人間がないている
涙を流してとても可哀想だ
悲しい事があったんだね
次は動物がないている
しっぽをふってたのしそうだ
楽しい事があったんだね
もうしばらく帰ってはいませんが
わたしの こころは
いつまでも 故郷の山にあります
あの頃の 濡れた土の匂いが
わたしの こころに
ゆっくりと 層をつくるのです
ずざ ずざ ずざ ...
昨晩 新宿で友人と呑んだ
バーでは若い男女が
資本主義の終わりを論じていた
会計前に女はキスをせがんでいた
友人は家庭に問題を抱え
僕は三十七で 家庭を持たず
僕らは ...
書いては消して
消しては書いて
気分があるはずなのに
言葉は出てこない
絞り出して書いたものは
嘘じみていて
嘘を書くのはいいけれど
詩としての嘘は何か違う
コンクリートとアスファルトの
硬直し冷え切った空気を掻き分け
人混みの喧騒の渦中に呑まれ
肉の花弁が押し開く
様々な異臭を嗅ぎながら
まるく濡れそぼった私の魂、
身を振り絞り振り払い
外 ...
さっき山の端に消えてしまった冬茜
建ち並ぶ商業施設の脇を流れる
堂の川
吹きつける風でこまかい波紋が
わずかな灯りを掬って沈み
並木の枯枝にとりのこされた
烏のひと ...
まのぬけた青空が
街にかぶさっている
ニュースは底抜けにあかるく
うすっぺらいコーヒーをのむ
燃え尽きたかに見える炎がベッドのなかでもう一度あがろうとしている
夢殻を つまんで捨てる ...
貴方の吐息を犬歯で砕き 花の獣となる宵は
アンクレットに月を灯して 万の菫で鎖骨を飾る
指の戯れにはじける真珠 蜜の濃度の闇にひたされ
のばす{ルビ腕=かいな}がとらえたものは 原初の苑で失 ...
(番外編41―22―2)山家集の西行
鴨長明、吉田兼好は随筆家故世間に自然と目を向ける
そう当然だろう周り近所を気にするのは清少納言も同じく
西行は常に己を見つめた和歌の黙想家でもある ...
柔肌を鞭で叩きて起こす御代
さくら笑ひかなしさ忘るるこのひととき
はるいろのはなびら舞いておどりたる
あおぞらにさくらの枝葉ひろげたり
瞳(め)に映る若葉薫りて胸騒ぎ
梅雨もよう読経混じりて響く音
...
むらさきに凍る涙の出どころよ
詩は絵画である。
白いキャンバスの上に色とりどりの欲望を彩った芸術である。
この作品を見れば一目で、願望も希望も絶望も一際妖しげな光に満ち満ちている事に気付くはずだ。
彼らは普段息を凝らして、仮 ...
締め付けんばかりの痛みが頭のなかを奔り抜け
途切れ途切れに聞こえる
微かな君が代の旋律
振り払おうと顔をしかめ
やっと頭の外へと追い払う
痛みはさらに増して脳味噌ごと圧迫するようだ
い ...
○「小銭持ち」
僕は小銭持ちである
一円玉五円玉十円玉五十円玉が
たまってたまってしょうがない
今は木の箱に入れている
なぜたまってしまうかははっきりしている
それは小銭を使わないからであ ...
何でも無い時間の中で
時々僕は 二十年前にいた会社のことを
布団の暗がりの
上野駅の喧騒に
時の流れは早すぎた
そして なぜか 今 時は
時であったことを忘れさせた
だから 自分 ...
カメレオンの眼は
薔薇に似ていなかったかと思い
検索してみたがどちらかというと巻貝
今し方 ハヤシライスを食い
煙草をすい 部屋の暗いあたり
眺め
ほつれそうな体 仮初の ...
あなたは
ふらっとどこかへいってしまったから
またふらっと
こちらへやってくるだろう
ここに ぼくがいて
ここに あなたがいる
それ以上の意味はない
あなたとぼくは グラタンを食べる
あなたとぼくは お昼寝をする
それ以上の意味はない
あなたは 水色が好きらしい
...
やわらかなものの外側にいると
汚したり壊したりしてしまう
やわらかなものの内側にいきたい
胎児みたいに包まれて護られたい
望む場所に行くには
何をどうすればいいのか
その術を考える ...
今朝はとても冷えるから
立ち食いそば屋に立ち寄って
月見でもしながら喰い温ったまり
そろそろ そろそろと出掛けるか
(お婆さんの雨傘が
眼前でとても低く揺れて居る
顔は傾き僅かに覗き ...
実としずくは出会い
抱擁し
いま互いを手放した
実は朱く燃え
しずくは銀光を放ち
確かに交じり合い
なにかを残し
なにもかも忘れ
雨はみぞれに変わり
鼻孔に冬が立つ
も ...
