――例へば此の世に幽霊が存在し得るのであれば、其処は「現存在」の背である筈だ!
――それは何故かね?
――何故って、それは、唯一、此の世で「現存在」が裸眼で直接見られぬ処だからさ。
――此の宇宙 ...
身を揺られ目を瞑る
錆びれたバス停を目指せ
あの町へ帰ろう

違っていく俺
変わりはしない風景
ただ少しずつ消えていくんだ
はじめから無かったみたいに

廃線のトンネルも
神社の階 ...
もうすぐ学校は終わりになる
十何回目かのチャイムが鳴って
生徒たちは むやみな言葉を散らばして
風が 折れたラケットを転がして
そしてもうすぐ学校は
終わりになる
終わりだよって 誰か 言 ...
一滴の言葉が零れて戯れる水面
幾つもの円が現れて小刻みに揺れている
小さな痛み
やがて拡がっていく苦しみ
透明な水も湖底の泥に掻き混ぜられ
無邪気に太陽を愛したあどけなかった言葉も
汚 ...
タバコを吸って
煙を吐く
煙が霧散する
青空が見える

背中が冷たい
コンクリートの壁から離れる
肩を回す
伸びをする
グーっと

隣で
ベースボールキャップに
スタジャンに ...
オナホール用
ローションに
愛液のにおい付き
というのがあるんだってな❗

今なら
中学生でも
簡単に手に入れて
「わあ、こんなにおいなんだあ」
とか言って興奮してんの ...
会いたい
少数民族に

どんな衣装を着ているだろう
どんな髪飾りしているだろう
どんな夕食を食べるのだろう
どんな子守歌うたうのだろう

どんなけものの背中から
どんな朝日を眺めるだ ...
はき古した靴を空に放って風を聴く

はだかの馬が雲となって駈ける野に花をさがす

ひかりを混ぜ合わせていろをつくる
まだ名前のないいろを

いつももちあるいている心のスケッチブックに
...
あなたがどんな人だったかなんて
忘れたわ
知らぬそぶりで挨拶
できるのよ

都合のいい女でしょ
あなたにとっても
わたしにとっても

ずるいねって
窓の光が笑うわ
(カーテン閉め ...
2014年12月
大義のないと言われた国勢選挙で
集団的自衛権を
閣議決定した政党が圧勝した翌朝
DSで戦闘ゲームばかりしている息子が
「ボク戦争にいかなくちゃいけないの?」
と聞いてきた ...
1km四方のプールの真ん中で
溺れたふりをしている男
水深はせいぜい膝小僧くらい
懸命すぎるバタ足で
足の親指の生爪を剥がしたのは
まったくの誤算だった

プールサイドのデッキチェア ...
たかじんのさくら

すこしだけほんとうの悪意を混ぜておけば

あとはぜんぶ嘘でも善意に見えてしまうのだ


つるりとした少年のような

興福寺の阿修羅像のような顔をしている

た ...
ミルフィーユの中にいる
千の私
ナイフを静かに入れてみる
ほのかに甘い香りがして
作り甲斐があったなと
一応自分を褒めてみる

作るよりも食べるほうが難しい
ミルフィーユ
少しクリー ...
僅かに酒の残った盃が
幾つもの角度から照射されている
すべての目は正午に向かって閉じられ
盃のひびは厳重に黙秘された
この盃にはかつて
動物が開花していた
この盃にはかつて
...
どんなに痛いことだろう

わたしにすらこの街は、こんなにも冷たいのに

ましてやお前は、その土に、身を突き刺しているのだから


身を万力で締め付けられて、どこにも逃げられぬお前に ...
津軽の雪は 太宰の雪だ

無尽にふる、そのひとつ、ひとつに

太宰の言葉が刻まれ

わたしの目の、心の、そのおくに、真っすぐにふり落ちる


「生まれて、すみません」
...
真っ赤な夕焼けに羽虫とぶ春のある日、母が泣いていた。父が昼前に家を出ていってから、ずっと押し入れに顔を突っ伏して声を殺して泣いていたのだ。わたしはそれを幼稚園からひとり帰り、見ていた。

そ ...
この惑星にはもう僕の手に届かないものがたくさん
今は届いているものも
かつて届いていたものと同じように
僕の手のひらから消えていく
夜中、月明かりの下で潮が満ちては引き
多くの微生物が生まれ ...
何度見送ってきたのでしょう
何度乗り遅れてきたのでしょう


