時間になると
犬が呼びに来る
首輪に紐を結びつけ
散歩へと連れ出す
私が立ち止まると
犬も立ち止まる
空似た他人とすれちがうとき
いいから行くよと
紐を引っ張る
雨の日は合羽を着込み ...
会社の敷地内に植わる樹々の緑
仰ぎ見る 折り重なったイチョウの葉っぱから
顔のぞかせている黄色味がかった実
「今年、実が大きいですよ!」
詰所の更衣室で先輩へ報告する朝
「そ ...
夜の通り道を歩きながら、僕は昔の景色を見ているのだ。もうすでに戻れない時間を、感じている。もうすでに、でも、知っているものとして。そして、子供の頃の何もかもが新しく見えた景色を見ていた。今は、感じてい ...
自称詩人の
負け犬感が
大キライ
絶対負け組だもんな
俺は勝ち組だって奴いたら
名乗り出てみろよ、ホラッ
何が勝ちで何が負けかは
自分の胸に手を当てて
考えりゃ分かるだろうよ
大体頭 ...
白く細く
仄かな感触
青の輝き
うっすらと
緑の膜に包まれ
浮き上がる
このしなやかな輪郭は何?
)ひそやか闇と光を抱え(
この仄白き像は誰?
呑まれ沈み
明る ...
曙光が閃く、落日の近付き
流れるもの、只 流れるままにし
水平線、能動的に描き
垂直に、開く鮮烈な像
光の蝶 舞う
遠去かる
宙の縁に触れ 燃えあがり
忽然と消え また ...
戦争や紛争なんてありきたりの情報なんてつまらない。
家のが、「ゴキが一匹しんどったわ」といった。
どうせ借金でもあったんちゃうやろか…
水素の反物質がちきゅうの重力で落下したらし ...
ばくてりやがズルズルしてゐる
海はつめたい
人魚も星のやうに震へる
そして都会には温度がない
人々はコゴエもしない
あいかはらず海はつめたい
先カンブリア紀の地層もつめたい
...
1.1
脳の奥にいつまでも残る風景。この上なく優しくて、これ以上無いくらい、大切な景色。秋の生暖かい涼しさが部屋の中まで浸み入ってきて、全身を包む。とげとげしい、狂った秒針が僕の中で震える。手の付 ...
ティーポット、熱湯の中心で 草の根からしみ出てくる成分が
私という容れ物に落ちれば そこでもまた精神作用をしみ出させる
陶磁器は地中海のような白さと 中東のように丸みを帯びている
知らされて ...
洗濯槽の水底
左折する
何もない身体
空っぽのタクシーが
隙間に落ちていく
昨日会った男は
鼠色の袋を
大事そうに抱えていた
都市の壁を
そのための朝を
〈間奏〉
貫く植 ...
一緒に行くはずだったこの景色を、
病床の君に見せたかった
写真を1000枚撮って、君に見せた
1000枚目を手にとって、君は息をひきとった
悲しみ超特急が
目の ...
アマゾンが独占禁止法で訴えられていると言うニュースを私は見た。この間はグーグルが同様の案件で訴えられていたと思った。アップルはまだ訴えられていないがマイクロソフトは訴えられていた。まだアップルの製品に ...
雪景色の原野から遠吠えがひびく
とおく聞こえる海鳴りにまじって声がする
原野は燃えた灰でなく
荒野に降り積む朽ちた身体
かつて狩ったシシのまわり
散らばるたくさんのあばら
お前たち ...
結局のところ、残されたのはがらんどうの部屋のみだった。北に空いた窓から、曇りがちな今日の午後の光が遠慮がちに忍び込んでいるだけだった。気づかなかったけれど、午前中には少しの間雨が降ったらしい。窓か ...
生きていかれないくらいの
清潔さのなかで
注がれる水たちの不自由
汚れようとして冷えていく
煮えるような劣等
奥深く行く生く
意識の明度、
あくまで保たれ保ち
より明るみ明るませ
映るモノ 待つ
沸き立つ
思考という力動
今、静かさに
意識の微睡みの覚醒にて
感情を生き直観に捉えられ ...
貴女の靴紐を結ぶために
僕は走ってやって来た
だけど貴女は逃げちゃった
僕より速く走り去り
貴女はまた逃げちゃった
いよいよ大気は冷たくなり
いよいよ明るみは褪せ始め
刻むリズム ...
春の水蒸気は何処に行つたのか
この空は{ルビ禊=みそ}ぎするものの色
永訣の色
地上は百色さんざめき
めざましくもゆたかである
いちめんの輝かしき生存
疾風は田園の暮色をよ ...
