死んだ私の指先に
一匹の優しい蝿がとまる
あなたはアンプルの血を
冷蔵庫に入れて
時々ゆらすけれど
やがてそれは固まって
動かなくなる
年を追うごとに減る投稿はあたりまえで、書きつつもこれまで書き溜めた作品を出し続けたから、もうほとんど出せる過去作は残っていない。
前に読んだ石田衣良さんの記事の中に「自分のもっている作品(ストック) ...
復号された珈琲に沈み込む
メールは上空から
ミリ秒単位で届けられ
カップの中に沈み込んでいく
届けられたメールの数は
誰も数えられない
世界中のメールを砂浜にならべて
一つ一 ...
宵の口は足早に過ぎ
暗幕の街に窓のかたちの灯が燈る
風に揺れず
風に消えず
暗幕の街の灯が増える
眠りにつけば ひとつ ひとつ
灯は夜に吸われて
それでもいくつかは燈り続ける
暗幕 ...
言葉がどこまでも走りつづけるから、後ろ姿さえみえなくなった。
いつものことである。
いつも言葉は吸収される。
多くの縊死がそうであるように、死のまえに言葉は無力だ。
けんめい、という汗をかいて ...
師を持たぬ言葉霙るる赤煉瓦
ピッ ピッ ピーーーーーー
耳障りな 目覚まし音から一日が始まる
人の数だけは 多いが
空虚な空間の電車に飛び乗り
見慣れた門をくぐる
走ってきた 突っ走ってきた
...
目を閉じていれば涙はこぼれない
バイトも週二日で、この春休み、お前は勉強もせずに何をやっているのかって?あのね、笑わないでくれよ、僕はね、詩を、詩を書いているんだ。なんで僕は詩なんか書いてるのかな、大学も三年生になるのだから、詩なん ...
日本には
人を斬るに便利な言葉がある
新しいゲームが欲しい子は
「みんながやっている」と刃をちらつかせる
優しい親は ゲームのできない我が子が
「みんなに」虐められそうな気がして
つい ...
教育を受ける権利
発言する権利
投票する権利
を放棄する自由
国民主権
平和主義
基本的人権
を軽視する自由
歴史の途上で
辛酸と苦闘と犠牲の挙句
民衆が手に入れてきた
...
「ようやく」
女の子の目蓋はどこまでも この丘に取り残されて馬と
落ちていく女の子の目蓋は 羊は交尾を始めるのだろう
どこまでも落ちていく2か か乾いたパンの形の雲と乾
ら1が引かれ ...
もし仮にだよ
ペヤングの中に
ゴキブリが入ってたとしたら
これはアース製薬にとっては
もの凄い強敵が現れたことに
なるのではないかと
僕は思うんだよ
回収されたペヤングが
ドラッグ ...
「間違いない。
あの人は寂しかった。
愛してくれるどころか、
誰も構ってくれる人なんていなくて
一人ぼっちだったのよ」
グレイシアは
ボブカットの
白髪の髪の毛を
右手で撫でながら ...
イーイコールエムシー2乗巨鯨鳴く
背美鯨アール・ヌーヴォー風駅舎
白鯨やそびえ出たる潜水艦
否応なしに冬に抱かれ
吐く息
ひんやり
あたたかく
生業の向こう
透かし見る
見知らぬ男が 女が
子どもたちが厚着して
光片の海を泳いで往く
わたしはもういない
...
それは秒速340mでやってきて
僕の胸に鈍い痛みを残した
君が涙と共に排水溝に流した澱を掬い
遠い夜に喰らった疼きに塗ったくる
いてえ、いてえと言いながら愛撫して
僅かにこぼれる ...
死んだ夢を見た
冬の明るい光の
朝に
死んでゐた
黒い艶やかな石の上に
清めの塩を撒き
白い綿の布ヲ敷いた
弔いの準備に来た姉に
いつ死んだのかと尋ねたら
3時の8分前だったという
...
マリアのような透明なひらひらを身にまとい
夜の月のようなぼんやりした光を放つその体
それはクラゲ
それは漂う生き物
それはただある生き物
しびれを起こし
火傷を追わせるその聖母は
...
別なのに同じ何かが目に遊ぶ
戸惑いを背に押しあてて背を描く
無も壱も那由他も同じ指の夢
頬ぬらす半月の水のぼりゆく
道端の心臓浅 ...
