いつのころからか
ある
風光
わたくしも 人間であった
そう
そうであった
鬼灯に 映る
あの東北の地震の時
僕はテレビを見ていた
みるみる海岸線が無くなって
黒い塊が街を飲み込んで行くのを
僕はテレビで見ていた
たくさんの人が酸欠の魚みたいに
ぎっしりと港に浮いているのを ...
部屋
重い空気圧に押し潰されそうな脳味噌の、裏側に映ずるものは裏返された部屋の壁、その壁は打ちっ放しのコンクリートのざらついた表面が鮮やかな緑で、窓はない。亀裂もない。虫の入り込む余地のない密室 ...
妊娠が発覚してから
私は毎日キャベツばかり食べている
サクサクサク、とリズムよくキャベツを切っていると
必ず亡くなった祖母を思い出した
統合失調症を患っていた祖母は
財布から母が金を盗んだと ...
鳴き始めたセミたちが
鳴きながら静かに狂っていくので
今日も一面のボタンの掛け違え
木々の内部に噴き上がるものが
上端で崩壊しては一秒一秒をつまずかせる
季節につけられた華やかな汚名
...
私はひどく内面的な生活を送っている
内側にあるものは外側にあり
外側にあるものは内側にある
世界は統一された鏡のよう
今日も青空が光っている
それだけをたよりに生きる
足首ひねり激痛ひろがる青空
君のいえまで後すこし
文学すてて
お祝いしましょう
今日は君のたんじょうび
コンクリートぬらす通り雨
言葉でつくられた虹ひねり潰し
現代詩すてて
お祝い ...
光の死体に囲繞されている中心部が電車のなかでは反転する。濃い色の髪の毛が重いと呼ばれるのは必ずしもその色だけではなくて、そのものの重力を指し示している。深刻さ。彼女の髪は星星の重さを持っていて、ある ...
つばめの仲間は待っている
雛たちが飛べるようになるのを
せかすわけでもなく待っている
その羽がそろうのを
みんなで集まってみせている
飛ぶってこんなに素晴らしい
飛ぶってこんなに楽しい ...
吊り橋の真ん中で二人は懐中電灯を消した
月も山の木立に光を隠した
手を延ばせばそこには異性がいた
何時も顔を合わせている相手だったが
不意に訪れた二人だけの世界に戸惑って
互いに黙っ ...
歴史の波に飲み込まれ
沈んでいった者のその殆どは
後世に残らぬぼくらのような名もなきひとたちだ
それは昔も現代(いま)も
そして未来も変わらない事実だとぼくは想う
故に如何なる理由が ...
ここに記述されているのは、
羊に関する私見であり、特定の羊を
誹謗・中傷するために書かれたものではありません
*
羊は まじめである
羊は ...
・とおざかる足おと夏の水際でちいさな眠りをゆりおこすひと
・水の背に日焼けの痕を押しあててあお向けで渡る鵲の橋
・夕立をひと粒ひと粒ひろいますあなたのうたのきこえる渚で
...
ぼんやりと君の横顔見ていたい苦みが強いコーヒーを飲む
地球儀を何度も回し遊ぶ子供国の名前をすぐに覚える
魂が宿った言葉力強い読めば伝わる心は癒える
想い出のスイッチ押せば蘇る目にした ...
この遮りの雲海の
流し 渡る 天翔る河
「寂しくはないかい」
「凍えてやいないかい」
極光を また遠くの日と重ね
枯れた縁の花を想う
逃げ水追うが如く
行けど近づけぬ景色に 滴 ...
風の入らぬ蒸し風呂部屋で
汗を拭きつつもろこし齧る
年に一度の逢瀬より
うだる暑さに流されて
来年こそはエアコンに
冷たくされたい女の ...
北風に吹かれ結婚相談所
幸運に繋がるのならマフラーの巻き方ぐらい変えてあげるよ
ゴキブリを見たけど見たと言わず寝る
くれゆく恋と黒い豆電球のまるさ
光が届かない場所で賑やかな音楽
寺の蚊のあげる経が良い
人生は線分上にあるって誰かが言ってた
僕は線分の上で踊るバレリーナ ちょっとすね毛が醜いが歌だって歌えるさ
発酵した愛なんても〜沢山なんだ 純粋な惑星に住みたいんだ ポパイとオリーブみたいにね ...
