生と死の
境目あればそのライン
君は踏み越え外に出ていき
生まれ与えられ育てた愛娘は
意識の視界から消えてゆき
雪降る三月初めの東京、
流氷の次々押し寄せる如く
時のうねり過ぎゆく速度の異様
細き橋の真っ直ぐ
伸びゆ ...
河原で石をひろう人たち
貴方に触れない私なら 無いのと同じだから
鬼束ちひろ『流星群』
蔵王の河原で石をひろう神の子たちがいる
名もない石に名前を ...
雪の
結晶が
ほほで
解けて
私は熱を知る
小鬼の
しろい肌に
ひろがる
さやかな
月影
「あんた、Rさんと二人やったんかっ?さっきまで。」
それは或る日の午後
旧館寮母室から日誌を書き終えて
廊下へ出て来た私の片腕を掴み、たずねる四十代の先輩
「はい。そうですけど。 ...
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
見渡すかぎり 認められたい花
...
僕はお天気屋さん
空が晴れると
心も晴れる
空が曇ると
心も曇る
空が雨だと
心にも傘をさす
今日は久しぶりの晴れだ
それだけで何かいいことがあるような気がしてくる
黒猫がにやぁとぼくを誘うので
ついて行くと其処は巨大な化学プラントだった
あちこちに蒸気が噴出している
あと五分しか時間がない
ぼくはバルブを閉めにかかった
黄色いヘルメットの男がバルブを開 ...
つまり笑顔の絶えない
しっとりと濡れてる
やさしいだけみたいなあの部屋を想うと
泣けるのです
黄昏の駅のホームに
ゆっくり流れる
ひとへのおもいやりを
掠れた ...
誰かが俺のことを呼んでるのは聞こえていたけど俺はすっかり出来上がってしまっていて返事ひとつもままならなかった、ここで無理矢理立ち上がったところでテーブルと一緒に転んで弁償するグラスがまたひとつ増え ...
「Wさん、新しい靴良く似合いますね!良かったですね。」
廊下の手摺りを伝い一日のほとんど徘徊なさっているWさん
たいてい誰かの目に、その姿は見留められていた
彼女に言葉はなくても
...
狂った磁石をバッグに詰めて
スニーカーの紐をキツく締めたなら
寂びれたこの街を出よう
何処に行くかは解らない
あの虹を求めて出かけよう
明日はきっと晴れるから
そこはぼくのParadise ...
耳をとざしたほうがいい
ことばを思わないでいいから
目もひらかず
ただ触れていたい
指で肩で舌で
そのからだの奥を覗きこむような
こまかな息づかい
一度は奪われた草木を甦らせ
半透 ...
なんて役立たずなんだろう僕らは
僕ら以外の全てに対して
この夕刻、
しずかにして斜光射し
木々の茜に染まり
ゆらゆらの揺れ
気の冷涼の蠢き精妙に
包み込まれる心の安らぎ
とおくとほく
すきとほる青の高み
広々響く中有の音 ...
シンプル
にする方が
難しい
けれど
たのしい五行歌
・
人
それぞれの
世界があるなあ
かけがえのない
その世界
・
進むために
立ち止まり
思う
あと ...
「今朝の朝礼の申し送りで、Kさんがまた、夜中に
Tさんのベット部屋から出てきたやろ。」
「この間、Eさんとこ行ってたんと違うの?」
「掛け持ちしてるんちゃうか?」
「八十歳やで!… ...
「次は中継です、山崎さん?」
「はい、私は今、国道49号線沿いの
ドライブイン跡地に来ています
後ろに自動販売機がズラリと並んでいますが
この中に変な物を売っていると
SNSで話題に ...
引っ越してきたばっかりなのに、
ほら、ここは、神さまの家に近いでしょ。
さっき、神さまが訪ねてきたのよ。
終末がどうのこうのって、うるさかったわ。
だから、持ってた布団叩きで、頭を叩いてや ...
○「センサーからやられる」
今朝は寒い?
とワイフがよく聞くようになった
年を取ると
暑さ寒さが
わからなくなるようだ
○「SNS犯罪」
親が
悪いやつらから
我が子を守れなくな ...
老人ホームの裏庭の金網フェンスに取り付けられた鉄の門
その下の開口部をくぐり抜けて道へ出る三毛猫
「おはよう。朝ご飯もらえたの?」
「やあ、おはよう。うん、今朝も猫ミルクとキャットフ ...
