ひとはひとりで生きてゆくのだと
だれに、いつ、どこで
教わったのかは
すっかり忘れてしまったが、

今は、ひとりでないときは
ないし、

今は、ひとりがあたりまえだと
知 ...
友人がキクチさんになるというので
キクチさんのところに相談に行く
キクチさんはすこし前に劇団に入り、かわいらしい名前をしていたが
昔の名前で呼ぶと、今は違う名前でやってるの という
そのひとに ...
狂った時計はそのままに、どうせ完璧な時間など無い、賞味期限の切れたレトルトを平らげて、終わりかけている繁華街へ繰り出す、夜に少し雨が降って、アーケードは埃臭い臭いがする、自転車の数人の若者たちが奇 ... 強烈な睡魔が襲ってきた
ならば寝ろと半分のぼくは囁く
もしもいま寝たのなら
漆黒の真夜中に起きてしまうと

もう半分のぼくが囁く
濃いアイス珈琲を飲みなさい
夜中まで起きていたら
優し ...
 

たった、ひとつでいい
上手な恋がしてみたい
なんて想ったら
あたりまえみたいに泣けて来ないか?

わけもなく好きになるこころが恋なのに
それを器用な考えで
そのひとのことを ...
意識の視界、明るみ
白銀の輝きに訪う貴女
静かさの尚一層深まり

喧騒のラジオ切れ沈黙死

私は何故此処にやって来た?
あゝこの問い絶えず忘れてしまう

この限り無き荒涼混沌の時代の ...
少女の前から飛び立った白鳩
戻ってくるかはわからない

支配者たちの甘い囁き
はしゃいでいいよと言う
平和ための手榴弾
安全ピンを外させるという罠
利益のための囮
偽物の白鳩が空を舞う ...
地平線から昇り来る
巨大な母親の顔が毎晩に
フライパンで私を炒めるの

そう言い遺し旅立った彼女の声
その残響 心に刻み込まれ保ちつつ、

僕は生き残り自らの巨大
混沌の時代に炒められ ...
9月の末から禁漁期に入る

本流の虹鱒だけは年末まで

あと何回渓へ入れるのだろう

明後日はイワナ・ヤマメを狙い

深い緑のなかに入ってゆく
 僕は個人においては僕が賢いとするところの異常さを求め、他方で関係性においては僕が愚かしいとするところの平凡さを求める。

 平凡さとはすなわち付和雷同、大衆の{ルビ赴=おもむ}くままに流行の事物 ...
からりと晴れた
あさ、きのうまでのあめかぜがうそのように
ジンジャーホットティーはからくてあまい
のどをとおりすぎるとき
ギフトのように細胞にしみた
暑さをまいとし更新するような夏
この夏 ...
夜中に車を運転していたら
甘く切なげなメロディが
FMラジオから流れてきた

夜は懐かしい様々な想いが
浮かんでは消えて
そんな時に
唐突に歌詞が飛び込んできた

鯉の羊羹が~♪
...
(番外編9)朔太郎は近代史・詩の父か、
      子規はなんでも知っている

月に吠える より優れたものは見当たらず、
朔太郎の前に出る人もいなかった。
思うに詩歌の国日本では古今和歌集、 ...
九回二死走者なし
わたしは十七歳だった
バッターボックスで
晴れた外野ばかり見ていた
白線に囲まれて内と外は
確かにそこにあるのに
わたしを囲む輪郭は
ぼんやりとするだけで
虚 ...
 

時間だけが
音もなく
錆びついてゆく夏の終わりに

だれのことも
みあげてしまいそうになる
べつに私がダメなわけでもないのに

生きてるときって
たまぁに、そんな孤独が刺さ ...
琥珀の水に酔いながら
明日のメニューを考える
今夜はカツオのたたきが良かった
夏の終わりには生姜が美味い
胃を失くしているのに
ご飯をモリモリ食べる夢をみる
筋肉質の躰には
良質な蛋白質 ...
まぶたが閉じるのとたたかいながら
キャラメル箱の移動 ゆれる
向こう側の空 灰色
ほんとうは 終らない色

窓開けて あみどに
バッタの子ども
会いに来てくれた
また自分らしくいられる ...
一人で寝ているのに
部屋に人の気配
そちらを見るのが怖くて
背中を向けていると
背中に柔らかいものが触れる
やがてそれは体を覆い
急に重くなる
退けようとするけれど
体は動かず
声も ...
想い、造形流となり
心奥より沸々と
湧き出る裂開に
寄り添う静かさ
叩け、この造形唸り
沸き立つ熱冷んやり 

