さて 生きようと思うのだ
遠く山並みは雪雲でかすみ
いま街は晴れている
人通りの少ない週末の朝
わたしは浅瀬の魚のよう
ぼんやりと光を纏い静止する
異国の歌が暫し寄り添い また
去 ...
160206
ご指摘の写真の情緒のある川は、全国的にかってフォークソングで知られた神田川です(同棲時代という言葉もあったような気が・・)。お江戸の昔 ...
{引用=私は一篇の詩になりたい
それはたとえば路傍の風景
私は何も語りたくない
私としてのさびしさなど
私は私でありたくない
私にとって 私でありたい
私にどうして{ルビ彼=か ...
俺の母ちゃん清原のファンやってん
それならショックやったんちゃうか
うん、でも離婚して20年ぐらい会ってへんからな
だいじなことが
くだらないことのように思えてくる
...
電子端末の光に目が眩んだ。
目玉は乾ききったまま
情報の波に飲まれ
いくら沈んでも底は見えず
ドットの粒の集合体だけが
跡切れもなく発光するだけだ。
自分はただ好奇心の流れ ...
人を見た目で
判断してはいけないなどと
善人ぶって言う奴を信用してはならない
「あの清原が覚醒剤をやっていただなんて!」
テレビの街頭インタビューにそう答える
アホ面の一般人に言いた ...
いま、確かにたくさん詩が降ってきた
それこそ豪雨のように
詩は辺り一面を打ちのめすと静かに蒸発し
跡形もなく消え去り
私はそれをただ茫然と見守った
だが確かに、今夥しい数の詩が降って ...
散策の道すがら
杖をつついて 卒寿が呟く
近頃になって
つつじが丘の街はずれは
新興住宅の建設ラッシュで
昔の歩道のつつじの群が
めっきり粗野になっちまったと
...
鍵穴を覗く。
覗くと誰かと目があった。
誰かには見覚えがあった。
きれながの、
左目だけが妙に大きい。
それは私の目だった。
鍵穴の向こうに、
もうひとりの私がいる。
そんなはずはない ...
液体が身体を覆う火曜日に息をしながら眠っているの
青空と明るい色した太陽とアイラブユーであなたが踊る
朝方に透明な赤がしきつもり魔法電車が人力で走る
五時半にひりひり ...
僕の得意は自虐です
あなたが笑ってくれるので
勉強しました
僕の得意は冗談です
あなたが笑ってくれるので
そういう風な人間であろうとしています
あなたが笑うと
個人的に全人類と
...
夜明け前の契りに心がざわついている。
それぞれに瞳を持つ全身の細胞が私の眠りを妨げる。
これはいけない。
開いた目の奥で過去の夢を見てしまう。
見慣れた天井の染みが蜘蛛の巣に ...
止まない雨はない という嘘
明けない夜はない という嘘
努力は嘘をつかない という嘘
それらを嘘だと疑いもせず
気づくことすらもないとても幸福な人々と
地を這い嘘だと見抜き生きたまま死ん ...
輝きを忘れない
星は個性を表現する
心に明かりが欲しい時
独り星を見上げて
ロマンチックな明かり灯っていく
忘れてはいけない
純粋に感じる心
星が一瞬に思い出させる
心の動 ...
私が帰る家は、
ここではなくて冬にある。
冬の明け方近くに外に出ると、
街全体が私の家になる、
家には誰も乗っていない
ブランコがあり、
北風に吹かれて揺れている。
私は自販機で温かいコ ...
夜、センチメンタルな、意味のわかるような、わからないような、ありがちなのに、わたしだけのもののような、そんな言葉の群れをネットの海に放流した。
はるか遠くへと見えなくなって、海の量を増やすように泣い ...
生かされていることの 苦しみはないの
ネコの目が檻の中で光る
愛されて可愛がられて 生きてきた
イヌの呻きが 壁をなぞる
人間の心持ちと 医療技術で
生かされている
...
いてくださる
まだ松葉杖をついていらっしゃる
声なき声などない
その声がきこえる
こころを動かすことのないように
いてくださる
ぼくはがらくたかもしれない
...
僕が空に明るくなったのは
君のため、です
僕が
空に溺れてしまうのも
君のため、です
もしも
君のいない僕ならば
どれだけ不幸で
どれだけ幸福だったことでしょう
...
淵
ああ、遠いあの日のように烈しい夏がほしい。少くともあの日だけは夏だったのだ。雑草の生い茂っている崖っぷちの小道を、私は駈けていた。谷側の斜面には血のように赤い彼岸花が咲き、山側には雨のように ...
海に行きたい
夏の海に
あなたとの強い想い出の大抵は冬で
冴え渡る多摩の空の下から富士を望んだり
電車に揺られ詩的なものを探しに出たり
さよならを言えずに雑踏で握手を交わしたり
冷めな ...
