宵闇 白い息
ナトリウムランプの
並木道
ぼんやり明るい
冬の道
人や車のはけた道を
猫の影だけが
ゆっくり横切る
いいなあ
ランプの精が
炎をジャッグルしながら
...
ピアノを奏でた指先は
詩を書くためのボールペンを握り
最後に送る父への手紙を書き続けた。
父の好きな花達は/何事も無く/式場のライトを浴びて
美しい花びらを/正面玄関に向ける。
ピ ...
淋しいから そっと伏せて
このこころを そっと消そう
悲しくないさ 虚しいだけ
虚しさもいま 消えてゆく
蝶々にも 情がないという
秋桜も 揺れるだけ
ぼんやりとした光景に
ただ ...
わけのわからないことを口にして
君を本気で困らせたならごめんね
群れた羊の子が垂れた乳首から甘い汁を吸い込む
鋭い目つきの梟が二番めの枝からそれを見てる
長い夜を耐え偲ぶには手触りが欲 ...
わたしは優しい人になりたい
パパもママも先生も
「もっと人に優しくしなさい」って
わたしのことを怒るから
優しくすることを心がけることにした
ある日
クラスの友達が泣いていた
...
暗い駅のホームにてかじかんだ手で
自販機から買ったホットコーヒーを飲む
コーヒーとともに朝が費やされる
未来の広がりよりも
過去の堆積の方が圧倒的に大きく思えるのは
いつからだろうか ...
名もいらぬ
我
一個のエキストラ
160118
穏やかな波がマリモを育てる
丸くなるのはなんででしょうと
ワカナさんは研究している
マリモの動きを見ていると
ぐるぐると回転しているのです
その場で回転する ...
しんと凍る大気の中
思わず足を止めた
鮮やかな赤い実は
雪ウサギの目
誰が作ったのだろう
儚げで美しいものだな
いつか溶けることも知らずに
可愛らしく私を見つめている
手のひらの奥から、
沸き立つ海の声は、
私の睫毛を掠めながら、
空に向かい飛んでいく。
私は罪という罪を、
毎日犯している。
誰もが罪と認めないことでも、
私のなかでは ...
お父さんの声
棺を閉じる直前に聞こえた。
離れようとしない私の耳元で。
「ごめんね。ごめんね。」と泣きながら
私の耳元で泣いていた。
「ごめんね。ごめんね。」と泣きながら
私の ...
さよならをいうとき
世界は水平になる
別れるひとはまっすぐ
まっすぐ離れてゆく
いつかまた出逢えるなんて
あるはずがないとおもい
そのひとにそっと
自分の切れはしを贈る
お父さんが笑ってる。
お父さんが笑ってる。
「苦しくなくなったよ。」と語りかけるかのように。
お父さんが笑ってる。
お父さんが笑ってる。
家に帰ることを喜びながら。
「残された時間 ...
あそこの木は どうして逝ってしまったのだろう?
あそこの木は いったい何時この世に生を受けたのだろう?
あそこの木は どれだけの花をこの世にほころばせたのだろう?
あそこの木は どれ ...
世界を締め出して
かすかに囁く予感に 集中する
繰り返し 自分の正気を痛めつけながら 時間を飛ぶ
自分だけが熱くこげる
それでも行き着くことができないゴール
ギャンブルの底の底で ...
これは若さ故の、
若気の至りというか
最終電車が無くなっても
チャリンコで飛ばせば
簡単に会いにいけるんじゃないか
とか
むしろ真夜中でも
ひたすら願っていれば
夢 ...
冷たい草の上を滑っていく夢から
覚め
ると
白い天井に規則
正しく描かれた水玉模様
が乱雑に
降り注いできた
過去はどんどん小さくなり
アスファルトを石で擦った跡も
今はもう見つから ...
虹色の配列をよく覚えていないのと同じように
震災後のインフラの復旧の順番が思い出せない
トムソーヤならどう思うのだろう
のび太くんならどう思うのだろう
配列や順番なんか忘れてし ...
場所が違うだけで
現実が変わることを知ってしまえば
誰が恵まれているのかも
何が恵まれているのかも
分からなくなる
ただ、分かったことは
今いる場所が
自分の ...
探して歩きまわっても
見つからない
昨日まではあったはず
何がいけなかったのか
「前に進めない」
目をこらしてみても
うっすらとしか見えない
手をのばしてもつかめない
どこにい ...
