虹鱒はほっこりと
ヤマメはとても繊細で
イワナはホロホロと
みなそれぞれの味がある
ぼくは必要なだけで釣り終わる
悲しみの標高から流出する髄液が、僕らの生存に張りつめる息の根を凍らせて
震える心臓に突き刺さったまま永遠に溶けることのない雪片に、遠い川面の光を映す
その川の澄んだ上流へ、追想の支流を統合する遠い ...
素粒子はひとつの宇宙
この宇宙もひとつの素粒子
ぼくらはその集合体で
数えきれない宇宙をもっている
生死を無限に繰り返し
{ルビ縁=えにし}あるものと再び出逢う
生まれたものには必 ...
紫色の
声が出なくなったのは、
冷気に触れた安らかな眠り薬の価値を
あらためて知ってしまって苦しんで
その罰に身を委ねてしまいたくなった
あのとき突然に、だ。
胸の中 ...
今夜は眠い
酷い不眠症なのに
何故か眠い
琥珀を飲んだら
眼が覚めた
俺の心にはユキヒョウを飼うてる
1 歩いていった
ある台風の日、灯台が根本から消失した。台風が原因だと思われた。怪獣映画の冒頭のようだという者もあった。人々はそれなりに天の災いを恐れた。しかし誰も真実を知らぬ。灯台は歩いていっ ...
自称という名の
あなたを訪ねて
遠い場所まで
また汽車に乗る
自称詩人が存在してるのか
この目にしっかり
焼き付けるため
馬鹿な奴だと
後ろ指さされても
きっと信じて
明日はドアを ...
1 岐路
私は毎日岐路に立つ。朝の窓を開け放ったとき、お昼どきのコンビニで小銭を落として放置したとき、アサヒとキリンとサッポロとサントリーとどれにしようか悩んで結局奮発してヱビスにしたとき、私は ...
疲れてもトレーニングする環境の 空の構造 水位増します
悪魔がおった
まだ動ける洗濯機や朝日の凧や風に舞うはずれ馬券
潮溜まりでたゆたう割れた鏡の反射裡に
悪魔がおった
夢にも愛にも解決されない憎しみや
みなし子らが消えてしまう足波に ...
乱れ髪の馬車は能楽の形相を時として無言駅へ向かわせる、面は難くガタイの葉擦れた格子の穴、木枠の落ちた断層は容易に伸縮を繰り返すばかり、あがり框で唸り声と猛火を空に映し出した、
一歩。
このさき ...
肉体感覚存在として
生きることの歓び
肉体感覚存在としてのみ
在ることの異和
常に不断に私に在りて
*
夜に吹く風に路傍の
丈長い草々てらり
てらり揺らぐ揺らぎ
...
魂の過程だ
魂という命は
この体を借りている
こころが色々とこころする
私というひとつの命
・
種
花
果実
種と
続いてきて現在
・
小鬼の私は
銀河の岸で ...
わたしの書くたいていの文章は排泄にちかいものなんですけど、ときどき消化不良の嘔吐みたいなのもあって、みたものがそのまんまゲロになってるのも、あります。そういうゲロにポイントがつくこともあるけど、へ ...
きらきら赫くスポークの林のすき間で
覚束ない足どりに甘い匂いを残した仔猫が
ただいのちを求めていた
彼の小さすぎる陰に
高架を渡る停車を迎えた貨車が立てる
複雑な五拍子が降り注ぐ
...
死を覚悟したあの朝の太陽が僕の命を揺るがせたまま
「鬼は外」から逃げた鬼が自炊して豆などを煮て暮らしてる村
今日もまたそうめんだけで生き延びた、梅雨の終わりを少し祝った
...
藁人形の呪術など
やってみたことはないけれど
若気の至りで似たような実践を試みた
思い出ならばある
どんな効果があっただろうか
あの頃 片付けたはずの居室で三日もすれ ...
山の夜、
(きみが行ったことの無いところに
連れて行ってあげたいけれど)
このままで
生きてゆくのは一歩ずつ
底無し沼に進むにも似て。
たくさんの名無しさんの書き込みが
愛おしいのは
あのどれか一つに
僕がいるから
いないほうがよかったんじゃないかな?
後悔のないようにねと
書かれて
後悔だらけのバ〇ァは違うなと荒ら ...
久しぶりに僕は自転車に乗ると、景色を流れた。自転車はその時の季節を感じさせる乗り物。冬の日は、僕はあまり自転車に乗らないのだとしても。夕暮れに照らされた街。日の差す角度と、それから、風の涼しさがある。 ...
