ほんとうは、虹は七色なんかでは無く、もっともっと、
ぼくたちにわからない色をふくめているらしい。
その原理に基づくと、ぼくたちがきれいだきれいだと
ほめちぎる石鹸水も、計算された形の高いほうせき ...
どうしても
どうしても越えなければ
ならない壁がある
それが今だ
翼は手折られても
もう一度
もう一度生える
どうしても
どうしても越えなければ
ならない空がある
それが今だ
瞳 ...
その瞳をみていたら
どうしようもなく
嬉しくて
どうしても
忘れたくない
君たちのその瞳
滲んだり潤んだり
それが笑顔に
かわる瞬間
教室は
手を繋ぐように
一つになった ...
一人称、「生きて」いる間の永遠
/午前七時、ぼくはあなたに見出す
ぼくを失いかける「きみ」は誰なのか
青く、暗い部屋で少し俯きがちに
ほどかれたい一心で待っているしかし
気がついてもらえない ...
6時に起きて水を飲み
コーヒーを沸かす
新聞を読みながら
鉛筆で印をつける
本日はどこをまわって
職務を遂行するとしようか
ティシューでメガネを拭いて
ついでに頭上の輪っかを磨く
寝室 ...
密談だだ漏れ軟骨磯辺揚げ
咳すれば砂の味
神様に見落とされている
無い物ねだりのあのこは一人
いつだってカフェオレを飲んでいる
カップの内側についた泡は
小さなおうちが並んだみたいな形
その隣には尻尾の短い犬
また隣ではキリンが首を伸ばしてる
時計の ...
女は二人目の子どもを男の手に渡すと
彼岸に渡った子を追ってすーっと消えた
こちらに残した子は
父も祖父母も伯母もいて
大勢の大人に囲まれて
春も夏も秋もあって
冬も暖かい部屋
十分な食 ...
うぐいすが
空の窓をひらいていく
小さな口で
ホーっと息を吸って
ホケキョっと息を吐いて
春はため息ばかり
風を明るくする
てんてんと影のあいだを
ちるひかりたち
わたしの視線はいまちょうど
角の眼鏡屋を抜けて
温泉街のまっすぐを下りてくる
あたたかく笑っている
あなたがいるのがわかるけれど
この足をどう ...
あんまりとやかく言わないでください
わたしはこの女というもののなかで
ぼこぼこと時間がたって行くのが恐ろしいのです
いつまでしても不自由で
片目を貝で塞いだように暗い
砂糖菓子の脆い沈黙 ...
――M.S.へ
あなたは私という小さなひずんだ円形を、余すことなく包みこむ大きな完璧な円形だった。ふたつの円の中心は、二人の性格の針によって異なる点を指していたが、私が囲っていな ...
日曜日の街は凪いだ海のように静かだった
わたしは子連れの夫婦や
恋人たちや老人の集団が
誰も彼も一様に楽しげであることや
そのような人々の賑々しさの中にいるにもかかわらず
これほど自分だ ...
あなたがわたしの中から消えてくれない
きっと、愛の言葉より 後悔が多かったから
きっと、愛の言葉より 口づけが多かったから
世の中とうまくやれなかったあの頃のほうが
純粋で気高くてずっとまっすぐだった
神様でもないのにもう大人なのに
信じることや
信じてもらうことぐらいしかぼくは出来ていない
...
朝おきたら
すべて
なかったことになってますようにって
いのりながら
ねむるんです
なかったことになんか
なったことないんですけど
書き置きにしては長いメモ
一度くしゃくしゃにして ...
だーれも知らない小さな国の
とっても優秀なお医者さん
ある男の病を治してやろうと
とっても強い薬を送った
というのは嘘で
その差出人不明の小包には
毒針が仕掛けられていた
差出人 ...
匿名でなきゃ言えないことなら
言っちゃいけないと思うよ
こんな小さな世界では
なおさら
匿名でなきゃ言えないのは
そこに仕掛けた毒針を
自覚してるからで
自分が怪我したくないからで
...
つばきの花が
ぽとりぽとりと落ちている
鮮やかな色
まわりの空気がしんとしている
ひとつ大事に掌に乗せ
匂いを吸い込むと
ふと綺麗なうなじが
日傘をさして横切ったような
滲む掌から消え ...
光の格子と格子が重なり
水のように空へ昇る
光を内に持つものが
ひとつまたひとつ消えてゆく
空より早く目は翳り
屋根の滴を欲しがっている
幻でしかないふたりは終わり ...
