吟遊詩人は謡う
戦の空の青さ
豊穣の夕焼け紅の村
稲穂流るる黄金
化生蔓延る夜の闇
吟遊詩人は謡う
みずからに流れる血
営みの鮮烈な肌
俯いた子供の涙
定めを ...
私の指先がたどった夢を
あなたは覚えていますか
それは柔らかな素肌の見る夢です
華やかな衣装の奥にある真実さえも
夢の一部だと想うのです
それで良いのかも知れません
いつも永遠に戻 ...
自己中心的なだけの詩には限界があります。つまり、一人称原理で成立している詩には、中心が卑近な己だけであることから生じる限界があります。詩の世界を広げるためには、他者との交渉や世の中との交 ...
鴉よ
美しく黒々とした羽を
朝の陽に照らされたお前は
卑しくともこの土地を望んだ
だから生きろ 鴉よ
住みやすいこの土地に
文句を言いながら 黒き羽
舞う 鴉
お前はやってきたのだ
...
硬い枯葉を踏み拉きながら
散文的な午睡に遊ぶ、少年期
定規の下の眼球、
或は乾燥花を敷詰めた球瓶装置
靴の花瓶に一輪挿の薔薇があり
田舎町――それは不安の町だが私には一抹の安寧を与 ...
君が私を突き飛ばしたあの日から
私は私を捨てて
君を殺して 食べました
鮮血 美味い 全て 美味い
骨までしゃぶったよ
でもひたすら ごめんなさい
冷たく暗いアスファルト ...
ながい沈黙が饒舌をはらみ
言葉を産みおとすとき
海がきこえる。
海をついばむのは
歌を忘れて後ろの山にすてられた途端
歌いはじめたあの金糸雀でなければならない。
瞬間という永遠が ...
もしも自分が困っている時に
誰かが手を差し伸べてくれたら
うれしいよね
もしも自分が傷つき泣いている時に
誰かがそばにいてくれたら
おちつくよね
もしも自分がさみしい時に
誰かが ...
水に溶けるフィルム。
消えてしまえ、記録ども。
下手なコピーみたいだねって
つながった掌の湿り気
そこから溶けだしていたとも知らずに
私が私になるために積み上げたものが
ゆっくりと ...
不謹慎ですね
きっと
でも笑ってしまいます
感傷を持ち寄って
灯して酔いしれて
そうゆう時と場所が欲しいのですね
明日への活力
というより
デトックス
上手くできる人ほど
生き方も ...
あのひとを
想うことは
あのひとの
闇を おもうこと
はじめまして
わたしは
しきゅう
はじめまして
わたしは
らんそう
わたしたちは
じょせいの
おなかのなか
ちいさな
いのちを
はぐくむもの
そして
しんぞうや
...
無くしたものを数えていると
入ってきた物盗りが
骨髄を持っていってしまった
寒空の下漁り尽くされた
ワゴンセールの片隅に追いやられて
ひっそりと息を潜めている無力感と
...
長い針が真横になって
短い針がますます短くなって
まもなく11時になります
いち
じゅう
せん時28分は
時計が砂になって溶けます
それからは35分毎に
針が地べたを歩きます
赤い汗 ...
残されたポールの気持ち考えてレノン忌に聴く赤盤青盤
おかあさん、ジョン・レノンが生きててもうちの村ではライブしないよ
変顔するたびに割れるものがある
俺の仇を俺が取る
それぞれの想いに世界を覆う空気がマーブルに
色を成して 溶けてゆく
包まれている
私が体験した訳ではない友人の痛み
ただ立ち尽くしながら体中から煙に塗れるように語りかける
...
窓を開け
冷えた空気で
肺満たす
凍えゆくのは
さびしきこころ
懐かしい カセットテープを 取り出して
頭出しに イライラ イララン
要らないと 癒える曲なら いざ知らず
今 出さないと 二度と出ないの
お化けとおんなじ? なら出ぬ方が 良いも ...
部屋の隅にわだかまっている未知が
目を覚ます前に、おいとまします。
降り積もる夜が、達する、前に。
僕は鞄の口を開けます。
生命のないところへ行きます。
正しいのは君たちなのです。
...
