秋が連れてきた死神
彼の声を聞いています
宇宙の鼓動にも似た深い深い群青色の声
夏の魔物は突然姿を消しました
迷いなさい つぎの夜までに飲み込まれる
冷たい砂漠 ...
水平線を船がいく
柔らかな陽射しの中
キラキラ銀にキラキラ
水平線に船が沈む
虚脱したように傾き
ユラユラ揺れユラユラ
水平線に船が消えた
顕在化スル独りの己
乾いた浜辺に震え ...
全ての汚れを知って
あなたは美しくなる
漆黒と深い赤
妖艶な瞳で見つめる
砕いた夢の果て
感情を散らかしたような空間で
涙と悲鳴は混ざり合う
瞬く光の中
あなた ...
納戸に牛の首の男たちがいて
いつ見ても
輪になって下を向いている
一体何だろうと思って
家族に訊ねてみると
別に気にしなくていいんだという
皆に了解されているのならば
害をなすこともない ...
今日も
野菜といっしょに売られる
店員の呼び声に包み込まれて
行儀良く並んだ大根の色つやを見比べ
身長と体重を確かめているあなた
それは昨日
あなたから延びた手が
子宮にし ...
練りに練った詩
今からここで 淡々と 放っていく
一貫性はない
論理にかけるかもしれない
かといって
「感性が爆発」
というほどの内容でもないかもしれない
...
眩しかった
眩しすぎた
鮮やかだった
鮮やかすぎた
会えた
それだけでよかった
話せた
それだけでよかった
戻れない季節
戻せない季節
描いても ...
日高の高速道路
三六〇度
地平線
雲がもくもく湧く
冠作る
やっぱり地球は丸い
空は秋の空
日高の高速道路
前からトラック
馬の列
隙間から
空見上げてる
これから秋の大会 ...
かけひきを手放したあと一本の綱は誰とも手をつながない
おそらくは終わりのない作業と思うどこまで磨くか靴磨くように
憂鬱にふりかけられた粉砂糖かけられたまえこうべを垂れて
つまらないこ ...
2015.9.29.
走り書きのような 何かめちゃくちゃだけど
強さがある 未熟だけど
息切れしたんだろう そして足を止めてしまった
なのに見上げれば いつだって
Tree blue 初 ...
お願いがあるのです
私が着ている
裂け目と泥にまみれたこの服を
ハサミで切り裂いてください
フォンタナのキャンバスのように
時にはためらいながら
時には迷いなく切ってください
お ...
年老いた漁師が舟を出す
どんな嵐の日でも舟を出す
獲物を市場で売り
貧しい食事をとる
変わっていくのは彼の目の色だけ
段々鮮やかに
朝焼けを映すようになってきた
波に翻弄され
嵐に ...
楽団と歌い手
聞き手
歓声に手拍子
ドラムにシンセ
クラリネット
スウィング スウィング スウィング
ジャジーな時間
この空間を作った我ら全てへ
心地よさという最高の褒美
一体感は突 ...
右に進むも
左に進むも
失敗を経験に変える道
春も終わりかけの六月。
ふわりと放物線を描いて
空高い躰からはなれる
白い羽毛の
雪のように舞い落ちる
そのさまをみると
冬の厳しさは思い出される寂しさに
ふ ...
当たり前の 形より
変わり種が すてき
きっと 空からの 贈り物だね
きみは つぶやく けれど
打ち上げて いるのは
地上 からなの
想いの カケラの
代わりだね
カキ ...
キンタマが臭いと言われた
すごく心外だった
でも、ひょっとしたら
そうかもしれないと思った
彼女が嘘をつけない人だから
その日から
僕は柔軟体操をするようになった
三本の矢の何本か折れている
福山が結婚しても僕がいる
歯医者から敗者になるか日歯連
眠ってたら鼻に付く臭いがして目が覚めた
味噌汁が音を立てて野菜ごと焦げてた
歩いてたら鼻に付く臭いがして目を見やった
動物が焦げて朽ち果てていた
泣いていたら鼻に付く臭いがして涙が引っ ...
歯がぽろぽろ抜け落ちる夢を見る
朝、畳に散乱する歯を集め
封筒に収めていく
もういくつも仏間の地袋にしまってある
いずれ程よい時を見計らって
庭の空いた箇所に撒いてやると
毒草ばかりが生え ...
