堕ちていくふたつの光夏の果て 甘そうなほっぺた2つ秋迫る 泣くよウグイス情緒不安定 ひとりごとのボリュームをあげた エスカレーターで小さくなっていく顔の大きな女 わしかい?
わしゃ、司会者じゃ。
会話し、活かし、沸かし、癒し、
話者介し、ワイワイ。

シワシワじゃが、
可愛いジジイじゃ。
界隈じゃ、若い支持者、
甲斐甲斐しいわい。


― ...
隣同士でゆれる花のように
なにも言わずに
なにもきかずにゆれていたい

わけはあるのだろう
君のしぐさに
添えたい手とことばを
空にあずけて
澱んだ川面に石を投げる。
幾度も、幾度も。
投げられた石は水を跳ね返す事も無く、
澱んだ川面にねっとりと吸い込まれてゆく。
 
石は私自身の言葉であるかのように音も立てず沈んでゆく。
...
煙草の煙は揺れて登る。

あなたの無言の言葉に変わって消える。

灰皿と吸殻と

濁った空気だけを残して。
運命は手のひらに

降り積もる間もなく消えてゆく

熱に蒸発し続ける

白く冷たい雪のよう。

耳たぶを赤くして

出会った夜から。
霜柱が降りる朝に

日向を選んで歩いた頃に

私は確かに

恋をしていた。

雪解けは早く

花色の風は強く

私は確かに

恋を失った。

そうし ...
象のような花が咲き
絶えぬ浪を踏みつづけている
霜が静かに鳴っている


海をすくう
手のひらが光る
すぐに消える
すぐに光る


わだつみではない
一滴で ...
友人の家に行った
友人の家は行くたびに違っていて
今度は旅館だった
居ないはずの息子が玄関に居て
背を向けたまま
こちらを一度も見ることはなかった


誰かが
ひ ...
バラバラに爆破された公衆電話みたいなかんじ
矢をつがえる
ヴェールを被った石膏
骨みたいな木

*

どうでもよくてうつくしい重力

*

この陳腐な悲劇は僕だけのものさ
「君 ...
わたしがあなたの名前を呼ぶ度、
薄桃色の隙間が出来ていましたか?




それはどんどんあなたを侵蝕していましたか?




わたしとのメールと電話、それは全部、
薄桃色の隙間 ...
 酔客の話は、とりとめのないことばかりだ。自身の酒の勢いも手伝って、話がどんどん流れていくように感じる。ある時、聞いた話を思い出そうにもうろ覚えで、またその話を聞いた相手もたまたま同席しただけの相手で ... 世界は複雑
世界は不可思議
世界が怖い

人間は雑多
人間は不確か
人間が分らない

社会は幻想
社会は人工物
社会に居づらい

人生は螺旋
人生は道草
人生がはか ...
知らないことの方が 圧倒的に多い 全ての風のように

 ハスカップを知覚しその加工された飲み物を味わった日
 手がかりが足りない 紫の乳白色をイメージしている
 雨に濡れれば 雫を弾く皮がある ...
空には雲が敷き詰められて

もうすぐ雨が降りそうな気配


薄暗い町の電灯がいつも以上に

僕の寂しい心に似合う


嘆くことに慣れて 僕ら

ごまかし続けてきた心 置き去り
...
ノロマな夏の風が肌に染み込み
この世の全ては鼓動に飲み込まれる

平等に夜はやってくるとして
不可解な事実は複雑にからまり続けるとして
星が、絶え間なく降るように
この世の全ては混沌と ...
高血圧者の朝が
薬なしには始まらないのと
同じように

降りしきる雨は
見飽きた景色を
消すこともなく
ただザアザアと
音を立て
瞬間には
線が重なって見える

濡れることを
...
上昇志向の階段を私は昇ってゆく。
脇目も振らず昇ってゆくので、私は周りの景色が分からない。
足元に広がる野に咲く薔薇よ。
お前はその身に纏った棘を研いで、私の転落するのを待っているかのようだ ...
窓辺のカーテンをすり抜けて、部屋中に漂う貧弱な香り。
太陽も顔を見せず、私の戸惑う心を反映した薄い雲が
空という画布いっぱいに塗りたくられている。
外を歩く人は思想の往来をただ足早に通り過ぎ ...
いつからかな
僕が見つめたものが 遠く、とてもとても遠くになって
目の前にいたはずのものが
僕の視界から消えていたのは。

僕の立っている地に、一体どれだけの人が生きていたんですか?