    と 、

視界一杯に打刻される
白銀の跳梁の内に

 薄 ...
わたし、もぐら。わたしはモグラ。私は土竜だ。私は土竜に違いない。私は土竜と呼ばれなければならない。私は私が土竜であることを否定できない。私は私が土竜であると自認しないわけにはいかない。私は私が土竜であ ... そよそよと風は
肌を
なぜていったので
熱は冷めて
あとにのこった歌
生きること
それ自体が目的

働くこと
それ自体が目的

闘うこと
それ自体が目的

人間生命
それ自体が信仰の対象

そこに人間と自然の調和があり
人間それ自身を目的とする ...
一行目が二行目ならば二行目は一行目ではない これは真である
二行目が一行目ならば一行目は二行目である これは偽である
三行目が一行目ならば二行目は二行目である これは真でもなければ偽でもない
四 ...
こらえ切れずこぼれ出す
涙のように 雨は

地を打つ哀歌
屋根に踊る陽気なリズム

暗い雲から紡がれ
眼差し次第で宝石よりも燃え

明日は乾く水たまりに
つなぎ蜻蛉が卵を下ろす
...
生きることは大変なこと
思わず足がすくんでしまう
だがいつまでも嘆いているだけじゃないよ
生きることは戦い抜くこと
この際勝敗は関係ない
戦い抜くこと
それ自体が目的
生きる
生きる
...
買い物帰り、袋を持って歩いていると
子連れの母親が「あんなに重いの持って偉いね」と

ありがとう、でもこれ、いい〇こなんだぜ
きれいな顔してるだろ、ちょっと打ちどころが悪か……

昔、入院 ...
すべてがつながっていて
すべてが己の分身ならば
なにを償えばいい

すべてが投影された幻で
すべてが予定調和ならば
いったいどこへ向かえばいい

信じること
深く愛すること
裏 ...
いみなんてずっと前からのこってない「かくこと」だけがここにあるだけ

転がって火のつく指に背に頬になんどもつめたい口づけをする

七七の拍子で揺れる夢だから 五七五はきみにあげるね

...
(番外編6)北見志保子の平城山を恋う

女性の救い主、整形以前の神田うのさん のそっくりさん
堪えがたかりき、一妻多夫制具現の先人は今日に生きる


151(75)スペイン民謡の追憶の歌は ...
 たとえば、
 コンピューターの、
 彼が、
 計算不要、
 と語る。 

 たとえば、
 いつかの、
 遠い遠い昔の、
 わたしたちの祖先、
 弓と矢をたずさえた、
 獲物をう ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
それが真っ白な大嘘なのだとしても秋葉竹自由詩224/9/6 0:46
キクチさんれつら自由詩4*24/9/6 0:34
風が俺を撫でようとするときに友達と居てしまってはホロウ・シカ...自由詩2*24/9/5 22:21
眠い!レタス自由詩3*24/9/5 20:58
白昼夢秋葉竹自由詩124/9/5 20:28
詩想、今宵この瞬間にひだかたけし自由詩224/9/5 20:11
安全ピン自由詩4*24/9/5 18:46
お誕生日の刻印ひだかたけし自由詩424/9/5 18:25
五行歌【渓流】 禁漁間近レタス自由詩4*24/9/5 17:16
自己分析(2024/04/30)森 真察人散文(批評...024/9/5 14:43
台風のあとそらの珊瑚自由詩5*24/9/5 13:10
おあとがよろしいようで板谷みきょう自由詩1*24/9/5 11:07
夜 咄 目 次 №5(201-250)水恋鳥魚夫自由詩024/9/5 9:39
憧れたもつ自由詩324/9/5 7:21
夏の終わりの夕陽の赤が秋葉竹自由詩224/9/5 3:03
夏の終わりレタス自由詩4*24/9/5 0:02
かたかたぐらし唐草フウ自由詩10*24/9/4 21:40
金縛り自由詩4+*24/9/4 18:51
意識の光景・ThrakAttackひだかたけし自由詩224/9/4 18:26
嫌が存りました幽霊自由詩124/9/4 16:53
※五行歌「あとにのこった歌」こしごえ自由詩5*24/9/4 16:46
人間生命渡辺亘自由詩224/9/4 16:16
百行詩。田中宏輔自由詩13*24/9/4 16:15
落とし仔ただのみきや自由詩3*24/9/4 16:09
闘い渡辺亘自由詩224/9/4 15:44
遊びをせんとやりゅうさん自由詩7*24/9/4 15:05
せかいと佐野ごんた自由詩624/9/4 10:15
ピザだ今日ははるな短歌324/9/4 9:35
夜 咄 目 次 №4(151-200)水恋鳥魚夫自由詩024/9/4 9:35
Z3 湯 煙自由詩5*24/9/4 7:44

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加筆訂正:
台風のあと/そらの珊瑚[24/9/5 20:06]
少し修正しました
3.1sec.