鉛のようなゾウが大きな鳴き声をあげて、この施設にやってくる。
ゾウは、黒い足で緑色の廊下を歩き、黒くネバネバした汚れを残していく。
ゾウが歩き去ったあと、君はあたりまえのようにモップを取り出し、そ ...
要らない人間に
選ばれると
赤い色の車が
家の前に止まり
赤い服を着た
屈強な男が数人
家に乗り込んできて
要らない人間を
力ずくで連れだそうとする
要らない人間は
何のことだか分 ...
青空
エッフェル塔の下に
みかづきが眠っています。
それが
青です
ラスコー洞窟で
クロマニョン人が股割して
腕を横にピンと伸ばします。
それが ...
かぞえきれない かなしみを
りょうてで かぞえて みてみたい
ゆびおり かぞえる ここのつ とお
そしたら いちから また はじめ
それぐらいで ちょうどいい
かかえきれ ...
雪が腕を広げ手のひらを広げ囲うように降り続いている病気にならない生き方を選べば
お爺のように息を止め時々息継ぎをするようにお酒を飲めばよかった目を閉じると頭の南側で日照りだった畑が病のように花を咲か ...
穴だらけの理屈に
期待と希望を注ぎ込み
僕らはみんな生きている
自分勝手で身勝手な
欲望まみれの押し付けがましい
期待と希望
明日のことも
他人のことも
自分のことも
分から ...
胸に枕を敷いてうつぶせになって寝転んでいた。
そして自分の指を見ていた。
あんまり近すぎてぼやけた指だった。
あんなことのあったあとだ。
しばらくこうやって気を静めていよう。
...
家族の反対を押しきって
長女は豊胸手術を受けた
術後の
はち切れんばかりの
膨らみに
それまでの反対が嘘のように
父親はウキウキ興奮気味だし
それを見た母親は
あたしもやってみようかし ...
冬の道のあちこちに
手袋の片方がよく落ちている
ポケットから
ものを取り出す時に落ちたのか
自転車の前かごから滑り落ちたのか
私も長年愛用していた
手袋の片っぽを失くしてしまった
...
YESと言ってもNOなの
NOと言ってもYESなの
わかってよ
明日は雨になるかもしれない
メトロポリス真っ只中
時代の波はサイバネティクス
車が空飛ぶ時代も近い
鉄腕の少年に手を振るよ
電子風に黒髪ふわり
新世紀の少女達の
浮かべる笑顔 アルカイック
傷つく余地無きメタリ ...
晴れの日は雨が恋しい
雨の日は晴れが恋しい
朝になれば夜が恋しい
夜になれば朝が恋しい
太陽が現れたら月が恋しい
月が現れたら太陽が恋しい
春になったら冬が恋しい
冬になったら春が恋しい ...
失いたくないがゆえに
確かめられなかった後悔
心の中に澱んで溜まって
こんなに遠くなってから
リアルな感情を呼び覚ます
恐れ過ぎたゆえに
歩み寄れなかった
追うことをやめたのは
逃 ...
遠くから響いてくる声
耳を貸して
心をゆだねて
透きとおった一枚の
温かい膜が時を経て
わたしの記憶を覆い尽くした
遠くの方で鳴り止まぬ音
目を開いて
腕を伸ばして
通りすぎた一 ...
その男は三匹の犬を飼い
二匹の猫を飼った
三匹目の犬が
彼より少し長生きした
雨が降る前の
微かな気配を
うなじの毛で感じる事が出来た
玄米を食べると
非常に臭いおなら ...
リングが落ちていた、眩しい雨上がり。慌てん坊さんは何処?
渾天(そら)から
天使(エンゼル)の
立琴(リイル)
光輪(降臨)
掌(たなうら)に
馨り(パルファン)の
香 ...
いろんなことをしって
いまがある
ぜつぼうと
よろこび
いろんなことをやって
いまがある
なみだと
ゴール
いろんなことをへて
いま わたしは
詩をかいていてよ ...
昼過ぎに起きて洗濯物を廻す
ベランダに出てみればまるで春みたいにいい天気じゃないか
家にいるのはもったいない
ネットで息子の耳鼻科を検索する
下敷きを無くしたらしいから買いに行ってやらなけ ...
