あなたの立てたポストは脆く
内も外も、やまない雨に濡れそぼつ
底冷えに、這いつくばった無音の小部屋の
差込口は狭く
取出口は固く
錆びた金具
動かない
こころの番地(アドレス) ...
あくびをしたら
なみだがポロポロでてきた
いまごろあなたの
町ではどかんどかんと花火だろう
強がってみたけれど
ふたりで花火見上げたかった
たくさんの写真の
...
夕焼けのオレンジとピンクと薄い水色
併せた柄で帯を巻く
私はガッポガッポとなる
不思議なサンダルが好きだった
手荷物の袋の中身にはきっと
いつも持ってるあめ玉と小銭が沢山入っ ...
山から差す日差しで顔を洗い
谷から吹く風で口をすすぐ
毎日そんな素敵な朝を迎えて
岩盤浴の様に 大地に寝ころび体を清める
そう 人間がもし水を必要としなくても
生きていける生き物だったら ...
お見合いの相手がスマホばかり見る
影踏まれ魂抜かれ放課後の校庭の上漂っている
特急の窓から美少女見える度向上してる動体視力
美人が遠くに座った
静かなブームに静かに乗り静かにやめる
家出少女は彼女のフリしてうちの実家に泊まりに来てもいいよ
ほめられて
ふいに人にほめられて
私のことでなくキミのこと
それは小さな出来事で
たわいもない出来事で
それでもとにかく嬉しくて
こらえようにも
ニヤけてしまう
それが ...
原っぱに出かけよう
そこには盆の間にだけ
夏の組合の人たちが見え隠れし
錆びついた刃物や
色とりどりの皿を持ち寄って
陽気な盆踊りを踊っている
陽気な音楽に誘われて
物を知らない子供が迷 ...
きみはあまり泣かなくなった
うたもうたわなくなった
ほほえむ時間が増えた
笑いごえをあげなくなった
花はすべてドライ・フラワーにしてしまった
部屋からひとつずつ色が消え
そしてすこしず ...
高く登った太陽が
より濃く写す真夏の影
それは微睡む、眩む昼下がり
汗ばんだ首をそっと撫でる風
窓際の儚く揺れる竹簾
それは蝉時雨の白昼夢
向かいの酒屋で風鈴鳴れば
土佐錦、 ...
概念上の自動拳銃の引鉄が脳下垂体のなにがしかに風穴を開ける時、眼球はコントラストのバランスを僅かに淡くして、忘れられた観賞用水槽の中の、小魚の死体を含んだ腐った水のような白になる、ゼラチン ...
七時間の分離の後
凍った脳を温めて
溶けたココロを寄せ集めて
自分の存在を置きたいくせに
身体は宙を漂い出す
午前七時三〇分
駅を行きかう人は健気で
真夏の朝はそっと咲く
真っ赤な
パラボラアンテナは
今日も恋をする
南の島の
センチメートル波を
受け取りながら
灼熱の
コンクリートの上で
鮮やかに咲う
真っ赤な
パラボラアンテナは
...
下駄をはく爪さき紅くはにかんだほら朝顔がしじまに惚れた
かなしみのかなしみの声聴こえたら痩せた背中の骨なぞらえる ...
この孤独な思索者に
私が今、思い考える事とは一体、何か
そんなものには何の意味もないと
ペソアの放つあらゆる言葉達は絶叫している
もし、君が何者かでありたいと望む ...
下町の団地の小さな台所で
母が作ってくれたホットケーキには
必ず人参のすりおろしが入っていた
海を隔てた異国の地で
日曜日の朝私が作るパンケーキも
やはりほんのり柑子(こうじ)色
...
チャイム、というかサイレンが鳴った。工場から響く空襲警報みたいなやつだ。市立ぼんくら高校2年乙組の教室には色んなやつがいる。既に英語の教科書のページを開いて準備万端なやつ、顔を隠すように机に伏してい ...
いい人になんか
ならない方がいいとおもう
どこにでもいそうで
あんまりいないといういい人を
どうしてか目指しているあなたは
ほらさみしそう
無理しないでって
言っている私だってほ ...
とびたい
という言葉に対して
どういう思いを抱くかで
その人がどんな人物なのか
おおよそのことはわかる
そう言って
おおよそどんな人物なのか
長い付き合いを持ってしても
未 ...
なかなか切り出せないでいた
嫌われると思っていた
その時が来たらどうするか
ごまかす方法を練習していた
女性に見せるのは
初めてだった
きみの下着を脱がせたら
今度は僕が脱がされる番 ...
