五月の風の透明さ
雨上がりの石畳のにおい
雪の朝の静寂
足元をさらう波の清廉さ
出発前夜の胸のざわめき
日曜午後のあきらめにも似た安らかさ
わからなすぎる夜の身もだえ
泳いだ後の満たされ ...
見えなくなった
何もかも
熱帯雨のような景色のなかを
蚊が飛んでいる
飛蚊症なんだって
読めない
書けない
意識がまとまらない
網膜はく離の前兆とかもあるんだって
頭痛、嘔吐 ...
何処までも くっついている
あなたと わたし
撓(たわ)んだ 蔦でもって
繋がり続けるから
離れることが 出来ない
放されることが なくって
倖せよね って
いつまでも ...
君が放つ光
君が纏(まと)う熱
全てが君だった
溶け出した夜
熱気を帯びる身体
全てが僕だった
最後までたどり着きたい
どんな結末が待っていようとも
全てが僕達 ...
ソメイヨシノは
夢想していた
練香を一筋塗った
乙女のように
満開に咲き乱れ
ほのかに満ちる初恋の香り
気まぐれな風に遊ばれて
さやさやと宙に翻ったとき
透き通った蝶の{ルビ羽=は}に ...
大局読めず
漂うかもめのように
風に揺られ
ふらりふらり
答えを求めるようでもあり
知りたくもなし
明日の天気はどうだろう
だいぶ冷えるようだ
二人の妙齢に達した会話
夫婦のようでも ...
安産の御守りコレクターとなり出産後にも寺社まわってる
蛤の赤だしがあり目を閉じる
飴玉
また噛み砕いちゃった
我慢できずに
ばらばらの気持ち
ゆっくり
舐めたらいいのに
こういうときは
せっかちだから
噛み砕いちゃう
少しでもあなたの気持ちをと
少し時間がたてば ...
最後の日は何をしよう
例えば地球最後の日が来たら
特に泣く事もなく命を惜しむ事もなく
普通にただ1日を過ごすんだろうなぁ
最後の日なのに
最後の日は何をしよう
今日は23歳最後の日
最後 ...
彩色された 醜い些細な日常を
覆い隠すつもりで 目を閉じて見ている
心に残った出来事だけを 何度も何度も
繰り返し話す 自分の世界に浸って
大根の葉が 黄色くなった
裸になった樹 ...
あの人がまた祈っている。
駅の改札前で祈っている。
お巡りさんが尋ねている。
君は一体何をしているの。
あの人は経緯を説明する。
最初はここで待っていた。
ここで女を待っていたと。 ...
かつて激しくなにかになりたいと
想ったことがあっただろうか
自分以外のだれかになりたいとはいくども考えたが
それはクラスの席替え程度の安易な願望にすぎなかった
ラモーンズのコピー親父バ ...
一人前 たまご三個は使いたい
これは食べ盛り男子向きなのだ
たまごを割ってボウルに入れ
醤油をたっぷり入れる
過ぎない程度に良く混ぜる
どんぶり飯に乗せて食べるのだから
しょっぱいくらいが ...
おとうさん
あなたの遺した杖がある
この杖をつき
生まれ故郷の野山を散歩するのが
最後の楽しみだった
歩くことができなくなってからも
ふるさとの山の桜を見に行くことが
最後の希み ...
桃の香りが降り注ぐ午後
あの娘は南風を受け走る
開いた襟元から覗く
鎖骨が涼しげに光ってる
期末試験も補習授業も
あの娘を止めることはできない
あの娘は加速していく
今この瞬間すら飛 ...
川でひろった
この石は
世界でたったひとつの石
と 田中正造が新田サチに語った後いく枚の暦がめくられただろう
古典的ロマン主義と反駁しても意味はないが
世界にはたくさんの川
たくさんの川原 ...
ーーーーーーはじめにコトバありきーーーーー
「ヨハネ伝黙示録 より」
神はコトバにて人間を造った、いや、正確には、人の間の者たちを
それは 私たちのこ ...
ある日ふと
AVを見るときに
自分は何を感じているのか
ただ漠然とポコチンを
握りしめているだけでは
能がないので
考えてみた
ずっと
「俺も男優みたいに
可愛いこちゃんとやって ...
心地良い朝を吸い込んだら
迷子のオキシダントが
途方に暮れているのが分かった
悔しすぎて歯軋りしたら
心配性のフィブリノーゲンが
身構える気配を感じた
本当を言い当てられて黙っ ...
夕暮れチャイムの音を 靴底で踏む
冷めた指で掴みたかった夢は
温い毛布の中のちがう体温
斜めに闇を切り裂く車のライトに
いくつもの私の顔が 現れては消されていった
パンプス ...