蟻を踏み 瓜を食む
夏の熱 まどろみ乱れ
毬を持ち 森を見た
月の角 しじまに白く
きみといた うたかたを
書きとめる すべもなく
こころ満ち また欠けて
十六夜の 膝枕 ...
風の吹く草原で空を飛ぶ練習をしていた
ホップ ステップ ジャンプ
何回も繰り返すと
徐々に身体が浮かんで
やがて風に乗って飛べるようになった
風は涼しく清らかで頬をなでていく
それを餃子屋 ...
早朝 外は一面の霜
暖炉で部屋が温まるまでに出ていかなくちゃ
凍えた鉛筆を少しふるわせて
横になった君をスケッチ
しょうもない僕を好いてくれた君の
ため息は漂ってすぐ消えた
...
かねてから
懸念していたことが
懸念していた通りに
それでも
助けたい
風船が
萎むように
あっという間
また
膨らまそう
人生は放物線
って垂直落下
してるでしょ
...
(短歌十二首)
満月の
原始の森に木霊する
もののけたちのすき透る声
海峡に
飛べない蝶が無数落ち
波に攫われいずこへ旅立つ
西の空
はるかかな ...
未明から降り始めた雪が
台所に積もっている
牧場の色彩を思いながら
わたしは冷たいサラダを
二人分作った
あなたはリビングで
新雪に埋もれたまま
詰将棋をしている
本を見な ...
詩が好きで
陰キャ
インドア
内向きで
死にたいわけか
なるほどそうか
あほぬか ...
はやらないことはやらない琴線の
ことはことばかわからない
じゅげむじゅげむ なんとかなるさ
にんげんだもの しらんけど
男雛女雛
ならびて透る緋毛氈
右近左近、たちばなさくら
今 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
_
原田たけし
短歌
1
24/3/10 17:26
五行歌、原野
ひだかたけし
自由詩
6*
24/3/10 17:22
河原で石をひろう人たち
菊西 夕座
自由詩
4*
24/3/10 16:49
※五行歌「私は熱を知る」
こしごえ
自由詩
3*
24/3/10 15:18
※五行歌「小鬼の しろい肌に」
〃
自由詩
2*
24/3/10 15:17
鏡像(14)「疑惑」
リリー
自由詩
4*
24/3/10 11:26
認められたい
zenyam...
自由詩
4*
24/3/10 8:51
お天気屋さん
〃
自由詩
3*
24/3/10 8:08
夢十夜 ②
レタス
自由詩
5*
24/3/10 7:04
リリシズムが泣くのです
秋葉竹
自由詩
2
24/3/10 6:57
寄り道の先の亡霊
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
24/3/9 22:51
鏡像(13)「脱走」
リリー
自由詩
5*
24/3/9 21:26
彼方へ
レタス
自由詩
4*
24/3/9 21:21
はるびと
soft_m...
自由詩
11*
24/3/9 18:56
残寒
かち
自由詩
1+
24/3/9 18:03
この夕刻
ひだかたけし
自由詩
4
24/3/9 17:57
※五行歌 六首「一輪咲いて実る」
こしごえ
自由詩
4*
24/3/9 17:06
鏡像(12)「えええ……。」
リリー
自由詩
3*
24/3/9 14:39
全自動販売機
イオン
自由詩
2*
24/3/9 14:32
鳥籠。
田中宏輔
自由詩
13*
24/3/9 11:48
独り言3.9
zenyam...
自由詩
3*
24/3/9 11:23
鏡像(11)「暗い部屋」
リリー
自由詩
3*
24/3/9 10:47
鈴絃──いつか誰かが書いた詩
ただのみきや
自由詩
3*
24/3/9 10:30
夢十夜 ①
レタス
自由詩
3*
24/3/9 9:55
別れ
◇レキ
自由詩
2*
24/3/9 6:34
UFOにお願い
りゅうさん
自由詩
3*
24/3/9 3:45
好きさえもすき透る
秋葉竹
短歌
2
24/3/9 2:12
新雪
たもつ
自由詩
9*
24/3/9 0:50
自由律短歌
TAT
短歌
3
24/3/9 0:42
草
wc
自由詩
8*
24/3/8 23:38
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
272
加筆訂正:
鈴絃──いつか誰かが書いた詩
/
ただのみきや
[24/3/10 11:10]
修正
夢十夜 ②
/
レタス
[24/3/10 7:43]
一部少し改訂しました。
鈴絃──いつか誰かが書いた詩
/
ただのみきや
[24/3/9 10:46]
修正数文字
3.36sec.