干してある君のタオルに薫風が 広がる夜闇に
明かり灯り
立ち上がる
白い人影
荒れ狂う魂
シラケる魂
そっと触れ

この永遠の刹那、
切り裂いた瞬間

酷い死の未明に
己へと覚醒させ

到来する初めの言 ...
めだまのすきま
おなかのすきま
あしのすきま

かんじてる
かんじてる

みずのこと

けいさんしてる
けいさんしてる

みらいのこと

きょと きょと きょと

...
ゆっくり立ち上がりながら

色彩の溶解、広がる波紋
静かさ 脈打ち
輪郭 保たれ

合一する、

ゆっくり燃え尽きながら

聖なる宇宙に、

荒ぶる風吹き。
 打ち明けられた秘密は
 どうするだろう?
 やっぱり落ちるだろう
 どこへ?
 どうして?
 何も分らない感情になって落ちる

 落ちながら
  冷えるだろう
  冷えて固まるだろ ...
はじめ 波に生まれた感情
つのり 膜をゆっくり震わせた
音は 太古の海を あたためるような
音楽となり いのちを紡ぐ

例えばそう
ひかがみ、おとがい 耳朶 耳穴
それら座標が 定めにく ...
 華のかたちをしている石だ
 強く 耳を押しあて
 囁きが澄む

 落ちる礫が
 空を また坂のぼる
 長い物語だもの、幼魚だと
 思っていたこの身体も
 つかの間 魚に成って

...
食べきれないものを並べた
わたしたちの食卓は低く、真四角のこたつだった
静かな入江のような天板は
口にするもので溢れかえった

這いまわる視線にフォークが突き立てられると
水がこぼれた
...
もうどこへも逃げてゆけない言葉たちが
{ルビ凝=こご}る五月闇
夏の色が濃くなるごとに重くなってゆく空

その空の重みに耐えかねて
虚ろになる意識
否 虚ろを装う意識

綴るご ...
 
 熱帯植物のあでやかな緑生い茂る中に
 消えていった友人の後ろ姿
 
 呼吸の度 緑の香が私の心染めてゆく

 樹々の名前など知らない
 私の身体中が
 心中が
 熱帯樹のしめり ...
 水面を埋める
 蓮の葉が
 大きな葉っぱばかりでなく
 伸びた茎の先々で
 小さな葉も立ちあがり
 陽を透いて
 静かになびいている

 まるで{ルビ摩周湖=カムイトー}の様な水辺に ...
信号待ちで
横に並んだ

君はさりげなく
イヤホンの片方をはずしてくれた

信号が変わった

僕は
とうとう
おはようって言えなかった

君はだまって行ってしまった

...
「祭祀クーラスはつくづく間抜けだな。近いうちに命を落とすかもしれんぞ」
「それが、デーモンであるラーディガンと契約した国家ですか?」
「デーモン? 所詮は我々人間とは違う種族。
 契約が身に合う ...
「ところで、お前は馬車何頭で来た?」
「はい。三頭でございます」
「汝、イリアス、そして護衛の者か。だが、
 我が軍はすでにラゴスへと攻め入る準備が出来ている」

ハッジズは続ける。「汝らが ...
「あなたは一体……ラーディガンとどんな盟約を交わしたのですか?」
フランキスはその顔をこわばらせながらハッジズに尋ねた。
「ラーディガンと? それは些細なことだ。この世の人間の、
 半数を葬る。 ...
○「伯母さんの死」
一度は死ななければならない
と口癖のようにいっていた
95歳の伯母さんが急に亡くなった
胸と背中が痛いと朝電話が来て
かかりつけの病院へ僕の車で乗せて行った
早く死にた ...
#文字は独立した

*
私がやっているささやかな試みはオカルトでも
魔術でもなんでもなくて誰でもできるやっ
ているのにたぶん注意してこなかったことを
見えないとこでも有るとわかっている小石 ...
やさしい気もちに
なる夜は
落ち着く場所で
息をする

