海と山に挟まれた街の
湾を照らす黄金色の夕日
風の流れる音が聞こえる
鳶の群れが警告を与えている
世界の底にその街はある
虹の彩りが世界を縁取る
空は人の脆さを ...
沸き起こりながら
奥底から響き立ち襲い来る
このなんとも憂鬱に芳しい
逆巻く熱波更に突き抜けながら
爛熟した強度の破裂に継ぐ破裂に
明度増しゆく意識の視界開きひたすら
私という人格の中 ...
すずろな雨に日は暮れた。
夜風は時折強く吹き
それは何処から吹くとも知れなかつた。
日暮れて尚雨は降り続け
郵便ポストはほのかに照らされ
誰かの差込んだ茶封筒が濡れてゐた。
...
最低気温も11℃。
台風15号は900hPa。
明日、金曜は13日。
昨夜食べた秋刀魚は莢より細く…
重ねてきた61の秋。
希望はこれでいい。
その無はしかたがない。
コーヒーもまた ...
北半球で大陸が
あかくもえはじめる
地球儀を横切る
オレンジのすばやい牡鹿よ
君の足は細かったね
ツノは複雑で立派だったね
くるぶしから覗いても
隙間は無くなっていて
何も見えない
...
魂という命は
絶対ではないけれど
大切であることには
変わりない
愛
それにしても
藤井聡太8冠は
あの時の澤穂希選手の活躍と同様の
明るいニュースです
世界に蔓延るダークなエネルギーを
光に換える灯台の出現は
日本ではお馴染みの真の天才装置
社会 ...
めざめ
なにか黒っぽい
いくえにも重ねた
すき間だらけのガーゼ的なにかに
ゆっくりと眠りは
溶かされ絡まりながら
そろそろ吐きだされそう
視界の芯 ...
試着をし続けている間に
ぼくらはすっかり
年を取ってしまった
兄は定年退職を迎え
父と腹違いの叔父は
ベッドから起き上がれなくなった
会津に帰ると言って聞かないのよ
叔母が愚痴を ...
いつしか秋の色もしみじみ深く
高くさはやかな空のすきまには
うまれなかつた光のかなしみなど
きよくちいさくはりつめてゐる
こんな日はきみとはなしてゐたいなあ
いつしよにあをぞ ...
藁人形に自称詩人の
名札を貼り付けて
丑三つ時に神社の
スギの木に
五寸釘で打ち付ければ
自称詩人でいられなくなる
という風習が
山形県のとある地方に
伝わることは
自称詩人に
酷 ...
きのうきみがみた夢の光景、
切り株の真っ平らに
座った真っ白な女の
声の朗らかに唱う
なんてあったかく
なんどもそこから
ひたすらひびいて
のびやかひろがり
今日の今のこの瞬間 ...
越帽の庇型をした語り屋は
丁重な匙を巷に錘を蔑む
舎弟の悦を交互に溶き
正理の屈辱を正確に拐かす
時となく見定めた金剛墓場を
遂に光の内に功を奏し
一糸 ...
コーヒーは言うのです
女は専門店の浅煎り豆を使ってドリップした
ブラックを好み 今朝も
辛子色のアメリカンダイナー風マグカップに
注がれる一杯
キッチンで女のまわり ...
この地上には
自殺するほどの絶望があるんだよな
私が生きている理由は
あの人との絆でしかない
尊い尊い
この絆。
私が死んでも
また生き返って
あなたとの絆は
ますます強くなるばかり ...
朗らかな月食 良い人を食べる
正解のない生活に解説者
努力して奴は弩弓を引力で
七不思議 思慮の虜は皮膚の底
限りなく文学的なガスバーナー
ラブレター ...
原石採取について
原石採取の役割を忘れ、大きな声や人脈のある人の作品を評価し過ぎる傾向は今も変わらない。けど、創作サイトは政治的なやり取りではなく、小さな声でも創作について語り合う場として利 ...
ガマンない人だ 旦那の坊ちゃん気質
半袖で暖房つけてる 旦那を笑うしかない
暖房の次は冷房か いま秋なんだけど
私よりタバコが好きか そんなに好きか
詩人とタバコと浮気して ...
暮れなずむ秋の夕べに星一つ
露と消え悩みもどこかへ流されて
あけびの実今は亡き母とともに
名月を見ずとも時は過ぎにけり
雨また雨と見るうちに変わる秋の色
望月の過去は思い ...
からっぽの手紙が積まれてゆく
借りてきた言葉ならまだしも
狩られているものは人の心じゃないのか
彼との間さえも誤魔化し
軽んずるためだけの言葉が連なる
綺麗なつもりでいて
嫌いとい ...
これは骨
これは皮膚
血もある肉も内臓もある
食べたことはないけど
食べたら美味しいかもしれない
これはぶよぶよ
これはどろどろ
よくわからない生き物で始まった
すぐに名前がつけら ...
