出先の喫茶店で「童心」がお題の
コラムを書いてから、自宅のママに電話した。
――じゃあ、読むよ。
――今、周に聞かせるからちょっと待って。
ママが携帯電話の音量をあげてから
できたて ...
あそこに星が、と
きみのさししめす指があわれで
ぼくはこころで百万粒ほども涙をながす
なにもかもまっしろなこの部屋で
きみはそうしてはるかかなたを眺めているのか
生き ...
わたくしという ひとつの石のなかを
いくつもの 星や雲が
とおりすぎていきますので
それを毎朝 ながめているだけで
胸がいっぱいになってしまうんです
ラピスラズリを砕いて ...
壊れてしまった南京錠と
僕は向き合っていました
狭い煉瓦造りのアトリエで
それは遠くにあったもので
時が近づけました
掌には
トンカチとドライバと
これはこれは大 ...
私の中の憧れが
育って恋になる前に
さよならも何もなく
逃げるように去ったあなた
何度もくれた電話
尽きないおしゃべり
受験で訪れた都会
夜景を見ながらの電話で
今度は一緒に見たい ...
苦しいときばかり
悲しいときばかり
怒れるときばかり
歌った
孤独な詩人を
ワタクシ自身が
見失う
ああ
この朝の光を
切望したのは
あの詩人だったのに
呆けた顔した
...
名前を呼ぶのは、心を満たしたいと願うから。
前を行く背中が遠くに見えて、少しだけでも触れたいと伸ばす手が無意識に振りほどかれて行く。
「居なくなってからでは、もう遅い。」
しゃり…。 ...
過ぎた時間の中の僕
膝を抱えてうずくまる
受けた傷の痛みにすら
置き去りにされ
出来事の意味に囚われたまま
そんな僕を迎えにいこう
ふとそんな気になったのは
きっと君に会えたから
...
去りし夏に想い馳せる
霞むさきに君の背中
来る秋にはもう見えず
すすき揺らして駆けだした
留まる冬に腕を抱き
積もる白雪眺めている
巡る春が溶かしてゆく
君よ迷わず土を踏 ...
?作品力=5点 ?余韻力=3点 ?再鑑賞魅力=2点(?には鑑賞後に歓談を誘発する力があるか、?には保存価値があるかも考慮)
総合的な印象として0.5ポイント加えるか否かを基準として+、−を付加。
...
教育のためにと見せたグロ画像に目を輝かす女子学生
殺人の罪の重さも相対的って教えんのが教育だろよ
よろこび
いつくしみ
むさぼり
穢土はひとのこころにすむものか
浄土もまたひとのこころにあるものか
コーヒーに
砂糖とクリームをゆっくり溶かしながら
そんなことをおもう
そ ...
南国から来たコーヒー豆を焙煎して窓辺に並べる
そのうち一つがぱちぱち歩き始めて
豆の割れ目にしまわれた羽を広げて飛び立った
それは焙煎が成功した証なのだ
窓に透明のしわが波打っているのをか ...
冬の陽射しはなにか暖色系の粒子のようだった。体全体を引き締める寒さを、ほどよい負荷にしてくれる繊細さで頬をあたためた。枝の枯れた木々が覆う公園の歩道を抜けて広場にでると、水仙の花が一面に咲いていた。 ...
世界が終わるという予言を
紹介するテレビ番組を見て
下の娘が心配している
「ねえー、終わらないでしょー?」
ぐずぐず絡む娘をあしらいながら
妻は蒲団を敷いている
上の娘は気にせぬ素振りで
...
窓のない部屋
白い手首がシャッフルする
水面に触る木洩れ日の
うやむやな笑み と
瞳に乗せたアリジゴクの
匂い 夏の
あまいめまい
名を呼ばれて振り返る
捏造された記憶
朝顔によく ...
目を閉じると
緋色珊瑚色菜の花色
まぶたの裏に
現れては消える明るい斑
風の無い中庭は
緩やかな分子で満たされて
枯れ枝から枯れ枝へ
見知らぬ鳥が声を探している
鎖骨のあた ...
「さて、今日は何をしようか」
朝起きるとひとまず煙草を吸って考える
吸いきらないうちに人間を卒業して
ロボットにでもなれたらいいのに
たったと行動計画をたてて
それがいかに杓子定規であっても ...
小さい海
匂いだけの海
二分咲きの海
小さい海
雑な草むらで殺されたって
毎日三食うどんかカップ麺だって
町の嫌われ者であったって
小さい海
匂 ...