狂った夜を漂うのは
他ならぬ俺の宿命
致死量を超える血液が
渇いてこびりついたそんな宿命
栄えず、けれど騒がしい
糞みたいな街の声が遠くに聞こえる
眠りたいのに今日 ...
変わっていくことが くやしくて
何もできない自分が なさけなくて
こっそり すねてみた
きょう僕は
空ろな骨を
たべた
おっけ・ぶーこ
という女の子であったらしいそれは
はじめ
ずいぶん抵抗していたけれど
僕がひとこと
寂しかったんだ、ずっと
そういって涙をながすと ...
あえて触れない
真実現実
知らぬふりして
仮の世わたる
超越世界の
尽きない光
見えないけれど
ただ感じる
この世の
すべては
何ものかによる
投影として有る
...
いつから願い事をしなくなったのでしょう
かないっこないからじゃない
夢がなくなったんだよ
私よりも
先に歩いている大人たちは
そういうのです
少し後ろを歩いているはずの
子供 ...
天窓からの陽射しでカレンダーは
上のほうだけが日焼けしてしまった
うんとこしょ、どっこいしょ
ヤマメが冷たい川の流れを
いそいそと掻きわけてゆく
うんとこしょ ...
凪いでる 凪いでる
ここはがらんどうの海
無風世界
石をちりばめる
空にちりばめる
ゆびさきがぬるい
目にしみる涙
んっ んっ
母をよぶみどりの子
宛て先な ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鬼灯 ( ほおずき )
こしごえ
自由詩
2*
13/7/8 18:31
悲しくてあさましい心
和田カマリ
自由詩
1*
13/7/8 18:04
空気圧3頁目
……とある蛙
自由詩
5*
13/7/8 17:18
キャベツ
一縷
自由詩
4
13/7/8 16:17
夏
葉leaf
自由詩
1
13/7/8 16:05
人間的、あまりに人間的
渡辺亘
自由詩
1
13/7/8 15:58
99年前
左屋百色
自由詩
8*
13/7/8 15:49
もつれこむ
鯉
自由詩
1
13/7/8 12:03
つばめになる時
朧月
自由詩
2
13/7/8 10:46
淀む
イナエ
自由詩
7*
13/7/8 9:45
真実の片言
HAL
自由詩
6+*
13/7/8 9:40
透明なふち
月乃助
自由詩
7*
13/7/8 9:25
a Distant Shore
佐東
短歌
2*
13/7/8 9:21
地球儀
夏川ゆう
短歌
1
13/7/8 9:00
箱庭にて 天翔る河より
黒ヱ
自由詩
2
13/7/8 2:36
笹の葉うだる
石田とわ
自由詩
17*
13/7/8 2:31
北風に吹かれ結婚相談所
北大路京介
俳句
4*
13/7/8 1:03
幸運に繋がるのならマフラーの巻き方ぐらい変えてあげるよ
〃
短歌
5*
13/7/8 1:03
ゴキブリを見たけど見たと言わず寝る
〃
俳句
5
13/7/8 1:03
くれゆく恋と黒い豆電球のまるさ
〃
自由詩
1
13/7/8 0:59
光が届かない場所で賑やかな音楽
〃
自由詩
4
13/7/8 0:59
寺の蚊のあげる経が良い
〃
自由詩
2
13/7/8 0:59
人生を線に例えると
梅昆布茶
自由詩
16
13/7/8 0:20
リトル・タウンのデタラメな路上
ホロウ・シカ...
自由詩
4*
13/7/7 23:58
すねてみた
殿上 童
自由詩
12*
13/7/7 23:51
空ろな骨
草野大悟
自由詩
3
13/7/7 23:50
光と陰
シホ.N
自由詩
3
13/7/7 23:23
永遠のひかり
朧月
自由詩
3
13/7/7 22:51
ヤマメが冷たい川の流れを
草野春心
自由詩
7*
13/7/7 22:36
即興、子どもの情景
あまね
自由詩
13
13/7/7 22:24
2537
2538
2539
2540
2541
2542
2543
2544
2545
2546
2547
2548
2549
2550
2551
2552
2553
2554
2555
2556
2557
2558
2559
2560
2561
2562
2563
2564
2565
2566
2567
2568
2569
2570
2571
2572
2573
2574
2575
2576
2577
加筆訂正:
透明なふち
/
月乃助
[13/7/8 12:18]
少し
5.51sec.