公園でかくれんぼをしていた
私が鬼になった
後ろを向いて
目を閉じ
100数えた
みんなを探した
公園の端から端
トイレの中
ベンチの下
桜木町
探せるところは
全部探し ...
猫の嵐が僕らを癒しの台風に巻き込んだ
にゃーにゃーうるさくてなんも聞こえない
もふもふで満たされて溶ける夏
死ねば罪はチャラになると人は言う
そんなこたぁない!
オレはいったいどれだけの罪を犯してきたのか
自分だけは知っている
幼い頃
虫メガネで蟻んこを焼き殺したことも
カエルを壁に投げ ...
キツネかなあ
空からふる
陽射しと水滴に
わたしと傘は迷っていた
せっかくの予報を
信用しないで
折りたたみをバッグに
放り込んでいてよかった
シンボルの前で足踏みする
こどもと ...
どれだけの距離を従え
測ることのできない冥さが
草葉の影を濡らし
遠くで誰かのために海が鳴る
遠ざかり そのため多く夢見た
わたしたちは 健やかだった
打たれたかもしれない雨について書 ...
昼間の熱光、
眼球を突き刺し
神経に塩揉み込み
叫び脈打つコメカミ
何をこれ以上耐える必要がある!
烈火の太陽、
脳髄に爆発し続け
逃走の情欲に顔埋め
爆音ノイズ掻き鳴らす
...
びわの葉に隠れてしたのを覚えてる? 分厚い梅雨の灰色の下で
もう何年前になるか記憶は失われている
アルバイトをして夢を叶えた
マニュアルの一眼レフカメラの感触は
ぼくにとってダイアモンドの輝きを放っていた
モノクロの光と影の余韻がたまらなく
刹那の瞬 ...
風の日にしろつめくさを摘んで来て 雨の降るまで歌をきかせる
昼間の火照りから解放された夕暮れ
ビルから流れ出た人たちが
睡蓮の群生する池の畔を帰っていく
池の畔のベンチに若い女が独り
...
女の尻が
白く光る
窓の木漏れ日と鳥の囀り
家ではきっと子供と犬が静かに寝ている
あと妻が
keyを叩く音
薄っすらと光る画面
若者の表情筋
「うん、それでいいよ。」
コピー機の ...
とにかくうるさいのです 夜遅くまで鳴き続ける
オオヨシキリの 昼夜 十六時間連続営業
もっと長いかもしれません いつ食事しているのか疑問です
あっちが鳴きやんだと思ったら こっちがすぐ ...
二羽いたら 騒音条例 違反かも オオヨシキリの 昼夜営業
硬い砂の上に描かれた
線に
震える眼球を沿わせてまだ
溶けていない地形を探した
色褪せた花びらの表皮に
記されていた法則は
遠ざかっていく熱とともに
失われたらしい
白い木枠の内側から ...
私は最近誰にも会わなくなった
ここからどこに行けばいいのかを思い浮かべる
疲れた 街の片隅で そして
私は 考えている 行くべき場所を
街角には もう 見渡せば
そこで あじさいが ...
彼女は月へと旅立った
美味しいお餅を食べるために
彼女はロケットで旅立った
ごおごおと音を立てながら
炎と煙を巻き上げながら
ロケットは月へと向かったが
彼女は興奮のあまり
ぴょんぴ ...
静寂
街の喧騒から離れ
柔らかい羽根の中 疲れを癒す
遠くから誰かの放つエナジーが波形となり伝わる
独り蛍光色に染まり
人工ワールドの球体を転がる
浮遊するこの世の細 ...
私たちは互いが憎み合い、恨み合い、奪い合い、言葉を失って、
初めてコトバを発することが出来る、ピリオドとピリオドです。
しあわせ、が遠ざかれば遠ざかる程、雄弁になれるのは
ふこう、の ...
が食べたいとオーダーされた
時刻は週末
ピンポイントで柿が大量に届くから
剝き剝きしながら眺めてた
ムキムキの筋肉
ならば 滅法 強いのだろうけれども
案外 そうでもない
結婚したな ...
母を乗せたのぼりの電車
母を乗せたのぼりのタクシー
ペースメーカーの電池は音もなく 擦り切れて
障碍者手帳と交付されたタクシーの補助券は
どんどんなくなり
彼女はもう どこにも行 ...
{引用=ぼくの記憶の螺旋の、森
その先に蔦の茂った廃屋がある
寂れた椅子に 小雨が降りつづけ、
緑は天を刺す、あるいは、地に従属する
苔生した兵士たちは歩みを止めることもなく
繁茂 ...
偏頭痛というのか
なんだかぼんやりとしている
気持ちが宙に浮いているというか
目が覚めている気がしない
声がくぐもる
気をしっかりしていないと
涎を垂れ流しそうだ
誰かにもたれかかりたい ...
