焦げ付いたワインレッドの残り火が
目に焼き付いた
角を曲がる時ほんの一瞬見上げた空
次の角まで行った時には
もう消えているのだろう

建物の傍に続く歩道を
急ぐともなく歩いた

けれ ...
みそかそばのテンプラをひっくり返しながら
正月を刑務所でくらす金物屋金蔵を箸で摘まんでいる

名字は金物屋 名前は親の手抜きの金蔵
店の名前 これも手抜きの金ちゃんうどん
夫婦で軽トラのうど ...
愛するあなたの骸を葬る墓を
あなたの好きだった海の前に

魂が抜けていると
どうも軽くなっているようで
身体までも天に昇っていくかと
思い 抱きしめました

せっせと穴を掘りま ...
君の体中の血管にレジンを流し込んで毛細血管までカタドリしたい
でも本当はそんなことしたくないよ
君の周りを絶えず公転している8つの衛星に君は気づいているのかい
僕もその仲間に入れてほしいだけ
...
朝になると
ぼくはすこししぬ
いつだってそう
かならずやってくるから
今夜だってねむれない
ほんとうは
ねむりたくない
夢をみないでいられたら
よかったのに
今夜も
きのう ...
待ち遠しかったことって
あっという間に過ぎる
一秒よりもすばしっこく
粘着テープ先生からなんの哲学も

学ばずにゆるさない、それは
断然ゆるされません、
からの逃げ足早く
(そのコツい ...
ちょうどあそこの
宅地に囲まれた
整地もなされていなくて
誰も見ているけど
誰も知らないような
小さな野っ原
まずあの野っ原がなければ
始められない気がする

姿のない声が
はっき ...
最近新しく開拓した
女性の好きな身体の部位がある
ズバリ、ひざの裏だ

(まだまだあるんだな、奥が深いぜ)

ふっくらとした
肉付きの良い
ひざの裏を見ると
丘を越えてを
口笛で吹 ...
探しても、探しても見つからない、私たちの家。

妻と私は数年前、偶然にもほぼ同じ時期に、生まれ育った家を失った。

それは震災のためでもなく、津波に流されたわけでもなく、人知れず静 ...
死んだ犬の名前を呼んで 秋の夜
泣いているのは 初老の男の独り暮らし
妻が亡くなり 娘は家を出た
錆び付いたぶらんこは 荒れ果てた庭に 


2階のヴェランダには 溜まった土埃に
埋 ...
ブランコを こいでごらん
ここに座って ゆっくりと動かしてごらん
ブランコがわたしを喚ぶので 
わたしは赤い夕焼けをスカートに隠しながら こいでゆく
赤い空に向かってだんだん 滲んでい ...
誰もいない横断歩道の上

月の方角を目指してセンカイチュウ

どこから星の香りがする

いなくなった君の音がする

フォークで刺した地球を

うっとりと眺めてから

おいしそう ...
貝殻になって
砂浜で美しく暮らそうだなんて
夢を時々みては波に
叱られているよ

こんなあおいなか
住まわせてくれている
地球に返しきれない
恩をいったいどうしたら

じっと海の底 ...
「帰りたいんだけど、
まだ帰りたくない」

「帰りたくないんだけど、
帰りたい」

「もう帰らなきゃ」

…そんなあの日の夜

「戻りたいけれど
まだ戻りたくない」

「 ...
            141111
容疑は確信となり
起訴された円形の
古い闘技場の跡
重機が凹凸を均し
鎮魂するかのように
高層ビル群が完成した
この古い街では
町という町が錯綜し ...
左手首に巻き付いた羅針盤が 重い
針が進むたび あなたの温度は青白く
凍える海を目指してゆく

万年筆の先を
指に刺してでも 温もりを
あなたに注いであげたいのに
あなたは  ...
窓辺の空へと腕を伸ばす

散る桜振る舞う風の途上


僕にも届いた風景を
そのまんまそっくり
運んで送れよ季の風









着払いでね(〃_ _)σ
...
1日やることがないので
取り敢えず妄想する
妄想に金はかからない
妄想の中で私は二枚目詩人だ
私が言葉を口にすると
それだけで同人誌熟女はメロメロよ

