発句 とんぼうの消えて濃くなり空の色 拓也
付句 あかね 夜から どんちゃん騒ぎ らどみ
三句 雑になる 西洋式よりよいはずが らどみ
四句 用も足されずデュシャンの便器 拓也
五句 ...
つなぐ手に夕陽の映えて赤とんぼ
ゲームにて地球を守り星月夜
野良猫の痩せたるを見て冬隣
防犯のカメラにピース菊の紋
風にまた雨音かはり破れ蓮
さつまいも料理出来ぬが生もら ...
草上に敷いた薄水色の布へ、サンドイッチとサラダを置いたまま、わたしはときどき長い草や砂利に足を取られつつ、川の近くへ降りていった。川と草の境目で、ぐらつく石にのるわたしへ、あなたは、手を振った。振っ ...
私という存在は
水面を浮遊するカゲロウのように
不確かな命の現象なのです
帰る処はありません
やがて透明に吸い込まれてしまうでしょう
思うところあって、スポーツ・ジムに通いだした。家のすぐ近くにあるので、(ほとんど隣といってもいいくらい)、行きたいときに行けるのがいい。それで、初めての日にひと通り機械の使い方を教えてもらったあと ...
夢ふたつ
困ったものです
選べない
ひらかれた世界は
ありがたいと想う
たとえば自由だし
たとえば平和だし
たとえばしあわせだし
たとえばこのままでいいと
想えるし ...
暗やみを拭う光を待ちわびて
抱き寄せるのは 悲しい背中
(番外編41―3)息弾ませて愛犬が来る
飼いなれし犬はかなしも
弾の中を
息はづませてわれにつづきくる
(今日ひと日 昭和18年非売品 伍賀 泰)
(かいなれしい ...
なに、熱くなってんだろう
生まれて死んでいく、それだけなのに
なに、熱くなってんだろう?
炊き立ての米、膨らんで ムギュッとお口に入る
その感動、その感銘 それも怒りの、原動力
なに、熱くな ...
思うべきことを考えずに
どんなことができるのかと 一人
名前の知らない川を見る
今も 何かを問いかけながら
冷蔵庫の中に入れておいていたのは
昨日スーパーで買った 見切り品の鮭弁当
...
ただ静謐の中で、君にまた逢いたかった
にぎやかな夏を脱いで、その素肌を
少し無防備にさらされて
寒くなってきたね
そうだね、君の隣はずっと夏だけど
なにそれ、嫌味?
いや、賛辞
我ら ...
涙の夜に沈んでしまいました
何かを伝えようにも声がでません
銀盤の月だけが頬笑みをくれました
冷えた肩を抱き締めながら
暗い{ルビ闇路=やみじ}をたどります
干枯らびた思い出
握り締め過ぎて砕いた
一日が終わって次の日が来ても
昨日までを枯らしてしまう
何があったかな
あったけどどうだったかな
生きていることが
不思議に思うんだ
...
ヒトは誰しも欠落に
何かを詰め込み生きている
だが欠落は永遠に
埋まることなどないものだ
詰め込んだものはこぼれ落ち
どんどん次を詰め込むけれど
次から次から落ちていく
結局心はからっぽ ...
冬の兵士達の隊列続き凍り付く恐怖に郷愁の感情麻痺し
灼熱の貴女の胸に投擲した憧憬の念の次々燃え尽きまた投擲し
高くなる空に濃くなる青に密やかな恋慕を抱き自らを見入る、
鎮まる静かさに ひと ...
島があった。日本では魚釣島と呼ばれている。荒涼たる海が広がっている。ざわめく、怒りやすい海であった。 ざわめいているのは海ばかりではない。この島をめぐって日本と中国は緊張をたかめていた。
火蓋を ...
あの頃のぼくたちは
激しくて とても激しくて
激し過ぎて
互いに深い傷をつけあったね
きみはとても純粋で
長い黒髪が似合っていた
ぼくは酔って想い出話しをすると
きみは少女のよう ...
(番外編41―2)同村の同期の桜満ちている
あの時みんな若かった、
ブルーコメッツの草原の輝きみたいに
この歌が流れている
貴方のおうちは草原に囲まれた遥か彼方
同級生の生の光芒 ...
海の底、そこに思い出の全部を置いて
秋の風、切なさが頬をかすめる
設営された映写館
新しい貴方の仮想的根拠は
有償ではなくて
条件なんてないよ
ただここで抱きしめられて
胎児みたいに眠る ...
葬列 ものくろのいしを蹴る
切実な詩情など、草々
皮革の風船が、このようなとき、ひろった
カベに貼り付いている過去に魔法がある
レプリカのあかり ナルシスの鏡
鳴り止まないベ ...
メッツ対ドジャースの試合
ロサンゼルスのスタジアムでは始終大歓声が飛び交う
テレビのこちら側では
昨日の飲み会の続きで
朝から乾杯の手が幾つものびる
千賀が登場しても反応薄く
大谷 ...
