誰にも故郷があって
それが心の拠り所と呼べるものでなくても
またその地を踏んでみれば 何か思うものがあって
私はなぜだか 駅に降りたら涙が込み上げてきた
帰ってこれたことが ...
○鉾市の部屋(有馬記念当日)
競馬中継が映されているテレビの前に陣
取っている五人。鉾市が茶菓を乗せた盆
を持ってやってきて座る。
遥「あ、すみませ~ん」
鉾市「いいねぇ、 ...
主な登場人物
葛城涼歌(16~18)高校生
川上千伽子(17~19)右同
環華織(17~19)右同
神楽キャロル(17~19)右同
井園遥(17~19)右同
浅田鉾市(69)書店ア ...
気がついてみると、あの頃にようには心や脳
が動かなくなったのか、とかなんとか。そん
なことはないはずで、身体と心のあちこちが
ゆるんで、ちょっとやそっとしたことなんか
で胸が高鳴り、涙を流して ...
雨曇切れて覗く青
前行く女のまぁるい尻
優しい柔らかな進化の残り香
残された時はもうそんなに
長くはないよと風の精霊
私という魂を吹き抜ける
土に埋もれた狂人の顔
その赤裸々な闇の独 ...
今もあの鉄階段を憶えてる
カンカンカンカン
大きな音を立てて俺の革靴は
地上二階建ての外階段
広島の郊外都市
潰れかけの旅行代理店
自社ツアーがあん ...
たぶん、”世界-1”と記したって”世界”が分岐し、
もう戻ってくることはないのだと言いえないとも言えない。
どうせ、明日もたぶん地球は自転してもいるが、公転も
しているのだから。
...
ゴルフ場から見える瀬戸内海の潮風浴びて調子が上がる
撮ったことすっかり忘れ時は経つ出てきた写真デートの写真
サッカー場何処へ作るか纏まらず住人たちの反対意見
二月から野球チームはキャ ...
空へ空へ
伸びる茎
光を光を
求めて
枝分かれして扇形になった
それは
小さな木々のよう
草はらに
明るい森を成している
海の向こうからやってきて
異国の地に根をおろした
覚 ...
夏陽がじっくりと焦がす
白い坂道の曲がり角
大樹の木陰、繁り合う枝葉
セミの声
見上げる少年と虫捕り網
身体を揺らしながら
爪先立って手を伸ばす少年
ぼくは坂を下り ...
仏壇のロウソクに火をともし、それから線香をあげて、
いつも手を合わせて、そのように月にいちどは戻ってくる、
いもうとが、父の日に花束と缶ビール1ダース分をプレゼントしている、
天気の ...
灰色の空
ヌメヌメした空気
人混みに溺れる
傘からしずく泣いている気がしたら明日は晴れると信じてみよう
白い卵(らん)ドアポケットに並んでる賞味期限のラベルを貼られ
小さくて青い魚は群れており短くなった夜の水底
ワッペンの裏に ...
溢れてくる
無数の円、
次々と次々と
その内の一つ、
次第に大きく巨大に
純白に侵され満たされ
接触する、
何かに
ナニカに
風景破壊し瞬間の光景、
閃き開示し
...
かたつむりの王は
水辺で嘆息する
今回も失敗であった
ヒトに寄生することは容易だが
操ることも難しくはないが
あやつらは海に帰って来ぬ
一方、地上では
一人のマッドサイエンテ ...
ふと訪れる
静かさに
ひたりながら
透明な呪いの声
深く深く沈み入る
時間の流れ、止まり
閃く瞬間の、広がり
沈黙の世代の息子にて
夢見がちな覚醒意識で
自らの思考発声出来る ...
深い森の沈黙、
わたしのララバイ
見えないものが
見えるものを
支え創って居る
その感覚、浮き立ち
漆黒の対角線 交差し
すべての形態 否定し
ただ生き延びた黄色い ...
後頭部を
鈍器で殴られたから
ボーっとしていて
気付いたら
自称詩人になっていました
というのなら
仕方ないとも思うけれど
いい年したジジイやババアが
脳軟化症でもないのに
自称詩書 ...
地元走るローカル線を
無人駅で降り
山裾へのぼる細い道で足を止める
通りすがりの一軒家
枝葉被った鉄の門
奥には木造の二階建て
厚地なカーテンひかれたままの窓
...
ふんぞりかえっても
かりもの
つぶでできたわたし
つながることで
ここにある
+++
わからないけど
わからないことが
あるんだろうな
ってわかっている
けんきょてそういう ...
○「山旅」
久しぶりの北アルプス
一月ぐらい前から楽しくなるようにプランを練っているが
天気しだいである
この天気だけはどうしょうもない
○「CM」
外見をよくするCMばかり
肝心の ...
