「みあたらない」のに心当たりあるんです二〇一五(にまるいちご)の今頃に
イチゴイチエって呼ばせてこの苺ひとつぶごとに奇跡ほおばる
軌跡からあなたの気持ちを推し量るまあるくまるく、まるくあっ ...
いつも遠い夢に寄り添いながら
哀しい季節を越えていく
涼しい風が吹いていただけで
記憶に揺れるコスモス
きっと言葉にならない
絶望ばかりの昔を越えて
ひとすじ涙が流れただけで
誰かに ...
まとまらない
まとめたくない
心 自由に泳がせて
瞼の裏の水辺に浮かぶ
貝殻は過去のぬけがら
まとめる気がない
今日という一日を
どんな糸もすり抜けていく ...
161103
そこに
あったはずのものが
見あたらない
そんなことが続いて
数十年
子どもから大人に
そして老境を迎え
あの世に戻るのだと
人はいう
横町を挟ん ...
葉が咲いている
膨大な緑素の内側に隠されていた
すがすがしい高熱が
いま葉をじりじりと焼いている
葉を継ぐものたちへと自らを遺すため
いま葉は美しい自殺を持続している
葉は世界の画素と ...
深夜の白く澱んだ曇から
硝子の光が降りつづいている
枯葉と鉱のはざまの音が
甲と指を擦っては落ちる
あちこちに
赤く乾いた小さな実が散らばり
時おり虫のように震 ...
や~らかい
あんころもちに
例えられる
ふわふわ頬は
幾つまで
ぷにぷにの頬を
つまむ仕草が
可愛らしいけれど
指は案外と
イカツイ
この厳つさは
沢山の苦悩を
握 ...
その羽毛のいちまいいちまいに
慈愛の星を宿して
その軌跡は やわらかな超越
その飛翔を見つめる者たちの精神に
降りてくる無垢受胎の聖らかな陶酔
波に乗る時、少しの自信と勇気が必要で
そこには盲目と興奮があって、他者とのコミュニケーションと座標の変換がある
記憶細胞がざわめいて、あらゆる事物を結び付けようと試みる
その結び付け方はメタファ ...
昔の自分のノートを見てみたら今よりもっと運動していた
運動場に居場所はなかったけど、そのなかでだって、僕は運動していた
これからも運動していけって、かつての僕が励ましてくれたので、逆上がりから ...
時は一瞬も止まらない
気持ちに関係なく
どんどん進んでいく
僕が眠っている間も
時は進んでいく
そしていつか
すべてが終わる
楽しい時も悲しい時も
若い時も老いた時も
新しい機種の待ち受け組み立てる夜が楽しい私の電話
携帯を握り未明にひとりきり誰かこたえて世界は在ると
わたしに命をふきこんだのは
横須賀の廃屋のようなうちに猫と車と住む
がんこなかんばん屋の男だった
かんばん屋と猫と車はそのうちで
消えたがる女をなんにんも生かし
わかれをつげてきたという ...
ペリっと剥がして
セロテープ
いつだれが何の目的で
気づかれずにただそこに
一枚佇む
ぺりぺり剥がして
さようなら
思えばそこにあそこにも
よくよく見ればあっちこち
一枚一枚丁寧に
...
彼の視線には光が細かく見えていた 夜が黒
く開いている時に青白い外光に筋を描く 森
の奥に連なる木々は幹だけを残し枝葉は夜に
溶けていて重ねて細かい葉を描く くっきり
と影を描く 迷い込んでい ...
指に指先を這わせて
忘れたい背中を撫でて
水を飲む
触れれば触れるほど青く染まっていく
フルートの音が響くように
海の色に浮かぶ
背中は遠くなって
見知らぬ街の中でやっと
消える波際
...
寝れないから日記を書いて、
心を少し軽くするつもりでいたの
でもいろんなことを思い出して
笑って泣いて、ばかみたい
真夜中のプールに潜り込めたらって
そんな妄想ばかりしてた
きっと冷た ...
うちのワイフは
言ったら伝わる
と思いこんでいる
だからよく言う
「さっき言ったでしょう!」
「その時言ったでしょう!」
ハトが二羽歩いている
なにもない場所で
なにか啄みながら
啄まずにはいられない
生きるために
地べたを歩きまわらずにいられない
うまく歩きまわるには
首をふり続けずにはいられない ...
君はキャプテンで
夏の最後の大会は
男子も女子も敗退
僕は試合終了まで
ベンチからの応援
涙する部員の前で君は
毅然とチームを讃え
後輩達に来年こそ
屈辱を ...
後頭部が気持ち悪い
なんだかスッキリしないのは
意地の悪いことを言ってしまったからだろうか
あんな言い方をしなくても良かったのに
そんな風に今更思っても取り返しがつかない
傷つけ ...
早朝に鳴り響く電話のベル
高速道路を北に走る
大切な人を亡くした
儀式に出向いて頂いたお坊さん
綺麗に剃りあげた頭が祈る
人の想いと魂が飛び交う空気
...
