京阪電車の踏切渡った坂道で
目に付く酒房の黒い看板
『道草』は
今朝も眠りについたまま
道幅せまい通り
店とは反対側を歩く私は
人の流れを避けて立ち止まる
登校 ...
これが私の真実だ
あなたの真実を教えてくれ
そう言って ここにいるあなたに話しかける
だが あなたは無言で悲しそうに首をふるだけだ
きっとあなたには真実がないか
あっても 私のそれとは異なる ...
欅に光が射して
陰が濃い
もうすぐ夏が来る
万物成長の夏が来る
真新しいマンションが増えてきたこのまちで
わずかに残った古いモノ
ああ、あのぼろっちい空き家ね
頑固に過去にしがみつく
なんとも無様な姿を地域住民にさらしながら
はや数十年が経過した
...
稚くて
美しくて
二人には白い花びらの開き切らず咲く
真ん中だけ ほんのりピンク色に染めた
薔薇が似合う
交わす口づけもさわやかに愛を誓い合った
いつか二人は大人 ...
宝石が頭のうしろから採れる 親からもらった身体なのにね
道化の口角を極端に上げて
引き攣った笑顔を その白塗りの顔に浮かべながら
人間としての階段を きわめてダイナミックに下ってゆく
ジョーカーダンス あなたは
最も深い地の底の地獄を まるで天上界 ...
深緑は私の祖、
収縮と拡張
繰り返す
私たちの命、
源たどれば皆 同一。
日本国を率いる者たちが
自分の間違いを認めようとしない
このままだと日本は滅びる
そのことに気づいている者たちが
その間違いの元である
貨幣の信用創造という事実に基づいた
正しい貨幣観を広 ...
砂漠抜け
砂漠の一軒家抜け
街中へ
街中のこの白い小部屋へ
この熱持つ静謐な地にて
底 探り感じ割っていく
底無し宇宙の底のヒビキ
それは普遍の聖なる何か
人は誰しもそれを持ち ...
一度固まってしまった接着剤はもう剥がしようがない。何処までも先祖を辿るのと同じように。
線香を供えるときには顔も知らずに亡くなった人も数にいれる。つまり戸籍上は曾祖父やら祖母やら兄弟なのだ ...
洗濯したシャツを畳んでいると
シャツに畳まれている私があった
痛くないように
関節が動く方向に畳んでくれた
畳み終えると皺に注意しながら
シャツはそっと私をタンスに仕舞った
衣替え ...
斜光の残響のなか
自由に躍る
漆黒の闇の切迫
予感しながら
夢はみない、
希望はない、
絶望はない、
ただ此処に留まり
この光と闇の均衡のなか、
自由に躍る
真夜中 ...
こんなに春なのに
まだ咲かないの
まぶしくて痛いから
たくさんの◯を買った
まぶしくて痛くて
まぶしくて痛くて
まぶしくて痛かった
なんども春なのに
それでも咲かないの ...
繁華街は夜になれば
ネオンが真向かいから躯にしみ入って来る
路地に流れる舗装された浅い溝の様な川の側、
一軒の隠れ家的な 名曲喫茶があった
水曜日になると
ねずみ色のスウ ...
痩せた犬が
俺の家の裏口で
乾いた口を波打たせ
最後の餌をねだってる
縞々のブラウスと
古びたコーデュロイの
最新型の古びた服で
着飾る母がドアを蹴る
冷たい音を立てて
錆びたド ...
空と壁、画布と壁の関係は
デッサンの向こう側にある
あったと思う
手ざわりがした
もう、海は。これでいいと
朝方に眠りきれず
続く未来が光の形をとって
泡々と今になる
脳色 ...
○「人を見る目」
上司に人を見る目がなければ
どうしようもない
一流の潜在能力を持った部下がいても
三流としか見なさない
評価は上司によって大きく変わる
置かれたところで咲きなさいといわれ ...
よる
音が 音に渦をなし
風が風との
谷間をなして
私が 私のゆめを捨てる
二十三時ごろ だったと思う
玄関先でスニーカーを履いていたら
「ノンちゃん、僕だけど。」 ...
何も思い出すようなこともない
遠い昔に歩いた夜
何も知らない僕らは学生だった
親から借りた車に乗っていた
湾口から見ていた化学工場の光と
遠くから来たであろう小さな船
船員たちが出 ...
休日をずらして
やっと合わせた午後
あいにくの大雨
濡れた芝にパンプスが沈む
イギリス庭園
柔らかい土にシャベルを刺し
そっと薔薇の首を手折り落とす
あの人はハサミ
彼はチェーンソ ...
私は今日、ガンダムを見た。
それは流線型の淡い液体だった。
しかし、彼女は「ふっ」と笑ってそよ風みたいで、そこで、目が、覚めた。
あ、そうか
羽毛布団のその繊維の一つ一つに意識が集中して、
...
