頭の中にもうひとつ
頭があって
それは
森でできている
涼しい泉のほとり
お姫様が金のまりを落して
しくしく
それとも
赤ん坊がさらわれた木の上で
えんえん
いずれにせよ
...
砂漠の向こうでランボーが
蜃気楼に投網を打っている
やつめうなぎが川底ではぜ
永遠の焦げる臭いがすこしする
酸素漂白濾紙をおりまげて
にがい液体にわたしを落とし ...
浮世、
という
夏の、
ゆらぐ陽のように
濃く、
あまりにも
鮮烈な、
燃えさかる幻が
汗ばんだ肌を
包んでいる
熟れた風のそよぐ
青い夜、
若い男の身体は
激しく鼓動し ...
落ち葉の下で赦しあうものたちが
まもなく眠り つつ 目覚める
踏みしめる靴は謳いながら 明日を知らないで
見渡せる花野が待っているのは綴じられる日
過去の箱舟と名づけてみたい 手帖として
...
海もタワーもみんなさよなら
九月晦日のもうすぐ夜明け
ずっと聴き続けてるバイオリン
冷たい飲み物と空色の携帯
ワンピースとハンドカバーと
どこにもいない誰か と
玄関には自転車と靴
わた ...
夏は遠ざかるばかり
振り返ればやっぱり夏は短くて
夢のような日々だった
九月の砂浜に残る足跡
勢いをなくした陽差しを浴びる
心はまだ夏模様
朝と夜は涼しい
涼しさは寒さに ...
今日は稲刈りの朝。
いつもより早く起きた私に
父は焼きたての目玉焼きを差し出した。
「今日もよろしく頼むよ」と
小さな茶碗に白いご飯をよそいながら。
それから約一時間後
トラク ...
モハメッドアリの代名詞だったけれど
アリが死んでしまった今
大口と言えば
漂白剤入り点滴ジジイ殺しだ
ん?まさかとは思うが
アリも犠牲者の一人じゃないよな?
まあ、気を付けた方がい ...
零れ落ちた夜は
そのまま 夜明けになろうとも
溶けることも 消えることもなく
ただ残り続ける
皆は夜の明ける方へ歩みを進めた
俺はただ一人 夜に籠っていった
...
寂しいから寂しくないふりを
しているなんてお見通しなの
寂しくないならどうして
そんな限界集落の無人駅に
会いに来ないかなんて言うのよ
あなたの孤独を映し出す
鏡のように澄んだ湖はもう ...
本屋にこたえがあるとおもい
休日に探しにゆく
お金があればいいし
収納が得意になりたいし
料理もうまくなりたい
かけたものを補えるとおもっている
補えっこないともおもっている
...
ルルルなんて
鼻歌を唄ってみる
涙が溢れないように
フフフなんて
空笑いをしてみる
怒りを隠すために
スキップして
ジャンプしてみたり
ベロベロバーって
変な顔してみたり
...
「子どものための幻想詩」
子どもらしい子どもにしたがる
大人のためかもしれない
大人になりきれない子どもがえがく
むなしい まぼろしかも
けれど中にはよいものが
目を磨くん ...
女は泣きながら言った。
何で私と同じように愛してくれないの?
何で私が愛するように愛してくれないの?
情熱では、どんな男にも引けを取らないくらいハートは燃えているのに。
...
ほっと懐かしく嘆息してしまう、
それまでの全てが報われる、
そんな濃密な青の色彩だけが独立して
開けた額縁のような窓の向こうに 在った
その青の色彩はよく見れば、
濃密なのは視界の中央部 ...
ふらり
ふらふらと
目的もなく
街をさまよう
烏に慄き
野良犬に脅され
飼い猫に見下され
それでもあるき続ける
すれ違う人は
挨拶どころか
笑顔もくれない
風が吹 ...
町を散歩していると、僕がちっぽけな存在だってしみじみと感じられて、安心する。
僕より大きい樹が、存在を教えてくれる。
大きい樹は、存在以外のことを何も教えてくれないから好き。
僕は自動車より小さ ...
人生には
戦わなければいけないもの
と
受け入れなければいけないもの
とがある
昨日僕は遠くの都会に住む同級生から
久しぶりに手紙をもらった
短い手紙だったけど
手紙の内容が僕の脳裏に広がった
僕も同級生に久しぶりに手紙を書いた
書きながら同級生の顔や働いている姿や働い ...
まあなんと
落ち着きのないことよ
眠れずに
不安が蓄積され
叫び出したくなり
喉を掻き毟るほど
のた打ち回って
想いが
魂が
この身体から飛び出してしまわないように
気 ...
汚れた屋根に降りそそいだ雨が
酷い色になって窓をつたっている
音楽を聴く気分でもなく
本を開くのも億劫な
隣の空地に投げ込まれる空缶
明方には野良猫のおもちゃになる
...