そうよ今なら空が明るいのだわ
見上げてよ
あの雲と虹のむこう遠くに
もしオズの国があるのなら
そこにだれも死なない国と
音楽とカラフルな謎と
すてきな魔法と
エメラルドの都に向かう道 ...
来週はまた緑に溶けてゆく
透明な水をかき分け
鮮やかな{ルビ生命=いのち}を奪う
舌鼓を打つたび
一粒だけ涙を流す
望むとか、望まないとか、そんなもの、特別人生において重要な事柄でもないだろう、何の意味も無く道端でいきなり切り刻まれるやつだって居るさ、夢を見続けるやつなんて阿呆だ、だけど諦めを達観のように語るや ...
もう懐かしの七月は遠い、
なんてほざいてるあいだに
六月が来て、六月の夜の都会の空は、
まあ、遠い、物理的に。
うん、ここが都会じゃないのは
しょうがない。
それでも見上げる夜空には
...
雨上がりの明るみ
触れ合う額と額
優しい石鹸の匂い
、
雨上がりの藪の凄み
緑の一層濃く深く
鮮明な輪郭宿し
、
明るみ凄み雨上がりの
夢見る感情と覚醒す ...
雨雲の 垂れる夜にした恋だったから
跳ね上がることもしらなかった
若い胸
月日がたって
ゆれ動いた女の性の激しさは消えた
雨の跡を縫いながら
古い み寺を歩くと
...
眼いっぱい
ふるえる木洩れ日
ちいさな朱い鰭
息の仕方を忘れた朝に
滲む菖蒲
色香の移った骨抱いて
影は濃く
跪拝する
落涙に 蟻のもだえ
狂える記号たち
傷みの価値 ...
水の上に花が咲いている
花の姿が水にゆらめいている
それをながめながら
幾重にも愛を囁きながら
幾重にも別れにふるえているような
このひとときに
いちばん告 ...
○「パワースポット高千穂峰」
登山口の高千穂河原に車から降りると
僕はいつも霊気を感じる
御鉢のガレ場の急坂を登りきると
高千穂峰の気高い山容が
目に飛び込んでくる
不気味な御鉢の火口を横 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
五行歌【渓流】塩焼き
レタス
自由詩
6*
24/6/10 23:14
ampoule
痛
自由詩
2
24/6/10 23:07
インスピレーション
レタス
自由詩
5*
24/6/10 22:58
涙色の声
秋葉竹
自由詩
2
24/6/10 22:32
五行歌 眠い
レタス
自由詩
4*
24/6/10 22:16
俺の心にはユキヒョウを飼うてる
奥畑 梨奈枝
自由詩
0
24/6/10 20:45
閃篇5 恐怖の巻1
佐々宝砂
自由詩
4+*
24/6/10 20:41
自称
花形新次
自由詩
0
24/6/10 20:05
閃篇5 そのさん
佐々宝砂
自由詩
4
24/6/10 20:02
水位
足立らどみ
短歌
0
24/6/10 19:47
悪魔
soft_m...
自由詩
4
24/6/10 18:47
たそがれのもり
あらい
自由詩
2
24/6/10 17:44
詩想、〈体・魂・霊〉
ひだかたけし
自由詩
3*
24/6/10 17:16
※五行歌 三首「星の亡骸に 歌を歌っている」
こしごえ
自由詩
4*
24/6/10 17:13
メモ
はるな
散文(批評...
1
24/6/10 16:55
女学生による謝罪
soft_m...
自由詩
3
24/6/10 15:53
電子の国で
由比良 倖
短歌
2*
24/6/10 13:02
嫉妬
リリー
自由詩
5*
24/6/10 11:06
山の夜
秋葉竹
短歌
2
24/6/10 8:28
匿名掲示板にて
りゅうさん
自由詩
1
24/6/10 4:56
雨と散歩
番田
散文(批評...
0
24/6/10 1:42
梅雨の晴れ間に
佐々宝砂
自由詩
5
24/6/9 23:12
五行歌【渓流】山女魚狙い
レタス
自由詩
6*
24/6/9 23:02
torrential rain
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
24/6/9 21:28
また来る夏のソネット
佐々宝砂
自由詩
2*
24/6/9 20:03
雨上がりの観想(改訂)
ひだかたけし
自由詩
3
24/6/9 17:23
性(さが)
リリー
自由詩
5*
24/6/9 15:23
眩
ただのみきや
自由詩
4*
24/6/9 11:17
水 鏡
塔野夏子
自由詩
9*
24/6/9 9:20
独り言6.9
zenyam...
自由詩
2*
24/6/9 8:22
201
202
203
204
205
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208
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230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
加筆訂正:
10年前のヒドラ
/
水町綜助
[24/6/9 14:40]
ちょっと修正しました。すいません
3.79sec.