近頃の医者は
画面ばかり見ている
患者は診ないで
画面ばかり見ている
問診も画面見ながらやっている
触診はしないで
画面ばかり触っている
患者よりも
画面のほうが大事らしい
診察が終 ...
どうか嫌いになれますように
西日が部屋を染めていようと
どうか嫌いになれますように
葡萄が甘くて酸っぱかろうと
どうか嫌いになれますように
楽器が静かに鳴りはじめても
...
心を隠していたら君に好かれて
感情を吐き出したら君に嫌われた
「綺麗だよ」って言われて
汚くなって
80デニールのタイツ
心が温まらない
淋しいのは君のせいなのに
君に淋しい ...
昨日の自分がシャットダウンしないでいてくれたパソコンをシャットダウンした
なにかが壊れてしまったような寒さがながれる あなたはあなたのからだをちゃんと守れていますか?
冬服を着て、瞼を閉じて、 ...
とら、とら、とら、とら?
TORA,TORA,TORA,TORA?
とら、とら、とら、とら?
トラ、トラ……トラ、トラ?
パラダイスぅ~!☆☆☆☆
(「トラップ」 ...
お湯がこぽこぽ
コーヒー一杯
注げば泡がもこもこ立てば
いい匂い
いい匂い
もこもこ溢れるつむじから
いいことあるよ弾ける予感
ゆっくり喉を潤し
優しい時間
ひらひら瞼の裏には透き通 ...
リトル・ミイは誰にもおじぎをしない
でもありがとうは言う
ずいぶん砕けた言い方だけど
リトル・ミイがおなかがすいたと言う時は
それは本当に真剣におなかが ...
冬の寒い夜も 夏の暑い昼も
春のうららかな昼寝のハンモックも
秋のさみしげな落ち葉のじゅうたんも
あなたと二人で作り上げた
ダイヤモンドダストが光る頃
十字を切って行き過ぎる渡り鳥
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
みあたらない/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
短歌
1*
16/11/3 19:06
缶珈琲を飲み干しながら
りゅうのあく...
自由詩
2*
16/11/3 19:05
ほどいてしまおう
葉月 祐
自由詩
9*
16/11/3 19:04
みあたらない
あおば
自由詩
15*
16/11/3 17:38
紅葉
葉leaf
自由詩
4
16/11/3 13:57
ひとつ 冷笛
木立 悟
自由詩
3
16/11/3 13:10
大福の中身
藤鈴呼
自由詩
1*
16/11/3 12:24
白 鳥
塔野夏子
自由詩
2*
16/11/3 11:32
私たちは果てしなく化け物になるしかない
狩心
自由詩
1*
16/11/3 10:58
いつだって運動している
水宮うみ
自由詩
1*
16/11/3 10:20
時
zenyam...
自由詩
1
16/11/3 8:05
携帯二首
もっぷ
短歌
3
16/11/3 7:50
横須賀の駐車場がみる廃屋のゆめ
田中修子
自由詩
11*
16/11/3 0:48
セロテープの跡
灰泥軽茶
自由詩
6
16/11/3 0:38
白い夜または群青の山の
はて
自由詩
3*
16/11/3 0:27
まぎわの波際
〃
自由詩
2*
16/11/3 0:08
深夜潜水
ときたまこ
自由詩
0
16/11/2 22:43
伝わる
zenyam...
自由詩
2
16/11/2 21:56
歩けや歩け
ただのみきや
自由詩
14*
16/11/2 21:01
部活の終わりに
しょだまさし
自由詩
2
16/11/2 19:39
ココロノキズ
坂本瞳子
自由詩
0
16/11/2 19:29
坊主とハエ
佐白光
自由詩
0
16/11/2 16:23
ガメン
zenyam...
自由詩
0
16/11/2 15:55
アルタイル
やまうちあつ...
自由詩
2*
16/11/2 15:54
傷み
不思議な色の...
自由詩
1
16/11/2 14:34
シャットダウン
水宮うみ
自由詩
2*
16/11/2 14:05
とら!TORA!トラップ!
黙考する『叫...
自由詩
0
16/11/2 14:01
コーヒー一杯
灰泥軽茶
自由詩
2
16/11/2 13:12
バンブー・フラワー
TAT
自由詩
1
16/11/2 12:57
コタンコロカムイ
藤鈴呼
自由詩
2*
16/11/2 9:05
1580
1581
1582
1583
1584
1585
1586
1587
1588
1589
1590
1591
1592
1593
1594
1595
1596
1597
1598
1599
1600
1601
1602
1603
1604
1605
1606
1607
1608
1609
1610
1611
1612
1613
1614
1615
1616
1617
1618
1619
1620
加筆訂正:
歩けや歩け
/
ただのみきや
[16/11/2 21:15]
誤字修正しました。
4.18sec.