白く反射する月を
見つめていると
見えない血がにじんで来る
無言はしたしい
いつかのさようならが
ふたたびあいさつをしている
忘れていたことを
思い出す



...
ずいぶん遠くの砂浜には
朝方に打ち寄せる小さな流木が
たくさんありました。
きっと誰かの海辺の
記憶の果てにあるはずです。
どのぐらい時間をかけて
どこから来たのか
わかりません。

...
それまでは
快調そのものだったのに
急に雲行きが
怪しくなったと思った
次の瞬間
突然激しい
下痢に襲われ
トイレから
一歩たりとも
動けないってこと
ありませんか?
特に東南ア ...
その計画は1991年に始まった
世界でも優秀な研究者が6ヵ国から集められた

その計画の名前はヒトゲノム計画
ヒト1人分の遺伝子の配列を解読するのが目的だった

より簡単に述べるならヒトの ...
枝豆を茹でる
さやには産毛がひしめいて
そのあおい膨らみに
おまえが未成熟のまま
刈り取られてしまったことを
想う
夕立は夏の序曲

塩をふって
硝子の器に盛り
冷蔵庫に冷やしてお ...
不穏な色をした空に
待ち焦がれていた雷が鳴ると
大急ぎで台所に立って
山盛りのサラダを用意する
ボウルを抱え
窓の前に陣取り
ぽつぽつと落ちてきた雨に
もっと土砂降りになれ
空が割れる ...
どこかでたしかに会ったことある人に
挨拶してはみたものの
結局あれは誰だったのか
日が暮れるまで思い出せなかった


減るものじゃないけれど
宙に消えた「こんにちは」が
なんだか寂しい ...
【解釈学】

わたしたちはさまざまな
解釈するものごとの中に住んでいる

1、 シュライエルマッハー

テキスト化された法律や文書を
それぞれの主観で理解する
それらを統一し一般的な ...
かなしみの穴埋めをしてくれるかのように
君はマンドリンを弾いて唄う
曲は北国の冬の歌
さやかな雪のまばゆさが煌めく

君はふとマンドリンを置いて
場面は転じ
ちいさなホールだったはずが
...
年玉を貰って機嫌なおる孫 成人の日に二十年ものワイン 陰口は聞き逃さない地獄耳良いことばかり聞けばいいのに ぎゅーってしてやろうか ファンデで隠している聖痕がある 永遠の翌日も I Love You 朝ぼらけ冴えない頭であくびしてああ今日も生きてる息吸ってるさ

あの恋は何処へゆくやら目玉焼き作りながらも考えているボケ

ブーゲンビリアの咲くように南の島で暮らしたい朝

魚の眠 ...
鮮やかな蒼を僕は見つめる
見慣れたはずのその蒼
いつもより高く広く感じるのは
なぜだろう?

静なか碧を僕は見つめる
大好きなはずのその碧
いつもより遠く広く感じるのは
なぜだろう?
...
雨戸を閉めきった家が並ぶ
かんかん照りの通りを行く
夏の盛りの日中
打ち水のあとも乾いた道には
猫の一匹もいない
影ですら焼き付くよう
こんな時にどこからか
トロイメライが流れてきたら
...
君は何故

詩を書くのだ

誰かに褒められたいからか それとも

誰かを絶望に叩き落としたいからか

例えば、政府や政治や世の中の連中に不満があって

それを言葉に書き写して

...
私が私の最古の記憶を思い出そうとするとき

私は、母から聞かされた、私が覚えてないエピソードをその記憶としてしまう

私の知らない私

私の奥に億の数だけある、愛されていた経験
山の入り口からただ一つの一軒家を過ごして笹の攻める狭い道をゆく
獣でさえ通いそうなこの道で行く末を想う

知り合いはいない ただ一人 風はやや強いがしのげるほどだ

もう末もない人間が何を想 ...
何かの偶然で

チョコレートとバナナを食べる時がある

それは特別に用意したものではなく巡りあわせ

チョコレートを口に放り込んで小腹具合にバナナを齧る

またはバナナに途中ちょっと飽 ...
都会の喧騒から逃れるようにこの村へ来た、新たな道程。
久しく見なかった青い空は高く眩しい。
なんて清涼な空気、美しい山々の稜線。
私は自分の在るべき場所をようやく見つけた嬉しさに浸る。

