
これは、一体どんな罰なのだろう。

人を愛し、
...
永久ニさんざめく
ハラカラのこえ
桜ちるちる
やらわらかいツチ
きせつはハジマリソシテ過ぎ行く
ハラカラ忘れえず
我ほころばせ
とんぼはまっすぐ飛ばなくて
上へ下へ
ゆるいカーブをえがきつつ
さがしてるのかな
自分の道を

空は高いばかりじゃないけど
人と同じ場所に
なぜいるのとんぼ

地面にくっついてる
...
買い物の帰り道
道端に植えてあるように人参が置かれてる
空を見ると夕日で赤くて、視界の端からも赤い

タイムセールの時の自分は
白いレシートと一緒に捨ててきました
店員さんの顔を見れば、そ ...
最後の夏をいたずらに過ごすだけ
細い腕を太くしたのは自分の首を絞めるため
か弱く装って
しわをつけたたんぱく質
に管をとおして、
ビデオを返しにいくあいだに
血をすわせる
わたしでもなく、
だれかでもない、
しょざいない命にたちむかう
そんなことができるかどうか

...
 壁も天井も床も、何もかも白い部屋の真ん中に、白いテーブルが置かれ、テーブルの真ん中には白い籠が置かれ、その中に、白い林檎がピラミッド状に積まれている。
 白い部屋には他に家具はなく、窓もない。ドア ...
プラヌラスキフラストロビラエフィラ
呪文のように覚えているのは
予備校の先生が絶対にこれだけは
おぼえておいて損はないぞと言った
生物の秘密兵器

必ず出題されると信じて
歩きながら
...
かつて夏の日に幾千万の蝉たちが空へかえった 
その日の灼熱はすべてを焼き尽くした 八月の焦土

大きな鳥の影が空を覆いポトリと卵を落とした
破壊と悲惨の卵 子供たちを奪い去った卵

何の大 ...
夢だと思った 
君が僕のそばで笑ってくれることが
 
夢だと思った 
掴んだと感じた瞬間が幻だったことを 

夢だと思った 
君が僕の隣で歌を口ずさんでいることが 

夢だと思った  ...
空想と物質の描写を迷いながら進む コンセプトプラグ ブレーカー叩く

蝋燭のピラミッドが透明な団扇の凪と戯れる

部屋は暗く テレビの受け付けない障りの触覚が伸びる

気取りに傾く45度  ...
いまは何一つ好きにはなれない

しろい夏に鳴き終えて落下する少女

夏は夏らしく振舞うことで時を虚ろにする

日に焼けたこどもたちよ

謎が謎でなくなる未来

夢に見たものの本 ...
夜の光沈黙の歌冷たい道

お月様風にながれて一人旅

ふち子さんちょこんと座るマイコップ

愛しさを花びらにかえて月の夜

宇宙の種をはこんでくるのか流れ星

空虚なる心を照らす月 ...
空には
なみだが
すこしうつっていた

みぎ側が夜で
ひだり側が朝だった

きみに 僕がすこしうつっていた
鮮明な足跡ばかりでは
海岸の砂に
鮮やかさは埋もれてしまうから

懐かしい写真の
色褪せた部分が
きみの記憶にしか
残っていないことは

きみにはもちろん
やがて消えてしまう
僕 ...
まだ、たった五文字の言葉を伝えられない…。

明日
僕は生きているだろうか

愛する人に伝えられない
「ありがとう」
明日には 僕は{ルビ同胞=はらから}に刺されて死んでいるかもしれない ...
基本 気の利かない 女のパラレルな空にどうか

振り回されないで 困った顔で金縛りの細い男

基本 気の利かない 男

種は持っていてもその種は持ってないのだから いじけないで

逞し ...
蝉の声がする

静寂の中
遠くに
蝉の声がする

頭の奥
他には何もない
ただ
ただ
蝉の声がする

僕はここだ
と言わんばかりの
切ない
蝉の声がする

近く来 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
アマメ庵自由詩313/8/9 20:42
尿切れが悪い花形新次自由詩413/8/9 19:40
二重の扉TAT自由詩213/8/9 18:43
遠く雑踏を離れて梅昆布茶自由詩1313/8/9 17:38
恋がカッコ悪いとか言う奴はふわふわパンケーキの鉄板の上で心臓 ...TAT短歌113/8/9 17:30
下々の者でございます眠り羊自由詩013/8/9 14:37
かなかなの声をかき消すゲリラ雨北大路京介俳句5*13/8/9 11:55
かなかなの声ききながらカレーの夜俳句213/8/9 11:55
大阪ノ街ニ雨フル秋ノ夜俳句013/8/9 11:55
中身が好きなのについでに美人で困る自由詩713/8/9 11:53
女心がわからない男が好きなんだろ自由詩013/8/9 11:53
部屋に残った指紋を気にしている自由詩313/8/9 11:53
町の罪 (8月9日より少しして…)創輝自由詩013/8/9 11:46
我ほころばせ田園自由詩213/8/9 11:24
とんぼをのせた花朧月自由詩313/8/9 10:30
或る主婦の憂鬱北橋勇輝自由詩3*13/8/9 9:32
88ボトルシップ自由詩013/8/9 2:40
血をすわせるはるな自由詩413/8/9 1:39
白い林檎済谷川蛍散文(批評...013/8/9 0:58
ミズクラゲの一生Lucy自由詩26*13/8/8 23:26
八月の子供たち梅昆布茶自由詩1813/8/8 23:18
刹那文字綴り屋 ...自由詩013/8/8 22:39
映像との夜朝焼彩茜色自由詩3*13/8/8 22:25
何一つ好きにはなれないただのみきや自由詩18*13/8/8 21:29
真夜中の句集梅昆布茶俳句113/8/8 21:25
はるな自由詩313/8/8 20:39
写真花形新次自由詩5+13/8/8 19:22
たった五文字 ありがとうを、僕は言えない創輝自由詩213/8/8 19:19
男 基本と本来朝焼彩茜色自由詩7*13/8/8 17:04
蝉の声hiroto...自由詩6*13/8/8 15:07

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