朝目覚めても
コーヒーが飲めない日に
貯金箱を壊して
小銭を数える
1円玉の散らばる布団の上で
とうとう俺は自分のために
何もできず
何もできずに寝転がる
自分のためにということが
...
屋根よりも

高く届け

この想い

恋、のぼる
耳触りがいいんだって

愛とか死とか

光とか闇とか

だって

くたくたになった靴下だって

穴のあいたジーンズだって

5分ずれた時計だって

貰って使ってないマグ ...
春に、ついていく、少女に、
ひとひら、ひとひら、
名を、羽織らせる、
少女に、ついていく、
少女も、また、
春に、ついていく、のなら、



「くだらない」



嘔吐で隠ぺ ...
真昼の砂浜で、
海を渡る白い狼を見た。

もしかしたらあの狼は、
昨晩の月光の速度に付いていく事ができなかった
落ちこぼれの月光の 成れの果ての姿 なのかもしれない。

都会の平らなアス ...
おまえらを
皆殺しにするための
方法を決めたいので
明日9時から
会議をします
議題は
おまえらを
皆殺しにする方法についてです
ですから
おまえらは
おまえら自身が
どう皆殺し ...
彼女はあばずれの子
僕は納豆の子
という事にして竹森は歯
を、一本ずつ抜いていった。
まずは僕の歯を
それから彼女の歯を
植え替えては抜いて
抜いては刺し
刺し替えては押し込んで
は ...
ふたり乗りのベビーカーに誰も乗らない 笑うのが下手で僕だけ信号につかまったまま 推されて出た選挙が0票 花種を蒔きたる指や金平糖 乳母車押したる父や水草生う 水草生う駆けっこ終えて唄う子ら まっくろなふうせんを
まっくろなそらにとばす
まっくろなひもでぶらさげた
まっくろなかみに
かいた
まっくろなもじ
もうおもいだせない
きっと
だれも
きづかないだろう
さよな ...
光と影の境界
ひとつの石が孵る
透明な炎の囀り
思考は灰になる
朝が目を開く
ひとつの幻想のパンケーキ
刹那わたしは身をくねらせ魚形
夜が堕胎した冷静な夢のシタイ


亜餌意緒雨キ ...
そのとき私は
意識不明のまま
病院のベッドに寝ていました
すると突然
私の身体が浮きはじめて
病室の天井まで上がって行ったんです
恐る恐る下を見ると
何と、そこにはベッドに横たわったまま ...
誰かに飲み干された君は
埃っぽい街をぼんやり透かして
仄かな緑色で薄笑いしていた
濁り切れずに立ち尽くしていた

可憐ながらんどうの君は
微かにアップルタイザーの匂いがして
僕は言葉 ...
【夜景】
月明かりが柔らかに肩を撫で
こんな夜は振り返ると良い

視界と記憶を超えて
永遠の束縛にうごめき
点々と小さく弱々しく
くっきりと何処までも続くのは

あれは夜光虫ではない ...
柔らかな陽射しなのだと気付くのは 木の色合いが桃色終わり
緑へと移り変わった頃のこと 眩しさに目を細めていても
自ずから綻ぶような微熱持ち でも今迄は、それを知らずに

新しく心の内に現れたソ ...
世界に雨が降ることは予定されていて
辺境のここは狭く
すでに飽和状態であったから
昨日の水を
留め置くことなく
昨日の水、を
手放している

どこへ向かうのか
誰も知らない
ゆくえ ...
強くはないと
自覚していても
強い人になりたくて
強がりばかり言っているから
その分余計に痛い目にあう


優しい人にはなれないと
解っているのに
優しい人の振りをするから
その分 ...
飛沫が顔に当たる
水着姿の凛子が
ビニールプールではしゃいでいる

煙草をくゆらす
真っさらな空気に
白い煙が立ち上る

ふぅ

太鼓の音頭
暗がりの眼玉
狐のお面

「紫 ...
会ったばかりの私に
おそらくとまどっていた君
馴染みの大人にばかり
声を掛けるのは仕方ない

だから
私は傷ついてなど
いなかったのだよ

君がスッと差し出した手に
握られた小さな ...
  白い歌をうたう
  わたしは悲しくない
  わたしはあなたを愛していない
  疲れた笑みのような夕暮れの町
  静かな木板に穿たれる曲がった釘
  汚されたシャツのために
   ...
誰しもが
社会に暗闇がある
と云うけれども
誰しもが
灯火として
生きている
ずっと今を
満ちる月は腹み
欠ける月には衰えの
母は産み育て
月にさらわれ
ふたたびの生まれかわりが
あるのです