驚くほど
貧乏くさいこと書いて
よく恥ずかしくないもんだ
リアルに貧乏だったとしても
もっとゴージャスに
グラマラスに
書けないもんかね
って、少なくても
ネットに書き込む金はあん ...
鉛筆の芯を、削る。
何処までも鋭く、削る。
(誰かを傷つけるのではなく)
{ルビ褪=あ}せた現実に、風穴を空ける為に。
十月の空 軽やかに
抜け落ちた天使の羽根
青へ青へと沈んで往った
解かれながら天の淵へと
いっせいに湧きかえる小さな羽虫たち
凝縮された生と死が充満した宇宙 裂くように
歩いて往く 衣 ...
空になった孔の底から、
風が吹き抜ける声が聴こえる。
喉の奥が苦しくて、手を伸ばす。
(届かない、でも感じる) ...
左手の小指にまわるトパーズがいつかの夏の空をなぞりて。
一抹の不安枕に眠りゆく終電までの線路の軋み。 ...
飯場に着くと、俺たちは襤褸雑巾のようにへたり込んだ。ねばい汗が皮膚に不快に絡みつき、作業着は雑菌と機械油の混合された臭いを放っていた。風呂は順番待ちだし、俺たち人夫は泥のような湯船に浸かるしかな ...
名付けなさい
君を縛る暗闇を
君を閉じ込める闇の正体を見極め
君自身が
名付けるのです
例えば
「コウモリ」
と名付けたら
君の闇からコウモリが
切りとられた影絵のように
現れ ...
キンタマが痒いのではない
キンタマ袋が痒いのだ
キンタマに罪はないのだよ
王子はそう言うと
シンデレラに
そっと
口づけしました
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
つぎの夜までに飲み込まれる
北大路京介
自由詩
8
15/10/8 21:39
独りの光点
たけし
自由詩
2*
15/10/8 20:16
生きるべき道へ
十一月の失敗...
自由詩
0
15/10/8 19:57
牛の首
春日線香
自由詩
1
15/10/8 19:50
日常
イナエ
自由詩
9*
15/10/8 18:37
練りに練った詩
komase...
自由詩
1*
15/10/8 14:39
いつかどこかの風の便りで
〃
自由詩
4*
15/10/8 14:39
日高の風景
didiki...
自由詩
2
15/10/8 12:33
秋のサンダル
そらの珊瑚
短歌
10
15/10/8 11:01
Tree blue
余韻
自由詩
0
15/10/8 9:21
花を探します
小川麻由美
自由詩
4*
15/10/8 8:56
漁師
葉leaf
自由詩
2
15/10/8 6:14
ミュージックライブ徒然と
秋也
自由詩
1
15/10/8 3:06
進め
北大路京介
自由詩
11
15/10/8 2:28
麦秋
駱駝一間
自由詩
1*
15/10/8 2:09
空からの 贈り物
藤鈴呼
自由詩
5*
15/10/8 1:02
キンタマ王子、自分で確かめる
花形新次
自由詩
3
15/10/7 23:31
三本の矢の何本か折れている
北大路京介
川柳
8
15/10/7 23:08
福山が結婚しても僕がいる
〃
川柳
5
15/10/7 23:08
歯医者から敗者になるか日歯連
〃
川柳
3
15/10/7 23:07
焦げた臭いがした
斎藤 九
自由詩
0
15/10/7 22:53
毒
春日線香
自由詩
1
15/10/7 22:33
貧乏くさい奴がキライ
花形新次
自由詩
1
15/10/7 22:31
色鉛筆
服部 剛
自由詩
5
15/10/7 22:02
秋・反羽化
ただのみきや
自由詩
16*
15/10/7 21:44
青空
あおい満月
自由詩
8
15/10/7 20:49
リング
〃
短歌
3*
15/10/7 20:42
出稼ぎ人夫
山人
自由詩
4*
15/10/7 20:10
名付けなさい
Lucy
自由詩
22*
15/10/7 19:57
キンタマ王子、かくのを止める
花形新次
自由詩
2
15/10/7 17:40
1852
1853
1854
1855
1856
1857
1858
1859
1860
1861
1862
1863
1864
1865
1866
1867
1868
1869
1870
1871
1872
1873
1874
1875
1876
1877
1878
1879
1880
1881
1882
1883
1884
1885
1886
1887
1888
1889
1890
1891
1892
加筆訂正:
秋・反羽化
/
ただのみきや
[15/10/7 21:58]
最後から三行目「小さな蜘蛛」を「おまえたち」に変えました。
5.84sec.