しかし・・・、ふと考える
どうせ ...
わたしたちは
ときおり修復のために
巡礼のような旅に出る
みちみち
ゆるやかに回復するからだ

からだの奥に
水も声もたましいも
灯らない場所がある

樹脂の血
樹脂の精 ...
口からケツの穴まで
「検査」はされた
どこもかしこも正常だ
原因が分からなければ
根治は出来無い

医師には感謝している
同じような症例を探して
どうにかしようとしてくれたり

匙 ...
0からはじまる鼓動

息子の胸に耳を当てて数えてみる

私の音と重なりずれる

心拍のポリリズム

追い掛けっこは続いて

27年の差を埋めようとぐんぐん成長する

とく とく ...
  岩戸山古墳に行ってきた。
  筑紫君磐井の墓ともいわれる
  大きな前方後円墳と石人石馬や埴輪たち
  今は木々が生い繁る神霊の森か

  主古墳から少し離れたところにある
  小さな ...
ある朝、大好き?と聞かれて
大好きだよ、と答えて
お別れしました

ある晩、大嫌いって叫んで
何度も何度も
心で叫んで

忘れられないでいます
疑いだしたら
もうだめだだめだだめだ

血の涙でも流れてくれれば
我が身も洗われるだろうに
ズバ抜けた集中力と戦略攻略の出来る頭脳を利用して、器用に丁寧に組み立てては、儚く崩れてしまう事すら、一喜一憂しつつもそれを楽しみ、己の限界に挑む。空から降ってくる動物を組み立てて続けて3時間。(そろそ ... ある夏の終わりの夜、彼女に招かれた私達2人は、四畳半の小さな和室で食事をしていました。貴女は白地に紺色の菖蒲柄の浴衣を着て、しっとりした肌で私達の目の前に座っています。その姿は妖艶と言う言葉が似つかわ ... ビリジアン



青みがかった緑色
鮮やかなビリジアンの色見本に
忘れていた記憶を取り戻した


ビリジアンが青色だと思っていた


その主人公は耳が聞こえず
声も出せず
...
ドライブ中互いに無口になる時間夕暮れの息吹に惹かれる心

星を見て宇宙と一つになった夜豊かな流れ引き寄せる夜

家の中あちらこちらにある時計どれも微妙に違った時間

早朝の街に灯りがつくよ ...
気づいてはいた 役立たずであることを
取り繕うように卑下しても
傘の内側にへそくりを握りしめて

たとえばそれがぼろぼろのギザ十
ましてやビニール傘だったとして
みんな みんな
自分の足 ...
その昔時計であった山笑ふ
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夕焼けLucy自由詩17*14/11/12 0:33
カッコーの家島中 充自由詩214/11/11 23:52
海の終焉瑞海自由詩3*14/11/11 23:49
衛星ボトルシップ自由詩014/11/11 23:48
あかるくない未来ゆうと自由詩114/11/11 23:26
アロハもっぷ自由詩214/11/11 23:00
晩夏だったはず飯沼ふるい自由詩2*14/11/11 22:26
好きな部位花形新次自由詩014/11/11 22:01
Googleマップの中の家小川 葉散文(批評...6*14/11/11 22:00
寂寥藤原絵理子自由詩514/11/11 21:57
ぶらんこ為平 澪自由詩514/11/11 21:13
フォークで刺した地球をときたまこ自由詩614/11/11 20:49
存在失格もっぷ自由詩514/11/11 20:34
ふたりchihar...自由詩4*14/11/11 19:50
円形あおば自由詩7*14/11/11 19:39
青い骨為平 澪自由詩614/11/11 19:08
ときの風自由詩3*14/11/11 17:50
ペンペン草田男「妄想」花形新次自由詩114/11/11 17:41
レプリカ遙洋自由詩2*14/11/11 16:41
上から下までドクダミ五十...自由詩0*14/11/11 14:19
親子の心音中村 くらげ自由詩2*14/11/11 12:37
眠りの丘秀の秋自由詩114/11/11 10:33
別れ方中原純乃自由詩4*14/11/11 10:09
嫉妬自由詩3*14/11/11 10:07
おとこのこの能力とおんなのこの脳味噌nao散文(批評...1*14/11/11 7:56
大蛇の女散文(批評...0*14/11/11 7:54
ビリジアン / 使い古しのチューブを握りしめてbeebee自由詩23*14/11/11 7:46
ドライブ夏川ゆう短歌314/11/11 6:23
傘を買う久野本 暁自由詩014/11/11 2:43
その昔時計であった山笑ふ北大路京介俳句214/11/11 0:47

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