ああ、またも未明の刻
窓の外の東雲に
ぼんやりと
耳を傾けている
また明日
って昨夜見送ったはずが
きまり悪そうに
夜中に起きてきて
つまらなそうにタバコ吸ってる
もうすぐ
...
誰かさんが
クリスマスイルミネーションをみたいといいはじめる
いまさらロマンチックなんてねえ
ちょっと時間の風に疲れているのかもしれない
どうせなら宇宙のイルミネーションを眼にしたいものだ ...
夜更けのキッチンの窓辺に置いてあるクロッカスの白いふさふさな根っこが揺れた
ボイルしていたエビが跳ねた
ハードボイルドな銃声に
星もわたしもたじろがない
それはフィクシ ...
ビールは水曜のネコ。
おつまみは柿の種。
映画は、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」のスプートニク2号で月にいったきり帰ってこなかったライカ犬に比べたら僕はまだましさと言うイングマル少年、「トレイン ...
夜はぬかるみ
家のない鳥たちは
飛び続ける
(落ち続ける)
指差して灯るのは
あかるいのは嘘ばかり
やさしくて生ぬるい
半分のからだを
半分の誠実で包み
越えようとした
...
ラークジーが
己のシハンガーを
セレメンターゼエポキドスと
引き換えに
チャリオトマに渡したのが
メタタス暦125年のことだ
それを切っ掛けに
ラークジーは没落し
代わって台頭してきた ...
息は吐くそばから冷えて
凍った頬をもっとかたくした
ちっともこわくなかったよ
死ぬことも生きることも
きみがいないことに比べれば
バナナ軸レモン曜日に真っ直ぐに
洗い場にぽんぽんぽんぽタヌキノコ
赤ちゃんのほっぺのまろみ三毛がペロ
君の背のくろいのりしろ押さえてる
プロ級だ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
吟遊詩人
雨の音
自由詩
2
14/12/11 4:02
指先
梅昆布茶
自由詩
13*
14/12/11 3:37
詩の一つの可能性
葉leaf
散文(批評...
3
14/12/11 3:00
キントンキントン
岸かの子2
自由詩
4*
14/12/11 2:09
眼球と蛹
高濱
自由詩
2
14/12/11 1:23
嘔吐く
瑞海
自由詩
5*
14/12/11 0:59
言葉
草野大悟2
自由詩
4*
14/12/10 22:42
だれか
リィ
自由詩
2*
14/12/10 22:36
水溶性キネマ/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
3*
14/12/10 21:29
それは素直なひねくれ者
ただのみきや
自由詩
17*
14/12/10 20:45
純愛
結川菜青
自由詩
2
14/12/10 19:59
心のはんぶん/プロローグ
川瀬杏香
自由詩
9
14/12/10 19:01
皮と肉と
北井戸 あや...
自由詩
1
14/12/10 17:28
イレヴン オ’クロック
和田カマリ
自由詩
0*
14/12/10 16:09
残されたポールの気持ち考えてレノン忌に聴く赤盤青盤
北大路京介
短歌
2
14/12/10 12:28
おかあさん、ジョン・レノンが生きててもうちの村ではライブしな ...
〃
短歌
6*
14/12/10 12:28
変顔するたびに割れるものがある
〃
自由詩
1
14/12/10 12:27
俺の仇を俺が取る
〃
自由詩
5
14/12/10 12:26
銀河を渡る飛行機雲
朝焼彩茜色
自由詩
14*
14/12/10 11:54
冷たい朝に
北井戸 あや...
短歌
1
14/12/10 11:33
頭出し 頭に来るし イラつくし
藤鈴呼
自由詩
2*
14/12/10 10:13
2 a.m.
梅宮迷子
自由詩
5*
14/12/10 9:55
放心
keigo
自由詩
0
14/12/10 6:37
夜。 クリスマスイルミネーション
梅昆布茶
自由詩
9
14/12/10 5:49
重星のこすれる音
阿ト理恵
自由詩
8*
14/12/9 23:36
水溶性キネマ
〃
自由詩
6*
14/12/9 23:34
半分のからだ
はるな
自由詩
3
14/12/9 23:25
ステッケントルメテスに捧ぐ
花形新次
自由詩
0
14/12/9 23:18
凍った頬
はるな
自由詩
4
14/12/9 23:18
ゆるやみなやみ
ふるる
川柳
6*
14/12/9 22:39
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4.75sec.