サイレンが鳴り、正午を呼ぶ
けだるい声はアカシアの雨を歌い
直後に威勢ばかりで縁取られたシュプレヒコールが
アンポハンタイを叫ぶ
(アカシアの雨とは、どんな色だろう)
浸りすぎてしまった ...
大時計の針の上で寝そべる
空の瑠璃色を映す
湖の波紋が 夜の膜のように拡がってゆく
その浅い水の褥のうえには
夏に日焼けした物憂げな表情が
よりいっそうに青く映り込んでいる
その細ながい胴 ...
ずすこんと茄子を切る音だけを聴く
陽炎をゆびにからめて帰りませ 朝月浮かぶ狭霧の径を
例えば水が滑り落ちる音
例えば瞬きする音
例えば呼吸する息遣い
例えば動き続ける心臓の鼓動
ゼロになって
ゼロになって
わたし、今、ゼロになって
まっさらな自 ...
ひかりの
衣擦れをまとう街の
瞼にぶらさがり
あそぶ足音をひろう
みずたまりで
しらんでは気化する羽根
はかなさを
みせびらかした彩りを
うとんでも
纏うばかりには剥いで
ちら ...
冬が来る
...
動かない川の水に、
漆黒と銀白の陰陽
濃密に混じり輝いている
対岸の雑木林、
淡い陽光に照らされ
そよとも揺れず
枝絡み合い重なる奥に
白い空間 ぽっかり開く
凝視されている気 ...
勾留されて取り調べを受けた。一日めでいちいち真剣に返答していたら体もたないことに気づいた。取調室に向かう際かならずロッカーを通る。そこでだけしばらく時間が潰せる。ロッカーのなかにノートを広げて今日のこ ...
画面の外の半分は淡い光で
覆われていた
手を洗いながらずっと
考えていた
冷たい風が金属製のゴミ入れを擦るときの
音のことを
スクリーンの前には誰もいない
ついに解くことのなかった結 ...
童話のように優しいあたたかい詩
読者を拒絶していると怒られる詩
多分どちらもたいせつ
甘い物と
お野菜
ほっこりとしゃっきりに感謝を
日常の大切さを素直に現す詩
心の風景を婉曲で ...
言葉の意味というものは
言った人の人格という文脈の中で
読み取れるものである
そんな気がする
この世がうごめく
求めればいい
欲望を
呑み込めばいい
欲するままに
生き急いでも
朽ち果てるのが定め
ゆれる時に怯えても
答えはひとつ
静かに生きても
華やか ...
あァ、
もうこんな時。
刻限を忘れるほど
夢中になっていたか
あっという間だった、なぁ。
顔上げれば一面炎のよう
夕日がきれいで
朱色に染まる体
泪は無色
なんで色付 ...
しろい光をうけて
まぶたを閉じた
過ぎ行く夏の
忘れもの
瓶の中の南の島に
寄せては返す波
貝殻に耳を澄ませば
懐かしい故郷の唄
星よりも遠い
あなた
面影を抱 ...
詩の世界に身を預けてからは
コンビニのアルバイトのように
今日はもう上がっても良いよなんて
言ってくれる店長はいない
写真家は撮りたい画のために
何年もかける時があるという
僕はそ ...
湿りけのある
くれないの緑の葉、
あしもとに踏みしめていく
いつの日か わたしは何故か
あなたに抱かれていた
撃たれるように
撃ちころすように
...
ずるい 壁のなかに
流砂めいた音がしまって
わたしへ近づいて こない
明け方 俯き 烏龍茶をのみながら
アンナ・カレーニナを読んでいるわたしへ
響け おおきな ...
夫婦は人生のパートナーだ
二人で乗り越えてきたものが
どれだけあるかである
(ねむっているように、うつろに開いて
よこたわっていても、私には見えてる)
瞬きで合図をくれていた
感情もなぜかくみ取れた
そんなにあふれていたんだね
枕元にたくさん落ちていたよ
...
真夏にふる雪をみたいと
きみはいう
北アルプスの上高地へゆけば
雪はみれるよ
とぼくはこたえる
きみは
この高層マンションからみえる
みにくいものや
よごれたもの ...
反転した
薄暗い影の
なかに
取り込まれて
居た
なんだったかな
何処だったかな
うちゅうの窪みに
休らって
然るべき場所に確保され
受け留められて
ふんわりと明るみ目覚めた
...
かサなる ぱたぴシぽん かサねて がたぎシとん かサかサ ひたぺシぴん こんころこんのズん
あまあまのきみかわゆス まあまあのきみかよわシ まああまのきみはかなシ サぎょうスるひとは
げん ...
