指先から出血が続く
痛みはない
皮膚が薄くなってしまって
軽く擦れただけで出血する
紙やハンカチ、紙袋などに
血が滲まないように
必死になる
握手などできない
理解して欲しい
痛みは ...
青空に噴き上がる
虹色の水柱
空をゆくものから
落ちてくる何か
午後の曇の下
少しだけ歪んだ時間に
終わった後の祭りが映る
誰もいない径を
どこまでも揺れて ...
金のことを語るのは下品だ
と思っている奴がいる
貧乏人の自称詩人に特に多い
確かに金のことばかり言うのは
どうかと思う
しかし、本当のところ
金は他人の命より
圧倒的に大切だ
それはア ...
無風に花瓶、押し倒れ
転がる転がる、少女の手許
受け止める幼手、花瓶は砕け
甲高い笑い声、さも当然に
さも当然に、笑い声響くなか
花瓶は完璧に粉々に、亀裂走る円卓
少女は意識し ...
どんな噂をたてられようが
雨は お構いなし
降る時は降る
降らない時は降らない
誰ともひっつきたがる酸素は
水素に恋をし 焦がれて
この地球を覆っているのか
酸素と水素の出会いは恋 ...
きみ
そこに大したドラマがあるとは限らない
きみが期待するものがあるとは限らない
きみが期待するものは
おまえが自分で作り出せ
ゆめのなかでゆめを見るな
現実の中でゆめを成せ
...
雨の原宿シティー
傘の花が踊る
人の群れに咲く
喧騒をBGMに
不揃いな拍子で揺れる。
地球がおかしい 日本はもっとおかしい
大きな地震が多い ひどい豪雨が多い
夏の暑さが異常だ 39度が普通になった
地球が怒っている アリのような人間が
排気ガスを出し続け ...
平熱の日々には
ひとの軸が熟していく
高熱のうめきも低熱の苦しみも
何もないので表面はなだらかであるが
ひとの上へと落ちてきたものは
どこまでも着実に収蔵され
ひとを通過する静かな ...
きらきらのあなたの瞳眩しくてぼやけて見せる恋の魔法か
花畑歩けば心虹色に翼が生えて精霊になる
大雨が世界の嫌なもの全て洗い流していく役割
筆を持ち今の心の状態を一文字で書き何だかスッ ...
都市を横に連ねたような貨物列車が駆け抜けたあとに
鳥のエサほどに分けられた轢死体ひとつ
十六の少女、と夕方のニュースが声をひそめて告げた
そんな歳で絶望なんか本当は出来るはずもないの ...
サングラス越しに見ている年老いたどうぶつたちの長い葬列
女子寮に忍び込んだの弟で僕は双子の兄のほうです
Piece of cake 勝利の女神から愛されている(言うだけはタダ)
目覚め
口の中の乾きを覚え
非日常を知り
異空間で過ごす数日に
不安を覚え
朝食を摂らず
外出する
見慣れない物
すれ違う人たち
初めての音を伴う
言葉が行き交う中
孤独を覚え
...
わたしかなり年を取ったら
おばあちゃんみたいな
きらきらに
透き通った灰色の
髪の毛になろう
それからもっと年を取ったら
転んで足を悪くするかな
そしたらわたし
茶色につやつや光る ...
朝、制服
うすい雨のなか
ビニール傘をさして
バス停まで
拒食の脚であるいてた
傘の向こう
こまかな雨粒の向こう
紫陽花が鮮やかに
青色ににじんでけむる
ブラウスが肌にはりつく
...
レレレのれんほーが
恥事、もとい知事に
立候補した場合
オッパイに泡を付けて
グラビアを撮った過去を
ほじくり返され
日本のチッチョリーナ的
扱いを受けるのは明白だ
(リオでもやれと言 ...
誰もいない空におもうこと
記憶をもったどうぶつたちが
今日についてはなすこと
エンジンは吹かしてはいけないし
風は時おり止まないといけないね
誰もいない空におもう ...
意識 開かれていく
音の響き自在な界に
眠りの底 オオゥオオゥ
覚醒の内 ォォイ ォォイ
子音は母音に溶解し
回遊するシの言葉ガ
音像の絶えざる変形に
至福の在る形態、歌い創る
( ...
貴方の居ない部屋
いくらでも優しくなれるから
涙と一緒に詩が生まれてくる
溢れてくる
不安と孤独の中ペンを走らせ
優しい詩を
夕空に ...
きのう
知ったの
恋愛は
条件付きの愛なんだって
どうもおかしいと思っていたの
どんなことでもゆるして
なにをしても見捨てないで
そう、
なんで母親みたいになっちゃうんだろうって
...
