広場では若者たちが
燃え盛る松明を投げつけ合って
それを眺めている紳士たちの顔は
夕闇の中 脂ぎって光っている
商売人は屋台を出して
売り子は声を張り上げる
稼ぎ時を逃すまいと
仕入 ...
自称詩人が存在するとして
(私はまだ都市伝説だと思っている)
面と向かって言いたいことは
「おまえ暇だろ」の一言だ
暇じゃない自称詩人が
存在するなら教えて欲しい
会いに行くから
必 ...
あいつはあのまま
日本に居るべきだったんだ
自分が二人存在することに
人は耐えられない
NYの汚らしい街へ来て
地面を這いずり回っている俺
もう一人の俺は
おしゃれな避暑地で
...
この麗らかな春日に、
白雲ゆくりゆくり
蒼天を流れゆく
名無き鳥の啼き声、
樹木緑の繁りより
真一文字鋭く響き
きらきらり
太陽の光滴、
水流に飛び跳ね
...
温泉と名のつく施設若返る老若男女に優しい内装
朝食は和食がいいと言うあなた健康のため味噌汁を飲む
人混みで見た知り合いに声かけた人違いだと気づくの遅い
街中の音は途切れることはない車 ...
どうでもいい
もうどうでもいいよ
そんな事
誰が悪かったとか
関係ない
問題はあの事件によって
運命が決定的に
あの方向に行ってしまったことだ
まるで痴呆のように
大口あけて天を見上げる男
できうる限り舌をのばして待っている
いつの日か
その舌の上に蝿がとまるのを
(とまればどうすんの)
蛙のように巻き取って食うんだ
(と) ...
見渡せば 花も霞も 柔らかく 遠く聞こえる うぐいすの声
どうしたってダメージは残る
どうすればいい?
五十年生きて
自分が特別じゃない事を知った
でもいいんだ
人間としての正道を歩んでいると
誇れればいい
束ねられたポイントカードが
煩わしかったこともある
貰わなければ損をするみたいな
かぁるい恐怖に突き動かされ
そうになったりね
僕は
中性的らしい
頑張ってポイントカー ...
現実は
命だけでは
生きられないと言うが
命が無くては
虚しいんだ
・
へたな
作りものよりも
現実の方が
よっぽど
味わい深い
・
私の
人生
いちどきり ...
団地に風が吹く
床屋のおじさんが
大きな欠伸をする
口の中で夏が過ぎていく
金魚鉢が宇宙を漂っている間
友達の一人は
セメダインでおかしくなった
ベランダの無い人が
ベランダを ...
隣りの海で 鯨が髭を磨いてる
海老が抜けない
ささらに破れた尾びれを揺らし
海老が抜けないのです、と
わたしも歯茎を押しひろげ
まぶされた砂をはらい
やせた少年がくらりと傾いて ...
いったいこのちいさな世界には
なんにんの偽善者と
なんにんの偽悪者とが
いるのだろう?
なんてことを考えてみたこともある
天災のあとのような
悲し ...
季節変わりの花が
ぼくたちを祝福してくれた
ふたり手をつなぎ
ふたたびこの路を
歩きたい
子供のように石を蹴り
風に吹かれて
夢を話していたい
花びらは散っても
怖い ...
横笛
虫の音のことにいでつるあはれかな 高きくもゐに月ぞてりける
鈴虫
なげけどもよをふる月のおほかたは 虫の音にだにまさる露かな
夕霧
なるる身の古きよすがをつつゐづつ くちつる袖 ...
桜花、数千真白き
純白の切り裂く時を
切開し 真っ赤な血潮
噴き上がる天へ真直ぐ
、
数千真白き桜花散りゆく迄
――コン、コン、コン
「咳ですか?」
――ノックです。
「どうしました?」
――コン、コン、コン
「咳ですね?」
――ノックなんです!
「大丈夫ですか?」
――あけてください!
「ど ...
落ちぶれた世界の歯軋りが俺を眠れなくさせる、飲み干した水の入った、コップの底に張り付いていた潰れた小虫、排水溝の向こうで今頃、呪詛を吐き続けているだろう、小さいから、弱いから、儚いからで納得ずくで ...
何十億年の星霜が経ったであらうか。
時に激変を繰り返しながらも
森羅万象は存在としてあり続け
さうして今は一見安定期にあるやうに見えるが
よくよく見ると森羅万象は皆顫動してゐる。
それはまる ...
大概せこい。個性がいた。
たいがいせこいこせいがいた
求愛ハウス栽培。刺す、奪い合う雪。
きゅうあいはうすさいばい さす うばいあうゆき
対面。薄ら暗すぎて、無敵すら暮らす運命 ...