くずれた コンクリート
身でたどる 無
囲う羽に 野が歩む
キミドリ草 と 居留守メモ文字
続きの光 撫でて 振り返って
きれの裾 メモに はさまれて
何所へも行けない 行きたくな ...
低い低い太鼓の音が燦と祈り 鳴り罅いる響き
受け取らずにはいられない 貴殿の懐からの暖かな心
遍くこの風に 草を石で磨り潰した色味が 包む 私の懐を
颯爽と澄むこの神無月の空の下に 惹かれる ...
大丈夫か
なんて聞かないで
大丈夫だ
って答えてしまうから
男がいた
一度は膝を屈し生まれ在所へ戻った
そこまではよくあるはなしだ
だけど男は
厩へ戻ってきた
きっとそのとき思ったのだろう
もう俺にふるさとはないと
体を鍛 ...
がんばれ
みんなみたいに夢をものにしようよ
失った時のかけら拾い集めた
自分を賭けられる価値をそこに見つけたよ
過去がとっても輝いて見えるなあ
自分をしっかり認識して周りへの配慮を忘れなけれ ...
夜の街
光る街
沈黙の中へと
のみこまれてく街
あなたってばいったい
どこで何してるの
ぼくはこの街を
歩いているよ
クルマやバイクが
アスファルトの道駆けぬけていく
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ポスト (想起させるものに、忠実に)
乾 加津也
自由詩
9+*
13/8/17 21:05
花火
吉岡ペペロ
自由詩
3
13/8/17 20:02
隠れんぼしましょ
最都 優
自由詩
1
13/8/17 19:20
脱水症状
Neutra...
自由詩
4
13/8/17 19:09
お見合いの相手がスマホばかり見る
北大路京介
川柳
5*
13/8/17 18:20
影踏まれ魂抜かれ放課後の校庭の上漂っている
〃
短歌
2
13/8/17 18:19
特急の窓から美少女見える度向上してる動体視力
〃
短歌
2
13/8/17 18:19
美人が遠くに座った
〃
自由詩
5
13/8/17 18:18
静かなブームに静かに乗り静かにやめる
〃
自由詩
4
13/8/17 18:18
家出少女は彼女のフリしてうちの実家に泊まりに来てもいいよ
〃
自由詩
3
13/8/17 18:17
親ばか
hiroto...
自由詩
2*
13/8/17 16:10
盆踊り
春日線香
自由詩
2
13/8/17 16:07
ドライフラワー
はるな
自由詩
4
13/8/17 16:05
真夏の影
キダタカシ
自由詩
4
13/8/17 15:17
音の無い時間には血液の足音が聞こえる
ホロウ・シカ...
自由詩
0*
13/8/17 13:09
いってきます
キダタカシ
自由詩
0
13/8/17 11:31
ハイビスカス
nonya
自由詩
16*
13/8/17 9:45
ひとつぶ
石田とわ
短歌
11*
13/8/17 1:47
もう一人のペソア
yamada...
自由詩
1
13/8/17 1:15
柑子色のパンケーキ
夏美かをる
自由詩
29*
13/8/17 0:28
ダンガンロンパ
済谷川蛍
散文(批評...
0
13/8/16 23:55
いい人の影
朧月
自由詩
3
13/8/16 23:24
とびたい
健
自由詩
2*
13/8/16 23:09
仮性の告白
花形新次
自由詩
0
13/8/16 22:10
つぶ 草
砂木
自由詩
10*
13/8/16 21:59
神無月の草風
朝焼彩茜色
自由詩
7*
13/8/16 21:49
大丈夫かなんて聞かないで
若林
自由詩
2
13/8/16 21:31
心に鞭 —加賀武見へ—
平瀬たかのり
自由詩
10*
13/8/16 21:28
がんばれ
杉原詠二(黒...
自由詩
5*
13/8/16 21:23
自由な疾走
シホ.N
自由詩
2
13/8/16 20:07
2512
2513
2514
2515
2516
2517
2518
2519
2520
2521
2522
2523
2524
2525
2526
2527
2528
2529
2530
2531
2532
2533
2534
2535
2536
2537
2538
2539
2540
2541
2542
2543
2544
2545
2546
2547
2548
2549
2550
2551
2552
加筆訂正:
恋と愛のあいだの何秒か
/
りゅうのあくび
[13/8/17 16:16]
遅筆により推敲
4.94sec.