緋色の籠は いつも
  夜がくるまで あなたの
  六畳の寝室に置かれていた
  房をなした影をひとつひとつ掻き分け
  大なり小なりの
  扉がついたところでしか
  きくこ ...
蛍光灯に照らされた

知らない空き地がとても静かだ

行き過ぎる車窓から

ジオラマみたいな町を見つめる

ひとびとの明かりのなかに

わたしは幸福っていう二文字を見つめる

...
ディズニーランドにアキラは連れて来なかった。

きのうもうアキラは川に捨てた。

アキラのためには1メートルの穴さえ掘れなかった。

アキラに対する愛情は1メートルもなかったのだ。

...
薬で角を削り取られた鬼
心の尖りを均された鬼

鬼は
みんなとおんなじ見た目をして
一日の大半を寝る
世界に耐えきれないから
薬で弱った心を抱えて寝る
寝床を整え
みんなとおんなじよ ...
自分が生まれた日から
今に至るまで何日経っただろう
10日や100日なんてもんじゃない
それなのにたった1週間が
気の遠くなるほど長い
たった7日間が自分の歩んだ
人生以上に思えるほど
...
ドライアイスの冷たさが

置いた手の感覚を奪ってゆく。

触れていれば・暖めていれば

父は目を覚ますと考えた。

指先の感覚が無くなった手を離してタオルで包み

霜で覆われた父の ...
人気のキャラメルポップコーンは
不自由だ
冒険したくはないのかな

百貨店の特設コーナーに 閉じこめられたり
駅のコンコースで 長い長い列を作られる
待ち伏せされ囲われて

私の作るポ ...
タマキンに話し掛けるのを
日課としている
私とタマキンとの
関係を円滑にするために
必要なことだからだ

数年前
私が卒業した小学校で
女教師が生徒に
水槽の金魚に
毎朝挨拶するこ ...
いつかは
あなたも
わたしも
この世界に別れを告げ
宇宙のように
果ての無い
時の流れに
溶け込んでいく
それが
この世界の


わたしの
生きる時間に
あなたがいた
...
大きい眼鏡をかけた女の子が
眼鏡を外したら可愛いなんて
幻想は
余計な心配だから
とりあえず胸でも見とけ
この野郎。

路地裏で
そう言いながら
胸ぐら掴まれたもんだから
勃起しち ...
今きみは何をしているの?

ぼくは
2時頃起きて
から ずっと
まとめサイトの「SPEED島袋の悲惨な末路」というリンクを
たらい回しにされているよ――。

なぜ こんなにも
都タク ...
激しい夕立は
突然やってきて
落雷で鉄道が遅れている
小さな駅舎で
雨宿りをしながら
駅の改札で恋人と
待ち合わせをしていて

豪雨は短いうちに
まるで屋根を
ひっくり返したように ...
早朝の闇と静寂の中で、私は迷子のように灯りをつけて読書をしている。まだほとんどの人が眠りに就いている中、私だけが朝の闇の中に迷い込んでしまったかのようだ。孤独というものは青春の終焉とともに ... 月明かり照らす銀雪瞬きて掬う我が手は熱に浮かされ

垣間見る竹垣のもと粗目雪日は過ぎ去れど募るばかりで

牡丹雪つもり唐傘かしげさす覗く君の手白にまぎれて

さようならかき消して ...
都市計画は順調に推移している。雨降りの数は規定に収まった。
君たちは小麦のことを心配しなくてもいい。
好きな天気を書けと問われて
君は曇り空だ。
都市計画は順調に推移している。
水位は規定の ...
忘れ物をした
こんな歳になって
そう気付いた

忘れてしまった
像は
砂漠の陰影

丘の影

陰に目を凝らして
木も見えず森も見ず

紋切り型さえ形も結ばない

砂漠は砂 ...
 