まもなく 新宿
まもなく 新宿
ぎゅうぎゅうの
中央線 快速 東京 行
8号車 4番ドアに
へばりついてる おれは
なんか
カップラーメンについてる
袋の中の液体スープの気持ち
...
口だけやんか
とか 言うけれど
言葉にするって
けっこう大事やぞ
言葉が引っぱってって
きみが信じきれていなかった
場所へ
夢、とか名付けていた場所へ
たどり着ける
こともあ ...
ご自由にどうぞ
ご自由にどうぞ
ビニール
骨組
ことばについて
朝 降っていたなら
さしたらいい
帰り晴れたなら
忘れていい
高級 ではない
暴風 勝てない ...
哀しみは、この駅の1番線に到着し、9番線から出るという。無人駅は、待つ人は疎らで、降りる人ばかりがやたらに多い。1番線にやって来る列車は日に何本もあるが、9番線からは滅多に出て行くことがない。俺はそん ...
弱いから
強さを体感できる
臆病だから
勇敢にもなれる
温度差があるから
強さという
私にないものを
体感できる
強さに触れる時
弱さを持ったまま
平安を得ることができ ...
ぼくの身に止まった蝶が
羽根をやすめることができる速度と
やわらかさで生きていく
だまされても理不尽に遭っても
戦争になっても
失意のときも得意のときも
その蝶 ...
フリージャズのピアノを聴く
世界のまだみたことのない世界にトリップ
宇宙の曼荼羅
ジャズがなかったら生きていなかったでしょう
カオスのなかの秩序
内臓をひっくりかえされる自由表現への憧れ
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アカシアの雨
北井戸 あや...
自由詩
5
17/8/21 1:40
瑠璃木
本田憲嵩
自由詩
6
17/8/21 1:01
茄子
水城歩
俳句
3
17/8/21 0:49
朝月
福岡朔
短歌
3
17/8/20 23:22
柔らかな音 ゼロになって 真っ白なとき
水菜
自由詩
2
17/8/20 22:21
しろい日曜日
むぎのようこ
自由詩
4
17/8/20 22:16
秋が始まる前の歌
TAT
短歌
1
17/8/20 22:14
原光景〇他者(改訂再録)
ひだかたけし
自由詩
4*
17/8/20 21:44
生きざま
吉岡ペペロ
自由詩
4
17/8/20 21:27
スクロール
noman
自由詩
2
17/8/20 20:09
多分どちらもたいせつ
ふるる
自由詩
3
17/8/20 18:52
言葉の意味
zenyam...
自由詩
1
17/8/20 16:19
カオスのなかで
星丘涙
自由詩
1*
17/8/20 15:55
恋の色とイケナイ色
水戸 うしん
自由詩
6*
17/8/20 14:35
センチメンタル
星丘涙
自由詩
3*
17/8/20 12:19
復活の呪文
ミナト 螢
自由詩
2
17/8/20 11:33
いつの日か
草野春心
自由詩
3
17/8/20 10:58
明け方
〃
自由詩
1
17/8/20 10:48
夫婦愛
zenyam...
自由詩
1
17/8/20 7:32
瞳夏
唐草フウ
自由詩
8*
17/8/20 5:21
真夏にふる雪
st
自由詩
1
17/8/20 5:01
夢の底
ひだかたけし
自由詩
6*
17/8/20 3:06
ソうサくげんザい〜かサなるあまあシ〜/即興ゴルコンダ(仮)投 ...
こうだたけみ
自由詩
0*
17/8/20 1:01
中央線 快速 東京 行 8号車 4番ドアが開く
もり
自由詩
4*
17/8/19 22:51
コトアゲ
〃
自由詩
5*
17/8/19 22:49
鉛色野空
〃
自由詩
3*
17/8/19 22:31
無人駅 ~ジョバンニ発、カンパネルラ行~
ハァモニィベ...
自由詩
3*
17/8/19 22:16
弱いから
星丘涙
自由詩
2*
17/8/19 22:14
蝶とともに
吉岡ペペロ
自由詩
10
17/8/19 21:13
ジャズピアノ
みっちー
自由詩
2
17/8/19 21:02
1321
1322
1323
1324
1325
1326
1327
1328
1329
1330
1331
1332
1333
1334
1335
1336
1337
1338
1339
1340
1341
1342
1343
1344
1345
1346
1347
1348
1349
1350
1351
1352
1353
1354
1355
1356
1357
1358
1359
1360
1361
加筆訂正:
半眼
/
ただのみきや
[17/8/19 23:19]
誤字修正しました。
4.07sec.