いつか記憶は彼方まで拡散して
散り散りになっていく
今日も主人の顔を見に出かけると老女は言うが
もう、会いに行ける、その相手はいないのだ
彼女が生きている糧はもういない
もう会えない相手との ...
風の化石 そよ風は立ち消えて
烈風に吹かれる熱砂の蜃気楼
焼けた砂岩 流砂の耀

渇きの水
雨墜ちて 土中の蛇
あるいは龍の蠢き
行き行きて海

海の旅立ち



【風の化石 ...
ショートの次は ダブルと
相場が決まっていて
表の裏は 裏だけど
模様は同じと 限らない

平等院鳳凰堂が描かれたコインは
誰にでも平等に配布されないし
ピカピカの金色だったコインも ...
自称詩人は
愛や平和についての自称詩を
ウンコしながら
スマホで打ち込んでいる
ウンコしながらでも
愛や平和は語れるとは思う
だって
奴等が語る愛や平和は
ウンコみたいなものだから
...
若いうちは
「連絡がないのは良い知らせだ」と言って
ご無沙汰していることが多かったが
年をとるとそうはいかない
久しぶりに連絡が来たら
訃報だったりする
だから、年をとったら
お互いでき ...
下着ドロが
パンツ二枚を盗んで
逮捕された
「パンツ二枚(時価300円)」と載せてあった
被害者の気持ちを考えれば
そこまで載せる必要があるだろうか、と思った
あなたのせいという
急速な風に吹かれて
青葉がつぎつぎと落ちるように
暦が落ちてゆきました


あなたのせいという
見えない伝書鳩が
ひと息いれる暇もなく
夏の星座の下を行き交いまし ...
海を渡ってどこかへゆこう
暖かな陽光がキラキラと輝く輻射光が
無数の細かな鏡の欠片のように
ゆったりとしたリズムで繰り返す波をリフレインする。
ー雪はその形のまま 凍って 堅い 堅い 石の板に ...
心を疑うと実母に電話で言われ、
ああこの人は、還暦を過ぎて尚、心が純粋であったのだなぁと眩しく思った
肉親に傷つけられすぎて傷つくことに慣れた私の心は
年を重ねるごとに、まるくまるく丸みを帯びて ...
たすき

ヒンドゥー教

懐石
エコロジーの観点から
自称詩人が
むやみやたらと
自称詩を投稿したり
印刷して冊子にしたり
電子書籍化したりするのは
完全に禁止するのが良いとの意見が
世界人口の2%を占めることが分かっ ...
湿った空気に撫ぜられて
わたくしの脳内が段々と湿気を喰らい
破裂寸前な頭を持って
ただ立ち尽くすこのひとつの像となっている

ぷかりと浮いた気泡に
呼気に少し湿り気を混ぜ込んで
重い頭を ...
営業マンは営業成績が人格だ

老人は預貯金が人格だろうか

アルバイトは手際の良さが人格だ

そうだ

お金持ちだけだ

清潔さや円満さ、温かさが人格なのは


招待状からラ ...
真冬の寒さに緩く緩く絞め殺される
自覚なく擦り減る命と途方もなく高い空を眺めて
私は人々の摩擦と自意識を感じ取る
血みどろで喜劇的な終わりを迎えたい
あなたのその無自覚な一言で私は消失したい
...
懸賞ハガキを書いていました
あなたが手術を終えるまで
プレゼントが私にたくさん届くように

しめきり日はいつなのと
あなたはいつもきいた
私がなにかに追われるように
ハガキを書くから
...
ダンボールの中身は
一週間前のまま


本棚から下ろした山積みの文庫本が
私を睨みつけている


今頃私はどこに居ただろうか


このままゆるやかな坂が続いて
いつもの ...
二月のある日のこと
今月の14日はバレンタインデーと
思いながらチョコをかじっていました
今日は役所へチョコレートではなく
離婚届を届けてきました
今日のチョコはとてもビターで
それでいて ...
目に見えない壁があって
その先にあなたがいて
壁を隔て私がいて
二人の距離は近いのに
近づくことができない

目に見えないが壁あって
ここから先へ進みたいのに
壁にはドアもないから
...
原人を教えてくれと
どっかで声がした
ジャワ原人と声がする
待ってくれノートに書くからと
また声がする

