誰のものともしれぬ侮辱が
  枯葉とともに足元に落ちていた
  ひからびた爪をもつ獣が屋外の
  潅木の陰で忍び笑いをしていたけれど
  あれで聞かれていないつもりだったのだろうか ...
あなたのポッケに手をすべりこませると

もれなくあなたの手もついてくる

ぱんぱん 幸せ ぱんぱん



 
寒いのにご苦労様
「神の国は近づいた」らしい
罪も咎もあっさり流されて
永遠の幸せが来ると言う

盲信とは言いたくないが
実質的な行いをする方を信じます

救いの御手は神とは無縁
神 ...
誰か俺を殺してくれ
自分で死ぬ事が
出来ないほど弱いのに
死ねない俺を
どうか
強い人よ
どうか
弱い俺を
殺してくれ
ねえ、ジェリー
君が目にしたものを
言葉にして僕に教えてくれよ
ねえ、ジェリー
今、何をしてるの?
そんなこと言ったら
君は怒るかな?

ねえ!!ジェリー!!
君は僕にとって
邪魔 ...
雑煮の餅を
チンしている姿は
他言無用だ
もし口にしたら・・・

間違いなく
5日に
お前を殺しに行く

嘘ではない
必ずだ

俺には孤独と言う名の
友がいる

それを忘 ...
いっそ
海の泡になりたいと思う
宇宙の塵になりたいと思う
風の粒子になりたいと思う

透明で音もなく 時間さえ遠く
人々に忘れ去られ
柔らかな光だけに包まれ
悲しみも憎しみも、笑顔さえ ...
ブリのアラあら安いじゃないか
ずっと南の鹿児島の海で泳いでいたらしい

立派な大根白々の太くて素敵
もしも女性の御御足ならば
私は抱きしめたい

米を研ぐ
すなわち白い研ぎ汁得たり
...
年末の満タンの汽車の中は
タバコとナフタリンと
金属が焼けるような暖房の匂い
腰から下ばかりの景色がきゅうくつで
ひとりひとつの受け持ちバッグに
僕はうんこ座りでつかまっていた

突 ...
     海の反射から凍った塵が




      ちらほらと気まぐれに



      この退屈な地上へと




        ...
女がひとり
長い腕をいっぱいに広げ
羊を導いている
その盗人の手付き
理を持って国を逃れ
荒涼とした冬の山へと
低い草を刈りながら行く
その黙する細い背中は
重なる別れにも揺るがず ...
人々は何かを語りあっていた
笑いながら
泣きながら
ときに真面目な貌して
どこかで共感しあっているのだろう、
愉しそうに喋っていた

けれど
ぼくには何を語りあっているのか
さっぱり ...
降る雪の速度に合ったきみのその寝息に耳を傾ける冬


舞い上がる埃かつては賑やかであった部室で目を閉じる冬


きみどりと黒を混ぜれば微笑んだきみの笑顔も見えなくて冬


ひとひとり ...
気が狂うほどに

目も向けられない位に

両手いっぱいの愛を

落としてはすぐさまに

君は僕にかじりついた

目を閉じたら何もない世界で

歌い踊り続ける理由も

今なら ...
せまい巣に閉じ込めて御免なさい
今日は罪滅ぼしの為にかわいい君を

「鼠袋」と私が呼んでいる
スライドジッパー式のポーチ
袋の鼠なのだけれど
上着のポケットに収まれば
温かいのでじたばた ...
 
 いつもの時間にいつもの道を通り、仕事場へ向かっていた。私にとってあまりにありふれた時間に、このまま老いまで直行させられるように感じられて、私は横道にそれてみることにした。
 出来るだけ細 ...
私は福島の田舎の自治体に生まれ、地方の国立大学を出たのち、生まれ故郷の市役所に就職した。私は原子力災害以降、主に除染技術の研修の業務に携わり、日々様々な問題を解決しながら業務に励んだ。確か ... 死にたい
けど死ねない
だって死ぬのは怖い
でも生きるのは辛い
だから祈るしかない
まる
を描いてください

