部屋の明かりが消えた。キッチンも、廊下も、
トイレも。カーテン越しに差し込む街灯や近所の
明かり。わたしの家だけが何事もなかったかのよ
うに、暗闇の中、どこまでも透きとおって見えた。
...
夏に近所のお祭りで
金魚を二匹掬った
いっぴきじゃなくにひきだったので
すこし感傷的になって
あくる日会社をサボって
ちっちゃな金魚鉢まで
買ってしまった
すぐに ...
むすびめがほつれて
じゆうにほころんで
咲く
水平線まで
等間隔に続く道
深海から
水面を通して、陽を仰ぐ
さまざまな
屈折の偶然の中
ひとすじが
花と名のつくものすべてを咲かせる ...
季語がわからないまま書いたから、
俳句とはホントは
よんじゃ駄目だというような話もあるなかで。
自由俳句ってあるもん、とか
自由律俳句をなんでも俳句になると
勘違いしているから、
...
ディパーテッドで
ジャック・ニコルソンは
二言目には
ぶらうじょぶって言ってたよな
成人女性の何%が
ぶらうじょぶ経験者か知らない
だけど大体はやったことあるんだろう?
なあ、教えて ...
深緑の
革製ブックカバーを
五行歌ノートの
私の魂(いのち)に
掛けている
黒人さんも乗って居た
死んだ叔母さんも
乗って居た
その車に、
私は今 飛び乗る
思惟、燃える
アッフリカの太陽!
宝石箱ひっくり返り
無数の宝石の煌め ...
いのちを
傷つけた人の
こころは
傷つけた人のいのちも
けがしている
・
悪は
悪だ
私の悪も
でもね自然にとっては
悪も善も無いよね
・
失って かえらない
...
「ミズノちゃん、元気ありませんね…。」
「まあな…。私らでも、ショックやからな。」
旧館寮母室で朝のミーティングを終えて
ミズノちゃんが出て行った後、
若手職員らは話す
三日 ...
薔薇が咲いた夜は
遥かにむかし
遠くまで
遠くまで
時間はさかのぼる
君は薔薇を咲かせて
僕を昂らせた
永遠に昇る
螺旋階段
薔薇は
螺旋階段の
踊り ...
隣の家の4歳年上のキーちゃんと
石神井公園にザリガニ釣りに行くことになって
乾物屋に餌のサキイカを買いに行った
サキイカの値札を見ると20,000円だった
ぼくたちは二人あわせて100円しかな ...
○「奇跡」
奇跡は
僕の足元に
僕の頭上に
広がっている
ただ
ただ
僕が見過ごしているだけである
よく観よ!よく観よ!
よく聴け!よく聴け!
○「求める」
求めるのは
楽 ...
猫や猫。
わたしは、なにも、いらない。
わたしは、それほど、悲しくはない。
わたしは、それほど、つらくはない。
ただ耳が痛くて、痛みのあまり、
不眠の夜を、声を抑えて耐 ...
どこにでもあると云われて探したが目にはみえない愛とにくしみ
もうこれで最後だからと嘘つかれ知りつつ許した私、ヤサシイ。
手を取って「あれは嘘だよ、嘘だか ...
これは独白ですよ。たぶん。嘘は混じり込んでいるとも。もちろん。想像してみたくなる。いや、自分の死なんて想像してもつまらないものですね。幾ら考えたところで当たるわけないもの。なあんて、しかし捨ておけない ...
漆黒の夜は墨を流すよう
月を映す川面に
ひとひら ふたひら はらはらと
桜花びら舞い落ちて
ゆるり ゆらり {ルビ花筏=はないかだ}
きみの面ざしを垣間見て
もういいよと呟いた
...
★☆★ 法律大魔王から18度目の最初のお達し ★☆★
●自作のショートギャグを楽しむスレッドです。誰でも参加OK。過去ログや、
まとめサイトのパターンを参考に、面白いネタを考えてここに発言して ...
雲間に見えた朧月外堀眺める逢坂ブルース
雲間に見えた朧月外堀埋める逢坂ブルース
眺めうめられ冬の陣
たたくかおすかそんなもの
女顔の花咲き開き
笑って居るよ
ハローハロー
この暗く眩む森の明るみで
逢いたかった逢いたかった
アナタよ、
淡く薄っすら次第に赤
濃密に赤く真紅へと
...
さびしい
小石は
お日さまに
じんわりと照らされて
あたたか
いのち
ここにある
そこにない
どのいのちも
大切なまま
足し引いた音符、意外。回文を対比した。
たしひいたおんぷ いがい かいぶんをたいひした
よく続く退屈。靴、苦痛突く、つくづく痛く続くよ。
よくつづくたいくつ くつ くつうつく つくづくい ...
