子供の頃の私にとっては
ばあちゃんの家というのは
いつ行っても
心やすらぐ場所だった
あの頃を想い出すと
今でもあの頃のやすらぎが
鮮明に蘇ってくる
久しぶりに見る陽光は眩し過ぎて
自らの汚らしさを思い出す
卑屈になって
謙って
疲れ果ててしまったこの心に
暖かな陽差しはむしろ痛みをもたらす
無防備に放り出された四肢は
幾千の ...
水の{ルビ簾=すだれ}がそこかしこに垂れ下がっている夏の部屋に居て、ぼくはもうあの郵便配達夫が来ないことを知っている。ぼくの胸のなかには白い綿毛のようなほわほわした生命体がいつも棲みつ ...
優雅なるおのが自虐の洗礼に母性あなたは鏡のごとく
聖典を真夜にひらけば一本のわが少年の髪ユダにありき
さようなら僕のジュラ紀よ骨格の恐竜だけが透明だった
一本の濃きまみどりの樹と生れ ...
万が一
爆風トランプが大統領に
チンレンホウが首相になったとして
二人が会談したら
恐らくスーパージョッキーの
熱湯風呂のコーナーかなんかにしか
見えないのではないか?
まあ、大統領 ...
愛は始まりを告げなかった
愛は終わりも告げなかった
愛は形も作らず
愛はどこにも現存しなかった
愛は幻のように思えた
愛は煌びやかな化粧をした戯言のように思えた
愛は歌のように高まる感 ...
庭に穴が開いた
直径五メートルほどの大きな穴だ
思いのほか深く底が見えない
家人は怖がって埋めたがるけれど
まあ待て、何かに使えるかもしれない
主人はそれを制止する
試しにいらないものを
...
ふりつもるものはなに
きおくのなかのたびのはじまりは
こもりうたのようにこころをときめかせるものだ
かかとのないくつであるきつづける
ぼくにひつようなものはいちにちぶんのあいと
おきわす ...
胸奥に
オドロキ襲えば
世界は在る
在る世界
気力の萎えて
色褪せる
魂の
震えは麻痺し
狭間に立つ
狭間に立ち
眺める界は
遠く近く
キズケル ...
時計の上に旗を立てよう。
明日が旗で、時計は進む。
旗は誰のものでもない。
旗が時間で揺らめく。
時計にとっての明日が、なんの変哲もない明日なら、時計は大丈夫。
君にとっての旗が君自身の立て ...
歌が時間を追いかける。時間は歌に捕まえられる。時間が歌に盗まれる。盗んだのはある時間。盗んだ時間のなかで誰かが時間の外に出る。誰かが時間を歌いだした。誰かにとっての歌が時間だって、歌が歌いだした。
誰も知らない海でした、(けしてあなたのほかには)
舟は出てゆく
夏の入り江、あなたの瞳の奥を
白い鳥は羽根を休めることなく
空にすべる手紙
返事はいらない、ただひとこ ...
トランプとヒラリーの討論を見た。
私は、トランプにぶがあるように見た。
どちらが大統領になるかわからんが、・・
権力闘争とは、それにしても怖い。
みんな真剣だ。
...
気づいた部分があれば
気づかない大部分がある
気づいた部分にとらわれすぎると
判断を誤る
たるんでいる
それだけだろうか
絶対に遅刻してはいけない場面で
どうしてそんなことをするんだ
しかもそれが当の自分だ
この自分自身を許せないという
やるせない想い
この気持をどう ...
そうして八月がやって来た
濡れた髪は山脈のゆるい傾斜をなぞるように戦ぎ
大地の荒々しい脈動を伝える両脚は
透徹した眼をもって立つことを求められていた
ぬるい渓流を走るわたしの血管
...
ブランデーを喉にながす
こくりと飲み込んだうつつは儚い
床にぶちまけたこころの黒さは
いつのまにか天井になり
わたしを覆い隠した、ほし、星のようだ
眠れずにひとの温もりだけを ...
居場所を失った高齢者の最後の受け皿が
刑務所になっているそうだ
刑務所なら安心だ
衣食住から病気の治療までしてくれる
少なくとも餓死や孤独死はあるまい
死んだ後も引き取り手がないなら
火葬 ...
片付けをすればするほど楽になる心の整理している気分
優しくて笑顔絶えない君だから色んな人から告白される
薔薇の里という名前の植物園カラフルな花が奏でる天国
枯れ果てた砂漠に緑蘇る愛の ...
気まぐれでかたまりで買ったでかい肉を適当に切り開いて、塩胡椒ぶっかけて柄のガタついたフライパンでおよそこんぐらいだろうという程度に焼いたら皿に投げ落とし、適当に作ったソースでパクつくとまんざら ...
