「ワン」
そう犬が吠える
近くのテニスコートから
軽快なボールを叩く音が聞こえる

青い空に陽がのぼり
舞い散る桜の花びらを
きらきらと彩る

地面は一面
桃色に染まり
その上に ...
ヴィーナスのマリッジブルー花の昼 君だってわかる長髪花明り 花曇り口に広がる鉄の味 ああ読めないし 酔えないし 子供じゃないのに 泣いちゃった

嘘のお祭り騒ぎ 君のほっぺた ふっくらふっくら 怒ってるんだよね

わかるよ、笑わないでって でも 仕方ないよ
可愛いから思 ...
事業管理者としてデスクを構える姿はぼくの影

朝のチャイムが鳴るとスーパーの袋に詰め込んだふりかけをぶら下げ
脳汁を垂らしながら
亡者たちと列をなし
鈍色の光に照らされた回廊に並んで
プラ ...
川で遊んだり
釣りを楽しんだり
ただぼんやり眺めたり

川の流れは穏やかで
気持ちも自然と穏やかになる

夏の川で遊ぶ子供たち
大人も交じり一つになる

優しい川の流れ
涼しい川 ...
抱きつかれたのは覚悟。

はなさない


...
三軒隣りの家まで
全て巻き込んだような どでかい虹に
たっくさんの夢を
詰め込んだら 

吐き気がした

ねぇ 御母ちゃん 
もう お腹いっぱいだよって
呟くけれど 許してくれな ...
ヒトヅマンの恵美子は
夜になると渚という源氏名の
蝶になる
常連からは渚マンと呼ばれている
B92‐W58‐H90の
超スーパーボディにも関わらず
顔は黒木華に似ていて
横に座って童謡詩 ...
大きな水槽を買った
その中に飼う魚が問題で
タナゴを飼うのか
金魚を飼うかが問題で

タナゴを飼ったら静かな虹色を楽しめるし
金魚を飼ったならゆっくりとした時を過ごせるだろう

タナゴ ...
夕食を採り
ぼくは二時間ほど浅い眠りに沈んだ
眼が覚めるとすでに妻は眠りに就いていた

割れた中指の爪先が気になって
パチリ パチリと
爪切りを使う
独りの時間

消えかけた夢を少し ...
生活保護より哀れな手取り
くるひもくるひもサービス残業
睨まれたら地獄行き
カミさまホトケさま上司さま
あんたがサイコーでございます
おっしゃるとおりでございます
カラスがシロにみえまする ...
母子相姦ものに
求める母親像が
年相応に変化するかと言うと
そんなことはない
四十八歳の今も(てめえ、引いただろ!)
四十ちょっと手前がいい
同じように姉は二十歳
妹は十六、七がいい
...
バイバイ。と手を振った
花びらが降る道の上。

愛しているよ。と繰り返して
あなたを見送った。

泣くよりも笑っていなさい。と言われたようで

幸せになるよ。と叫びながら
花びらを頭 ...
誰でも心に
ピアノを持っていると
どこの国の神話にも書いてある
だから無謀にもきれいな
旋律を探して
雨の日も晴れの日も
歩き回っている
この街は楽譜のようで
地下鉄が東西に走ったり
...
陰惨な声刻む泥舟、
あっという間に競り上がる青白い氷山に乗り上げ
怜悧なナイフで自らの喉笛をかっ切る。
これを潮時と終わりにしたかったのだ始まりにしたかったのだ、
深紅の血潮はもはや抑えよ ...
 無をゆく舟

       ハァモニィベル


点景(へ)
流れ混む
厚い
{ルビ光=ウリム}の闇。

それが、
炎に似た
輪郭の影を
灼き尽くしていく

再び――、 ...
花開いていく花開いていく
春の陽射しに我は溶けて
赤、白、黄と紫に、
己が霊性に燃え盛る花。

愛され愛し裏切り裏切られ、
魂叫ぶ、花咲き乱れるこの界に
〈ああ俺は、遂にお前自身を体験し ...
さくら散る見果てぬ夢は見続ける 桜より母を大きく描く理屈 フィアンセがいるなら言えよ姥桜 母を知らない子になって
母に焦がれてみたかった
いくど夢みたことだろう
母を知らない子になって