...
流しにうず高く洗われぬまま放置された食器
とりあえず洗濯はするのだが部屋干しのまま畳まれることはない
読まない新聞が玄関に散乱している

居間の一角は得体の知れない整理しかけの古本がうず高い
...
秋の中国地方を巡るツアーバスが
平和公園に着いたとき 記念館から 
修学旅行生の一団が出てきた
入れ替わりにはいった私たちが
今日最後の客になった

平和記念館を出ると
秋の陽はすでに落 ...
きれいなお札の表面は大好きな匂いで満ち溢れていて、けれどたしかめなくて
雲のように真っ暗な風や雷は太陽と壁と沢山の木々で繋がれていたいと思うのだろう
ぬらぬらりと囁く鼓膜からさわれぬ泥がこもれて
...
 空に むきだしの骨をさらす伽藍
「歴史」はいつも古びた建物を残していく


廃墟のあとにしか 平和が生まれることがないのなら
平和は、あまりに残酷な子


森は、朝にめざめ
戦いの ...
あ、の形にひらいた口から
あ、がこぼれて落ちた


床にふれる
粉々に砕けて、見えなくなった


手を伸ばして鍵を外す
からから、と窓をあける
なまぬるい風が不躾に入り込んでくる
...
風が立つ わたしは語ろうと試みねばならぬ

閉じたとびらのむこうに 何があるのか



風が立つ わたしは殺さねばならぬ

胸の中で にくらしい太鼓がまだ打っている



...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
堕ちていくふたつの光夏の果て北大路京介俳句113/8/7 11:01
甘そうなほっぺた2つ秋迫る俳句2*13/8/7 11:01
泣くよウグイス情緒不安定自由詩413/8/7 11:00
ひとりごとのボリュームをあげた自由詩1113/8/7 11:00
エスカレーターで小さくなっていく顔の大きな女自由詩613/8/7 11:00
「わしがしかいじや」小猫峰 護自由詩2*13/8/7 7:20
花のように朧月自由詩413/8/7 7:16
一服までヒヤシンス自由詩3*13/8/7 4:53
さよなら。永乃ゆち自由詩4*13/8/7 2:27
運命は手のひらに自由詩2*13/8/7 2:24
私は確かに。自由詩4*13/8/7 2:20
葉月 震動木立 悟自由詩313/8/7 2:00
ノート(空と海)自由詩313/8/7 1:58
si(meow♥)198910...自由詩113/8/7 1:44
いまの疑問ねむみちゃん自由詩113/8/7 1:31
取り替え子影山影司散文(批評...113/8/7 1:21
世界の中でシホ.N自由詩213/8/6 23:58
ハスカップジュースとの奇妙な出会い朝焼彩茜色自由詩3*13/8/6 23:46
夕闇ビル自由詩213/8/6 21:41
ほしあいのうたas自由詩313/8/6 20:47
高血圧者花形新次自由詩613/8/6 19:09
野ばらヒヤシンス自由詩4*13/8/6 19:00
悲しき野心自由詩5*13/8/6 18:59
僕は唄を歌ってた。愛する人は 時々怒るけど。創輝自由詩213/8/6 18:00
やもめの星梅昆布茶自由詩1613/8/6 17:53
八月六日の影イナエ自由詩16*13/8/6 17:31
帆蔭十二支蝶自由詩113/8/6 17:21
蜻蛉の泉月乃助自由詩1113/8/6 16:57
同じ窓辺あ。自由詩713/8/6 15:59
八月のメテオール高原漣自由詩1*13/8/6 15:06

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