もうひとつ まるを
描いてみてください

...... ○
そのまるがぐるぐる
うろうろ 歩いていると
ほんの一点が触れることがありました
...
欲しい、捕まえる、逃がす

欲しい、捕まえる、弱らせる、逃がす



婚姻色がきれい(欲しい)
石で作った囲いに追い込む(捕まえる)
物みたいに強く握る(弱らせる)
逃がす
...
玄関に登山靴置き牡丹鍋 鼻息の激しい奉行牡丹鍋 さっきまで獣であった牡丹鍋 放課後、
曖昧にわらっていたらだれかに可愛いって言われた
そのうすぐらい背中にくっついていって
きづけば喫煙席に座っていた
火傷した舌にざらついたコーヒー、問いかけの意味がわからなくて
ま ...
かりきら きりきら きりきらろ
かりきら きりきら きりきらら
あなたの いのちは ここにあり
わたしの いのちは そこにある
かりきら きりきら きりきらろ
かりきら きりきら きりき ...
お前のとこの2階に住んでるシャーマンが
とうとう狂っちまったってじゃねーか
ああ
俺は神だ!そう言ってる
いつからだ?
えっ?
だから
いつからだ?
1年前からさ
なんだ ...
星のながれるよるに静謐のくにへ往ぬるもの達の齢をかぞえる

ささやかにいのちを刻む時計台の街に棲む

難破船はたぶん航海を夢見ながら座礁したままで生きて行く
いつか補修するあてをこころの糧に ...
近頃の階級闘争には哲学が欠けている
暴力や解放もない
あるのは百貨店の30%オフ
ポイント還元セール
つめ放題一袋300円
(つめ過ぎに注意(><*)/”)
そんなものばかりだ ...
ひどく気分が折れ曲がっていた
一日中
言葉という言葉が俺の中を通り抜けていくが
残るものは一語もない
体中がふわふわして
生きている感じがしない
とても不快だ
「掴め!」
...
ボールペンよくあるタイプの
百円程度で売られている
そうノック式
透明で
インクの残りが見える
正々堂々それがいい
そいつが相棒だ


だが考えてもご覧
この何処までも機能に徹した ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
潅木草野春心自由詩414/12/28 22:18
ぱんぱん殿上 童自由詩18*14/12/28 21:06
街頭にてドクダミ五十...自由詩214/12/28 20:40
よわいリィ自由詩014/12/28 20:38
ジェリー北橋勇輝自由詩014/12/28 19:19
ハードボイルド・スタンリー「他言無用」花形新次自由詩014/12/28 18:52
その世界の向こうから猫の耳自由詩214/12/28 17:59
ブリ大根ドクダミ五十...自由詩4*14/12/28 15:04
帰省游月 昭自由詩114/12/28 12:58
凍片凍月自由詩2*14/12/28 11:24
ながい腕衣 ミコ自由詩2*14/12/28 10:49
酒の功名鵜戸口利明自由詩014/12/28 4:12
冬四首本木はじめ短歌014/12/28 3:33
君らは笑って空を食うときたまこ自由詩114/12/28 3:17
おともだちドクダミ五十...自由詩014/12/28 2:50
竹林の横道游月 昭散文(批評...014/12/28 2:27
葉leaf自由詩114/12/28 1:28
価値観opus自由詩114/12/28 1:24
フユナ自由詩2*14/12/28 1:11
_nemaru自由詩2*14/12/28 1:04
玄関に登山靴置き牡丹鍋北大路京介俳句114/12/28 0:26
鼻息の激しい奉行牡丹鍋俳句014/12/28 0:26
さっきまで獣であった牡丹鍋俳句214/12/28 0:26
ユウコ吐水とり自由詩5*14/12/27 22:10
かりきら きりきら南無一自由詩014/12/27 21:29
(><+)/ オダ カズヒ...自由詩014/12/27 21:26
星の流れる夜に梅昆布茶散文(批評...314/12/27 20:56
ニッポンの寿命オダ カズヒ...自由詩1*14/12/27 20:54
自由詩2*14/12/27 20:38
ペンとスケッチただのみきや自由詩14*14/12/27 20:12

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