空の言葉はインディゴの宿り木で
さらに宇宙から俯瞰して
一太刀 降ろす 優しく 干渉のない姿で
繊細な聴覚で脳を少し騙しながら
気取って仰いでいる 風使いの若い眷属
...
庭のツツジは黄白く色褪せ枯れ萎み
私の肉体は滅び死につつ在る過程
ホントの愛、
無条件に貴女に委ね帰依すること、
わたしは忘れている
きっとチーズケーキ
食べながら取り戻す
...
いつか壁は
壁でなくなってしまえる
いつか
柔らかなひびが
全て覆いつくし
手ざわりをなくしてしまえる
あなたという冗句が
絖りの奥で枯れると
限られた視界は
縫目のない夜服 ...
まとわりつく蛆のような概念を振り払って重湯のような朝食を啜ると世界は絨毯爆撃みたいに騒々しく煌めいていてウンザリした俺は洗面台を殴り殺す、拳に滲んだ血はホールトマトの缶詰を連想させたので昼飯はパス ...
純粋を抱き
抱きしめながら
死にたい
しょせん
生きるのは
食べるため
眠るため
寂しくなるため
でしょ?
いろいろ
好きなひともいるよ
いろいろ
...
緑の五月の風に
髪なびく
草原を駆け下りる少女の
息は弾んでいる
若草の匂いが
鼻をつくほど濃厚な自然の中に
すべてはこれから始まる
ちいさな芽生えみたいに
...
外陽 入れよ
僕ら 光と愛の実体、
闇と交わり塗り込められ
嘆きの壁、泣いている
嘆きの壁、囁いている
日々の反復で得る熱、
日々の努めで得る魂、
宝石箱ひっくり返し
...
どんな花だって
一度は誰かに歌われたはず
だから綺麗でいることに
意味があると思うの
君に見つけて貰って
安心したせいなのか
少しわがままな癖を
隠し切れなかった
それでも花の ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
金のカギ(改訂)
リリー
自由詩
1*
23/5/10 16:37
真実
岡部淳太郎
自由詩
0
23/5/10 14:55
陰
渡辺亘
自由詩
1
23/5/10 11:41
よしやの秘密
うめバア
自由詩
6
23/5/10 7:35
複色のばら
リリー
自由詩
1*
23/5/10 6:28
宝石
暮田真名
短歌
3
23/5/10 2:30
JOKER
本田憲嵩
自由詩
6
23/5/9 23:07
夜想53〇深緑
ひだかたけし
自由詩
4*
23/5/9 22:42
「断固阻止しなくてはならない」
ジム・プリマ...
自由詩
5+*
23/5/9 21:04
点火
ひだかたけし
自由詩
4
23/5/9 19:33
ASCHE UND LANGE
アラガイs
自由詩
5*
23/5/9 18:24
衣替え
たもつ
自由詩
12*
23/5/9 17:45
独りと自由(改訂)
ひだかたけし
自由詩
3*
23/5/9 16:39
スカート
はるな
自由詩
0
23/5/9 16:08
ねずみ色の上衣
リリー
自由詩
1*
23/5/9 15:41
FLOWER COMES FROM NOTHING.
竜門勇気
自由詩
0
23/5/9 15:19
SF
soft_m...
自由詩
3
23/5/9 15:11
独り言5.9
ホカチャン
自由詩
1*
23/5/9 10:11
留守番電話
リリー
自由詩
5*
23/5/9 5:58
五月の夜
番田
自由詩
1
23/5/9 0:52
blind alley
mizuno...
自由詩
1
23/5/9 0:16
ガンダムにあった日に死んでしまったこと
はたらくくる...
自由詩
1
23/5/8 23:15
風の言葉の私
朝焼彩茜色
自由詩
4*
23/5/8 22:43
ツツジ、生きなやむ
ひだかたけし
自由詩
5*
23/5/8 22:38
何故、どうして
soft_m...
自由詩
2
23/5/8 21:29
しらふで死にな(毎日は降り注ぐ)
ホロウ・シカ...
自由詩
4*
23/5/8 21:25
しろい涙
秋葉竹
自由詩
1
23/5/8 21:12
緑の五月
〃
自由詩
2
23/5/8 21:11
夜想52
ひだかたけし
自由詩
4
23/5/8 19:29
勿忘草
ミナト 螢
自由詩
1
23/5/8 19:25
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
272
273
274
275
276
277
278
279
加筆訂正:
ASCHE UND LANGE
/
アラガイs
[23/5/9 23:31]
少し付け足しております。
ASCHE UND LANGE
/
アラガイs
[23/5/9 23:21]
推敲訂正しております。
虚構の翼
/
ただのみきや
[23/5/9 6:26]
修正
カレーライス
/
本田憲嵩
[23/5/9 2:21]
若干修正。
3.64sec.