...
涼夏申し上げます

氷のしぶきを想像したいと思われる候 いかがお過ごしでしょうか

私は夏バテすることもなく元気に過ごしています

今日は仕事も休みでリビングに寝転がり クーラーの下 側に ...
どの道も
少し進んだところでたち消える
草原の三叉路
生い茂る草は風の方角に
倒れては起き上がる波

恋慕い
探し求めたものを見失い
(つまり触れ得た事のないものの喪失のあげく)

...
忘れさられた言葉が
おしゃべりをはじめる海で
魚たちは言葉になって
人のなかへと泳いでくる

おおきな風は
おおきな影を
ただ、夢という魚に変換して
泳いでいる

どこを?

...
夜の繁華街のざわめきにあらゆる欲求が漂っている。
散らばるポン引き達の蜘蛛の巣が張り巡らされている。
しどけない女たちは性欲の看板をぶら下げている。
狡猾な男たちはホテルの裏で駆け引きと取引 ...
モンゴル等の
外国出身力士に
圧されていた
日本人力士において
平成24年から25年にかけて
突然頭角を現し
あっという間に
横綱になった
剛力彩芽衛門

所属する
小須賀部屋の ...
世間では体裁よく
  老人といわずに後期高齢者という
   老化とはいわずに加齢という
    ボケとはいわずに認知症という
     聾唖とはいわずに身障者という

そして 失業者といわ ...
夜の鏡に化粧を落とした道化者の喜怒哀楽の無い表情が映る。
上からの圧力と下からの形だけの信頼の間のクッションとして、
日々を淡々と送るあなたは悲しき道化者。
あなたの昼間の顔にも本当の笑みが ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
回帰こしごえ自由詩5*13/7/14 19:28
海辺の夜空に小さな灯かりがきらめいてりゅうのあく...自由詩7*13/7/14 18:16
ゲリラ下痢花形新次自由詩013/7/14 18:12
ヒトは神になり得るかHAL自由詩5*13/7/14 17:14
枝豆そらの珊瑚自由詩15*13/7/14 16:54
夕立春日線香自由詩413/7/14 16:50
さるすべり八布自由詩613/7/14 14:48
解釈学はなもとあお自由詩313/7/14 12:28
マンドリンもっぷ自由詩313/7/14 12:25
年玉を貰って機嫌なおる孫北大路京介俳句213/7/14 10:29
成人の日に二十年ものワイン俳句013/7/14 10:29
陰口は聞き逃さない地獄耳良いことばかり聞けばいいのに短歌413/7/14 10:28
ぎゅーってしてやろうか自由詩413/7/14 10:27
ファンデで隠している聖痕がある自由詩713/7/14 10:27
永遠の翌日も I Love You自由詩313/7/14 10:27
日曜の朝の歌梅昆布茶短歌213/7/14 9:33
あおのなかでムウ自由詩213/7/14 9:19
トロイメライ春日線香自由詩713/7/14 9:15
貫いてyamada...自由詩313/7/14 7:55
最古の記憶ohtaki自由詩513/7/14 0:44
峠を超える梅昆布茶自由詩1413/7/14 0:27
チョコバナナ灰泥軽茶自由詩1413/7/13 23:59
美しい村ヒヤシンス自由詩9*13/7/13 23:01
暑中お見舞い朝焼彩茜色自由詩6*13/7/13 22:52
旅の終わり   _渡らない鳥にLucy自由詩23*13/7/13 22:37
歩き出した干潟は草野大悟自由詩313/7/13 22:33
欲求の果てヒヤシンス自由詩5*13/7/13 22:24
第72代横綱 剛力彩芽衛門花形新次自由詩013/7/13 21:48
呼び名信天翁自由詩213/7/13 21:27
道化である必要なんてないヒヤシンス自由詩4*13/7/13 21:24

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