「おはよう。今朝も、正門前に救急車が止まってたわよ。」
「二月になって、この数日どうなってるんだろうね?」
雑木林から出て来たサバトラ猫の鈴ちゃんと
施設の裏庭へ朝食を貰いに出向く途中の ...
遅れてる梅雨紫陽花は枯れ続く晴れを待つより雨が恋しい
六月に台風が来る予想外去年の豪雨思い出させる
ジメジメとしつこい梅雨が居座って湿った思考回路ひんやり
雨ばかり予定なくなり家にい ...
「な、見て。またやってはるわ…『松の廊下』。」
「ほんまやなぁ。」
午前の館内清掃へ向かう若手職員らが足を止めて
視線を投げる主任と副主任の姿
朝礼を終えた会議室から
旧館へ戻る ...
かすかな生活の、いつ消えてもおかしくない繫りの
はっきり見えていなくても、それを想い描ける
聞こえないけれど感じる
小さな部屋で、今あなたが立てるあらゆる響きを
同じ夜の片隅にある、遠く隔てら ...
たしかな春の日差しを得ました。土曜日、風は必要以上につめたく、でもそれよりも空気のなかに溶けている季節がしきりに春を叫びます。わたしたちは指先をひんやりに染めながら、ねえねえ来たよね、これだよね、と笑 ...
○「遊び」
姪の子たち三人にせがまれて遊んだ
お手玉 鬼ごっこ かくれんぼなどをして遊んだ
疲れたが
子どもたちにとって遊びは
何ものにもかえがたい至福の時間だ
と改めて思った
子どもた ...
息をするだけで
胸がスーッとする
朝早い冬の陽があたる窓際で
窓を全開にする
まだ
人の数もまばらで
車の音もほとんどしない
街を赤く染め始めた
あたたかい朝日が ...
「ハマさん、夕食後また三十万盗難事件ありましたよ。」
「困ったもんやなぁ…。一昨日の空き巣はキクチ君やったしな。」
「今夜あたしですわ、さんざん…。」
宿直日の二十時前、事務所におられる ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
金魚すくい
たもつ
自由詩
3
24/3/13 0:29
空へ
秋葉竹
自由詩
1
24/3/13 0:24
カスクルートをあなたに(即興ゴルゴンダr60306
wc
自由詩
8*
24/3/12 22:34
ホワイトデー寒波?
秋葉竹
俳句
1
24/3/12 22:29
ぶらうじょぶ
花形新次
自由詩
0
24/3/12 19:45
※五行歌「深緑の」
こしごえ
自由詩
3*
24/3/12 19:30
五行歌、燃える
ひだかたけし
自由詩
5
24/3/12 17:24
※五行歌 四首
こしごえ
自由詩
3*
24/3/12 13:03
鏡像(18)「死の砦」②
リリー
自由詩
5*
24/3/12 9:45
薔薇が咲いた夜は
原田たけし
自由詩
3
24/3/12 7:21
夢十夜 ④
レタス
自由詩
3*
24/3/12 6:32
独り言3.12
zenyam...
自由詩
2*
24/3/12 6:25
君のうた
秋葉竹
自由詩
1
24/3/12 1:16
春が来る
〃
短歌
2
24/3/12 1:14
仮定/ひとつの言い訳(死を下見して)
アラガイs
自由詩
7*
24/3/11 23:02
旅路
レタス
自由詩
4*
24/3/11 22:42
エリオットしとりあそび(18)
会議室
24/3/11 21:39
大阪城決戦(即興ゴルゴンダ、r6.0218
wc
自由詩
6
24/3/11 18:58
森の億
ひだかたけし
自由詩
2*
24/3/11 17:17
※五行歌「さびしい 小石は」
こしごえ
自由詩
2*
24/3/11 16:54
※五行歌「大切なまま」
〃
自由詩
4*
24/3/11 16:53
対比し足し引いた(回文)
水宮うみ
自由詩
1*
24/3/11 16:19
鏡像(17)「死の砦」①
リリー
自由詩
4*
24/3/11 15:51
恋しい
夏川ゆう
短歌
4
24/3/11 12:22
鏡像(16)「寮母さん」
リリー
自由詩
5*
24/3/11 12:12
ゆっくりと
soft_m...
自由詩
5*
24/3/11 11:30
メモ
はるな
散文(批評...
3
24/3/11 10:27
独り言3.11
zenyam...
自由詩
2*
24/3/11 8:49
冬の朝
秋葉竹
自由詩
1
24/3/11 8:02
鏡像(15)「長い夜」
リリー
自由詩
4*
24/3/11 7:49
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
加筆訂正:
旅路
/
レタス
[24/3/11 23:42]
少々手を入れました。
4.26sec.