みずからの
水だけで
果実がジャムになる
という方角を
みつめている
わたしという誰か
くつくつと
やがて
ぐつぐつと
そうして
やがて
なにも言わなくなる
鍋だけが焦げてゆく ...
いく春の季(とき)急かせる花散らし 舞う花の中ひとり彷徨う ちょっと 影の薄い黄色

見ていると なぜか落ち着く黄色

油断すると 黄色でなくなるようで

ほっておけない

黄色の上から 黄色で上塗り

香りも 包んでしまい

レモンで ...
はだしで消灯時間のルミナリエ セーターに編み込んだイニシャルがちがった ドロップキック届かずそのまま冬眠 「ねえ、あれ佐々木希?」
「うそ、そんなわけないしょ。」
「でも凄い似てない?」
「えー、似てないよ。橋本愛って感じ。」
「うん、誰?」
「寄生獣のヒロイン。」
「観てないわ。」
...
午前0時のどんちゃん騒ぎ
あきれたドンファン
ちゃんちゃらどんぱん月が出た
チャラい兄ちゃんといけいけピンドン
先祖代々左官屋じゃけえ
あどっこいそれドンドンパフ

凡夫に繰り出すチ ...
紙の間の灯より明るい紙の檻



夜と水さげすみの目をひたす闇



花は奥ほのおに倒れる家の奥



其処に無く囁くように其処に在り



ぶつぶ ...
疲労が隕石のように落ちてきて
僕に直撃したのちそそくさと立ち去り
僕はつぶれてのっぺり薄く延びていきました
僕はどこまでも延びていき
地球を丸々覆うシートになりました
脱力し弛緩 ...
その華
可憐にて強かであり
根強く我が地に生え
心無いものが散布する除草剤にも耐え
踏みつけにも負けず

この地
我が血より
出でし文明の華よ

その華我が心を豊かにし
その華我 ...
言葉にした時点で遅い
文字にした時点で遅い

そこに持って行ってからじゃないと

感じられないようじゃ遅い
感じる事が先

自分に遅れるな

嫌な事を嫌と認めない人がいる
嫌な理 ...
  左脳のなかに
  右脳が休んでいる
  縁石に腰かけ、私たちは
  玉砂利をつかった遊びに耽る


  あとほんの少し風向きが変われば
  瞼の暗闇にともされた炎のかたちがわ ...
私は自分の体温を知らない。
もし、精神の熱があるなら
暖炉の闇に、火をくべて
――私の熱は昇るだろう。

日常の36°5を演じる
仮面に隠れた炎を燃やし
私は私に、火をくべて
――自ら ...
春風に舞う、花吹雪の内側に
激情を秘める…桜の心

そ知らぬ顔の我が精神は
平熱のまま、何者でもなく
花吹雪の傍らを過ぎ往く

金色の風は
あの坂道さえも越え
私を明日へ運ぶだろう
...
えっ?そんな・・

僕がみんなの前で
別れの挨拶をしているとき
泣いているきみに気づいた
他には誰もいなかった

「俺、あの娘に金貸してたっけか?」

その日は特に何もなかった
翌 ...
車の運転が苦手な私でも
紙の上なら滑らかに生きられる
比喩を追い、比喩に追われ
比喩が笑い、比喩が泣き
比喩のためなら死ねる
一体誰が幸せになる?
無意味という意味へ
言葉狩りをかわし
...
特別に購入した特急券が

財布の中でひときわ目立っている。

朝日を浴びて飲む栄養ドリンクが

ラストスパートの合図にも聞こえ

一周する秒針に最後の一枚を託す。

外では帰省客が ...
他人を踏み台にして
何が悪い
踏み台にされるほど
頑丈だから
いけないんだ
俺なんか
踏まれたらクニャって
なっちゃうもん
踏み台にしようと思っても
逆に沈んじゃうような

でも ...
 春の陽光
 川面のきらめき、
 気持ちのいい自転車道。
 一面の菜の花、
 次々に現れる満開の桜、
 遠くの山の藍色、
 ゆったりとした白い雲、
 空の青。
僕の歩速はアンダンテ
歩幅はきみを抱きしめるときの喜び