眠りたくない
夜の明晰
目覚めたくない
夢の混迷

心に影を
頭脳に闇を

日はかならず昇る
月はするどく輝 ...
巡礼の羽
 風を流して、域を犯し、微笑の穂の垂れ下がるは
ひとまず
 公園で錆びるもの腰を下ろして微動だにせず

ゆらぐもの
心に

なれた手付きで花を摘む
顔を振っては堂々たる
...
ゆとりがある
こんなに静かで深くてよいのか

時は深く根を下ろし
かぜはなく 電気は通電している

精神の砂時計は脈々と時のなかに砂を落とし

溢れる歓喜の声は静かに躰中をかけ揺ら ...
熱いよ、肉体
熱 私を支え
ロック鼓動、
意識クリア
残された時にて覚醒しろ

努めて
意味という言語、
越え抉り
今宵月明かり鮮やか
躍る魂

ジャイアントコーン
噛み砕き ...
日差しは木漏れ日のなかに差し、青葉は道を確かめてゆくように私の歩みの中に風と戯れていた。
新しい日々が、五月の若い初夏に緑は深くまた私を誘っている。

私は永遠のなかの刹那になかに生きている。
...
死は必ず来る
だから一日一日を
一瞬一瞬を
惜しむように生きる
全て全てを受けとって
価値創造の一生を生きる
雨の形のまま
わたしたち、地下鉄で
産道を進む
透明に敷き詰められた窓
向こう側に続く暗くて
滑らかな景色
輪郭は線となり
わたしは葉っぱを並べる
あなたは選挙の人にもらった紙が
...
タマキンが
五月の風にそよいで
心地好い

梅雨までの短い時間
思う存分
この風を楽しむ
ひとりベランダで

風よ、風
僕のタマキンから
白癬菌をすべて
取り除いておくれ

...
鼓動と同じペースで手を叩いたら
どちらか分からなくなった

手を止めた瞬間に崩れ落ちる身体を想像しては
足元を悠々と闊歩する
蟻の行進を眺めた

つま先から少しずつ、食いちぎられるまま
...
青い青い空が広がった
完璧な圧倒的な青だ

コンビニの旗がはためいて
涼風が吹き抜け躍動する

歩き始めたばかりの幼子、
風によろけて道に倒れ泣いている

溢れる涙は銀に輝く陽光の糧 ...
カッパ
舟にのって
旅にでた

カッパ
舟にのって
海にでた

カッパよ
カッパよ
それは塩水ですよ

カッパよ
カッパよ
そんなに楽しそうに

ひょうたん
ひょうた ...
子が産まれる、とわかって、
しっかり喜んでみたのだが、
まだ、わからないのよ
そうか、まだわからないのだ
無事に産まれてこない胎児たちもいる

産院の、陽がよく入る待合室
お腹の大きな妊 ...
○「弓道の基本」
弓道はバランスである
上下のバランス
左右のバランス
前後のバランス
一方だけでは
いい射はできない
しかし、未熟者は
一方にこだわって
他方を忘れる

○「両 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
菫印『 』まると俳句223/6/1 21:39
夜想58ひだかたけし自由詩3*23/6/1 19:34
カニキュレーター日朗歩野自由詩1*23/6/1 19:31
途上の人ひだかたけし自由詩323/6/1 17:03
秘密soft_m...自由詩223/6/1 16:55
ひとつの音楽自由詩223/6/1 16:54
華の立て髪自由詩223/6/1 16:53
団欒自由詩023/6/1 16:15
五月闇塔野夏子自由詩7*23/6/1 11:47
温室リリー自由詩5*23/6/1 11:39
蓮の葉自由詩3*23/6/1 11:16
落とし物 今もそのまま日朗歩野自由詩4*23/6/1 10:35
アースランテとの駆け引き(九)朧月夜自由詩1*23/6/1 10:14
アースランテとの駆け引き(八)自由詩1*23/6/1 10:13
アースランテとの駆け引き(七)自由詩1*23/6/1 10:13
独り言6.1ホカチャン自由詩4*23/6/1 9:25
#文字は独立した足立らどみ自由詩423/6/1 6:22
頭脳に闇をシホ.N自由詩323/6/1 1:45
そは、さやけしあらい自由詩123/5/31 22:12
魂のアブストラクト1(思索と試作)荒井 修一郎自由詩323/5/31 22:00
五行歌、熱ひだかたけし自由詩4*23/5/31 20:53
木漏れ日と風荒井 修一郎散文(批評...323/5/31 18:29
_渡辺亘自由詩123/5/31 17:43
閃光たもつ自由詩11*23/5/31 17:41
風のタマキン花形新次自由詩123/5/31 17:37
解散自由詩223/5/31 17:28
青に包まれて(改訂)ひだかたけし自由詩3*23/5/31 16:23
カッパよ日朗歩野自由詩4*23/5/31 12:40
羊水fujisa...自由詩723/5/31 9:58
独り言5.31ホカチャン自由詩2*23/5/31 8:06

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