ふたたびの青い扉
を開けると一瞬で模型となる街
のふちに腰かけている灰色の詩人
の帽子を奪ってゆく軽快な風
に揺れるかがやくデイジーの群れ
の上を舞う愁い顔の緑の天使
を忘れて立ち去るマン ...
朝起きる。
新聞配達のバイクがハーモニィを奏でて
ポストに投げ込まれる
合図はわたしをきちんとコーヒーへと導く。
隣でしっかり布団に収まる夫に
声をかけるとううーんとうめいて夢に戻ってしまっ ...
子どもいるから夜中にロイホとかでお茶できないの
けっこう不自由だけど
まあいいよ
でもこうやって
たまに話せるといいね

シングルマザーだから
厳しいっすね正直
え、マジ知らなかったす ...
夜陰の太陽、遂に昇った
裏回廊走り回る鼠どもを散逸ちらす
夜陰の太陽、生命の冠
清濁併せのみ恒星を射る

分かっていたぞ、この時来るのを
天上は界の楽音、賑わしく
この夏やけにポシャりつ ...
生きると飽きるは似ていると

フリックしてて気付いたの

人生は暇つぶし

それでもいいと思ったの

老後に金が無くなれば

死ねばいいと思ったの

いまでも私は変わらない
...
ゆうやけまみれの海辺に
ちいさいあなたが立って
鍵穴みたいな影をつくった

これはうみ
これはうみ
これは?
これは なみだよ
これは?
これは なみだよ

寄せ返す ...
水母のように
ふわりゆらりと
水面下を漂う
揺れているのは
この心か
この身体か
最早どうでも構わない
空気など要らない
陽光を全身で受け留めて
微笑んでやろう
明日については
悲しいことを知っているから
味方をしてあげない
自分のことくらい自分ですればいい
もし倒れたとき
誰かを道連れにしないなら
称賛を惜しみはしないだろうけど

川辺の木に ...
ひとくくりにされ
光が失われる
誰も知らないことがあるから
あきらめない

唇が開き息と声が出た
神秘が
鼓動にかかわる方法を関わらせながら切り開く

頭が黒く
顔は白い
どんな ...
海の上でボートに浮かびながら
スマホを弄る
画面の中では
巨大な怪獣が東京を破壊している
そして、それは事実らしい

釣りをするでも無いのに
ボートに浮かぶのは
本を読むためだ
海の ...
窓口の銀行員は倒せそう
金が最強だと思ってるから
一万円札で防御しようとするから
おっぱいが大きいんだよ
断然


ポケモンやるよりも
本を一冊 読むことの方が大事だ
私はそ ...
遠くまでやって来た
この街に住み着いて
しばらく経つのに
こうして普通に暮らしているのに
いつまで異邦人なのだろう
思えば普通が一番遠い
わたしの笑いはだれかの笑いでは
どうもないらしい ...
物事はゆっくりと変化し続け
ふと気づいてみると以前とは違った自分がいる

いつか不毛の季節は終わりを告げて
また新しい子供の眼で世界に逢いに行こう

昨日の彷徨いの庭に朝の陽光がさすひと時 ...
いつもあなたの声は落ち着いて
仄かに微笑み受話器越し、
[大丈夫よ、お互い、しっかりと]

その響き一言で
混沌苦痛に呻くこの僕が
どれだけ救われるか、解かるかい?

僕は既に響きの世 ...
昔 私たちは 歩いていた
メトロの駅に 友人と降り立ち 私は歩いた   
マンハッタンの色々なエリアを 
あれは一体何を意味したのだろうか 


日差しの 強い中を 歩いた 私たちは
...
ししいろの鉱物の腹のなかで
わたしは花を摘んだ


夜が瞬きをして
世界が縮小した
額にくる雫
遠くで鳴る花火
人混みのなかで掴まれた腕
こわばる肩と影が重なる先にみた
追いつ ...
 金井雄二の詩集『朝起きてぼくは』を読むととても安心する。なぜならそこには見慣れた「生活」の光景があるからだ。金井は特に気張って「詩」を書こうとしない。「詩」よりも「生活」を重んじるのが彼の立場だ。だ ... 天は
人の上に人をつくらないし
人の下に人をつくらない

勘違いしてもらっては困る
あくまでも
天は、だぜ
天から見りゃあ
クソ人間どもなんか
十把一絡げってことだ

ところが
...
夕焼けこやけで気が触れて
山のお寺に願い事
お手て見つめてみな返そう
カラスも食べないプライドを

一生涯にまき起きる
不幸と幸福量同じ
本当にそうならあの時の
幸福の値高過ぎる
心の声に耳を澄ますことは
青空に目を凝らすのに似ている
見えているけど何も見えない
聞こえているけど伝わらない

空の青に果てがないように
心の海には底がない
どんな光も届かない遥か深み ...
措置入院後のフォローが
なかったことが
問題とされているが
こんな野郎一人一人を
フォローするなんて無駄な金
一体誰が払うんだ

