沈黙して眠るほかない
鬱積を投げ合う蒼い人語の地穴で
帆軸を極北に向けたまま
難破船のようにふかく朽ちていく
沈黙して眠るほかない
世界の清しい涯てをむなしくも夢みて
...
あなたの激しい煌めきは
蓋をしても隠しきれない
マグカップで足りる程の
光しか持たないわたしは
指をくわえ憧れるよりも
一体どうすれば
今以上輝きを放てるの ...
{引用=わたしの正気は陰鬱だが
わたしの狂気は陽気な歌
木魚バンドネオン炭酸水
(証城寺住職 囃子ダダイ)}
証城寺の性悪少女
ひどくあくどいのだ
そのだんま ...
堕ちてゆく
崖の上から
海の底へと
一直線に
目を開けていられるくらい
速過ぎることなく
頬を逆撫でる風が心地良く
恐怖心もなく
ただ真っ直ぐに堕ちてゆく
理由は分からないけれど
...
ママ、今日保育園で黒のクレヨンなくなったんだけど
あれがないと髪とか目とかぬれないから
困るんだけど…
そう、じゃウチにもう一本あるから
それを持って行ったらいいんじゃない
しばらく ...
朝日がそそぎだした。
僕の薄暗い廊下に等身大の
人形が置かれている。
僕の意識下の欲求の道具として
彼女の原始的な体臭が発散し
僕の着用物と同化している。
胴体と腕
組み立てながら
...
各自、別々の意図を持ち
他の者と重なる部分と
重ならない部分がある
その、重ならない部分を
親密な相手には知ってもらいたい
お互いが個でありながら
関係を持とうとする事には
訳が ...
サンタさんに会いたい
サンタさんと話したい
クリスマスケーキを一緒に食べたい
オリンピックで金メダルを取る人や
ノーベル賞をもらうような人は
一年365日毎日毎日
一つのことを考え続けている人だろう
一点を見つめるように考え続けている人だろう
要は「集中と根気」なのだ ...
秋になってから
一番最初に
彼岸花が咲き乱れる
畦道や田んぼの周りに咲く
毎年ほぼ同じ場所に咲く
ニュースになるほど有名な
場所が三次市にある
辺り一面に彼岸花
紅葉が始ま ...
リビングデッド
ここはどこ? なに?この狭いところ?
この狭さ 暗さ もしかして 棺桶?
そのことに気付いてから
どれくらい経ったかしら
暗い 暗くて 狭い棺桶の中
...
彷徨い、戸惑い、流れて、漂う、私の内なる魂よ。
疲れ知らずだったあの頃を知る者はもういない。
だからこそゆっくり進めばよいのだ。
人生半ば過ぎにして恥をかくのもいいじゃあないか。
...
一粒のダイヤ飴
病気で遠出が出来なくなった父を笑顔にした。
TVに映るのはかつて暮らした都会の街並み
今はそこに長女が一人たくましく住んでいる。
「元気にしているか?きちんと生活出来て ...
高原の落日に鮮やかな色彩を見る。
深呼吸すると濃密な緑の香りがする。
生を生きているという感覚。
乾いた日常で感覚を捕らえようとすると逃げてゆくが、
ここではそこかしこに咲く花々 ...
ひんやりと
風がくちびるを
撫でてゆく
秋の初めの
宵のなかで…
蒼暗き
秋の夜の愉悦
風に抱かれ
水となり
深き淵に眠る
解き放たれて…
揺らめく
焔が瞬き
...
ぼくののどにつっかえた
ぼく自作のあめ玉は
いつかだ液にとかされて
ぼくにかえってゆくのだろうか
しっかりのどにいすわって
とことんぼくをあえがせて
おわりなく苦しませる ...
アリサ、バツ2なの
ヘエー、それは大変だったね
(ゲッ、そうだったのか、知らなかった)
一人目は結婚半年で毒殺でしょ
ふーん・・・、えっ⁉
二人目は2年もったんだけど
結局 ...
君は僕で
僕は君で
太陽と月で
白と黒で
光と影で
薔薇と砂山で
正義と邪悪で
真実と嘘で
神と悪魔で
木々の間をすり抜ける風は
君が木で僕が風
否
僕が木で君が風
部下が社内LANの仕組みを知らず、数台のパソコンのデスクトップに、同じ名前のファイルを作っていた。
こういうときは、元のファイルをサーバーに置いて、デスクトップにショートカットを置い ...
「あいてのあること」
なのですね
なんでも
芸術でさえ
一人で
恋できないのと同じで
毛の生えた分厚い胸板に
甘えるように「の」の字を
何度も何度も何度もグリグリ描く
紅 ...
バスに乗り合わせた
サッカー帰りの子供達が
「運賃表をご覧下さい」の車内アナウンスに
うんちんだって!
