流れ星のように飛び込んでいく
沢山の人々が、快速電車の鼻先に

僕の知らない人々が
僕の知らない苦しみから逃れるため
都市の動脈に流れる人の移動を堰き止めまでして
すぐに消えていく足跡を、 ...
いつも最後には
柔らかい棺桶に倒れ込み
枯葉に埋もれながら片手を突き出し
リモコンでテレビのチャンネルを変える

ホワイトノイズに交じって聞こえる
宇宙の産声の残響

愛の言葉も他者に ...
ひるやすみ、
とてもみじかい、
アラームが、鳴りひびくまでの、
とても貴重な、
じかん、
しろいカモメたちは、
鳴きながら、春のあおぞらを、
ゆきかって、
しろいおおきな貨物船も、
...
健やかな者 建物を筆で書く


愚かさの寓話が偶然隅っこに


暗闇が自己言及して光り出す


円環に還る猿 遠い楽園


月の見えない夜は星が綺麗です
この日を境に
もう元のようには
戻れないのではないか
と思ったことがある
阪神淡路大震災がそうだし
地下鉄サリン事件がそうだった
東日本大震災もそうだし
コロナ騒動もだ
その度に僕は
...
長い残照
区切られた間隔を、みていた

緩やかな光と、溶け残ったかたち
手を触れれば、それは
ぬるく指の跡のまま、ほどけた

息づくということの、体温を
そばに、頼りない拍動の
...
永劫の大洋
打ち寄せる波
揺り籠から墓場まで
墓場から揺り籠まで

 燃え滾る創造力動 
     、
  時の狭間を縫い
永劫の内なる大洋から
溢れ流れ出る 行為へと
 行為す ...
まるで爆弾だよきみの脚が一閃輝いてああ100m いちめんのバアチャンザクラ
いちめんのバアチャンザクラ
いちめんのバアチャンザクラ
見渡すかぎりのバアチャンザクラ
往年の美しさはないが
やさしい笑顔のバアチャンザクラ
過疎の村は
バア ...
 

「あなた、このことは忘れてはダメ」
そのような言葉が
母の最後の言葉になった
その言葉はなんとか憶えているが
「このこと」がなんのことなのかは
ついにわたしにはわか ...
何かある
何とは言えない
何か
誰も知らない
道のおおもと



認めるか
認めないか
複雑な思いか
進むための
小鬼の私よ



澄みわたる闇に
月光一輪
ほ ...
変わり続ける物事
でもね
大切なのは
静かな
死ぬのが怖くて
生きてます

死ぬ迄は
生きてます

特別な夢や希望
持ってなくても

炊飯器と米
そして
おかず一品あれば

別に他に何もなくても
かまいません

も ...
ことば は 溶けている
いちどは 溶けて ただよう

ふわり と どろりと
ことば は 約束したり
裏切り続け

そうして 何度も溶けた ある日
うまれたばかりの 私は
つつまれただ ...
丘の上で気づく すっかり囲まれている
撫ぜられ 肌が一緒に軽くなっていった
雨を逃れ
壁に守られていても
風の群が頼もしくひびく

痛みの外で 佇んでいると
何故かしらず 異様な興奮に包 ...
肘ついて 飲みたいよ
いのちが 恋しい

眼の前で さばかれるお魚の
最期の 光を 美しくおもう

わたし 罪をもてあそび

知りながら 酔ってる
ならんで 見てる あなたもおなじ罪 ...
耳をすませたことがある
遠い宇宙のささやきだった気がして
ふと星々が混雑した夜空は
まるでにぎやかな物の怪のいない屋台村のようで
深々と夜はふけ
いたずらに星々はふるえていた

家の傍に ...
からだに良い毒と
わるい本当をひと匙ずつ
掬って舐めたら昏倒だ

他人の言葉で計る幸福
焼き切れない過去
最後の合図の前に
甘い
嘘をついてくれよ
さみしさはすきま
からのポケット
置きざりにされた影

白く柔らかな波で覆い隠し
なにかもみちみちている
そんな人に見えるように
努力している

けれど一分のすきもない人は
これ以 ...
ほしがることがむずかしい
いろいろほしいものがあるのに
舌が糊で貼りついたように
口蓋にくっついて声にできない

夢を語るだけならお金はかからないけど
断裂があちこちにあり
わたしは押し ...
部屋の中に桜が咲いて
僕ら三人は
お花見をすることにした
見上げるだけでも
綺麗なのだけれど
せっかくだから、と
レジャーシートをひいて
君が作ったお弁当を食べた
それからちょっぴ ...
    春風やわーくきやつぷをかぶりおり