「さんさい」
ピースサインをしながら
息子はごく自然に鯖を読んだ
うん、君は二歳だ
そんな君は、声を出すようになってから
いつしか「いらない」とよく言うようになった
決まってどこか ...
鉄の孑孑が
陽に吸い付く
山羊は飾られ 剥かれ
刎ねられる
空の管が鳴り
青は黙る
三方向に拡がる風景
外のちから 滴の影
淵の淵から
雨が掘り起 ...
もう旅はしたくない、と思った
サンクチュアリ
蓮のかおりがすこし漂っている
誰かがさしのべる手のひらは
あたえられる権利のように
まぶしく見える
でも ...
「お前彼氏作らないの?」と言われて
思わず泣いたその理由が
「あなたが好きだから」なんて言えなくて
青い看板に白い文字で
ビジネス
カジュアル
フォーマル
朝のだだっ広い駐車場
少しくすんだ 慎みの季節が
春に巣立った雛たちの 瞳にも
映って
...
夕方のラッシュに逆ろうて
工業地区行く電車に乗る
降りた駅ですれ違う人たちに
ご安全に 言うて
構内に入っていく
いつもの事や
ほら若い連中がまたはみ出して歩いてきよる
ご ...
生活感のなかに、だいすきな匂いをかぐ
ゆれるカーテンを抱きしめる
そういうとき、私のなかには
愛しかなくて心細いの
透明な血が流れている
母のお腹のなかにいて
私は目を閉じながら目 ...
移転先の
地下に溜まった水が
汚染されているのか
いないのか
それが重要な問題のはずだったのに
いつの間にか
盛り土するって言ってたくせに
してねえじゃんか
という話にすり替えられてい ...
幽かな機械が夢を語っている。
夢みる幽霊が歌を歌っている。
夢みる夢が音楽を奏でている。
夢みる機械が語り歌っている。
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
頭の中の頭
ふるる
自由詩
2
16/9/30 10:02
喪失
白島真
自由詩
3*
16/9/30 9:39
幻
atsuch...
自由詩
4*
16/9/30 8:01
家路
もっぷ
自由詩
1
16/9/30 7:53
未明通過 #1
〃
自由詩
1
16/9/30 5:38
九月の砂浜
夏川ゆう
自由詩
1
16/9/30 5:10
稲刈りの朝に
梓ゆい
自由詩
3
16/9/30 4:19
ビッグマウス
花形新次
自由詩
0
16/9/30 0:37
零れ落ちた夜は
黙考する『叫...
自由詩
0
16/9/30 0:32
白のブルース
Lucy
自由詩
20*
16/9/29 23:46
休日の本屋
朧月
自由詩
1
16/9/29 21:58
短距離走
坂本瞳子
自由詩
1*
16/9/29 19:35
子どものための幻想詩
田中修子
自由詩
9*
16/9/29 19:22
allahoakbar
maitre...
自由詩
0
16/9/29 18:19
願望と決意の光景
ひだかたけし
自由詩
5*
16/9/29 16:15
ありふれた平凡な一日
坂本瞳子
自由詩
1*
16/9/29 15:25
雨越しの景色
水宮うみ
自由詩
0
16/9/29 11:37
人生には
zenyam...
自由詩
0
16/9/29 10:46
手紙
〃
自由詩
0
16/9/29 10:38
クロアァ
坂本瞳子
自由詩
0*
16/9/29 1:57
そうしてこれはまるで降り積もらない火山灰のように
ホロウ・シカ...
自由詩
0*
16/9/29 1:41
いらなくないよ
kasai
自由詩
2*
16/9/28 23:39
黒よ 黒
木立 悟
自由詩
5
16/9/28 23:11
棲息区域
遙洋
自由詩
1*
16/9/28 22:30
言えない理由
しょだまさし
自由詩
1
16/9/28 21:28
スーツ
ただのみきや
自由詩
11*
16/9/28 20:33
よるのひるね
AB(なかほ...
自由詩
2
16/9/28 19:45
愛しかないの
印あかり
自由詩
3
16/9/28 19:21
飲んでみる
花形新次
自由詩
0
16/9/28 19:11
安全
水宮うみ
自由詩
0
16/9/28 18:34
1496
1497
1498
1499
1500
1501
1502
1503
1504
1505
1506
1507
1508
1509
1510
1511
1512
1513
1514
1515
1516
1517
1518
1519
1520
1521
1522
1523
1524
1525
1526
1527
1528
1529
1530
1531
1532
1533
1534
1535
1536
加筆訂正:
雨越しの景色
/
水宮うみ
[16/9/29 13:51]
修正しました
雨越しの景色
/
水宮うみ
[16/9/29 11:40]
修正しました
安全
/
水宮うみ
[16/9/28 18:35]
修正しました
5.07sec.