あなたは、今もあなたで

わたしは、今もわたしで

それでいいんだけどね、でもなんだか、なんだかね


 
雪だるま冷凍室に入れたまままた新しい春が来ました じいちゃんが若気のいたり続けてるまた新しい春が来ました 闘わず逃げるのは相手を殺すかもしれないし君がひくから 装飾のない地下通路
が真っすぐに伸びている

それはかつては
駅と空港を結んでいた通路

まるで現代アートのようだ

観光ポスターが貼られていた掲示スペース
には何も貼られず

...
深々と星降る夜に
闇に浮かんだ森歩く
青い月光
銀色の狼
歌うように吠える
哀しげなMelody

月の浮かぶ湖へ
朝日が照らすその前に
見えすぎるのは怖いから
見つかったら終わる ...
いつの間にか
君と僕は
違う道を歩いてた
あの時じゃなくても
たぶん
いずれは訪れる時だった
だから君を憎んではいないよ
ただわかっていても
寂しくなっただけだよ

離れていく後姿 ...
あまりに多くを求めすぎて
多くのものを失ってきた気がするけれど
多くを求めないと やはり
失うものがある気がする

少し肌に痛い初夏の日差しは
駅までの道はあと少しなのに
ずっと彼方に広 ...
花びらを覚えるよりも続くのは そこに木がある、という認識
あの散って、地に伏している花びらは 私なのです ご存知ですか
風情とは縁遠いほど呆気ない 軽はずみだと呟く思い

花びらを拾い集めて再 ...
沙漠の果てから次の果てまで
転がすべき風の球体が勢いよく破裂した
対象のない欲望だけが残り
内容のない意志だけが残り
沙漠は砂嵐で荒れ果てていった
そもそもここは人間の戦場
必 ...
祭り太鼓の音があちこちの集落から
田面に流れ出すと
こどもたちたちは宿題も魚取りもすっかり忘れて
祭半纏をはおって祭宿に駆けつけ 
出迎える獅子頭を連れ出して
集落内を練り歩く 

ぼく ...
顔に張り付く髪の毛を
うっとおしげにかきあげるあなた
その横顔に見とれ
私が霧ならば良いのにと
思う

その霧ならば
うっとおしげにされても
あなたに影響を与えられる存在でいれられる
...
皿倉に 登る若葉の 春鹿の子 君なき里に ホトトギス鳴く みなさん、いいですか
フィルターには
2つのタイプしかありません
要るものだけを通すか
要らないものだけを通すかです

でもみなさん
世の中をよく考えてみてください
いい学校入っても
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
緋色の籠草野春心自由詩315/5/4 22:16
旅を想う吉岡ペペロ自由詩515/5/4 22:09
アキラ自由詩215/5/4 20:17
私鬼這 いずる自由詩115/5/4 18:29
日曜日リィ自由詩0*15/5/4 18:02
枯れ枝。梓ゆい自由詩515/5/4 16:57
キャラメルポップコーンの冒険とよよん自由詩5*15/5/4 16:07
「自称詩」危険領域花形新次自由詩0*15/5/4 12:55
この世界で緑かな自由詩215/5/4 10:43
shakesopus自由詩015/5/4 9:22
えふえふnemaru自由詩3*15/5/4 8:20
水滴を巡る追憶にはりゅうのあく...自由詩10*15/5/4 5:56
小石葉leaf自由詩215/5/4 3:15
ゆきのみぞしる中原馨短歌215/5/4 1:25
ボックスアンドコレクトネスDebby自由詩315/5/4 1:16
忘れ物N.K.自由詩2*15/5/4 0:16
なんだか殿上 童自由詩11*15/5/4 0:09
雪だるま冷凍室に入れたまままた新しい春が来ました北大路京介短歌215/5/3 23:56
じいちゃんが若気のいたり続けてるまた新しい春が来ました短歌215/5/3 23:55
闘わず逃げるのは相手を殺すかもしれないし君がひくから短歌015/5/3 23:55
アートとは何かkauzak自由詩2*15/5/3 23:48
suicide forest捨我自由詩015/5/3 20:21
願う文字綴り屋 ...自由詩3*15/5/3 19:05
初夏大島武士自由詩215/5/3 18:37
春なく、春生きる暁 文目自由詩215/5/3 16:09
過労葉leaf自由詩115/5/3 15:45
村祭と従妹イナエ自由詩7*15/5/3 15:38
霧雨這 いずる自由詩415/5/3 14:33
季節は巡る星野つばき短歌115/5/3 11:42
エゴフィルターイオン自由詩015/5/3 10:56

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加筆訂正:
水滴を巡る追憶には/りゅうのあくび[15/5/4 15:45]
遅筆により推敲
水滴を巡る追憶には/りゅうのあくび[15/5/4 7:49]
遅筆により推敲
4.6sec.