尖った月を見上げて
寒さに首をすくめた
枯れた街路樹の枝のスキマから
冬の夜空が広がる
凍った街灯がぼんやり
あなたの影を映す
鋭い月を背負って
あなた怪物みたい
優し ...
優しさゆえに
幸せになれない気がした人は
優しさゆえに
「幸せやで」って笑う
津波と圧死
どちらも絶望だ
愛が掠れそうだ
あれから重ねる歳月
ペテルギウスはそのままだ
あれがもうひとつの月になるまで
無力でも反芻していようか
津 ...
ある日 教室で配られた
括弧を私たち 無意識に受け取った
使い方は実践方式で習って
心? の痛みで学んでいった
使い方の下手な子は
卒業式にも来なかった
ちょっと大人になってくると
...
もうほとんどが
瞳孔だった時分に
コエはそこいらの
ロックンロールより頭蓋に響いた
トンネル抜けた瞬間の
はじめての閃光に驚いて
ボリュームいじくっちまったのさ
収縮するすみ塗り ...
朝にはりついた夜はかわいて
とかげみたいにちいさく息をしていた
バターひとかけら食べさせてやる
もうおそいのだ、 外は朝で
朝がきたからにはまた夜まで待たなければならないし
夜がきてしま ...
天才と、認められずに、息絶える
依存しろ。共存しろ。理想像
あなたが描いた絵を見た瞬間私は気がついた。
私は確かに、
あなたの側にいると。
緑や黄や、青や白で描かれた、
あなたの景色は、
私をいつかいた懐かしいあの場所に
連れていってくれる。
...
覚えている。
私がまだ幼かった頃の、
あなたはいつも、
降り続く雨と闘っていた。
雨は黒い石を含みながら、
あなたの肩を濡らした。
まだ幼かった私はただ、
呆然とその姿を眺 ...
買ったばかりのブーツで
街を歩いた私
しかし 街で 誰に会うわけでもなく
私はこのまま生きていけるわけでもなかった
この先 ひとりぼっちでは 不安だ
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
幻想坂
ガト
自由詩
5*
16/1/18 4:07
アップライトピアノコンサート
梓ゆい
自由詩
4*
16/1/18 3:39
虚無想歌
颯太@
自由詩
5*
16/1/18 3:22
ふしだらな体温計
アラガイs
自由詩
6*
16/1/18 3:08
優しい子
愛心
自由詩
1
16/1/18 2:57
朝の闇
葉leaf
自由詩
4
16/1/18 2:54
エキストラ
殿上 童
自由詩
12*
16/1/18 2:49
アップライトピアノコンサート
あおば
自由詩
5*
16/1/18 1:54
雪うさぎ
ガト
自由詩
4*
16/1/18 1:41
海の声
あおい満月
自由詩
5*
16/1/17 22:18
お父さん泣かないで。
梓ゆい
自由詩
2
16/1/17 21:37
にぶんのいち
朧月
自由詩
1
16/1/17 21:14
お父さんのひとりごと。
梓ゆい
自由詩
1
16/1/17 19:03
枯れた木に
w.tsub...
自由詩
0
16/1/17 17:57
俺のゴール
いねむり猫
自由詩
2*
16/1/17 17:02
燦々たる爆走
瑞海
自由詩
5*
16/1/17 16:58
同意した見返りに
noman
自由詩
4
16/1/17 16:38
虹色の配列
吉岡ペペロ
自由詩
6
16/1/17 14:16
幸せの居場所
幸絵
自由詩
1
16/1/17 13:01
どこにいった
陽向∮
自由詩
5*
16/1/17 9:06
かいぶつ
ガト
自由詩
9*
16/1/17 3:46
思いやり
〃
自由詩
4*
16/1/17 3:43
もうひとつの月になるまで
吉岡ペペロ
自由詩
6
16/1/17 2:52
( (
もり
自由詩
1*
16/1/17 2:25
瞳孔
〃
自由詩
2*
16/1/17 1:33
バター
はるな
自由詩
8
16/1/17 0:52
哀愁
独奏
俳句
0
16/1/17 0:48
巡礼
あおい満月
自由詩
8
16/1/17 0:14
傘
〃
自由詩
4+*
16/1/17 0:12
路地の片隅で
番田
自由詩
1
16/1/16 23:42
1709
1710
1711
1712
1713
1714
1715
1716
1717
1718
1719
1720
1721
1722
1723
1724
1725
1726
1727
1728
1729
1730
1731
1732
1733
1734
1735
1736
1737
1738
1739
1740
1741
1742
1743
1744
1745
1746
1747
1748
1749
7.75sec.