うまいねえ。とつぶやいて
しわくちゃな口元が動く。
赤と黄色が交じり合い
庭先を照らす日なたにも似たオレンジ色が
口の中を多い尽くす。
最後の一個を残したまま
父は昨日の夜
飴玉を食 ...
久しぶり、今なにしてる
お前が居なくなって、もう何年も過ぎる
何年も忘れなかった
そんなことは恥ずかしくて言えなかった
そっちの世界はどうですか
昔とあんまり変わらないかな
変わったことは ...
舟が港につながれている
波がゆれている
生き物の呼吸のよう
あたしは森からそれを見る
ひっきりなしの鳥の鳴き声
それがあたしの胎教
何度も生まれて
一日に何度 ...
「愛しているよ。」と言い残して
見慣れた姿が粒子になった。
きらきらと暖かな光に包まれて
零れ落ちる粒子を取りこぼさぬように
私は見えなくなるまで抱きしめた。
氷の粒が背筋を下っていった
この氷はほんとうの愛のかたわれ
歌われることさえ禁じられた愛の
遠くて近い末裔がいま
背筋から皮膚全体に広がり
太陽が一つ終わっていった
お前はもはや風 ...
雪が溶けた駒ケ岳の山頂は
空よりも色濃い青で
夏休み初日の朝を告げる。
裏の畑から
私を呼ぶ父の声がした
長靴を履き麦藁帽子を被って
くるくると螺旋を描く葉や茎を折らぬように
夏野菜 ...
男同士で乗るボートは
沖をどこまでも
漕ぎ出せそうな気分にさせる
女の子たちに
声も掛けられずに借りたボートで
出たのだから尚更だ
浜辺の人々の
男女の区別がつかないほど
離れ ...
(呼び名は市道というのだが)
わが家に接した舗装路は
歩道と車道の区分なく
往きかうかげは
乏しく淡く
そのうえ しばしば
三毛猫さえも巡 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
マスオカキッコーマン「置き去り」
花形新次
自由詩
0
16/6/6 20:07
猫たち
水宮うみ
自由詩
2*
16/6/6 20:00
大罪
レタス
自由詩
1
16/6/6 19:42
巡る天体
Seia
自由詩
1
16/6/6 19:32
いま、ふたたびの雨
伊藤 大樹
自由詩
3
16/6/6 19:28
壊れた肉体
ひだかたけし
自由詩
4
16/6/6 19:03
びわの葉
はるな
短歌
1
16/6/6 19:02
夏待ち
レタス
自由詩
4
16/6/6 19:02
風の日
はるな
短歌
1
16/6/6 19:01
睡蓮池の畔にて
イナエ
自由詩
14*
16/6/6 9:34
白い部屋
opus
自由詩
0
16/6/6 7:54
オオヨシキリの 昼夜営業
st
自由詩
1*
16/6/6 4:02
オオヨシキリ
〃
短歌
1*
16/6/6 3:57
平坦な道
noman
自由詩
1
16/6/6 0:18
ブルーホリデー
番田
自由詩
2
16/6/5 22:52
うさみみ少女、月へ旅立つ
wakaba
自由詩
1
16/6/5 22:46
再生の巣
星丘涙
自由詩
4*
16/6/5 22:25
拝啓幸せに遠い二人へ
為平 澪
自由詩
5*
16/6/5 22:20
お好み焼き
藤鈴呼
自由詩
2*
16/6/5 21:38
タクシー
為平 澪
自由詩
6
16/6/5 21:00
夢の位置
〃
自由詩
4
16/6/5 20:24
このまま
坂本瞳子
自由詩
3*
16/6/5 19:00
飴玉
梓ゆい
自由詩
1
16/6/5 17:33
親友に手紙を書きました
独奏
自由詩
1
16/6/5 17:22
舟の家
吉岡ペペロ
自由詩
5
16/6/5 16:54
ぬくもり。
梓ゆい
自由詩
2
16/6/5 16:46
氷
葉leaf
自由詩
3
16/6/5 16:38
朝の歌。
梓ゆい
自由詩
2
16/6/5 15:43
ボート
しょだまさし
自由詩
1
16/6/5 14:49
王道
信天翁
自由詩
5
16/6/5 14:26
1497
1498
1499
1500
1501
1502
1503
1504
1505
1506
1507
1508
1509
1510
1511
1512
1513
1514
1515
1516
1517
1518
1519
1520
1521
1522
1523
1524
1525
1526
1527
1528
1529
1530
1531
1532
1533
1534
1535
1536
1537
加筆訂正:
いま、ふたたびの雨
/
伊藤 大樹
[16/6/6 19:29]
一度消してしまったので再掲です
4.43sec.