キキョウの花弁、
染める青紫
、
沈黙の一音
凝縮され、
見る見る染み渡り拡がりゆき
あゝまた段々と色褪せては
色付き輝き湧き出で来る
此処に貫かれて居る力、
異様に哀しくも歓 ...
{ルビ蜻蛉=とんばう}の消えて濃くなり空の色
もぐ人に青空近し青蜜柑
虫食ひもまた可愛らし初紅葉
秋の蝶止まる小花の定まらず
切り株に燃え移らむと苔紅葉
名を知らぬ風 ...
濡れそぼつすずめらが
低い枝から隣家の庭先へ消えた時
わたしは「あわれ」を見なかった
ただチュンにチュンを重ね
チュンの間と強弱で言い尽くす
すずめらの韻律は人より力強く
雨音と斬り結び ...
草を食べている河馬を見ていると砲丸投げを食らった体躯は
人に食べられるために生きているのか と思う
それはとても寂しい
パレンケで
ざるの中のテラピアがハァーハァー、ピク ...
ステイションがあって
その中にもう一つ
小さなステイションがあった
よく見るとそのステイションは
生前の父だった
ステイションは小さかったから
出発する列車も
到着する列車 ...
今朝も、ラッキーストライクを吸ってしまった
しかし禁煙の為
相変わらず水をよく飲んでいます
+
道を捜していました
人の望む道は歩んでいけませんでした
病気になりました
ついに獣 ...
虐待があるのは知っています
客待にしてみましょうか
タロウさん、お茶が入っていてよ
毒入りだったかーっ
狐の嫁入り
いつ致したかもわからぬ電光石火
お父さん、寂しいよ
わけの ...
空が近い午後だった
外階段を雲が飲み込もうとしている
看板の灯りが何とか支えていた
バスを待ちながら考えたが
ここはバス停ではないので来るはずもない
グッと上腕に力を入れると血管が目を覚 ...
雑な言い回しになるけど、レベル1の遊びの程度でダンジョン攻略するにせよ、パーティーを組んだほうが良いとギルマスは言っていた。アーチャーの俳人と戦士の歌人とタンク(盾)の詩人の組み合わせがベスト。
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「おそまつピエロ」拓也とらどみ 連句半歌仙/表六句
足立らどみ
伝統定型各...
5*
24/10/16 12:52
さよならエンドレス
森田拓也
俳句
8*
24/10/16 11:29
帰るべき家
パンジーの切...
自由詩
7
24/10/16 9:46
五行歌 虚ろ
レタス
自由詩
9*
24/10/16 9:44
(サプライズ、管のついたからだ)、のこと
はるな
散文(批評...
2
24/10/16 8:39
しあわせ
秋葉竹
自由詩
2
24/10/16 8:27
背中
はるな
短歌
0
24/10/16 8:21
(531―3)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/10/16 8:07
なに、熱くなってんだろう
鏡文志
自由詩
3*
24/10/16 7:57
秋の風景
番田
自由詩
3
24/10/16 1:50
未熟さのバター焼き
トビラ
自由詩
3*
24/10/15 23:19
五行歌 哀歌
レタス
自由詩
9*
24/10/15 21:34
alive
海
自由詩
7*
24/10/15 18:43
日々之空虚
天竺葵
自由詩
2
24/10/15 18:39
狭間の想い
ひだかたけし
自由詩
6*
24/10/15 17:35
太陽の季節
おまる
自由詩
3*
24/10/15 12:28
きみに
レタス
自由詩
6*
24/10/15 9:21
(531-2)野施行三十一(みそひと)文字
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/10/15 8:00
タイムシフター
トビラ
自由詩
3*
24/10/14 22:20
とまとひとはここのねだん
あらい
自由詩
4*
24/10/14 20:00
群像
海
自由詩
5*
24/10/14 18:26
瞳
ひだかたけし
自由詩
4*
24/10/14 18:19
タモリステップ〜Go to the レインボー
森田拓也
俳句
9*
24/10/14 16:59
秋
ただのみきや
自由詩
5*
24/10/14 12:59
(530-2)野施行シリーズ 今日の一言
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/10/14 7:50
ステイション
たもつ
自由詩
3*
24/10/14 7:45
道
田中教平/K...
自由詩
3
24/10/14 7:10
幸せな家庭
りゅうさん
自由詩
4*
24/10/14 5:11
歩くこと、生きること
XIAO
自由詩
5*
24/10/14 0:35
パーティー急募!
足立らどみ
自由詩
5*
24/10/13 22:36
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加筆訂正:
平成家族
/
本田憲嵩
[24/10/15 22:46]
若干加筆修正。
秋
/
ただのみきや
[24/10/14 13:10]
誤字誤字脱字誤字脱字
平成家族
/
本田憲嵩
[24/10/14 11:54]
最後一行追加。
2.99sec.