恋の普通 ゆったりと
愛の快速  しっとりと
恋の急行   あっさりと
愛の特急    しんみりと
恋と愛の超特急   ...
行ったこともない道を

どんどん進む

時空を超えたんじゃなかろうか

一人きりのワクワクと不安が
混じった感覚の

楽しさったらない

世界を相手に
かくれんぼしているくらい ...
  定年退職後に、日南海岸沿いの小高い丘の上に建てた家から、広々とした海が見える。うららかな春の日射しを浴びて、陽子が、庭にイーゼルを立て、一心不乱に油絵を描いている。
「陽子、コーヒー淹れたよ。 ...
賭け(人生)に負けたやつだけが知っている
俺は町の灯りを見上げた
煙草の煙が
因縁に変わる
逃れられやしない宿業
道頓堀に雨が降る
赤い傘のカップルを
黒塗りの個人タクシーが ...
歳の差を埋めようとして背伸びした小さな靴を脱がしてあげる 合鍵も返し最後のハグをしたまだ若すぎた去年の夏は エコ、エコってうるせえんだよ
自分が死んだあと
地球がどうなるかなんて
知ったこっちゃないんだよ

でも、あなたにも
子供さんがいるでしょう?

ああ、娘が一人いるよ
だから、どうし ...
そのことば わすれないでね

きのう あなたがいった そのことば

ゆらゆら さまよう そのことば

わたしが ちゃんと つかまえていてあげるから

あなたも ちゃんと なくさ ...
ひとりでダンス?
いいえ
風がわたしのパートナー
わたしを見つめてください
あの方の姿が
見えてくるでしょう

わたしは木
いいえ
わたしは奇異です奇行です
見えない何かを
可視 ...
ひとを刺すことも

フルーツを剥くことも

できる包丁のようなもの

生き物を潤わすことも

土砂崩れを起こすことも

できる雨のようなもの

行いや物言いや思いとは

き ...
こってりとしたスープの中に
濃密な時間ばかりが隠れてる

扉を開けるのは蓮華

紅い花びらが 楽しそうに揺れる頃
ブランコは 風に揺られて 遊んでる

砂浜に ゆっくりと 着地 ...
ぶどう酒の紫を薄めた色水で、水彩画の恋を。

あなたの隣で咲き続けたかった花、
グロキシニア。
艶やかに、しかし慎ましやかに、

絶やさなかった微笑み。
逃れたくて、
刻まれたものから ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
宇宙開闢以前の《世界》は《存在》する積 緋露雪自由詩015/3/8 20:18
思い出症候群捨我自由詩115/3/8 20:05
学校が終わるオイタル自由詩2*15/3/8 19:52
アラベスク乱太郎自由詩12*15/3/8 19:42
HONEYopus自由詩015/3/8 19:19
慈善事業花形新次自由詩015/3/8 18:09
会いたいやまうちあつ...自由詩415/3/8 17:07
梅昆布茶自由詩15*15/3/8 16:00
関係中原純乃自由詩2*15/3/8 14:03
手段的自衛権イオン自由詩015/3/8 13:28
呪縛nonya自由詩10*15/3/8 12:02
たかじんのさくら吉岡ペペロ自由詩215/3/8 10:09
私はミルフィーユコトバスキー自由詩4*15/3/8 10:04
宴のあと葉leaf自由詩115/3/8 8:25
春とエレジー月形半分子自由詩6*15/3/8 4:10
津軽の雪自由詩2*15/3/8 3:54
仏様が降らす雪自由詩1*15/3/8 3:31
君に会いたいterada...自由詩015/3/8 2:10
恋の普通 愛の加速 変な超特急komase...自由詩2*15/3/8 1:59
山登り南川きま自由詩3*15/3/8 0:54
術後草野大悟2散文(批評...2*15/3/8 0:07
夕陽の沈む向こう側オダカズヒコ自由詩1*15/3/8 0:05
歳の差を埋めようとして背伸びした小さな靴を脱がしてあげる北大路京介短歌115/3/8 0:00
合鍵も返し最後のハグをしたまだ若すぎた去年の夏は短歌115/3/8 0:00
子供たちのために花形新次自由詩015/3/7 23:44
あいしている、と青井とり自由詩015/3/7 23:39
ダンスただのみきや自由詩14*15/3/7 23:22
肩の力吉岡ペペロ自由詩315/3/7 22:43
100% 濃厚スープ藤鈴呼自由詩2*15/3/7 22:29
グロパンジュとよよん自由詩4*15/3/7 22:18

Home 戻る 最新へ 次へ
1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 2035 2036 2037 2038 
加筆訂正:
ダンス/ただのみきや[15/3/8 5:22]
やっぱり「視えない」から「見えない」にもどしました。
ダンス/ただのみきや[15/3/8 5:20]
「見えない」を「視えない」に変えました。
4.1sec.