ミミミみどりのゆめがみみたぶに1ミリきしませてはよるのひるね
あるいちにちがおちるころなきました海辺できみを引用しながら
たよりなく気まぐれな手紙がとどく誘惑してってきれ ...
風の音が聴こえる
こんな夜は
抑えつけた想いが
はじけそうになるのを
必死でこらえて
八つ当たりするなにかを
探し求めて
家から出ないように
夜がさらに更けていくのを
じ ...
感情は時と共に丸くなる
丸くなり未来への坂を転がり続ける
そして、忘却の泉の中に落ちて消化する
5歳の時に怖かった光景は
15歳の時には無機的な日常となり
18歳の時の尖った態度は
...
あなたの中を泳ぎたい
余計なものは脱ぎ捨てて
ただ あなたの中にいたいよ
春 夏 秋 冬
いつまでも ここにいたい
あなたを確かめるように
掴む ...
雷鳴が珈琲に足りない
足を浸していた黒い闇の中に輝く鳥たちの羽、羽
微睡みの中にそれは来るのだ
無数の空に落ちている砂糖を拾うために
私は行こう
もうなんども終わりにしようとしたことをはじめてしまうことは
波ににている 世界は波ににている
井戸の滑車がいつまでも回っているのに桶はとどかない夜の野原に咲く野薔薇に憩う虫の触覚がかんじる銀の ...
私はあしが遅いから
全力では走らない
前にだれもいない風景なんて知らない
だれもいなくなった風景なら知ってる
応援してくれる人はいないけど
なんにも言わない木や草花や
撫ぜていって ...
Ⅰ
ずっと昔にほしかったもの
ようやく、指先が届きそうだ
かすめる指の隙間から、失くしたものはなんだろう
なにをすててきただろう
なにをあきらめてきただろう
...
チンレンホウが
嘘ばかりつくので
精神鑑定を行った結果
多重国籍はもちろんのこと
多重人格でもあることが分かった
国籍と人格は対になっていて
台湾人のチンレンホウが主人格で
アメリカ ...
そうしてお腹を空かせては
仏の唇を食み、人の指を食らう
曼珠沙華咲く薄暮の川岸
醜い心をさらしては
とりとめもなく涙し
あてどもなく歩く
雲は燃えつきて微かな煙へ
吹かれゆく先の名残 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
居場所
zenyam...
自由詩
0
16/9/28 9:38
サバイバル
坂本瞳子
自由詩
1*
16/9/28 8:49
水の簾
白島真
自由詩
6
16/9/28 7:54
空は見ている
〃
短歌
5*
16/9/28 7:37
日米首脳会談
花形新次
自由詩
0
16/9/27 23:31
愛の形
鷲田
自由詩
3
16/9/27 22:21
にわには
やまうちあつ...
自由詩
3+*
16/9/27 20:57
かかとのない靴
梅昆布茶
自由詩
5
16/9/27 20:29
境界域
ひだかたけし
俳句
4
16/9/27 18:13
旗
水宮うみ
自由詩
0
16/9/27 16:34
歌時間
〃
自由詩
0
16/9/27 16:26
あいしているの舟
石瀬琳々
自由詩
8*
16/9/27 12:34
vira
maitre...
自由詩
0
16/9/27 11:50
部分
zenyam...
自由詩
3
16/9/27 11:42
まだまだだ
坂本瞳子
自由詩
1*
16/9/27 10:19
天体とこころⅣ
白島真
自由詩
8*
16/9/27 10:12
夜に落ちる
かんな
自由詩
2
16/9/27 9:17
居場所
zenyam...
自由詩
0
16/9/27 7:56
植物園
夏川ゆう
短歌
0
16/9/27 5:27
HOLE
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
16/9/27 1:10
よるのひるね
阿ト理恵
短歌
2*
16/9/27 0:17
朝陽が欲しい
坂本瞳子
自由詩
1*
16/9/26 23:49
感情
鷲田
自由詩
0
16/9/26 23:32
からだ
葉月 祐
自由詩
0
16/9/26 23:15
珈琲
佐藤伊織
自由詩
2
16/9/26 23:08
2.
Qg3!!
自由詩
3
16/9/26 22:20
ビリからみた風景
朧月
自由詩
1
16/9/26 22:17
あの日の私を見つめてる
中原みのり
自由詩
3
16/9/26 20:45
24人のチンレンホウ
花形新次
自由詩
0
16/9/26 20:09
仏の唇を食む
印あかり
自由詩
2*
16/9/26 19:15
1577
1578
1579
1580
1581
1582
1583
1584
1585
1586
1587
1588
1589
1590
1591
1592
1593
1594
1595
1596
1597
1598
1599
1600
1601
1602
1603
1604
1605
1606
1607
1608
1609
1610
1611
1612
1613
1614
1615
1616
1617
加筆訂正:
旗
/
水宮うみ
[16/9/28 8:36]
修正しました
5.01sec.