父が寄り添う。
父が寄り添う。
喪服姿の妻と娘たちを抱きしめるかのように。
父が手を振る。
父が手を振る。
満開の桜を頭上に仰ぎ
最後の団欒を見届けながら。
昨日まで
温もりを感じた父の身体
今日になって
冷めかけのお茶よりもぬるくなる。
一昨日まで
温もりを感じた父の身体
今日になって
明け方のこたつよりもぬるくなる。
三 ...
酒浸りの毎日が厭きてくると、突然思い立って詩なんぞを書き始めるようになつた。
詩を書くことにしたのは、既に日々欠乏しつつある己の体力と得体の知れない精神と何とか帳尻が合うかも知れないと言う甘 ...
傘をひろげましたら
夕べの余韻が
小指におちる滴に
とうていました
親をなくす
という意味を
青いろの空は
オリーブの葉を揺らし
春の息吹を
祝福しているようで
交代のしら ...
青い空がおいでって私を呼んでる
ずっと夢見ていた旅立ちの日
春の風が何度も私をせかして
早く早くって言うけれど
飛び立つにはけっこう勇気がいるのよ
心臓がドキドキして今にもはじけそう ...
ハムすき〜!
と
叫んだポニョがうらやましかった
私も
ハム好き〜!
と
叫んでみたかった
だけど
ハムの裏側にある
添加物の数々を
確かめずにはいられない
そうして
ハム ...
甘すぎる果実は嫌い
べとべとするから
沢山の蟻が寄ってくるし
喉が渇く
どんだけ満々た色をしていても
僕はそれを嫌う
でも専門家ではないから
食べてみないと解らないので
すごく喉が渇い ...
突き抜けるような
青い空に
純白の雲
雲の向こう側に
なにが蠢いているのか
誰も知らない
青い空
白い雲
果てしない孤独
幸福な人よ
あなたは一度死んでしまった
かつて巨大な飢えに引きずられて
ひたすら哲学の研究で自らを満たそうとした
探求の徒としてのあなたは死んでしまった
あなたは次第に人々に囲ま ...
蟲時雨犬の口から拡声器
姥巫女や霧の髑髏が血を喰らう
イカサマを見抜けない賭け油照り
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
ゾウの詩
miyaki
自由詩
8*
15/3/3 0:03
要らない人間
花形新次
自由詩
3
15/3/2 23:58
青空
コトバスキー
自由詩
2*
15/3/2 23:47
ちょうどいい
〃
自由詩
2*
15/3/2 23:38
_
ズー
自由詩
4*
15/3/2 23:01
世界の詭弁
迷亭うさぎ
自由詩
3*
15/3/2 22:35
7ジグソーみそ汁
吉岡ペペロ
自由詩
8
15/3/2 22:24
豊胸家族
花形新次
自由詩
1
15/3/2 21:52
【 手袋の片っぽ 】
泡沫恋歌
自由詩
16*
15/3/2 21:33
YESと言ってもNOなの
北大路京介
自由詩
4
15/3/2 20:59
アストロガールズ
捨我
自由詩
0
15/3/2 20:31
今日は
リィ
自由詩
1*
15/3/2 20:18
Kへ
森川美咲
自由詩
0
15/3/2 19:52
記憶の彼方へ
迷亭うさぎ
自由詩
0
15/3/2 19:33
シンプルな物語
アンドリュウ
散文(批評...
1
15/3/2 18:32
エンゼルの香水瓶
とよよん
自由詩
4*
15/3/2 18:25
源泉
もっぷ
自由詩
5
15/3/2 18:06
春の小旅行
馬野ミキ
自由詩
7*
15/3/2 17:09
無題。
梓ゆい
自由詩
3
15/3/2 15:13
今日になって。
〃
自由詩
2
15/3/2 15:11
日常
……とある蛙
自由詩
8*
15/3/2 13:26
春雨の涙
黒木アン
自由詩
3
15/3/2 13:19
たんぽぽ春のパラシュート
未有花
自由詩
16*
15/3/2 10:10
窮屈な食卓
そらの珊瑚
自由詩
9*
15/3/2 9:04
甘すぎる果実
こいち
自由詩
1
15/3/2 7:30
青い空、白い雲
花咲風太郎
自由詩
7
15/3/2 7:03
幸福な人
葉leaf
自由詩
2
15/3/2 5:39
蟲時雨犬の口から拡声器
北大路京介
俳句
4*
15/3/2 1:11
姥巫女や霧の髑髏が血を喰らう
〃
俳句
1
15/3/2 1:11
イカサマを見抜けない賭け油照り
〃
俳句
1
15/3/2 1:11
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5.5sec.