『ママは怒ると頭からしょっかくが生える』
      と姪が言いだした。

      『しょっかく?』
      思わず聞き返すと神妙な顔をしてうなずく。

  ...
「根源的な怒りと恐怖、ですか。」
「聞き返さないでね。私だって分からないんだから。ただの勘よ。あんたなら分からないまま流してくれるし、言いふらしたり騒いだりしないだろうと思って話しただけ。」
「そ ...
翔子さんの筆から生まれた
その文字は、無邪気に駆けている。
その文字は、歓びを舞っている。

  「空」

誰もが自らを空の器にして
忘我の瞬間を、求めている。

翔子さんの持つ
...
草茫々の只中を
分け入ってゆく…夜明け前
(突如の穴を、恐れつつ)

それは{ルビ完=まった}き暗闇に似て
清濁の水を震える両手の器に、揺らし
あわせ、呑む。

――我は信じる。
  ...
卵であることは、苦しい
孵化するには、
薄い殻を…破らねばならぬ  
ごうごうと流れる茅場に
溺れてゆく

光りの泪の中に
振り向く顔がのまれてゆく

凍りの風の中に
揺れる手が離れてゆく

流れの中に
楔打つものを探して
不安な時代の中だった
人は生きている 不安の中を
人は生きている 何を消費することもなく 
悲しく並べられた商品の中で私も生きていた
アメリカの黒人は35歳までに自分が死ぬと考えているらし ...
反対を押し切って画学校に進んだり川辺で寝たり










思えば俺の踏んで来た運命の道 ...
一緒にいよう、いつも一緒にいよう
お互いの頼りはいつも傍にいること
冷たい風が強い町でも
海の匂いが切通しを下りてくるここでも
痛くても悲しくても朝は必ずきてしまうから
だからね、だから
...
見極めたい存在が 有るのなら
先ずは 相手を 知らないと

その窓が 開いているかが 大問題
喩え 開いていたとしても 
カーテンに 覆われて しまっては

眺める景色が 偽りに
なっ ...
のばしすぎた、
左手人差し指の爪が、
引き裂くのは、
私という、
骨を持たないビニールの肌。

人差し指が描くのは、
未知という過去で、
私のいない、
ただ私の香りだけを響かせた
...
なんてことない日常を
浅い言葉で
書き散らしただけの
クソ自称詩が
ボケ進行にともない
俄然、前衛詩の
様相を呈して来た

こそこそ
シナリオのない
真実の記録だ


(羽根 ...
例えば意味もなく殺された生命達は
その終わりに何を思うのか
生きるためには命を奪わなければならない
それは誰でも知っているけれど
意味もなく死ぬのは悲しいね

いろんな何かを犠牲にして
...
夜中何度も目が覚めて
なんだかすっきりしないまま
布団から起き出して
水道の蛇口をひねり
乾いた体にひとときの喜びを


元あった場所に戻そうとして
手をすべらせた
哀れコップはした ...
キンタマ王子は
ハートの強さだけは
誰にもまけない

クソつまらない
投稿を連続して
制限一杯あげるため

素晴らしい珠玉の作品が
あっという間に
下がって行って
もう誰の目にも ...
うらがなしさに気が付けば
亡霊どもの行脚である
呆然とする私の元へと歩み寄ってきては
かと思いきや全くこちらをうかがうだけであったり
それは母親を探す子供のようで

亡霊よ 家に ...
木が泣いている
闇そのものとなって
迷い果てて尽きている
何かが内部で生まれては死んでいる
その呼吸の音ばかり際立って

囲んでくる無数の球体には
どろどろした風景が墨で描かれている ...
恋愛の保険に保険かけているバレンタインがそこまで来てる 福耳をより福耳に伸ばしてるバレンタインがそこまで来てる はじめてのおつかいで泣いてるうちにバレンタインがそこまで来てる 泣くことは雨に任せた猫の恋 僕宛のチョコじゃなかった猫の恋 木製のポストの陰に猫の恋 命を忘れて生きていたら
空に向かって詩を書きなさいという
いつか
あなたと見上げた空がやってきました