父しかいない子になって
母に焦がれてみたかった
いくど願ったことだろう
父しかいない子 ...
真実の朝に快晴である
真実の陽光は
残酷である
真実の

何もかもが
なにもかもが
まぶしい
とてもまぶしい

ほがらかに女のそれは
嘲笑ほかならぬ産道のぬめりが謳う
生まれよ ...
「くもがねてるから、しーっ」

沈んだ空は暗くて
何にもないけど
何でもある
小声でお話をしよう
キャベツくん
いもむしれっしゃ
おたすけこびと
そんなものを抱いて

「あめがふ ...
視界にはたくさんの目がある。
開いた画面に浮かぶ目玉は、
口になって牙を剥き出している。
口になった牙を生やした目玉が
私の目を喰らおうとする。

瞬きひとつでページをかえると、
今度は ...
ごろごろごろごろ ごろごろごろごろ
(肉ガ欲シイ、肉ガ欲シイ)
灼熱の太陽の光さえ届かない、
湿った森の奥で、
ごろごろごろごろ ごろごろごろごろ
(肉ガ欲シイ、生キタ血肉ガ)
喉を鳴 ...
方舟に頭を下げようと思った朝
ほんとうにそれでいいと思えた朝
幾時間後にかは打ち拉がれて 死を
見詰めるやもと悟り得てはいても
唯今は春の朝である 平等に花の朝である
この清清しさのどこにも ...
あの時 心残りにしたままの何かに
折角だから 名前を付けたいと 願った

けれど 言葉を知らなかったから
まずは 漢字の勉強だと 感じた

瞬間 砂は波で攫われた
私の 思考回路と  ...
「最近なんか元気ないね」って、たぶん顔色じゃなくって、あたしのツイッターを見てそう思ったんだろうけど、どうもご心配ありがとう。薄皮を一枚へだてたようなやさしさに、あのころ、不本意にも救われていた。感情 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
新しい季節opus自由詩116/4/16 17:16
ヴィーナスのマリッジブルー花の昼北大路京介俳句116/4/16 15:51
君だってわかる長髪花明り俳句116/4/16 15:51
花曇り口に広がる鉄の味俳句216/4/16 15:50
翻太朗04自由詩016/4/16 10:38
B1病棟レタス自由詩216/4/16 9:29
夏の川夏川ゆう自由詩116/4/16 8:55
そして切る。幽霊自由詩016/4/16 3:32
母よ藤鈴呼自由詩2*16/4/16 0:40
渚マン花形新次自由詩016/4/16 0:28
面倒なことレタス自由詩216/4/16 0:00
浅い眠り自由詩216/4/15 23:40
こんなあたしに誰がしたyaka自由詩016/4/15 23:20
そんなのはイヤだ花形新次自由詩016/4/15 21:25
春の嵐。梓ゆい自由詩116/4/15 20:35
ピアノマンやまうちあつ...自由詩4*16/4/15 19:42
VISION.05ひだかたけし自由詩4*16/4/15 19:24
無をゆく舟   /課題投稿ハァモニィベ...自由詩2*16/4/15 16:37
運命〇花の人ひだかたけし自由詩4*16/4/15 14:25
さくら散る見果てぬ夢は見続ける北大路京介俳句116/4/15 14:10
桜より母を大きく描く理屈俳句116/4/15 14:10
フィアンセがいるなら言えよ姥桜俳句116/4/15 14:10
母を知らない子になってもっぷ自由詩116/4/15 12:21
シュール自由詩116/4/15 10:55
ゆうちゃんのみみうち(雨が降る夜)小原あき自由詩516/4/15 10:04
缶詰あおい満月自由詩11*16/4/15 9:07
ヒトクイバナの心自由詩2*16/4/15 8:48
絶望からは悠遠くもっぷ自由詩216/4/15 7:14
コレカラは アカギレの キセツ藤鈴呼自由詩016/4/15 1:03
先生のみなさんユッカ自由詩516/4/14 23:24

Home 戻る 最新へ 次へ
1583 1584 1585 1586 1587 1588 1589 1590 1591 1592 1593 1594 1595 1596 1597 1598 1599 1600 1601 1602 1603 1604 1605 1606 1607 1608 1609 1610 1611 1612 1613 1614 1615 1616 1617 1618 1619 1620 1621 1622 1623 
4.01sec.