いい年して
何を甘ったれたことを
言っているんだと
バカにされると
分かっているけれど
僕があなたを
自分のことのように
感じられたら
今のあなたの苦しみや
悲しみの半分は
きっと ...
ぼうっとぽっと
ぽっかりほっと
してます すると するするすべり
よろこぶ ほっと ほらほらほんと
本当に、
無限の地平を行くのだ逝くのだ生きるのだ!
真剣に、
...
ぶらんこぶらんこ
揺れている
風もないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
誰も乗らずに揺れている
ぶらんこぶらんこ
ぶらんこぶらんこ
言葉のとおりに揺れている
...
もうひとつの夜の街が動き出す
灯火はみな偽蛍
背筋を伸ばした猫は
糸を池に垂らしてザリガニを釣り
夢遊病者たちは公園に集い
おとがいを比べ合う
看板描きの落としていった
無邪気な絵筆は
...
おはよう、と一言写真へ声を掛ける老人。
写真のなかの人は宙へほほ笑んでいる。
木製の円卓の上には朝食のパンとコーヒー
祈りの言葉を宙へささやく老人
陽光に影は濃さを増し、老人はパンを持ち
...
手をかざし見通す むこうに段々畑
咲き揃っていた向日葵はもう
どれも 天を仰がず
吹き来る風に
あぜ道の 緑濃い草影
ころがる日差し
ああ、好い天気なのに
...
素晴らしい人に育って
素晴らしい大人になって
素晴らしいでしょ?
#短歌
りんりんとピンポンダッシュで逃げ遅れ
鳴き続けるは鈴の黄昏れ
煌々と動脈だけで生きてます
誰 ...
イルバ赤坂ラウンジ是枝様
いつもお世話になっております
早速ですが手短にご報告申し上げます
先日の英雄ひよこ脱走の件につきまして
この度は大変ご迷惑をおかけ致しました
まさか一匹に留まら ...
新しい{ルビ朝=あした}は秋に降り立ちて
思わずとも秋澄む庭に小鳥たち
とがりとがり音立ててなお秋の宵
誓いとはいかなる意味ぞ身に染むる
秋深くつるべ落としの夕暮れに
齟 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
世界の底で
静
自由詩
4*
23/10/12 22:15
PRESENCE
ひだかたけし
自由詩
5*
23/10/12 18:20
長雨スケツチ (旧作)
石村
自由詩
1*
23/10/12 17:03
自分回廊
ナンモナイデ...
自由詩
4*
23/10/12 13:52
左目だけが痛い
モリマサ公
自由詩
2
23/10/12 11:29
※五行歌「魂という命は 絶対ではないけれど」
こしごえ
自由詩
2*
23/10/12 9:08
八つ目のニュース
足立らどみ
自由詩
1*
23/10/12 8:36
めざめ
soft_m...
自由詩
5*
23/10/12 5:51
試着室
たもつ
自由詩
7
23/10/12 0:13
口笛 (旧作)
石村
自由詩
1*
23/10/11 19:03
藁人形に願いを込めて
花形新次
自由詩
1
23/10/11 18:29
名無し人のうた
ひだかたけし
自由詩
3
23/10/11 17:41
去勢の真光
moote
自由詩
2
23/10/11 12:12
Weak Coffee
リリー
自由詩
4*
23/10/11 12:10
空へ
渡辺亘
自由詩
1
23/10/11 11:36
月の火
水宮うみ
川柳
3*
23/10/11 10:51
原石採取について
足立らどみ
自由詩
3
23/10/11 8:02
旦那ちゃん
ルルカ ne...
俳句
3*
23/10/11 6:58
つれづれと俳句
朧月夜
俳句
3*
23/10/10 22:59
君たちの世界は君たちが造る
AB(なかほ...
自由詩
6
23/10/10 20:50
してしまう生活
妻咲邦香
自由詩
6*
23/10/10 20:10
さようならチンポコ
花形新次
自由詩
1
23/10/10 17:27
呪言〇オウゴン
ひだかたけし
自由詩
4
23/10/10 17:05
ぶらんこ(新訂)
〃
自由詩
3
23/10/10 15:12
よるのぜんまい
そらの珊瑚
自由詩
10*
23/10/10 13:01
或る日の一日
こしごえ
自由詩
4*
23/10/10 10:39
遠雷
リリー
自由詩
3*
23/10/10 5:45
怒られ短歌2
妻咲邦香
短歌
4
23/10/10 1:26
街路樹のある風景
〃
自由詩
3*
23/10/10 1:20
つれづれと俳句
朧月夜
俳句
5*
23/10/10 0:19
226
227
228
229
230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
加筆訂正:
牡蠣のピッツァ
/
本田憲嵩
[23/10/10 21:24]
15行目、少しカット。
3.07sec.