夜はカゲロウの翅
昼の光は油絵の中に塗り込められるよう
闇は真中から暈される
四肢はつながりを断たれ
各々結露しながら息をひそめた
瞳の内側に湧いてくる
けむりの肢体
遠い昔のも ...
不正取得したお金を
付け替えることで
合法取得に見せかける違法行為を
マネーロンダリングと呼びます
不利益になる事実を
「まぁね」で済まして
曖昧にしてしまうことを私は
まぁねロンダ ...
そのお伽話は
あまりにも語られすぎて
すっかりすり切れてしまった
意味さえもこわれて
こぼれ落ちてしまった
君がかりそめの眠りを
くりかえしてきたその日々の間に
此処には誰も来ない
...
咲いてました
櫻
満開に
取り立てて
感動はありません
櫻は咲くよりも
散る時が美しい
それは当たり前の
感動なのかも知れません
死ぬのは
人並みに怖いです
...
これは短歌じゃねぇか、と云われれば言葉もありませんが、
これは詩なのですと、云い切らせてください。
夜中の3時台に起きて書いた愚かな労力に免じて、ハハ。
荒野に吹く風 桜に吹 ...
醤油の{ルビ醪=もろみ}が香る港街
岸壁の夜に出没する屋台の中華そば
秘密のスープを覗き込むと
豚骨、丸鶏、ソウダ節、かつお節、
煮干し、長ねぎ、玉ねぎ、昆布、干しシイタケ
出汁 ...
桜みち
ふたりで歩くそよ風が
散らない未来をそっと散らして
桜木に
灯る命の妖しさに
汲めども尽きぬ情欲を知る
ひまわりの
咲く夏の日の未来さえ
...
しぼ虫はしぼんでしぼんでしぼみつくして
しょんぼり虫とであえたころには四月の宵
単四電池にまきついてだきついてころがり
ベッドの下にまで旅にでたらわすれられて
からっぽのリモコンの席にほこりが ...
今年彼女は桜をみることはない
大学病院のICUに閉じ込められ
チューブや配線にグルグルと巻かれ
モニターの画面に規則正しい波形が映る
何が悪かったのか誰にもわからない
本当のことは
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
火と風と
ヒロセマコト
自由詩
4*
24/4/8 19:41
おまえ暇だろ
花形新次
自由詩
0
24/4/8 19:13
離山房
藤原絵理子
自由詩
3
24/4/8 17:43
ヒビキ
ひだかたけし
自由詩
4*
24/4/8 17:13
味噌汁
夏川ゆう
短歌
3
24/4/8 16:00
決定的
渡辺亘
自由詩
0
24/4/8 15:40
蛙男。
田中宏輔
自由詩
10*
24/4/8 15:14
春の昼下がり
星野つばき
短歌
0
24/4/8 13:58
無題
渡辺亘
自由詩
1
24/4/8 11:21
大好き
秋葉竹
自由詩
3
24/4/8 9:24
※五行歌 三首「私の 人生 いちどきり」
こしごえ
自由詩
5*
24/4/8 9:05
故郷
たもつ
自由詩
6
24/4/8 7:50
隣りの海
soft_m...
自由詩
11*
24/4/8 5:48
けがされもの
秋葉竹
自由詩
3
24/4/7 23:25
桜路
レタス
自由詩
6*
24/4/7 22:46
源氏 其の七
藤原絵理子
短歌
1
24/4/7 20:32
五行歌、お花見に確言
ひだかたけし
自由詩
3
24/4/7 19:13
キドウ修正
菊西 夕座
自由詩
1*
24/4/7 19:02
手遅れの手前
ホロウ・シカ...
自由詩
5*
24/4/7 15:16
森羅万象、顫動するも
積 緋露雪0...
自由詩
2
24/4/7 15:16
レモンの木漏れ日(回文)
水宮うみ
自由詩
2*
24/4/7 13:45
夜に添う
ただのみきや
自由詩
6*
24/4/7 13:40
まぁねロンダリング
イオン
自由詩
2*
24/4/7 11:59
お伽話
塔野夏子
自由詩
6*
24/4/7 9:54
櫻
原田たけし
自由詩
3
24/4/7 5:46
荒野に吹く風 桜に吹く風
秋葉竹
自由詩
3
24/4/7 4:16
中華そば
レタス
自由詩
5*
24/4/6 23:29
桜みち
秋葉竹
短歌
0
24/4/6 22:52
しぼ虫
菊西 夕座
自由詩
6*
24/4/6 22:33
花曇り
レタス
自由詩
6*
24/4/6 20:29
218
219
220
221
222
223
224
225
226
227
228
229
230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
3.04sec.