あの悪逆は切り抜かれたものだから
山羊の頭を齧りながら片手間だから
わたしも、せせこましい小糠雨に祟られ
今もこうして口真似ばかり あるかないか
カアイラシイ模倣者が
手玉にとる
黒白 ...
金色に輝く
イヤリング
ささやくは
誦文であり
引きちぎられた
物質はなく
理解できない
からと
ないものねだりするより
理解している素晴らしさを
あらためて再確認している
...
物質と非物質の間で
艶めく貴女は、
到来した明澄な夜
より深い層、
表面に輝き浮き出させ
色と形、その調和統一
互い呼応し支え合い溶かして
色は形と成り形は色と成り
そうして、
...
抜けた白髪が
人差し指に
引っ掛かり
もつれる時、
森は唸りをあげ
不安定な心を抉る、
汗ばむ手のひら
崩れる砕氷
青い天空は熱風吹き込み
その豊かな乳房を揺 ...
頬をなぶる風
ひるがえる恋情のように
雨を呼び
低く速い
雲は濃淡に光をにじませて
空のようにこころをしぼれるか
燃えさしの骨をひろえるか
瞑った太陽の頬をなぞるように
数える指 ...
歯医者さんの窓
いい天気
ぽかんと待ってる
歯に穴があいた僕は
言われるがまま
口をあけて
何か詰めてもらった
もう食べても大丈夫
治療は次回から
外に出たらギラギラお日 ...
次のニュースです
自動車メーカー各社の首脳会議で
2030年までの新車EV化に対して
今の電力供給体制では賄えそうにもないことから
新車製造事業から中古車再生事業に
軸足を移すことが提案され ...
ある人を喜ばせる役目を終えて
そのメルヒェンを忘れ果て
路上に居る様には見えなかった
マスコットキャラクターの小熊
目的のある足は目も触れず通り過ぎて行く歩道で
しゃがみ込ん ...
幸せという字は辛いという字の上に一本足して、蓋をしている
辛さに蓋をして幸せになるぐらいなら
辛いままの方が正直じゃね?
おれの息子はそう言って戦争に行く
2年間
中央の大学で学位を ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
小旅行にて
短角牛
自由詩
9*
23/6/19 20:45
シナリオ・百合崎高校馬券部始末記②
平瀬たかのり
散文(批評...
2*
23/6/19 20:08
シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』①
〃
散文(批評...
3*
23/6/19 20:01
いつか あえかなきみ
AB(なかほ...
自由詩
8*
23/6/19 19:10
曇り後晴れ
ひだかたけし
自由詩
4*
23/6/19 16:58
ホームにて
TAT
自由詩
2*
23/6/19 14:26
なんでもない事
ナンモナイデ...
自由詩
3*
23/6/19 13:49
写真
夏川ゆう
短歌
0
23/6/19 12:34
ヒメジョオンの巷
そらの珊瑚
自由詩
13*
23/6/19 10:10
坂道と少年。
田中宏輔
自由詩
13*
23/6/19 9:12
父の日に
本田憲嵩
自由詩
6
23/6/18 23:01
溺れる
殿上 童
自由詩
1*
23/6/18 22:46
夜の水底
そらの珊瑚
短歌
2*
23/6/18 22:23
接触
ひだかたけし
自由詩
2*
23/6/18 21:50
ル・カルコル
佐々宝砂
自由詩
2*
23/6/18 19:59
夜想62
ひだかたけし
自由詩
3*
23/6/18 18:57
ララバイ
〃
自由詩
2*
23/6/18 14:57
自称詩人よ我に返れ
花形新次
自由詩
0
23/6/18 13:41
廃家[まち角8]
リリー
自由詩
4*
23/6/18 13:03
ほーほけんきょ
日朗歩野
自由詩
3*
23/6/18 10:17
独り言を6.18
ホカチャン
自由詩
2*
23/6/18 7:14
浮揚遊歩
あらい
自由詩
1
23/6/18 4:05
理解するということ
足立らどみ
自由詩
4*
23/6/17 21:44
月の光
ひだかたけし
自由詩
3*
23/6/17 21:28
外観
〃
自由詩
2*
23/6/17 15:36
カタコトや
ただのみきや
自由詩
2*
23/6/17 13:22
休日の途中
日朗歩野
自由詩
4*
23/6/17 13:00
地雷電力
イオン
自由詩
0
23/6/17 12:39
メルヒェン[まち角7]
リリー
自由詩
4*
23/6/17 12:32
鎌首
ゼッケン
自由詩
2
23/6/17 8:57
223
224
225
226
227
228
229
230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
加筆訂正:
父の日に
/
本田憲嵩
[23/6/19 7:17]
若干修正。
さずかりもの
/
本田憲嵩
[23/6/18 13:50]
タイトル変更。
3.51sec.