艶消しブラウンで
厚塗られた感情が
仕切られた容器に
整然と並んでいる
精製砂糖の甘味類
お行儀の良い愛は
ガラスの香水瓶と
純白のミニブーケ
に迎えられ微笑む
誰かと同 ...
森の中で 本を読むなら ハンモック
ロッジみたいな 丸太小屋を 立てて
枝垂れ柳みたいな
かりそめの幽霊に おびえる夜、
暖炉で 温まり
全てを 忘れながら
名も知ら ...
現代詩において恋愛詩は避けられる傾向にある。その一つの理由は、現代詩の不可逆的な洗練の先にある書法が、恋愛を解体する傾向にあるからだろう。素朴過ぎて日常的に発される言葉は詩である必要がない。 ...
僕らの言葉はいつもすれ違い
間違い
時に伏せられて
それでも繋がりがあった
まあるいもの
尖ったもの
取り留めのないもの
それぞれが何処かを侵し
引き合い
奇妙なこの街を支えてい ...
夜の速い渦の中で、私は突然の出会いに見舞われたかのように混乱している。電車のホームに鳴り響く様々な声のあらゆる細部に巻き込まれて、夜空高く昇っていくかのごとく混乱している。これだけの複雑な ...
みずのね
さらさらとね
ながされる
ひとのシやセイが
たいがになって
いつかのよるの
うみみたいなばしょへ
みずのね
ちゃぷんとね
りゅっくのなかの
つつのなか
ゆれるた ...
マネキンの曇ったメガネ冬の服
笑点がはじまる前に家を出る君を送ってまた泣くだろう
地球儀を逆にまわしてもう一度お別れしようサヨナラ言おう
メール送信するたびに「よいしょっ」と言うのか
体験入門で奥義教えられた
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
息子の教育
服部 剛
自由詩
13*
15/2/11 23:48
流星群
ホロウ・シカ...
自由詩
7*
15/2/11 23:35
ラピスラズリを砕いてみたい
ユッカ
自由詩
4
15/2/11 23:20
三角
瑞海
自由詩
3*
15/2/11 23:17
逃亡者
森川美咲
自由詩
1*
15/2/11 22:50
空っぽな朝
〃
自由詩
1*
15/2/11 22:25
リセットボタン
梓ゆい
自由詩
2
15/2/11 21:55
迎えにいこう
森川美咲
自由詩
1*
15/2/11 21:21
四季
中原馨
自由詩
4
15/2/11 20:33
2015鑑賞映画採点及びひとことふたこと③〈1/31〜2/1 ...
平瀬たかのり
散文(批評...
0*
15/2/11 20:29
教育バカ短歌1
花形新次
短歌
0
15/2/11 20:28
朝のユーモレスク
梅昆布茶
自由詩
17
15/2/11 19:10
珈琲
木屋 亞万
自由詩
4*
15/2/11 18:24
Miz 5
深水遊脚
散文(批評...
1*
15/2/11 17:53
世界の終わり
やまうちあつ...
自由詩
5*
15/2/11 17:12
ぴあす
ただのみきや
自由詩
14*
15/2/11 16:39
ひなた
nonya
自由詩
11*
15/2/11 16:01
朝の夢よ、さようなら
鵜戸口利明
自由詩
3
15/2/11 13:50
小さい海
吉岡ペペロ
自由詩
3
15/2/11 12:31
バレンタイン・アール・デコ
とよよん
自由詩
4*
15/2/11 10:30
ロッジ妄想
藤鈴呼
自由詩
2*
15/2/11 10:27
恋愛詩の在り方
葉leaf
散文(批評...
4
15/2/11 7:58
ことば
たけしいたけ
自由詩
2
15/2/11 7:02
複雑な夜
葉leaf
自由詩
3
15/2/11 2:42
水の音
村上 和
自由詩
9
15/2/11 2:09
マネキンの曇ったメガネ冬の服
北大路京介
俳句
2
15/2/11 1:46
笑点がはじまる前に家を出る君を送ってまた泣くだろう
〃
短歌
3
15/2/11 1:45
地球儀を逆にまわしてもう一度お別れしようサヨナラ言おう
〃
短歌
1
15/2/11 1:45
メール送信するたびに「よいしょっ」と言うのか
〃
自由詩
1
15/2/11 1:44
体験入門で奥義教えられた
〃
自由詩
1
15/2/11 1:44
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2057
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2059
2060
2061
4.13sec.