振り返っても
もう元には戻れない
歩いてきた道
歩き方が悪かったのか
いつの間にか獣道
足を引きずるようにして
闇雲に進んでいる
ふいに現れた道に
躓いてしまう
Y字路の ...
明日は梅雨の中休み
曇りのち晴れだという
渓谷の奥深く入り
源流の王イワナを狙う
バッハの無伴奏チェロを聴きながら
神さまは、
いらっしゃる
とても、
気まぐれに歌を歌って
いらっしゃる
下々の下賤な希望を踏みにじるのが喜悦
なのか
くすくすと
笑ってい ...
感覚の奥に横たう
もう一つの次元 、
死のリアル
しっかり意識保ち
見つめ入る瞬間、
ぽかぁんと浮かび
取り囲む無数の眼
何時かの記憶の如く
深淵を一息に超え来て
...
寄せては返し合う
はてがないことのふしぎ
ここから命がうまれたというふしぎ
だとしたら
この水はなにからうまれてきたのだろう
半島の先でぼんやり待っている三ッ石
今はまだ歩いてはいけないけ ...
未だ幼木の胡桃の木の後ろには籾乾燥施設があって
霧はそれらを囲むように包んでいる
疲労という疲労は
体のあちこちに固形物のようにしこりとなってとどまり続け
筋肉や腱を蝕んでいるような気がす ...
アンジーがみずから
帰り来る月夜の吸血鬼に
その白く細い首を
差し出し
その瞳には歓びの涙が浮かんでも
固く結んだ真っ赤な唇から
甘やかな夜の声が漏れ堕ちたとしても
...
夜を歩く
雨の匂いを嗅ぎながら
時々苦しくなるこの胸の
内側と闇を重ねて
街灯や家の灯に助けられ
地に着く足が見える
暗がりのロードムービー
果てはある
明日が来るのが ...
想い出と予感、
熱く沸き立ち
郷愁と憧憬、
いつしか合一し
一つの宮居を為すと
オリーブの王冠被りて
物質と非物質の狭間に輝き 、
水に浸かり今に立ち上がる子 迎え入れる。
竹藪はひんやりとした風が吹く見た目からも涼しさを得る
細い木も太い木もあり山となり動物たちの好む環境
朝早く外の空気は新鮮で夏場の朝は自由が見える
良い風が吹く昼下がり上手くいく良い ...
グラスの縁を
指でこする
音は
遠いあの日とつながっている
あの日もじんわりほほ笑んでいた
死にたくないのに死んだ人が居た
その人を思い出したんだ
私が死にたくなった夜に
私を助けてくれた
死者
・
今 ここに
私の
いのちがある。
さまざまな
いのちに支えられて ...
あぁ彼らは赤子を殺した、
彼らは逃げた、
何も知らずに彼らは逃げた、
振り返ってはいけないのだ、
塩の柱とならぬよう、
河を越え踊りうたい、
山を仰ぎ見て争った、
暗雲立ち込め雷鳴が ...
たった今見たもの松明、
ついさっき見たもの私の爪、
さっき見たもの慥か狐だった、
慥か轍があった、
日は見ていない、
パンは持っていない、
現在私がいる所は雨が降り、
今しがたいた所 ...
その星では、四季それぞれが地球暦二十年の長さを持つ。
1.祖母(夏のはじめの生まれ)
もう夏が終わるのだと父が言う。父は冬生まれでこれまで二季を過ごしている。祖父はといえば地球生まれなので ...
花を見つめて、いたら
グロい気がした
幻覚が、花を、大きくしたり
小さく、したりして
いつの日かの誰かが
あなたを、支配すると、嘆いてた
でも、僕は、僕が誰だか分からず
それは脳 ...
純粋な幸せがほしいだなんて
なんてわがままな希望なんだろう
生まれたかぎり生きてゆく
みたいな
生きることを祈らなくても誓ってる
みたいな
純粋でいっさい
一滴の泥もかか ...
くらやみのひとつもない街でするなら明かりを消せる恋がいいよね
ずっとおれを見ていてくれといったのはおまえなのに
おれがおまえをずっと見ていたら
おれを見ている人間はむりだ
と言って遠ざかっていったおまえ
夜のくまは一匹で月を空に押しあげる
おもたい満月も 脆い三日月も
一匹で
ひとりは、孤独をつくらないから
淋しくても平気だった
自分のからだを磨いたあとにやってくる
眠りを受け ...
ゆっくり上がって
ゆっくり下りる
破綻のない円を
描き続ける密室の中
あなたと向かい合った
あなたが指差す方向に
ひきつった笑顔を向けながら
まだ信じることが下手だったわ ...