間違って、鳥の巣のなかで目を覚ますこともあった。間違って? あなたが間違うことはない。Ghost、あなたは間違わない。転位につぐ転位。さまざまな時間と場所と出来事のあいだを。結合につぐ結合。さまざ ...
天の理に、救いを求める人々へ
天の理に、救いを求める人々へ
許されるべき者なく 許されるべき者なく
許される者、ありん
天の理に、救いを求める人々へ
天の理に、救いを求める人々へ
愛さ ...
(番外編41―22―4)はまこう とは誰だ
バラが咲いた
星のフラメンコ
風が泣いている
古くは
きいろいさくらんぼ
コロッケの歌
と、多岐にわたり作詞作曲の二刀流の大谷みた ...
薄すぎて困るといううちなんちゅ
もう誰も居ない教室 一輪花
三十はしらふで生きた会社員
逢う人はいつも初だと思いおく
生きものを傷める
永い夏は終り
エノコログサは緩み安堵のやわらかさで
午後の風に踊る
一本一本でありながら
一帯そのまま総体の伸びやかさで
秋空を仰ぐすがた
空は
宇宙の闇と光 ...
僕は雪にくちづけをした
白い白い大地に降り積もる雪は
僕のキスで
紅く
紅く
染まる
君は知っているのだろうか?
ココロに秘めた想い
君への郷愁
僕は寒さに震え
冷たさ ...
谷川俊太郎さんが亡くなられた
十一月十三日二十二時〇五分 老衰のため杉並区内の病院で
谷川俊太郎さんが亡くなられた
この一文はずいぶんと不思議だ
生や死を超えた感じのある方だ ...
田は朽ちて遥か遠くに去る声の
懐かしきかな小さきかはず
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
なきごえ
リィ
自由詩
1*
24/11/21 21:05
土の重石(つちのおもし)
みぎめ ひだ...
自由詩
3
24/11/21 20:50
資本主義の終わり(2024.10.27)
草野春心
自由詩
4
24/11/21 19:33
詩を書けない時
海
自由詩
5*
24/11/21 18:31
西武池袋線、魔と魔(改訂)
ひだかたけし
自由詩
6
24/11/21 18:25
廃ガラス
リリー
自由詩
5*
24/11/21 16:17
詩人が死んだ朝
はるな
自由詩
3
24/11/21 15:32
契り
福岡朔
自由詩
6*
24/11/21 15:12
(531―22―2)野施行千代に八千代に
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/11/21 13:23
世知辛い
栗栖真理亜
川柳
0
24/11/21 12:28
四季の句
〃
俳句
2*
24/11/21 11:35
_
落とし子
俳句
2*
24/11/21 11:15
私と詩
栗栖真理亜
散文(批評...
0
24/11/21 10:58
君が代
〃
自由詩
0
24/11/21 10:34
独り言11.21
zenyam...
自由詩
1*
24/11/21 8:47
ある会社
番田
自由詩
1
24/11/21 1:46
カメレオンの眼(2024.10.25)
草野春心
自由詩
4
24/11/20 22:13
谷川俊太郎に捧ぐ
瀬戸さんご
自由詩
2*
24/11/20 21:20
ただあるがままを愛おしむ
みぎめ ひだ...
自由詩
3
24/11/20 20:41
やわらかなもの
海
自由詩
4*
24/11/20 18:27
日々の響き
ひだかたけし
自由詩
8*
24/11/20 17:51
ナナカマド
ただのみきや
自由詩
4*
24/11/20 17:31
THE GATES OF DELIRIUM。
田中宏輔
自由詩
16*
24/11/20 17:06
天理救(あまりすくい)
鏡文志
自由詩
3*
24/11/20 14:54
(531―22―4)野施行千代に八千代に
水恋鳥魚夫
散文(批評...
1
24/11/20 13:18
しらふ
足立らどみ
俳句
5*
24/11/20 8:09
2024年秋
形代 律
自由詩
4
24/11/20 2:41
白の彼方へ・・・
栗栖真理亜
自由詩
3*
24/11/20 0:45
谷川俊太郎さんが亡くなられた(2024.11.19)
草野春心
自由詩
5*
24/11/19 22:17
かはず
栗栖真理亜
短歌
3
24/11/19 21:35
182
183
184
185
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
201
202
203
204
205
206
207
208
209
210
211
212
213
214
215
216
217
218
219
220
221
222
加筆訂正:
立冬トンボ
/
本田憲嵩
[24/11/21 18:18]
冒頭、一行追加。一三行目、加筆修正。
ただあるがままを愛おしむ
/
みぎめ ひだりめ
[24/11/20 20:53]
タイトル「ただあるままを愛おしむ」→「ただあるがままを愛おしむ」
Cosmos
/
鳥星
[24/11/20 3:02]
少し推敲しました。
キクチさん
/
れつら
[24/11/19 23:53]
しつこいかんじがした7文字削除。
黒いランドセル
/
アラガイs
[24/11/19 23:07]
文言ニ行ほど追加しました。
2.94sec.