乙女のあなた
母のあなたは
女神となって月にいるのね

妻をなくした
...
長く感じる冬は終わり
ピンクのイメージが強い春が来た

散歩するのが楽しい時期
満開の桜が目立つ
風が生暖かい

桜が満開
春が満開

心が幸福感で満開になった

日溜まりの中 ...
あなたがいなくなってから
なんど桜が咲いてなんど散ったでしょう

花びらはアスファルトに川面に誰かの頬に

あなたが好きと言ってた

日本の春は今も変わらず風を乗せて

...
あの日あんたは笑ってたからそれが正しいことだと思えたんだ
 

もう二度と会えないとかもう二度と触れ合えないとか

悲しみの材料はいくらでも探せるけど

僕は相変わらず酒とタ ...
去ることのない
さよならを胸に
あなたに
惹かれてしまうのは
必然で
愛することは
運命で

きっと
約束したのでしょう
神様と

この世界を
ただ眺めることしか
できない ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
人のためにと奥畑 梨奈枝自由詩6*15/4/12 1:04
「5月の空に」ともりん自由詩215/4/12 0:42
「耳触りがいいんだって」宇野康平自由詩015/4/12 0:09
春について(ホットケーキ)竹森自由詩3*15/4/12 0:05
海を渡る狼自由詩1*15/4/12 0:00
皆殺し花形新次自由詩015/4/11 23:56
にくしみ(要冷蔵)竹森自由詩1*15/4/11 23:55
ふたり乗りのベビーカーに誰も乗らない北大路京介自由詩415/4/11 21:53
笑うのが下手で僕だけ信号につかまったまま自由詩115/4/11 21:43
推されて出た選挙が0票自由詩3*15/4/11 21:43
花種を蒔きたる指や金平糖俳句115/4/11 21:35
乳母車押したる父や水草生う俳句015/4/11 21:34
水草生う駆けっこ終えて唄う子ら俳句015/4/11 21:34
まっくろアンテ自由詩115/4/11 21:29
ペインキラーただのみきや自由詩10*15/4/11 21:08
臨死体験2花形新次自由詩015/4/11 19:32
半透明nonya自由詩19*15/4/11 18:14
七つの闇宣井龍人自由詩7*15/4/11 16:44
新緑と貴方に添いながら暁 文目自由詩115/4/11 15:39
鉢植えの土によせて 「創作工房 群青 4月の課題 土 への提 ...そらの珊瑚自由詩1615/4/11 15:15
優しい人になりたくてLucy自由詩17+*15/4/11 12:52
風に捧ぐopus自由詩215/4/11 11:45
手紙 Dear.A森川美咲自由詩2*15/4/11 10:32
白い歌草野春心自由詩2+15/4/11 8:26
ずっと今をりゅうのあく...自由詩2*15/4/11 8:05
月の女神黒木アン自由詩5*15/4/11 7:35
満開夏川ゆう自由詩215/4/11 5:54
あなたの頬に永乃ゆち自由詩315/4/11 3:36
歌うより他ない自由詩215/4/11 3:35
まだわたしになるまえの緑かな自由詩0*15/4/11 3:11

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加筆訂正:
あなたがいる有り難さ/鵜飼千代子[15/4/11 20:15]
そんなふたりだけれど→そんな風なふたりだけれど 加筆修正
ずっと今を/りゅうのあくび[15/4/11 18:39]
遅筆により推敲
ずっと今を/りゅうのあくび[15/4/11 9:10]
改題しました
3.9sec.