あちこちに 弱音を吐いて歩く
だまりたい
自分の傷を みてみてって ひけらかす
だまりたい
大切な人との秘密も 口走ってしまう
だま ...
―「また、もし人がみだりにくちびるで誓い、悪をなそう、または善をなそうと言うならばその人が誓ってみだりに言ったことは、それがどんなことであれそれに気づかなくても彼がこれを知るようになった時は、 ...
闇をのみこむものは
闇自身でも
ましてや光でもない
宇宙船テセウスは、いまも応答がなく
どこかの系に存在し、また別の彼方に向かっています
船内を這う、動脈(はいかん)
微かな明滅が ...
矢印をもてたなら
前へ前へ むけるでしょう
どんなに遅い歩みでも
いつかどこかへつけるでしょう
矢印ひとつもてたなら
空に投げてみるでしょう
遠く離れたあなたにも
みえるよう ...
死者と語らうには、飲むことだ。
向かいの空席に
もう一つのお{ルビ猪口=ちょこ}を、置いて。
自分の頬が赤らむ頃に
あたかも体の透けた人がいるかのように
腹を割り、肝胆を晒すのだ。
...
今年は申年なので
翔子さんは願いをこめて、筆を持ち
半紙に大きく「申」と書いた。
翔子 さんが「申」の字を書くと
鼻筋の一本通った
何処か優しい
ほんものの「申」の顔になる。
― ...
風は密かに吹くだろう
人と人の間に
透明な橋は架かるだろう
この街の何処かで
濁った世間の最中にも
時折…虹はあらわれる
――千載一遇の<時>を求めて
今日も私は ...
「あたい
女好きだもん」
そう思ってきた
「男なんて
気持ち悪いわ!」
疑いはなかった
でも最近
それではいけないと
感じ始めている
人はみんな
愛し合わなければ
い ...
駅前で
ギターをかき鳴らし
声を張り上げて歌う
二人の若者
足を止めて
耳を傾ける人はいない
「うっ、何というクオリティの低さ!
それなのに人前で歌うなんて!
ひょっとして
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
生きようと思うのだ
ただのみきや
自由詩
17*
16/2/7 0:05
かえられないからかえれない
あおば
自由詩
3*
16/2/6 22:47
梢が春となる頃に
もっぷ
自由詩
6
16/2/6 21:36
かけがえのないこと
吉岡ペペロ
自由詩
3
16/2/6 21:09
ネットサーフィン
枝
自由詩
5*
16/2/6 20:07
見た目
花形新次
自由詩
0
16/2/6 19:53
詩
葉leaf
自由詩
3
16/2/6 16:54
老細胞の呟き①
信天翁
自由詩
4
16/2/6 16:18
国旗
あおい満月
自由詩
4
16/2/6 15:47
バイバイ神様、動物になったらまたおいで
水宮うみ
短歌
2*
16/2/6 12:26
スペア
竜門勇気
自由詩
1
16/2/6 9:42
前夜
ヒヤシンス
自由詩
6*
16/2/6 5:51
嘘
HAL
自由詩
4*
16/2/6 5:44
星
夏川ゆう
自由詩
2
16/2/6 5:39
冬の家
あおい満月
自由詩
5*
16/2/6 3:10
夜と海
無地
自由詩
2*
16/2/6 2:52
動物病院
佐白光
自由詩
2*
16/2/6 1:46
がらくた
吉岡ペペロ
自由詩
6
16/2/6 1:07
過言でしょうか
千波 一也
自由詩
2
16/2/5 23:13
井上靖小論
葉leaf
散文(批評...
2
16/2/5 22:48
2016SS
たちばな ま...
自由詩
14*
16/2/5 22:35
『だまりたい』
座一
自由詩
10*
16/2/5 22:11
贖罪の山羊
餅月兎
自由詩
3*
16/2/5 21:29
テセウス (生体反応の設計)
乾 加津也
自由詩
2*
16/2/5 21:21
印
朧月
自由詩
1
16/2/5 20:51
死者の息
服部 剛
自由詩
3
16/2/5 20:27
「申」
〃
自由詩
1
16/2/5 20:25
ドアノブ
〃
自由詩
4
16/2/5 20:20
nonke「ストレート」
花形新次
自由詩
0
16/2/5 19:07
ストリートミュージシャン
〃
自由詩
0
16/2/5 18:27
1573
1574
1575
1576
1577
1578
1579
1580
1581
1582
1583
1584
1585
1586
1587
1588
1589
1590
1591
1592
1593
1594
1595
1596
1597
1598
1599
1600
1601
1602
1603
1604
1605
1606
1607
1608
1609
1610
1611
1612
1613
4.23sec.