ここはどこかと思えば
高校の教室の歴史の授業中
そんなわけはなくて
リハビリ ...
自分に感心を寄せる為には
「私、死ぬかも知れない」ぐらいは
屁のカッパで言います
だって言うだけタダだから
ネット上でだったら
いくらでも死んで
いくらでも
蘇って見せるわよん❤️
不 ...
大きな箱だった
膝を抱えてすっぽり隠れられるほど
そんな立方体を展開図にして
悲しみの正体や理由
いちいち解説してくれるけど

「まったくなぐさめにならない」 そう言うと

 《なぐさ ...
      夜半から雨が降ると
     坂は魂の匂いで蒸せ返る

     幾百匹のカエルの白い腹
     幾百匹の紫にふやけたミミズの肉片
     幾百匹の忘れら ...
木の芽時、
自律神経に訴えるささやかな頭痛とめまいで、
ベッドの上の絶望を味わう

ああ、たった今あたらしい事がはじまろうとしているのだな

蓄えた滋養をおなかの辺りに抱きかかえ、胎児の様 ...
ゆめの在りようを忙しなく描いては
愛おしく汚れて色付く指指
あたしたちは性懲りもなくなんども見つめあっては
数秒ずつの恋を終える

この世の輪切りを飾って悦に入るなよ
どんな隙間にも羽 ...
熊を躍らせると
一つだけ恣意的な物が
茂って来る
柱時計は赤が出て居て
ネジを巻かなければならない
踊り出した熊は
フライデーに仕留められた
恣意的な物は
奥歯だったのかもしれない
...


名残雪

はる地球の回転が速まるせいか
わたしは立ちくらみして
光は速さをなくしたみたいになる
だからかはる 風が軽くなりすぎて
わたしの姿は光をうまく受けれなくなり
わたしの影はどこかへい ...
バレンタインデーが
ハロウィンに負けそうなのに
ホワイトデーなんて
最早誰が誰に何を贈る日なのかすら
忘れてしまって

途方に暮れたので
取り敢えず子供達に
ランドセル贈ったら
第2 ...
道を歩いてた 何となく可笑しくて
顔がにやけてた 何となく可笑しくて
道行く人に 見られてるぜ ヤバイでしょう
   
笑っちゃいけない と思えば思うほど ツボにはまっちゃいました
歩きなが ...
月明りのなか
夜が滲みうまれた
夜光虫がきらめき漂う波間に
からだをあずける
ひとりきりの旅の途中
置いてきた記憶が
よみがえる
こころがふるえ
白い花びらがいちまい落ちる
舟こぐ音 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
雪の様に倉科 然自由詩117/3/2 12:59
風の化石 1P/10P翼がはえた猫自由詩017/3/2 11:25
苺ショート藤鈴呼自由詩1*17/3/2 10:10
ウンコしながら花形新次自由詩117/3/2 8:25
連絡ホカチャン自由詩117/3/2 6:56
報道のあり方自由詩017/3/2 6:50
あなたのせいという本田憲嵩自由詩18+*17/3/2 3:12
見上げれば雲の峰ゆびのおと自由詩117/3/2 1:39
水菜自由詩617/3/2 1:02
平成29年3月2日(木)みじんこ自由詩017/3/2 0:17
環境破壊花形新次自由詩117/3/1 23:22
標本這 いずる自由詩4*17/3/1 23:11
悲しき営業マン吉岡ペペロ自由詩517/3/1 22:48
歯ブラシ倉科 然自由詩117/3/1 22:46
懸賞ハガキ朧月自由詩317/3/1 21:40
ダンボールの中身みたま自由詩117/3/1 21:28
二月のある日しずる自由詩1*17/3/1 20:11
領域自由詩2*17/3/1 19:47
原人自由詩6*17/3/1 19:38
翼の折れたガチョウ花形新次自由詩117/3/1 18:56
悲しみの展開図ただのみきや自由詩18*17/3/1 18:06
少年呼無木自由詩217/3/1 7:54
春の眩暈ジウ自由詩217/3/1 3:34
ゆめゆめはるな自由詩817/3/1 2:03
熊と柱時計と奥歯間村長自由詩15*17/3/1 1:21
平成29年3月1日(水)みじんこ自由詩117/3/1 1:05
はるにDFW 自由詩17*17/2/28 23:03
翼がはえた虎花形新次自由詩217/2/28 22:28
突然の思い出し笑い星丘涙自由詩3*17/2/28 22:23
郷愁・改訂版自由詩5*17/2/28 22:03

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