うんちんだって!って
大喜びではしゃいでいた
いつの時代も
子供はうんち好きだなと ...
心臓に張巡らされた無数の血管のように
言いたいことがあるのに
それが言葉にならないって
きのう電話できみに話したね
勿論、お互いの苦悩や孤独のこととか
きみへの愛や関係性とかい ...
うれしい言葉だけおぼえているように
心身をむしばむくだらないやり取りや
こずるい軽口の数々は
聞かれるそばから次々と消えてゆくように
心の谷底に
大きな口をした動物が
いつもいるように
...
「わたくし」がいつもうるさい主語だから野花は咲いて名もなく揺れる
気をつけろ死の面さらす詩行から蒼い樹液がぽたぽた垂れて
紫陽花の枯れた姿は傷ましいさっさと首を落として欲しい
かくれ ...
サンタさんが生きる意味をプレゼントしてくれたので生きている
寒くなったり暑くなったり疲れますね
言葉は待ってはくれないので、とりあえず歩いている
未来を祈る
こんなことは初めてです
どうしても晴天であって欲しい
こんな思いは初めてです
初めての祈りだからこそ
大切にしたい
初めての出来事だからこそ
...
涙も溢れやしない
疲れた
この一言がやっと出てきた
溜息も出ない
力の入れ方を忘れてはいないが
力が出ない
気力もない
風船のようにふわりと横たわったまま宙に浮いて彷徨う
...
君の温度がまだ残る部屋、その隅に、残された一つの残片
治癒途中のかさぶたの切れ端が、静かに残されている
物体がおおかた四角なのは、きりりと押し固めることができるようにと、誰かが考えたのか
それと ...
僕が田舎に帰ってきたのには
理由があります
それは
田舎では
月十万円で生活できると聞いたからです
僕がワイフの小言を聞き流すのには
理由があります
それは
一つ返すと
三つも四 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
薔薇の痛み
白島真
自由詩
15*
16/10/8 22:24
今日も振り出しに戻る
葉月 祐
自由詩
2*
16/10/8 22:16
証城寺の性悪少女
ただのみきや
自由詩
8*
16/10/8 21:40
フォーリング
坂本瞳子
自由詩
2*
16/10/8 21:26
五歳児の不安
zenyam...
自由詩
0
16/10/8 19:53
連作 朝日がそそぎだした 壱
Dai
自由詩
1
16/10/8 15:05
私を殺しに来てほしい、ただし私よりも強いことを示せ
狩心
自由詩
0*
16/10/8 12:06
サンタさん
水宮うみ
自由詩
1*
16/10/8 9:40
一点
zenyam...
自由詩
0
16/10/8 8:44
彼岸花
夏川ゆう
自由詩
2
16/10/8 5:22
リビングデッド
ゴースト(無...
自由詩
1
16/10/8 3:25
希望
ヒヤシンス
自由詩
4*
16/10/8 3:25
駄菓子の力
梓ゆい
自由詩
1
16/10/8 2:56
命題
ヒヤシンス
自由詩
4*
16/10/8 2:25
くちづけ
薫子
自由詩
2
16/10/8 2:08
蒼暗き秋の夜長
〃
自由詩
0
16/10/8 2:06
あめ玉
中原みのり
自由詩
1
16/10/8 0:13
いわくありげな女
花形新次
自由詩
1
16/10/7 23:54
ふたり
坂本瞳子
自由詩
1*
16/10/7 23:03
無題
nemaru
自由詩
2*
16/10/7 22:22
あいてのあること
まいこプラズ...
自由詩
3
16/10/7 21:10
サッカー少年
花形新次
自由詩
0
16/10/7 19:12
天体とこころ Ⅱ
白島真
自由詩
11*
16/10/7 18:32
愛言葉
やまうちあつ...
自由詩
2
16/10/7 18:13
廻る輪っか
白島真
短歌
4*
16/10/7 18:07
なにがなんだか分からない
水宮うみ
自由詩
0*
16/10/7 17:25
週末天気
佐白光
自由詩
3*
16/10/7 16:29
いま、ほんのもう少し
坂本瞳子
自由詩
0
16/10/7 11:08
無機質な詩、三篇
山人
自由詩
2*
16/10/7 11:08
理由があります
zenyam...
自由詩
0
16/10/7 9:57
1570
1571
1572
1573
1574
1575
1576
1577
1578
1579
1580
1581
1582
1583
1584
1585
1586
1587
1588
1589
1590
1591
1592
1593
1594
1595
1596
1597
1598
1599
1600
1601
1602
1603
1604
1605
1606
1607
1608
1609
1610
加筆訂正:
詩/代償としての
/
ただのみきや
[16/10/7 20:05]
一字削除しました。
3.54sec.