それは鯨ではない
おたまじゃくしだ
スケッチをするぼくの背後で
だれかの声がした
骨になって眠りつづける
博物館の鯨
宙に繋ぎとめられたまま
白い夢はなかなか
目覚めることができな ...
母はおもての植物に水をやりにいくのだろう。
母の背中について歩くようなかたちになってぼくは新聞を取りにいった。
ちいさい灰色の母の背中。
ぼくはこの背中から生まれたのだ。
そん ...
川へと行く人たちに混ざれば
わたしたちの足取りは浮かび上がり
闇はますます闇に
わたしたちは手に提灯を提げて
川へと向かう
夏の夜は重なり
昨年の夏も、一昨年の夏も
隣どおし
自分 ...
「ほんとうは何処にある?」
探しても見つからない
探し続けるためには
生きねばならない
だから仕事につき
いつしか妻をめとり
まもなく子が産まれ
ようやく家を借り
中古車を譲り受け
...
乳白色に明るい空を見て
あの時はまだ青だったと言った
その背中はしっかり曲がっている
髪も目も灰色に染まっていて
天まで届けと願ったブランコ
この足の先さえ青にかかれば
跳んで跳ねてゆ ...
...
梅の香りに妻が風呂敷をかけた。風呂敷は青いビニールシート。数字が日にち。逆算しなきゃ。それさえも忘れた。子供たちがぼくとおなじ高さにいた。妻がタッパーからみそ汁。それをこぼす。ひるがえって青空。どきど ...
人が神様の子なら
それ以外は
何様の子?
オナニー後だと
ギラギラ感がなくなって
優しいこと書いちゃいそうな
あなた!
そんなあなたにお薦めなのが
このギンギンニナールです
ギンギンニナールを一粒飲むだけで
一晩中何回オナニ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
崇高なもの
やまうちあつ...
自由詩
6
15/3/5 16:26
計器飛行
たま
自由詩
14*
15/3/5 14:38
春のさくらんぼ
藤鈴呼
自由詩
0
15/3/5 12:44
Labyrinth
文字綴り屋 ...
自由詩
0
15/3/5 10:56
ソメイヨシノ
迷亭うさぎ
自由詩
2*
15/3/5 6:39
潮騒わずか
秋也
自由詩
1
15/3/5 2:08
安産の御守りコレクターとなり出産後にも寺社まわってる
北大路京介
短歌
2
15/3/5 0:10
蛤の赤だしがあり目を閉じる
〃
俳句
1
15/3/5 0:09
飴玉
灰泥軽茶
自由詩
6
15/3/4 23:58
最後の日
リィ
自由詩
2*
15/3/4 22:56
祖母の春
藤原絵理子
自由詩
5
15/3/4 22:06
祈る、握る、抱く
ブルース瀬戸...
自由詩
2*
15/3/4 21:09
夜が零れる
梅昆布茶
自由詩
15*
15/3/4 21:08
親父とわたしと息子
ただのみきや
自由詩
25*
15/3/4 21:08
まほうの杖
Lucy
自由詩
12*
15/3/4 20:19
イントゥ・ブルー
捨我
自由詩
2
15/3/4 19:14
渡良瀬川の石
石川敬大
自由詩
6
15/3/4 18:44
創世記
為平 澪
自由詩
9*
15/3/4 18:12
祝保釈 小向美奈子
花形新次
自由詩
0
15/3/4 18:08
かものはし
nonya
自由詩
19*
15/3/4 17:59
靴底
為平 澪
自由詩
10*
15/3/4 17:20
鯨はみどり色の夢をみていた
yo-yo
自由詩
6*
15/3/4 15:37
最終回ジグソーみそ汁
吉岡ペペロ
自由詩
4
15/3/4 14:45
夏
ゆきむし
自由詩
3*
15/3/4 14:11
HONTOU
やまうちあつ...
自由詩
5*
15/3/4 12:28
変色カメレオン
這 いずる
自由詩
3*
15/3/4 8:15
人狼BBSに捧ぐ
TAT
自由詩
2*
15/3/4 5:42
8ジグソーみそ汁
吉岡ペペロ
自由詩
4
15/3/4 0:23
独り言12
リィ
自由詩
1*
15/3/3 23:55
ギンギンニナール
花形新次
自由詩
0
15/3/3 23:36
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2036
2037
2038
2039
2040
2041
加筆訂正:
幻死
/
イナエ
[15/3/4 11:29]
大幅改稿
箒星が夜空を堕ちていくあいだに
/
りゅうのあくび
[15/3/4 9:49]
英語部分を訂正
幻死
/
イナエ
[15/3/4 9:14]
始めの一連追加
4.13sec.