俺なんかさ
やっぱ、伝統のある
ロボトミー手術を薦め ...
      思い出時空

待ってもむだだと      風がささやく
遠くの雲から        雨のにおいがしてきて
あの娘は来ないから     はやくお帰りという

最後の待ち合わせの  ...
生きて息して生き続けろ
祈る暇なし気はそこに在る樹
気チガイになるまえにシッカリと
魂に現、刻印されれば気は正気付く

静まり返り ミンミン蝉の疎らな声
音根弱ってだらしなく
造形崩し濁 ...
炎がゆらりと揺れるよに
この全身をうねらせる
千切れてしまえと
左の腕に右を重ね
頭上高くに掲げては
「の」の字を描いて
腰を振り振り
黒髪までも振りかざし
声を喘いで轟かせ
右足の ...
夏はなぜ暑いのだろう
やさしさを失っていく熱風に
焼かれながら日陰の枯れた道を行く

墓の周りには
もはや草であることをやめ
木に仲間入りした太い雑草が
狂ったホウセンカみたいに
ニョ ...
さよなら、
つぎの空白を飲み込んだとき
少女の手から赤い風船が飛んでゆく

ひゅるり 風に吹かれて
ぱちん 弾けてしまう
わたしたちの知らないところで

いつからだったんだろう

...
ここはどこだろう
天井と床にはさまれていて
壁の中には小さなキクイムシたちが棲んでいる
横を向いたら澄んだ空気
外には夜の闇が立ち込めている
何のことはないいつもの僕の部屋の中
目の上あた ...
「うーん、見立ては間違っていないし、たまに悪い癖がでたら今回みたいに痛い目に合わせるくらいで全然構わないと思うけどなあ。それにしても息の合ったオフェンスだったわね。私のリモート・アームロックと広夏さん ... ついこの間まで
艶やかさのあった影が
今は生活を滲ませて
頬に映る

ほつれた髪

白い、うなじ

水の流れる


「あなたはいつも
私には優しい・・・・」

お願いだ ...
富士、五時、お鉢巡り
眼下雲間に河口湖の透いて浮き
遥か彼方に穂高連峰の白銀に輝く

わたしは思わず世界に手を振り
この地球に生まれ来たことの現実
圧倒され、只々圧倒された二十歳の時

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ふたたびの青い扉塔野夏子自由詩3*16/8/1 10:43
ハピネスかんな自由詩6*16/8/1 9:41
夜中にロイホであたしは君と話したいうめバア自由詩716/8/1 3:05
天体音楽.01.ひだかたけし自由詩116/8/1 1:42
薄皮を剥ぐように短角牛自由詩216/8/1 1:36
なみはるな自由詩516/8/1 0:37
水中花坂本瞳子自由詩1*16/7/31 23:48
外にあるものと胸中にあるもの杉原詠二(黒...自由詩2*16/7/31 23:07
魚を胸に抱いて自由詩3*16/7/31 22:40
reopus自由詩016/7/31 22:18
謳歌してるフュージョン黙考する『叫...自由詩116/7/31 21:32
エトランゼやまうちあつ...自由詩116/7/31 21:00
新しい朝に梅昆布茶自由詩716/7/31 20:17
微笑む声ひだかたけし自由詩116/7/31 19:51
2005年、ニューヨークで番田 自由詩116/7/31 19:37
カーセックスDFW 自由詩4*16/7/31 19:33
金井雄二詩集『朝起きてぼくは』について葉leaf散文(批評...316/7/31 15:21
天さえあれば、他はいらない花形新次自由詩116/7/31 14:47
夕焼けこやけで気が触れてイオン自由詩1*16/7/31 13:05
心の声青井自由詩116/7/31 11:43
フォロー花形新次自由詩116/7/31 9:50
思い出時空st自由詩2*16/7/31 6:48
夏キョウ気ひだかたけし自由詩316/7/31 1:08
いざない坂本瞳子自由詩1*16/7/30 23:58
嵐の予感木屋 亞万自由詩2*16/7/30 23:47
さよなら、中村 ながる自由詩316/7/30 23:02
明日は傘杉原詠二(黒...自由詩1*16/7/30 22:33
Miz 21深水遊脚散文(批評...016/7/30 22:04
死にたくなる花形新次自由詩216/7/30 22:02
原光景.03ひだかたけし自由詩216/7/30 21:34

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加筆訂正:
Miz 18/深水遊脚[16/7/31 22:36]
鉤括弧内を追加: 幸政さん、「晴久さん、」広夏さん、高宮と俺はごく細い思念の糸で繋がっており、ネットワークが形成されている。
Miz 20/深水遊脚[16/7/31 22:28]
アームホールド→アームロック 晴久くん→晴久(一ヶ所)
4.47sec.