鉄が踊る
影は遅れる
枝が踊る
血を流す
花のような葉の
血を流す
器からあふれ出る熱
頬と野外の違いから
不明の土の窪みから
壁と炎が立ち上がるのを見る
...
若いときは
お姉さんを見ると
とりあえず全裸にし
アソコを舐め上げることを想像して
気付くとちんこの先が
ヌルヌルしてきたものだ
そのヌルヌルが気持ち悪くて
トイレ🚻に駆 ...
僕とあなたの間にある空間には
いつの頃からか水が流れるようになった
水はときには破裂し
ときには甘い味を伝える
あなたの視線が空間を貫くと
空間は一気に線に凝縮され
眩く僕のことも ...
雪はいつ降るのだろう
いつもならもう降っている
暖冬になるとか
ならないとか
よくわからない
今年は本当に暖冬かもしれない
そうは言っても冬だから寒い
たくさん着込んで過ごす ...
確める術も手立てもあるはずも九月初めのあけの明星
思い出の星は軽くなりと聞きそうか僕は納屋の日時計
さようなら 罫線の檻のなかで
疵になって庇う
今日の予報は雪だから
紙の片隅に 小さな文字を連ねて
誰かにとってかわるまで
あなたの日々の目印に
わたしは金の栞紐
荒涼と風吹きすさぶ丘に立ち
肌打つ風さえ気付かずにいた
冷たい寒いとふるえを感じつ
次第に惹き込まれていく吾身
次第に何も感じなくなった時
雲はムーアを覆い私を覆った
荒涼 ...
{引用=得意ではない、
飛びかたをためしていた鳥の、
シルエットを真似て、
あるいはそういうタイトルの、
詩をかいて、
昨夜の微熱は冷えて、
花びらのような咳をした、
踏切がおりたままで ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
瞼
mizuno...
自由詩
2
14/12/14 1:01
詩の種
乾 加津也
散文(批評...
6*
14/12/13 23:40
メール
佐藤伊織
自由詩
1
14/12/13 23:32
暗幕の街
舟月夜
自由詩
3
14/12/13 23:14
吸収される
草野大悟2
自由詩
1*
14/12/13 22:51
師を持たぬ
舟月夜
俳句
0
14/12/13 21:24
フルスロットル
佐白光
自由詩
0*
14/12/13 20:13
殺された涙
這 いずる
俳句
1*
14/12/13 19:44
imaiti
竹森
自由詩
1+
14/12/13 18:26
言葉の切れ味1「みんなが」
イナエ
自由詩
8*
14/12/13 18:24
自由の国
Lucy
自由詩
12*
14/12/13 18:13
Love Letter
竹森
自由詩
4
14/12/13 17:56
ペヤング
花形新次
自由詩
1
14/12/13 17:53
君を食べる
opus
散文(批評...
0
14/12/13 17:16
イーイコールエムシー2乗巨鯨鳴く
北大路京介
俳句
1
14/12/13 13:20
背美鯨アール・ヌーヴォー風駅舎
〃
俳句
1
14/12/13 13:20
白鯨やそびえ出たる潜水艦
〃
俳句
3
14/12/13 13:20
心冬
ただのみきや
自由詩
11*
14/12/13 13:15
秒速340メートル
keigo
自由詩
2*
14/12/13 13:01
手紙 夢
まんぼう2
自由詩
0
14/12/13 9:40
水に沈められた聖母の肖像
這 いずる
自由詩
2*
14/12/13 9:28
ひとえ ひとえ
木立 悟
川柳
2
14/12/13 9:24
夜へ 虹へ
〃
自由詩
1
14/12/13 9:19
ちんこの先のヌルヌル
花形新次
自由詩
0
14/12/13 8:21
空間
葉leaf
自由詩
1
14/12/13 8:09
冬の寒さ
夏川ゆう
自由詩
1
14/12/13 5:52
_
id=523...
短歌
0
14/12/13 3:17
罫線の檻
舟月夜
自由詩
4
14/12/13 3:07
ムーア・・・
tamami
自由詩
4
14/12/13 1:56
ふゆのひかりについて、
mugi
自由詩
6*
14/12/13 1:21
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025
2026
2027
2028
2029
2030
2031
2032
2033
2034
2035
2036
2037
2038
2039
2040
2041
2042
2043
2044
2045
2046
2047
2048
2049
2050
2051
2052
2053
2054
2055
2056
加筆訂正:
心冬
/
ただのみきや
[14/12/13 13:36]
後ろから3行目「抱かれたままで」を「抱かれるままに」へ変えました。
4.62sec.