みな異なる
あれほどたくさんの雲をノートにして
やっと伸ばした指先が
余計に小さ ...
何かが走ってくる。
私の背中を目掛けて。
その何かの手には、
何が握られているのだろうか。
追われている感覚を覚えるたびに、
私は自分を切り捨てたくなる。

この腕を、脚を、胸を、鼻を、 ...
ハッピーバレンタイン
チョコレート味の夕焼け
大好きなあなたに
夕焼け色のチョコなら食べて終わりに出来たのに

味はともかく
夕焼けに終わりはないんだよ
君の脳に焼き付いているから
数 ...
少しだけ甘いはずの
くちづけは
耀きながら
純白の彩りをしていて
太陽を恋するように
白いショコラは
口許にもそっと
溶けていくだろう

よく晴れた遠い朝へと
爽やかな太陽が
訪 ...
ぼくの理想は紙のようなもの

時とともに朽ち果てる

破かれ焼かれ霧散する

ぼくの理想は紙のようなもの


真実からはまるで遠い

真実からは相手にもされない

目の前の扉 ...
これだよこれ
毛はえグスリのように胸に塗ると
やる気が芽生えてくるらしい

えっ、ずいぶん高額だな
これで、やる気が芽生えなかったら
ショックだな

まぁな
やる気の種も無いってこと ...
「オレ、ぜんぜん痩せないんだよね
 運動って言っても続かないからさ」
「アンタね、ダイエットするのにも
 体力が必要なんだよ
 動けるだけの体力がないから
 痩せないんだって」

「そう ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
でんでんむし石田とわ自由詩11*16/2/15 0:34
Miz 16深水遊脚散文(批評...1*16/2/15 0:21
ましろい世界   服部 剛自由詩516/2/14 23:30
鍵   自由詩216/2/14 23:15
新生   自由詩116/2/14 23:06
光の泪に くろねこ自由詩1*16/2/14 22:07
カーテンの内側で番田 自由詩116/2/14 22:03
ピレネーの城TAT自由詩1*16/2/14 21:35
愛するものへ銀猫自由詩616/2/14 17:03
太陽の反射角度藤鈴呼自由詩016/2/14 15:51
声のない唄あおい満月自由詩616/2/14 14:21
羽根江ユヅル「リアリティ自称詩」花形新次自由詩016/2/14 13:10
UNDERTALEリィ自由詩2*16/2/14 12:19
硝子のコップ寒雪自由詩116/2/14 10:16
キンタマ王子清介、迷惑花形新次自由詩016/2/14 8:13
統合失調症日記田園自由詩616/2/14 4:10
断片葉leaf自由詩216/2/14 4:08
恋愛の保険に保険かけているバレンタインがそこまで来てる北大路京介短歌016/2/14 0:13
福耳をより福耳に伸ばしてるバレンタインがそこまで来てる短歌016/2/14 0:13
はじめてのおつかいで泣いてるうちにバレンタインがそこまで来て ...短歌016/2/14 0:12
泣くことは雨に任せた猫の恋俳句216/2/14 0:11
僕宛のチョコじゃなかった猫の恋俳句016/2/14 0:11
木製のポストの陰に猫の恋俳句116/2/14 0:10
乾 加津也自由詩8*16/2/13 23:34
仮面の裏あおい満月自由詩416/2/13 22:49
夕焼けを包んで秋也自由詩116/2/13 22:40
ショコラ天気予報りゅうのあく...自由詩4*16/2/13 21:43
紙の理想吉岡ペペロ自由詩916/2/13 21:16
気はえグスリイオン自由詩1*16/2/13 19:18
私だけ見てダイエット自由詩1*16/2/13 19:17

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加筆訂正:
ショコラ天気予報/りゅうのあくび[16/2/14 0:28]
推敲。
4.17sec.