上を見上げたその目は何を見ているのだろう
もう私を見なくなったその目で
すっきりと広がった青の空か
目を焼き尽くすほど明るい太陽か
あなたを微笑ませているものは何だろうか
私ではでき ...
夜は暗くて寒くてこわいのに
月は明るくて暖かくてやさしい
でも夜にならないと月がみえないから
夜がこわくても月がやさしくしてくれる
月だけがやさしくしてくれる
もし月になれたらやさしくしてあ ...
わたしと彼は
必要以上に
相手を干渉しないことで
バランスを保っている
言いたいことを言わない
訊きたいことも訊かない
分かっていても黙っている
そんな風に
相手に対して深入りしな ...
私は自腹で買ったパソコンを五反田にある自分の部屋に持ち込むと、深いため息をついた。そして、会社から持ち帰ってきたバッグや不要な服、PCパーツといった類のものを、すぐにオークションサイトに出品した。食事 ...
君の笑顔の反射率
と
僕の視線の屈折率
君のあどけない未知数
と
僕のくたびれた無理数
君の心への直線距離
と
僕の言葉の射程距離
...
型にはめられるのが嫌だとか
そんな理由だったはずなのに
こうして不貞腐れる誰かを
俺はどこかで見たことある
教科書にないことが答えだと
わけもなく確信していたよ
体の良い言い訳だろう? ...
俄詩人1.
私以外の
人間は
狡くて
嘘つきで
冷酷で、残忍だから
大嫌いだけれど
怖いから
心の中で密かに
みんな流されてしまえ!
と思っていたら
本当に流されてしまった
...
なめくじは あなたの頸に似ていた
固い紙袋から ぶどうパンをかじって
わたしは こっそり あなたの頸をみつめた
どこにも ふってはいない 雨の音
どこにも たどり着 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
色覚と怠惰
初谷むい
自由詩
3*
15/3/23 15:08
Fly high
渡辺亘
自由詩
4
15/3/23 14:28
その瞳をみていたら
黒木アン
自由詩
5*
15/3/23 13:27
狂おしく嘘をつく
もっぷ
自由詩
3
15/3/23 12:37
勤勉な天使
やまうちあつ...
自由詩
2*
15/3/23 12:32
密談だだ漏れ軟骨磯辺揚げ
北大路京介
自由詩
1
15/3/23 12:10
咳すれば砂の味
〃
自由詩
4
15/3/23 12:10
神様に見落とされている
〃
自由詩
1
15/3/23 12:10
無季/即興ゴルコンダ(仮)投稿.22
こうだたけみ
自由詩
4*
15/3/23 11:06
賽の河原
イナエ
自由詩
6*
15/3/23 9:55
そらの窓から
yo-yo
自由詩
4*
15/3/23 7:43
恋
はるな
自由詩
3
15/3/23 4:24
あわ立つ
〃
自由詩
4
15/3/23 3:49
異動
葉leaf
自由詩
2
15/3/23 3:38
13
きるぷ
自由詩
1*
15/3/23 2:07
消えてくれない
殿上 童
自由詩
13*
15/3/23 1:36
花散ります
吉岡ペペロ
自由詩
2
15/3/23 0:39
ほんとのはなし
Seia
自由詩
3
15/3/23 0:38
とっても優秀なお医者さん(だーれも知らないシリーズ6)
森川美咲
自由詩
0
15/3/23 0:22
匿名希望
〃
自由詩
0
15/3/22 23:50
つばき
灰泥軽茶
自由詩
6
15/3/22 23:15
終わらないもの
木立 悟
自由詩
3
15/3/22 22:41
空に私はいないのだから
はて
自由詩
0
15/3/22 22:15
夜と月と
リィ
自由詩
1*
15/3/22 22:05
【 バランス 】
泡沫恋歌
自由詩
16*
15/3/22 21:33
大崎のキンコーズの思い出
番田
散文(批評...
0
15/3/22 21:03
わからないこと
nonya
自由詩
15*
15/3/22 20:25
ノスタルジック後遺症
捨我
自由詩
0
15/3/22 20:19
俄詩人が絶滅する日まで
花形新次
自由詩
0
15/3/22 20:12
なめくじ
草野春心
自由詩
4
15/3/22 19:58
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2044
2045
2046
2047
2048
2049
4.68sec.