新しい詩を詠む
生まれたてほやほやの
一日一生
何時も今日が最期だから
新しい詩を詠む
生まれたばかりの新鮮な
潤い輝く魂の詩を詠む
ヨワナよわない梅酒だソーダのイワナ岩ない河原だそうだのワナビー罠ピー四駆スカンク最後っ屁ならぬサイコップからのCQしーきゅー月の廻りのリズムプリズムポリリズム変わる川上から川下へアーユーフロムエンドシ ...
夜花の香りが漂う闇夜に
湿気が肌に絡みつく
蛍火が舞い上がる水辺
シルクのドレスの女が
水無月の詩を詠う
ほ~ ほ~ 風に乗り
ほ ...
終着駅までのすべての往路が足し算の暦なのだと
信じきっていたころも確かにあったことを思い出す
アネモネの蕾をみて安堵したように降りはじめる雪がある
ことはまだ知らなかった
降りつつ、積もる雪で ...
梅雨(つゆ)の隙間の
木洩れ日のもと
常日頃は見向きもしない
街なかの原っぱに
うずまきただよう
黄いろいエナジー
それは それは
卒寿と ...
幼い前髪を撫でると
私の内臓の匂いが仄かに香る
私の風貌によく似た少年の
幸せだけ、今日も願っています
今日もあなたが幸せでありますように
十年後も、二十年後も
私が触れることすら叶わ ...
その川は病院の屋上にあった
男はゆっくりと川に入った
早暁の屋上には看護師はいなかった
監視カメラも男をとがめなかった
男の中で長年…
そう 半世紀ものあいだ
渡りきれな ...
焼き豆腐は とても素直
邪悪な世界の空気を 自らが吸い取り
拡散もせず 大人しく
鍋の横で 蹲っている
ヒロインとして 崇められた湯葉のように
くるくると 蜷局を撒いた 蛇の如くに
時 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
指先の出血
坂本瞳子
自由詩
0
16/6/21 23:37
天には水 地には白
木立 悟
自由詩
3
16/6/21 22:53
夏のボーナス
花形新次
自由詩
1
16/6/21 22:09
必然
ひだかたけし
自由詩
2*
16/6/21 22:03
小さな扉
小川麻由美
自由詩
1*
16/6/21 19:54
きみの汚染
狩心
自由詩
1
16/6/21 15:58
ダンシング傘
たいら
自由詩
0
16/6/21 13:46
地球がおかしい 北極点移動
st
自由詩
1*
16/6/21 13:02
平熱
葉leaf
自由詩
8
16/6/21 5:46
きらきら
夏川ゆう
短歌
0
16/6/21 5:32
誰かが降り続ける
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
16/6/20 23:23
サングラス越しに見ている年老いたどうぶつたちの長い葬列
北大路京介
短歌
0
16/6/20 22:33
女子寮に忍び込んだの弟で僕は双子の兄のほうです
〃
短歌
2
16/6/20 22:33
Piece of cake 勝利の女神から愛されている(言う ...
〃
短歌
0
16/6/20 22:32
旅先
坂本瞳子
自由詩
0*
16/6/20 22:08
としをとったら
田中修子
自由詩
1+*
16/6/20 21:13
あおの中から
〃
自由詩
4+*
16/6/20 21:08
人気もない
花形新次
自由詩
0
16/6/20 20:55
_
雨へのダブリ...
自由詩
0
16/6/20 20:29
思考シ.06
ひだかたけし
自由詩
2
16/6/20 20:17
優しい詩
星丘涙
自由詩
1*
16/6/20 18:10
条件付きの愛
はなもとあお
自由詩
2*
16/6/20 17:52
新しい詩
星丘涙
自由詩
2*
16/6/20 17:33
イワナ アユ/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
1*
16/6/20 17:22
水無月の夜
星丘涙
自由詩
0*
16/6/20 16:55
おむすび
もっぷ
自由詩
7
16/6/20 16:46
塑像(五)
信天翁
自由詩
1
16/6/20 13:49
私の分身へ
ゆるこ
自由詩
2
16/6/20 13:27
ある男の命日に
イナエ
自由詩
9*
16/6/20 10:56
すき焼き
藤鈴呼
自由詩
4*
16/6/20 9:19
1583
1584
1585
1586
1587
1588
1589
1590
1591
1592
1593
1594
1595
1596
1597
1598
1599
1600
1601
1602
1603
1604
1605
1606
1607
1608
1609
1610
1611
1612
1613
1614
1615
1616
1617
1618
1619
1620
1621
1622
1623
加筆訂正:
死活
/
飯沼ふるい
[16/6/21 19:15]
修正
ある男の命日に
/
イナエ
[16/6/21 9:41]
題名に「ある男」を追加
ある男の命日に
/
イナエ
[16/6/21 9:40]
第3連大幅に改稿
4.13sec.