    ふわりわーくきやつぷ水の上春の上
黒曜の夜は
月灯りに照らされて
舞い落ちる 舞い落ちる
桜の花を待っていた

きみと手をつなぎ
花びらに埋まろう

物語りを聞かせてあげるから
花の{ルビ褥=しとね}に抱かれながら
...
「自分を信じなさい」


そう言った詩人は
認知症になって
譫妄の森の小径の彼方に光を見て
まだあどけなさを顎に残した少女に恋をした


グループホームなどなかった時代
煙突の底か ...
春の光に浸りゆく
唇の震え柔らかに
声の蕩け揺動する
春の光に包まれて
貫く命の力共々に
ぼくはインドの山を登っていた
岩に座る行者がいたので聞いてみた

この岩にどれほど座っているのですか

久遠と言えば久遠から
刹那と言えば刹那から此処に座しておる

久遠と刹那は同じこ ...
手をふるときは
まっすぐになってさよならに添えられ
指切りをするときは
その関節はやわらかく曲がる
一番ちいさな指

小指が
だれかの小指と出会うとき
非力な小指ゆえに抱き合うことがで ...
桜の満開が
いつもよりも早かった
いつもよりも暖かかった

平成最後の春の始まり
暖かくてわくわくする

平成最後の春だからと言って
特にないけれど
雰囲気が違う気がする

とに ...
僕らをつなぐものは
あの哀しみの聖地だけ
もう今はたやすく訪れることもできない
あの場所の記憶だけ

今頃はまた あの場所をふちどるように
菫が咲いているんだろう ちいさな光を纏って

...
筆を
折ることが
責任の取り方ではない。
詩を書き続けることが
責任の取り方です



生きる
とただ
思う
ここに詩があるから
詩人の魂(いのち)は筆



春の ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
快速貨車の鼻先にまーつん自由詩224/3/31 2:56
星々のはざまで自由詩224/3/31 2:27
しゅんみん本田憲嵩自由詩524/3/30 23:38
少し健やかに過ごし水宮うみ川柳0*24/3/30 21:47
世界で一番ポコチンが小さい男花形新次自由詩0+*24/3/30 19:12
残照、春のねことら自由詩224/3/30 19:00
深奥ミナギルひだかたけし自由詩4*24/3/30 17:26
陸上豆腐のどんど...短歌024/3/30 16:00
バアチャンザクラzenyam...自由詩2*24/3/30 12:32
白い猫秋葉竹自由詩224/3/30 11:49
※五行歌 「今は 私」こしごえ自由詩4*24/3/30 10:33
※五行歌 「静かな 愛」自由詩2*24/3/30 10:31
別に何もなくて原田たけし自由詩524/3/30 8:30
とけるsoft_m...自由詩7*24/3/30 8:21
春のあらし自由詩4*24/3/30 8:13
まどべ自由詩7*24/3/30 7:56
黄砂の朝に山人自由詩5*24/3/30 7:37
はるな自由詩224/3/30 6:06
さみしさはすきま凍湖自由詩624/3/30 2:35
ほしがること自由詩724/3/30 0:46
お花見たもつ自由詩424/3/30 0:45
わーくきやつぷ 湯 煙俳句3*24/3/29 22:56
花埋みレタス自由詩5*24/3/29 21:54
文豪の面影藤原絵理子自由詩324/3/29 21:25
五行歌、幼なじみひだかたけし自由詩224/3/29 19:09
午睡レタス自由詩3*24/3/29 14:28
指切りそらの珊瑚自由詩11*24/3/29 13:08
平成最後の春夏川ゆう自由詩224/3/29 12:08
哀しみの聖地塔野夏子自由詩5*24/3/29 10:30
※五行歌 三首「筆を 折ることが 責任の取り方ではない。」こしごえ自由詩5*24/3/29 10:28

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加筆訂正:
指切り/そらの珊瑚[24/3/29 15:40]
一部修正しました
3.22sec.