(妻を忘れるため、父は随分前に出かけた、)
水分をかんじなくなったという母は、
乾燥を終えて、洗濯機から飛び出すとうめいな犬たちを、
外へ放ちつづけている、
犬たちは、夜中に作られて、朝に ...
陰裏から
迫り来るもの
抉り広がる音塊の響き
余りに練り込むものだから、
肉のタマシイの行き場失くし
自らを観る今、思考思惟というチカラ
頭の周りをまわるまわるよ 、くる く ...
朦朧と彷徨う午後を適切な言葉で語ればどうにか恰好がつく気がして、汗ばんだ肌の不快感は無視することにした、太陽はかろうじて顔を覗かせている程度で、圧倒的な湿度の高さがすべてを塗り潰していた、真っ当な ...
陽のかげる時
美しくなる人だった
陽の輝く時は
自分から遠くなった心を
捜しかねているのだ
まして雨の時など
濡れた頬に
昨夜のベーゼが生き生きと甦っている
...
蜩の
歌は
どこかさびしいよ
愛と命を
歌うけれどさ
※ 蜩=ひぐらし。別名、かなかな。
「真実なんて、どこにあるんだろう?」と、ぼく。
「きみが求めている真実がないってことかな?」と、詩人。
でかかった言葉が、ぼくを詰まらせた。
文章を書くということは、自分自身を眺 ...
朝から雨
雨はすき間だらけ
貴女へと降りそそぐ雨
雨傘の下の
雨漏り
或る足音を乱す雨
アルコールを和らげ
甘く染まり
悪童に遊ばれる雨
雨に出会うと ...
good day
明るい雨がさらってゆく
うしろむきの心
光をこぼしあう緑の葉はさざめき
笑う
傘なんかいらないじゃん、と
梅雨明けはまだ先
飛行機がゆく音は
雷鳴 ...
大気の芯はつめたく溶けた硝子で出来ている
濃い影に瞳を浸し
耳は遠い過去でボートを漕いでいた
死んだ男の携帯番号を消していないのに気がついた
やせっぽっちの若造のまま逝ったやつ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
道程
海
自由詩
6*
24/7/2 21:21
五行歌【渓流】源流行
レタス
自由詩
5*
24/7/2 20:57
所在証明、あるいは痛ましい傷への愛
秋葉竹
自由詩
2
24/7/2 20:25
Wall Of Eyes
ひだかたけし
自由詩
4
24/7/2 18:32
なぎさ
そらの珊瑚
自由詩
11*
24/7/2 10:16
霧の朝
山人
自由詩
11*
24/7/2 6:11
アンジーのために
秋葉竹
自由詩
1
24/7/1 22:26
夜を歩く
海
自由詩
6
24/7/1 22:04
一つ帰結点
ひだかたけし
自由詩
2
24/7/1 17:26
空気
夏川ゆう
短歌
5
24/7/1 13:57
※五行歌「あの日もじんわりほほ笑んでいた」
こしごえ
自由詩
7*
24/7/1 10:19
※五行歌 五首「死にたくないのに死んだ人が居た」
〃
自由詩
5*
24/7/1 10:17
乳と蜜は流るるか
白身カワウソ
自由詩
1
24/7/1 8:10
人としての
〃
自由詩
1*
24/7/1 3:30
二十年の季節の物語
佐々宝砂
散文(批評...
2
24/6/30 21:41
花花
林 理仁
自由詩
2
24/6/30 21:22
純粋な希望
秋葉竹
自由詩
3
24/6/30 21:02
するなら
はるな
短歌
0
24/6/30 21:00
_
凍湖
自由詩
0
24/6/30 20:57
朝のくま、夜のくま
はるな
自由詩
3
24/6/30 20:51
観覧車
夏井椋也
自由詩
11*
24/6/30 20:47
水分をかんじない
パンジーの切...
自由詩
6
24/6/30 19:31
詩想、廻る魂の(新訂)
ひだかたけし
自由詩
4
24/6/30 18:45
PAC-MAN
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
24/6/30 16:33
或る女
リリー
自由詩
15*
24/6/30 16:30
※五行歌「愛と命を 歌うけれどさ」
こしごえ
自由詩
6*
24/6/30 16:23
The Show Must Go On。
田中宏輔
自由詩
8*
24/6/30 12:08
雨
soft_m...
自由詩
8
24/6/30 10:48
氷菓
そらの珊瑚
自由詩
15*
24/6/30 10:38
葬夢
ただのみきや
自由詩
6*
24/6/30 10:14
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
201
202
203
204
205
206
207
208
209
210
211
212
213
214
215
216
217
218
219
220
221
222
223
224
225
226
加筆訂正:
雨に濡れても
/
ヒロセマコト
[24/7/1 1:46]
改行と、最終連を修正
3.37sec.