消滅はせずに
只々平板になっていくもの
追いかけても追いかけても
追いつけない次元に
後ろ手付いて息を吐く
反復の内にあり変わる明度
記憶はあくまで凍結され
思い出したように不意にま ...
お腹いっぱいになる
幸せいっぱいになりうる
だけど またお腹すく
また幸せ求めちゃう
人間て欲張りね
全然 満足しないの
そもそも なんで 人間て幸せを求めちゃうの ...
本当に
大切な
何かは
こころの奥に
あるのです
私は しまむらに
行きたいと
何度も思った
そして
何度目かの今日
しまむらに行こうと
主人と約束した
しかし
コストと満足度が比例するかといった
観点から考えると
...
スカートの裾を引き裂いて帰りたかった
(泣いたって星を捕まえればいいよ)
実は明日で辞職です 皆さまお世話になりました
行儀よろしくつるんでた 同僚キミともおさらばです
昼餉は弁当派でしたが 最期に社食をつかいます
想像以上に美味でした おごってくれたキミに感謝
...
秋の山は 色とりどり
朝を待ちきれなくて 深夜に起きる
毎朝が新鮮な普通の暮らし
秋の夜長をぬう
鈴虫の声が楽器の音みたい
夏に また来年!と手をふった
恋の季 ...
賃貸の部屋のベランダがバルコニータイプなので、雨よけのために屋根を設置した。ネットで探し出した簡易テントだ。夏も終わったが、秋なので良い運動になるのではと考えたので、それを設置するためのアクションを起 ...
男が 居た
美しい男だ
あぜ道沿って咲き誇る
紅のみち
彷徨って舞いわたる
男が 居た
彼は蒼白い顔に大きな目を光らせて
おしゃれなスーツで包む
細い し ...
オバハン、オバハン、オバハン、オバハン
口が臭いんじゃ
オバハン、オバハン、オバハン、オバハン
鼻の穴が巨大化しとるんじゃ
オバハン、オバハン、オバハン、オバハン
毛穴が目立っとるんじゃ
...
自称詩人の首に
縄を掛けて
橋の欄干から
吊り下げたい
日本中の自称詩人を
みんなそうしたい
だってお前ら
その姿が一番似合って
いるんだもの
胸にそいつの
代表的な自称詩を貼り付 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
人の散歩
やまうちあつ...
自由詩
2
23/9/29 6:17
長月の頃
リリー
自由詩
4*
23/9/29 5:45
夜の通りとはちみつレモン
番田
散文(批評...
0+*
23/9/29 1:41
自称詩人が死ぬほどキライ
花形新次
自由詩
1
23/9/28 19:49
アンドロギュノスの夢
ひだかたけし
自由詩
2
23/9/28 19:17
光の蝶〇広がる闇
〃
自由詩
4*
23/9/28 16:24
反共有
ナンモナイデ...
自由詩
2*
23/9/28 14:22
温度 (旧作)
石村
自由詩
2*
23/9/28 13:42
メモ1
由比良 倖
散文(批評...
3+*
23/9/28 11:21
ほのじろき
なけま、たへ...
自由詩
3
23/9/28 7:25
ノイズ
たもつ
自由詩
4*
23/9/28 7:06
わかりあえない
為作
自由詩
5
23/9/28 3:51
独禁法に関する考察
番田
散文(批評...
1*
23/9/28 1:20
失
wc
自由詩
3*
23/9/27 23:44
がらんどうの部屋の抜殻
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
23/9/27 21:38
真水
はるな
自由詩
1
23/9/27 20:15
詩想19〇五行歌形式、用いて
ひだかたけし
自由詩
6
23/9/27 20:03
懐かしい人
〃
自由詩
6
23/9/27 17:32
訣れ (旧作)
石村
自由詩
9*
23/9/27 17:05
意識の葛藤
ひだかたけし
自由詩
3*
23/9/27 16:11
手ほどきを!
ルルカ ne...
自由詩
3+*
23/9/27 15:56
※五行歌「本当に大切な何かは」
こしごえ
自由詩
3+*
23/9/27 15:48
スパイラル
ルルカ ne...
自由詩
2*
23/9/27 15:26
電車
utsuwa
自由詩
3
23/9/27 14:06
センベツ
46U
自由詩
2*
23/9/27 13:50
モナリザも青ざめる
ルルカ ne...
俳句
2*
23/9/27 7:34
バルコニーのテントと水泳
番田
散文(批評...
1*
23/9/27 0:49
黒揚羽蝶
リリー
自由詩
6*
23/9/26 22:06
自称詩人のオバハンへ
花形新次
自由詩
0
23/9/26 21:05
自称詩人首吊り祭
〃
自由詩
1
23/9/26 20:47
182
183
184
185
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
201
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210
211
212
213
214
215
216
217
218
219
220
221
222
3.51sec.