世界はストーンサークル
星の影を測る物差し

僕の耳はユーフォニューム
B♭で風の音を聴く貝殻

きみは狂った時計が時を刻む ...
俺の彼女は齢100歳
アナルに赤いルージュをひいている
パンティを裏返すとキスマークがあり
血だかウンチだか茶色いシミの縦筋もある
強く抱くと薄い皮膚が剥離してしまうので
やばい部分にはサポ ...
 春風に吹かれて

友訪ねともに買い物せむとてや車に乗りて弥生も末

今日の空うす紫に雲もなく川の青柳ゆれておりけり

車窓より春のそよ風吹きこみてややもひんやり光りさす道

真昼なり ...
春になると
淋しい木々の先に
白木蓮の{ルビ灯=あかり}が点る

ほんのりと明るい白い花は
どんよりした心を照らしてくれるようで
ほっと心が温かくなる

こんなふうに心が晴れない日は特 ...
平行線がモニターに表れて

力の抜けた父の身体は

関節を失った人形のように

母の腕の中で横たわる。

(星がいつもより余計に輝いて、ファミリーワゴンの屋根が強く反射していた。)
...
客席の端に座り

マイクの前に立つ声を聞きながら

抱きしめられない寂しさでうつむいている。

「去年の今頃は、あなたのことを知らなかった・・・・。」

聞き馴れた音楽が流れ

そ ...
ことしも
その桜は咲いているだろう
スギ花粉の舞う山ふかく
退屈すぎる美しさで
たぶん

風は吹いているだろう
雲も流れているだろう

乾杯もなく
贈ることばもなく
記念撮影もな ...
北から南から
風の交替
くぐり抜け飛花

手織りのシルク
揺れて肩に
ひとひらの春

祝う盛りと
うらはらに

桜林ついたての
隙間から

叶わぬ蕾 ...
 オルゴールの奏でる短調の流れの中で僕らは出会った。
 静かな避暑地の美術館に君の麦藁帽子は雄弁で
 僕の黒髪に風を寄越した。
 グランドテラスでは老夫婦の会話の隙間から優しいカモミールティーの ...
友人との親愛に満ちた深い交わり
職場での同じ目的を目指した連帯
花も木もすべては私の感官を刺激し
口から溢れ出す言葉が止まらない
これが一つの世界だ

だがその世界だけでなく
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ジオラマそらの珊瑚自由詩15*15/4/3 14:51
花が散ります星野つばき短歌215/4/3 12:55
レモン佐白光自由詩2*15/4/3 12:47
はだしで消灯時間のルミナリエ北大路京介自由詩415/4/3 12:30
セーターに編み込んだイニシャルがちがった自由詩515/4/3 12:30
ドロップキック届かずそのまま冬眠自由詩315/4/3 12:30
雑談今野紀文自由詩015/4/3 11:10
Goes N' Lazyyuez自由詩015/4/3 10:10
ひとり 白線木立 悟川柳315/4/3 10:02
疲労葉leaf自由詩115/4/3 5:54
文明の華開く這 いずる自由詩215/4/3 0:41
遠回り南川きま自由詩1*15/4/3 0:33
草野春心自由詩415/4/3 0:10
服部 剛自由詩415/4/2 22:52
春の夕景自由詩215/4/2 22:38
可哀想なデブ花形新次自由詩115/4/2 21:53
ペーパードライバーやまうちあつ...自由詩7*15/4/2 21:34
朝もや。梓ゆい自由詩215/4/2 21:24
踏み台にされる花形新次自由詩015/4/2 21:12
遠賀川秀の秋自由詩115/4/2 19:55
アンダンテ梅昆布茶自由詩15*15/4/2 18:13
世界最高齢の彼女和田カマリ自由詩015/4/2 17:38
春風に吹かれて生田 稔短歌315/4/2 10:17
白木蓮の灯(あかり)未有花自由詩12*15/4/2 9:29
夜の吐息。梓ゆい自由詩315/4/2 8:23
ポエトリー・リーディング。自由詩315/4/2 8:09
さみしい桜yo-yo自由詩4*15/4/2 7:36
sakura黒木アン自由詩4*15/4/2 6:54
ヒヤシンス自由詩9*15/4/2 6:08
ふたつの世界葉leaf自由詩115/4/2 6:02

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